『不滅』なオリ主のヒーローアカデミア   作:最高に五月蝿いヒーロー

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第一話 スーパーパワーは欲しいけど、大いなる責任は背負いたくない

 

 

 

 どうも読者諸君。俺の名前は斉木不二雄。ここだけの話、実は俺ってば転生者なの。

 最高とは口が裂けても言えないけど、そこそこの生活を送っていた。メンヘラだけど彼女もいるし、ブラックだけど仕事もある。

 充実した毎日を送っていた俺はある日の帰り道、転生者御用達の居眠り運転トラックと遭遇した。

 勿論即死したよ。トラックを視認した次の瞬間にはあの世だった。

 

 あの世は閻魔様が管理する魂の通り道。普通ならそこで魂を洗浄されてまっさらになって現世にリリースなんだけど、俺は違った。

 楽しかった記憶を失って再スタートなんて嫌だね、とごねたら異世界に飛ばされた。

 それも俺の大好きなヒーローが活躍する世界観。今生はもっと良い人生になるぞぉと意気込んでいたら、俺には個性と呼ばれる異能がないことが分かった。

 

 個性はヒーローになる為の最低条件。それがなければヒーローは諦めるしかない。

 でも俺は諦めたくないから祈ったよ。個性が後から発現しますようにって。神社に参拝に行ったし、クリスマスにはサンタさんにお手紙を書いた。『スーパーパワーが欲しいです。でも大いなる責任は背負いたくありません』って。

 翌日の俺の枕元にはオールマイトの限定フィギュアが置かれていた。

 

 諦めて何処行くか、ってなった中学三年の春。俺は進路希望に悩みながら帰り道を歩いていた。

 そうしたらまたもや転生者向けお手軽トラックが突っ込んで来た。

 咄嗟に友達を突き飛ばして、俺はトラックに撥ねられた。

 

 今度は即死せず、代わりに視界に頭のない自分の肉体が映った。

 信じられないことに頭が離れていても肉体は動かせた。俺は急いで頭を拾って首と繋げた。

 そして辺りを見回して、無数のカメラが向けられている現況に困惑した。

 

 今の時代、何でもかんでもネットに上げてしまうのは悪いことだと思う。

 特にトラックに撥ねられた死体が自分で頭を拾って繋げる光景とかホラーでしょ。

 誰が見ても良いねは押さないよ。

 友達なんて吐いちゃってるよ。純真無垢な透明女子だから仕方ない。

 体が透明でも吐瀉物はちゃんと視認できるんだななぁ、なんて思いながら、俺は首の違和感を捻ることで解消する。

 

 しっかりと繋がった肉体の隅々まで確認して問題ないことを確認する。

 どうやら俺の個性は不死身?らしい。回復能力はかなり高いようだ。

 小さい頃に怪我とかしとけば気付いたかもしれない。

 

 ヒーローになる為の最低条件。それを満たしちまった俺は進路を決めた。

 雄英高校ヒーロー科。ヒーロー科最難関を超えて最高のヒーローになる。

 

 あ、友達も受けるらしいよ。お互い戦闘向きじゃないけど励まし合っている。

 問題は勉強だな。俺って頭良い方じゃないし、偏差値79は高過ぎる壁だ。

 それでも乗り越えてこそだと思うのだ。

 

 俺は学校で勉強して、家帰ったら筋トレと勉強というハードワークで入試に備えるのだった。

 

 

 

 

 さぁ、遂にやってきました雄英入試実技試験。

 皆二次創作とか腐る程見てるだろうから説明は省くよ。

 俺は今、演習場のど真ん中で仮想敵と戦っていた。無数の仮想敵が俺を取り囲む。

 俺はそれら全てを籠手で粉砕する。

 

 この時の為にサポート会社に特注した品だ。

 黒光りするのが最高にかっちょええ。

 同じくスーツも真っ黒。血が目立たないのもおすすめポイントだ。

 

 俺は振り返りと同時に右ストレートを仮想敵に喰らわせる。

 仮想敵の頭は粉々に砕け散った。

 

「お前ら皆揃って脆いな!!プラスチックか!?バトルにもなりゃしねえ!!」

 

 俺は仮想敵に馬乗りになり連打を喰らわせる。

 また一つ、仮想敵を行動不能にしてしまった。

 

 そうしてポイントを稼いでいると0Pが姿を現した。

 ビル程の巨体で暴れ回っている。

 

 俺は逃げ惑う人の流れとは反対に進む。

 人混みを掻き分けて進む感じ、鮭の気持ちが分かる気がする。

 自分だけが立ち向かえるという優越感がある。

 

 0Pは俺の前に佇む。此方を覗き込む瞳は虚で何も映っていない。

 巨体は窮屈そうにビルとビルの間に収まっている。

 

「わーぉ、かっちょいい。思わず股間が濡れちゃうね。ティッシュの用意をしとくんだった。さぁ、俺の逸物とお前の逸物、どっちが上か決着付けよ─」

 

 言い終わる前に俺は0Pにプチっとされた。

 足で雑に踏みつけられて若干興奮する。これがMの気持ち…!

 

 そんなことを思いながら肉体を回復させて0Pの足の裏を破壊して侵入する。

 千切れたコードから大量の電流が体に流れ込むが回復が勝っている。

 そのまま天井まで到達し、天井を籠手で貫く。

 穴を広げて外に出れば、そこには機能停止した0Pが膝をついていた。

 

 俺もハルクみたいな超パワーがあれば楽勝だったんだろうな。

 そんなことを考えていると演習場に声が轟く。

 

「終了ー!!!!」

 

 丁度試験が終わったらしい。

 俺は仮想敵の亡骸から降りて演習場の外に向かった。

 

 

 

 

 結果としては実技は余裕で、筆記はギリで受かった。

 俺もこれからは雄英生だ。規律ある行動と態度を取らなければならない。

 そう誓って丸めたティッシュをゴミ箱に投げ捨て、モニターを消すのだった。

 

 

 





・オリ主
下品で煩くて最低。
不死身なのは実は個性ではなく体質でなってる。
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