理由(言い訳)は後書きの方に書きますので
本編を、どうぞ
「想いを紡ぐ・・・・ですか」
怪訝そうな顔で藍が呟く。
「そうだ、『想いを紡ぐ程度の能力』・・・・・・まぁ、要約すると
相手が強く想うもの・・・『願い』を聞くことができるだけの、全くもって有用性の無い能力さ」
苦笑しながら想夢は言う。実際問題、本当にこの能力が使えたことなど皆無に等しかった。
ただ願いが聞けるだけ・・・・叶える事も、手助けをする事も出来ない。そんな苦痛から逃げ出すために、想夢は必要最低限以外は部屋から一歩も出ることは無かった。
それでもなお聞こえてくる願いの濁流。聞きたくないのに聞こえてしまう。そんな毎日を送っていた________
「・・・・貴方は、あの世界に居て楽しかった?」
そんな事を思い出していると、唐突に紫が俺に問いかけてきた。
心を読まれたかのような発言に、言葉が詰まって出てこない。
「・・・もう一度聞くわ。
______貴方は、自分の保身に回るだけの、あの世界が楽しかったの?」
まるで、俺の事を試すような言い方に少しドキリとする。
「・・・・・・どうだろうな。まぁ、少なくとも退屈はしていたな。
でも、それが俺の歩かなきゃいけない道だからな、仕方ないと思ってるよ。
それに、周囲の奴らに狙われやすいなら俺が出ていけばいい話だろ?だからさ、俺は元の世界に帰るよ」
自分でも驚くほどに素直に、自分の思っていることを言葉に出来た。
あの時の俺は・・・元の世界に帰る『はずだった』。そう『思い込んでいた』
そう・・・・
紫がもう少し傍若無人な妖怪じゃなければ。
「そうね・・・・・うん、貴方、幻想郷で神主をやりなさい」
・・・たっぷり15秒掛けて、紫の言った言葉を飲み込み、咀嚼する。
その5秒後、俺が放った言葉。それは
「・・・・・・はぁ!?」
素っ頓狂な叫び声だった。うん、当たり前だろ。
選択肢を出されて、それに答えたのに無視&否定だもん
「お前、俺が言ってた事ちゃんと聞いてた!?」
身を乗り出して紫に問いかける。
すると、紫はあっけらかんとした調子で
「えぇ。聞いていたわ。貴方が元の世界に帰るという話よね?
ダメに決まってるじゃない。」
などとのたまった。
「なんでだよ。俺の能力なんか高が知れてる。元の世界だって上手くとは言えないが、何とかやってきた。他に理由も見当たらない」
そう俺が言うと、紫はクスリと笑ってこう答えた。
「そうねぇ・・・・理由を付けるのだとすれば________]
息を飲んで紫の返答を待つ。
・・・・少しの静寂の後、一言。
「理由を付けるのだとすれば、『私が貴方を気に入ってしまった』。それだけの事よ」
ニコリと笑って言い放つ。
つまりは・・・俺に選択肢など無かったらしい。
理由付け(イイワケ)タイム
そのですね・・・・・
恥ずかしながら、スランプに陥りまして書くのが大変遅くなってしまいました・・・
これからもできる限り早く書くように努めますので、よろしくお願いします。