DISSIDIA FINAL FANTASY Brave Soul 作:蒼牙王
OP:Falco-ファルコ-(うえきの法則OP)
第1話 大会の幕開け
東京都江東区有明にある東京国際展示場。そこではFINAL FANTASYの歴代キャラと共に戦う事ができるイベント「『DISSIDIA』バトルグランプリ」が行われようとしているのだ。それはFINAL FANTASYのキャラとリアルで共演し、共に戦う事が可能なイベント。まさに夢が現実になる素晴らしい瞬間だ。
会場は多くの参加者がいるが、その中にはFINAL FANTASYのガチファンも多くいる。我先へと駆け出すその姿は、夢を叶える為に動き出そうと企んでいるのが丸わかりだ。
「やっぱり多いな……そりゃ、FINAL FANTASYのイベントがあるから、こうなるのも無理ないが」
私服姿の一人の男はこの状況を見ながら苦笑いしていた。人気ゲームであるFINAL FANTASYのイベントだから、そうなるのも無理はないが。
男の名前は
「俺もこのイベントに参加したのは、FINAL FANTASYのティファと共に戦いたいからな。ゲーム作品の中では好きなキャラだし」
零夜はそう呟きながら、会場の参加者受付へと向かい出す。実は彼もFINAL FANTASYの中で好きなキャラがいるので、参加しないと損だと考えているのだ。まあ、この件については仕方がないと言えるが。
※
零夜が参加者が集うルームに入ると、そこには多くの参加者たちがズラリと並んでいた。誰もが皆、好きなキャラと戦いたいと思っていて、早く始めて欲しいとウズウズしている者までいるのだ。
「参加者はだいたい千人以上か。何れにしても油断できないな……」
零夜が真剣な表情をしながら呟いたその時、いきなりドラムロールが鳴り響く。そう。この大会を企画した山村たちの登場だ。
「皆様、お待たせしました! 只今より『DISSIDIA』バトルグランプリが開催されます! 今からこの大会の責任者である人気YouTuber軍団「とんでもメイカーズ」の登場です!」
スピーカーから女性の声のアナウンスが響き渡ったと同時に、ステージ上に山村たちが姿を現す。参加者たちは拍手喝采で出迎えていた。
「はい、どーも山村です!」
「國重です!」
「徳田です!」
「野川です!」
「「「俺たちとんでもメイカーズ! 身体張ってやりまっせ!」」」
山村たちのノリの良い自己紹介に、観客たちの誰もが歓声を上げる。しかし、零夜は真剣な表情をしながら見つめていた。彼らから怪しげな雰囲気を感じるのは零夜だけで、他は普通だと感じているのだ。
「いやー、まさか俺たちがFINAL FANTASYとコラボできるとは凄いじゃん!」
「ゲームキャラが現実とコラボするとは凄いからな。山村のコネがあるからこそだよ」
「俺ばっかりに頼むなよ。それよりもキャラ紹介頼むぞ!」
「あいよーん! では、FINAL FANTASYの選手たちの登場だ!」
山村たちの短いやり取りの後、FINAL FANTASYのメインテーマが聞こえ始める。同時にその作品のキャラたちが、次々とステージに姿を現し始めた。
「まずは初代からウォーリア・オブ・ライト。IIよりフリオニール。Ⅲからオニオンナイト。Ⅳよりセシル・ハルヴィンとカイン・ハイウインド」
まずはウォーリアたちの紹介。彼らの姿を見た女性参加者から嬉しい悲鳴が飛び交いまくる。イケメンばかりの五人の姿に興奮するのも無理はない。
「Ⅴよりバッツ・クラウザーとクルル・マイア・バルデシオン。Ⅵよりティナ・ブランフォード、セリス・シェール、ロック・コール。Ⅶよりクラウド・ストライフとティファ・ロックハート。Ⅷからスコール・レオンハート、リノア・ハーティリー、ラグナ・レウァールだ」
ティファの姿が見えた途端、男性参加者から嬉しい歓声が起こる。FINAL FANTASYの女性キャラの中で一番人気のキャラが姿を現したので、黙っていられないのも無理はない。恐らく誰もがティファ狙いである為、共演できる難易度は高いだろう。
「あれが……ティファ……」
零夜もティファの姿を見て、思わず見惚れてしまう。ゲームのキャラが現実的に存在する姿に、見逃さずにはいられないのも当然である。
「元気が良いな。Ⅸからジタン・トライバル、Ⅹからティーダとユウナ。Ⅺからシャントット、イロハ、プリッシュ。Ⅻからヴァンとバルフレアだ」
ジタンたちの姿を見た観客たちは、拍手喝采をしながら出迎えている。特にユウナに対しては可愛さもあって人気なので、拍手をせずにはいられないのだ。
「XIIIよりライトニング。XIVからヤ・シュトラとガイア。XVからノクティス・ルシス・チェラムとプロンプト・アージェンタム。そして最新作のXVIからクライブ・ロズフィールド! 以上二十九名が駆けつけてきたぞ!」
駆けつけてきたFINAL FANTASYのキャラたちの姿に、大歓声が会場全体に響き渡る。夢が現実になった事がとても嬉しく、叫ばずにはいられないのだ。
「いいよな、夢だから叫ばずにはいられないよな! だが、共演するには予選がある。それを突破しない限りは無理だぞ」
「予選?」
「ああ。確かプログラムでは予選が書いていたな。どんなのだ?」
國重からの説明に観客たちは疑問に感じる。観客席の多くはプログラムを確認したが、その内容は未だに伝えていないのが現状だ。
「参加者たちは受付の際、好きなキャラのアンケートに応えたのを覚えているか? それによってキャラ毎の組で予選が行われる事になる。その顔写真が出た後、参加者たちの名前が出てくるのさ」
「ルールはとある空間で最後の一人になるまで戦う事になる。因みにVR空間なので、やられても怪我しないのが特徴だ。戦う前に好きなジョブスタイルを選べるが、その選択が勝利のカギとなるぞ。因みにスキルを持ち込んでいるのなら、そのスキルを使っても良いぞ」
「勝った者はそのキャラと共に共演し、本戦に挑む事になる。負けた奴らはその場で帰宅する事になるぞ!」
徳田、山村、野川の順番に説明され、観客たちは真剣な表情をしながら意気込み始める。ここから先は誰が相手であろうとも容赦しない。たとえそれが手強い敵であったとしても、全力で立ち向かうのみだ。
(やっぱりか。スキル持ち込みを許可しているのなら、何事も全力で挑むか)
零夜は心の中で決意しながら、真剣な表情で準備運動を始める。ここは本気を出さなければ、最後まで生き残る事はないだろう。
「では、これより予選を始める。皆、盛り上げていくぞ!」
山村の宣言と同時に、観客たちは拳を上げながら一斉に応える。ここから本格的な大会が始まりを告げられたが、果たして零夜は予選を無事に突破できるのか。
ED:こころの惑星 〜Little planets〜(うえきの法則ED)
今回の豆知識。
零夜の好きなキャラはティファ・ロックハート。幼い頃にゲームで見た時から、好きになっているのだ。
感想、お気に入り登録宜しくお願いします!