DISSIDIA FINAL FANTASY Brave Soul   作:蒼牙王

2 / 12
本編スタート。皆さん、準備は良いですか?

OP:Falco-ファルコ-(うえきの法則OP)


FINAL FANTASY大会編
第1話 大会の幕開け


 東京都江東区有明にある東京国際展示場。そこではFINAL FANTASYの歴代キャラと共に戦う事ができるイベント「『DISSIDIA』バトルグランプリ」が行われようとしているのだ。それはFINAL FANTASYのキャラとリアルで共演し、共に戦う事が可能なイベント。まさに夢が現実になる素晴らしい瞬間だ。

 会場は多くの参加者がいるが、その中にはFINAL FANTASYのガチファンも多くいる。我先へと駆け出すその姿は、夢を叶える為に動き出そうと企んでいるのが丸わかりだ。

 

「やっぱり多いな……そりゃ、FINAL FANTASYのイベントがあるから、こうなるのも無理ないが」

 

 私服姿の一人の男はこの状況を見ながら苦笑いしていた。人気ゲームであるFINAL FANTASYのイベントだから、そうなるのも無理はないが。

 男の名前は東零夜(あずまれいや)。かつてはプロレスラー志望のサラリーマンだったが、憧れのモデルレスラーの藍原倫子(あいはらりんこ)とアイドルレスラーの有原日和(ありはらひより)と共に異世界ハルヴァスへと転移。そこから八犬士の一人でありながら、夢であるプロレスラー、忍者、ハルヴァスの勇者として活躍しているのだ。

 

「俺もこのイベントに参加したのは、FINAL FANTASYのティファと共に戦いたいからな。ゲーム作品の中では好きなキャラだし」

 

 零夜はそう呟きながら、会場の参加者受付へと向かい出す。実は彼もFINAL FANTASYの中で好きなキャラがいるので、参加しないと損だと考えているのだ。まあ、この件については仕方がないと言えるが。

 

 ※

 

 零夜が参加者が集うルームに入ると、そこには多くの参加者たちがズラリと並んでいた。誰もが皆、好きなキャラと戦いたいと思っていて、早く始めて欲しいとウズウズしている者までいるのだ。

 

「参加者はだいたい千人以上か。何れにしても油断できないな……」

 

 零夜が真剣な表情をしながら呟いたその時、いきなりドラムロールが鳴り響く。そう。この大会を企画した山村たちの登場だ。

 

「皆様、お待たせしました! 只今より『DISSIDIA』バトルグランプリが開催されます! 今からこの大会の責任者である人気YouTuber軍団「とんでもメイカーズ」の登場です!」

 

 スピーカーから女性の声のアナウンスが響き渡ったと同時に、ステージ上に山村たちが姿を現す。参加者たちは拍手喝采で出迎えていた。

 

「はい、どーも山村です!」

「國重です!」

「徳田です!」

「野川です!」

「「「俺たちとんでもメイカーズ! 身体張ってやりまっせ!」」」

 

 山村たちのノリの良い自己紹介に、観客たちの誰もが歓声を上げる。しかし、零夜は真剣な表情をしながら見つめていた。彼らから怪しげな雰囲気を感じるのは零夜だけで、他は普通だと感じているのだ。

 

「いやー、まさか俺たちがFINAL FANTASYとコラボできるとは凄いじゃん!」

「ゲームキャラが現実とコラボするとは凄いからな。山村のコネがあるからこそだよ」

「俺ばっかりに頼むなよ。それよりもキャラ紹介頼むぞ!」

「あいよーん! では、FINAL FANTASYの選手たちの登場だ!」

 

 山村たちの短いやり取りの後、FINAL FANTASYのメインテーマが聞こえ始める。同時にその作品のキャラたちが、次々とステージに姿を現し始めた。

 

「まずは初代からウォーリア・オブ・ライト。IIよりフリオニール。Ⅲからオニオンナイト。Ⅳよりセシル・ハルヴィンとカイン・ハイウインド」

 

