東方想夢翔   作:春崎 羊太

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皆様、更新が遅れてすみません。最近少し良い事があった人、春崎羊太です。

今回は結構展開がハイペースかもしれません。ご了承ください。



俺の最高に最悪な一日 3

「そ、想夢君!!もしかして君も能力を持っているのか!?」

慌てた様子で俺に迫ってくる藍。あれ?おかしいな・・・予想と違かった。

 

「俺が能力持ちだって知っててこの世界に連れて来たんじゃないのか?」

 

「紫様にそのお考えがあったとしても私はそんな事聞かされていない!!ただ身の安全を確保して紫様の元へ連れてくることを頼まれただけだ!!」

かなり驚いているのか、藍の尻尾が逆立っている。・・・・ちょっとだけだが触ってみたいと思った。だが初対面から間もない人の尻尾を触るというのはいかがなものかと思ってしまう。

 

「・・・・・・おい、想夢君?」

いやしかし、俺は『しなくて後悔よりして後悔の』というのが座右の銘であって、今回の行動はそれに反するわけで・・・・

 

「お~い、想夢君。想夢君ってば~」

いやだが、こんな右も左もわからないような状況の中で友好的と思われる人の尻尾なぞ触っていいのだろうか。それこそ自分の首を絞めることになるのでは______

 

「いい加減に人の話も聞きなさい!!」

目の前に藍がいるのが見えた瞬間、目頭に火花が散る。

 

「いった!!何すんだよいきなり!!」

殴られた衝撃があまりに強くて思わず涙目になってしまう。

 

「はぁ・・・・想夢が人の話を聞かないのが悪いんだろう?」

呆れ気味に言ってくる藍。

 

「お、おぉ・・・呼び捨てとはいきなりフランクだな」

 

「想夢に言われたくない!!_________考え事をしていたようだけど、どうかしたのか?」

 

「______いや、藍の尻尾をモフモフしていいものかと悩んでいたんだが」

俺はいまだに先程とは別の考え事をしていて何も考えずに口走ってしまったのだが、そんなことは藍に通じる訳もなく

 

「なぁ!?」

という素っ頓狂な声を上げたのち

 

「うん?藍、どうしたんだ?そんなに顔を赤くしt______」

 

「良い訳が無いだろうがぁぁぁぁ!!!!」

 

「ぶはっ!?」

盛大に、蹴り飛ばされたのだった。

上空に飛ばされてから落ちていく感覚を感じながら

「・・・・俺、今日は厄日なんだろうか・・・・・」

などと考え、本日2度目の意識の暗転が開始された。

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・うぅ・・・・・・ん」

心地いい程度の暖かな空気。ふわりと香るお茶の香り。誰かが話す声。少しずつ、少しずつ、俺の意識が鮮明になっていく。

 

「・・・・・あぁ、・・・の子・・・・・覚めたみたいね」

誰かが歩いてくる音がした。誰かと思い目を開けると________

 

黒髪の、俺と同い年くらいの女の人が俺を覗き込んでいた。

 

「うわぁ!?」

びっくりして身体を上にあげてしまい

 

「「いだっ!!」」

盛大に頭同士をぶつけてしまった。

 

予想外のダメージに悶絶しながらも、フラフラと立ち上がる俺。

・・・・・・なんだか身体が軽い気がするのは気のせいだろうか。

そんな事を考えていると、後ろから声がした。

 

「いった~・・・・・痛いじゃないの!!謝るくらいはしなさいよ!!」

少し涙目のその人が叫んでいる。

 

言葉を流しながら彼女の事を見る。

大きなリボンでまとめた髪は絹のようになびいており、見ていて飽きない。

顔立ちは同年代とは思えないほど整っており、芸術性すら感じてしまう。

服装は、巫女服を西洋風にアレンジした感じ、という言い方が一番近いと思う。

袴の部分がスカートになっていたり、腋が見えていたりと、洋服のようになっていながらも、ちゃんと巫女服だと思わせる特徴的な部分は残されているからである。

なんというか・・・・省略すると・・・・

とても綺麗だった。

 

「こら!あんた聞いてんの?」

いつの間にか目の前にいる彼女に少したじろぐ。

 

「あ、あぁ、悪かったよ。次から気を付ける」

 

「・・・・そう。ならいいけど」

弁解の意思が伝わったのか、許してくれた。ヨカッタヨカッタ。

 

「あたしは博麗霊夢。この幻想郷で巫女をやっているわ。よろしく、狼守想夢君」

軽く微笑みながらそう言って縁側の方に戻っていく。話すことはもう無い、という事なんだろうか。そんな事を考えながら彼女____霊夢を目で追った先には

 

「また会ったわね。想夢君」

そう言いながら縁側でお茶を飲んでいる紫がいた。縁側の奥の方の庭には藍と橙の姿もある。

 

「何がまた会ったわねだよ。意図的に会いに来てるの間違いだろ?どう見てもココお前ん家じゃないし」

 

「あら、淑女相手に『お前』とは失礼ね。私の事はちゃんと『紫さん』とお呼びなさいな」

 

「淑女は基本的に自分から淑女なんていわねぇからな、紫さん」

呆れ気味に言い返すが、その言葉を受け取ってくれる様子もなく話を別の話題に切り替えてしまった。

 

「所で貴方、自分の能力についてちゃんと理解しているのかしら?」

 

「いや、その前にこの世界_______『幻想郷』、だっけか?について教えてくれ。

いきなり連れてこられた見ず知らずの異境の地で、わざわざ自分の身を危険に晒したくはない」

 

「あら、瑞分と用心深いのね?もう少し安直な人間だと思っていたわ」

 

「まぁ、用心深くなったのは最近だよ。そんな話は良いから教えてくれないか?」

鬱陶しくなって後半まくし立ててしまったが、ちゃんと意思表示はできた。

 

「ふふっ。せっかちさんは嫌われるわよ?」

笑いながら言ってくる。

 

「生憎だが嫌われるのは慣れているんで」

悪びれもない様に俺が言い返す。

 

 

「あらそう、じゃあその嫌われ体質に同情して、話してあげるわ」

そう言って、彼女は話を始めた。

 

 

 

 

 

 

「__________つまり、要約すると・・・・

ココは俺が住んでた世界とは別の世界、

なおかつ俺の常識が非常識な世界、

この世界には戦う制度が制定されてて、

俺は能力持ちだから狙われやすいと

こんな感じだな?」

 

「・・・・・・・・まぁ、大体の部分は掴んでるから、良しとするわ」

 

「おう。まぁ、この世界がある程度安全なのはわかった。教えてくれた借りもあるし、俺の能力を説明するよ」

いつの間にか帰ってきた藍と橙がゴクリと生唾を飲み込む。

 

「俺の能力・・・それは・・・・・・

             『想いを紡ぐ程度の能力』だ」




と、いうわけでいかがでしたでしょうか?
僕自身はこういう展開が好きなのでこんな感じに書いてしまいましたww
少しでもご意見、ご感想など頂けると嬉しいですww
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