 まずはウォーリアたちの紹介。彼らの姿を見た女性参加者から嬉しい悲鳴が飛び交いまくる。イケメンばかりの五人の姿に興奮するのも無理はない。

 

「Ⅴよりバッツ・クラウザーとクルル・マイア・バルデシオン。Ⅵよりティナ・ブランフォード、セリス・シェール、ロック・コール。Ⅶよりクラウド・ストライフとティファ・ロックハート。Ⅷからスコール・レオンハート、リノア・ハーティリー、ラグナ・レウァールだ」

 

 ティファの姿が見えた途端、男性参加者から嬉しい歓声が起こる。FINAL FANTASYの女性キャラの中で一番人気のキャラが姿を現したので、黙っていられないのも無理はない。恐らく誰もがティファ狙いである為、共演できる難易度は高いだろう。

 

「あれが……ティファ……」

 

 零夜もティファの姿を見て、思わず見惚れてしまう。ゲームのキャラが現実的に存在する姿に、見逃さずにはいられないのも当然である。

 

「元気が良いな。Ⅸからジタン・トライバル、Ⅹからティーダとユウナ。Ⅺからシャントット、イロハ、プリッシュ。Ⅻからヴァンとバルフレアだ」

 

 ジタンたちの姿を見た観客たちは、拍手喝采をしながら出迎えている。特にユウナに対しては可愛さもあって人気なので、拍手をせずにはいられないのだ。

 

「XIIIよりライトニング。XIVからヤ・シュトラとガイア。XVからノクティス・ルシス・チェラムとプロンプト・アージェンタム。そして最新作のXVIからクライブ・ロズフィールド! 以上二十九名が駆けつけてきたぞ!」

 

 駆けつけてきたFINAL FANTASYのキャラたちの姿に、大歓声が会場全体に響き渡る。夢が現実になった事がとても嬉しく、叫ばずにはいられないのだ。

 

「いいよな、夢だから叫ばずにはいられないよな! だが、共演するには予選がある。それを突破しない限りは無理だぞ」

「予選?」

「ああ。確かプログラムでは予選が書いていたな。どんなのだ?」

 

 國重からの説明に観客たちは疑問に感じる。観客席の多くはプログラムを確認したが、その内容は未だに伝えていないのが現状だ。

 

「参加者たちは受付の際、好きなキャラのアンケートに応えたのを覚えているか? それによってキャラ毎の組で予選が行われる事になる。その顔写真が出た後、参加者たちの名前が出てくるのさ」

「ルールはとある空間で最後の一人になるまで戦う事になる。因みにVR空間なので、やられても怪我しないのが特徴だ。戦う前に好きなジョブスタイルを選べるが、その選択が勝利のカギとなるぞ。因みにスキルを持ち込んでいるのなら、そのスキルを使っても良いぞ」

「勝った者はそのキャラと共に共演し、本戦に挑む事になる。負けた奴らはその場で帰宅する事になるぞ!」

 

 徳田、山村、野川の順番に説明され、観客たちは真剣な表情をしながら意気込み始める。ここから先は誰が相手であろうとも容赦しない。たとえそれが手強い敵であったとしても、全力で立ち向かうのみだ。

 

(やっぱりか。スキル持ち込みを許可しているのなら、何事も全力で挑むか)

 

 零夜は心の中で決意しながら、真剣な表情で準備運動を始める。ここは本気を出さなければ、最後まで生き残る事はないだろう。

 

「では、これより予選を始める。皆、盛り上げていくぞ!」

 

 山村の宣言と同時に、観客たちは拳を上げながら一斉に応える。ここから本格的な大会が始まりを告げられたが、果たして零夜は予選を無事に突破できるのか。




ED:こころの惑星 〜Little planets〜(うえきの法則ED)

今回の豆知識。
零夜の好きなキャラはティファ・ロックハート。幼い頃にゲームで見た時から、好きになっているのだ。

感想、お気に入り登録宜しくお願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。