DISSIDIA FINAL FANTASY Brave Soul 作:蒼牙王
OP:セクシー・アドベンチャー(ルパン三世OP)
とある別世界。そこでは女神コスモスがFINAL FANTASYの戦士たちを集めながら説明していた。そこにはクラウド、スコール、ティーダなどの各FINAL FANTASY作品の主人公などが集結している。
しかし、ティファ、リノア、ユウナ、ティナ、セリス、イロハは零夜たちの元へ。ライトニング、ガイアに関しては何処か別の場所にいるので、この場にはいない。
「皆様に集まってもらったのは他でもありません。カオス軍が動き出したのは知っていますね?」
コスモスの質問に対し、クラウドたちも真剣に頷く。その様子だと既に知っているみたいだ。
「カオス軍の動向は、単にこの世界だけに留まりません。彼らは数多の次元や世界そのものを消し去り、すべてを混沌の闇へと沈めようとしています。すでに、私たちの世界だけでなく、繋がりのある別の次元へと魔手を伸ばし始めているのです……」
コスモスの憂いを帯びた、それでいて凛とした声が神殿の中に響き渡る。その言葉の重みに、集結した戦士たちの表情が一層険しく引き締まった。
無言で腕を組んでいたクラウドが、静かに一歩前へ歩み出る。
「あいつらの狙いが何であれ、ここで好き勝手にさせるわけにはいかない。……分かっているさ。俺たちがやるべきことは一つだ」
「ああ、同意見だな」
クラウドの言葉に続くように、スコールが冷静な眼差しを正面に向けた。腰に提げたガンブレードの柄にそっと手を添え、低く落ち着いた声を響かせる。
「カオス軍がどんな手を使ってこようと、一つずつ叩き潰すだけだ。……ただ、こちらにいない仲間たちのことも気にはなるがな」
スコールのその言葉に、ウォーリア・オブ・ライトたちも真剣な表情で頷く。しかし、ティーダがパッと明るい笑みを浮かべて大きく頷いた。
「ははっ、スコールってば心配性だな! ティファやリノア、ユウナたちなら、零夜と一緒に今ごろあっちの世界で大暴れしてなんとかしてるって! あいつらは俺たちが思ってるよりずっと強いぜ!」
「そうだな。あいつらの力を信じよう。それに、俺たちにも果たすべき役割がある」
ジダンやバッツ、ノクティスたちもそれぞれの武器を手に取り、前をしっかりと見据えた。遠く離れた世界で戦う仲間たちに思いを馳せつつも、目の前の脅威に立ち向かう決意が、戦士たちの胸の中で一つに重なり合う。
戦士たちの頼もしい様子を見渡したコスモスは、穏やかで美しい笑みを浮かべ、静かに頷いた。
「皆さんのその強い意志があれば、どんな闇も必ずや打ち払えることでしょう。……光の戦士たちよ、どうか世界を、そして未来を救うためにお進みなさい」
コスモスの祝福の光に包まれながら、クラウドたちはカオス軍の野望を粉砕するため、それぞれの戦場へと力強く歩み出す。これから先の戦いがどの様な展開であろうとも、必ず目的を達成する為にも。
※
クラウドは自分たちの世界にあるエッジへと帰還し、エアリスの前に姿を現す。その様子を見た彼女は彼の元に近づいてきた。
「その様子だと、戦いがまた始まるみたいね」
「その通りだ。それにセフィロスも復活したという情報もある。こうなると戦いは避けられそうにない」
クラウドからの報告にエアリスは真剣な表情をしてしまう。
かつて立ちはだかった強敵であるセフィロス。その時は零夜の助太刀もあって問題なく倒す事ができたが、今回はその彼とティファがいない。もし、戦う事になってしまえば、前よりは上手くいかないだろう。
エアリスの胸中に去来する不安を察したのか、クラウドはふっと目を細め、静かに首を横に振った。
「心配するな。俺一人じゃない。仲間たちがいる」
「うん……そうだよね。クラウドが一人で背負い込む癖があるから、つい心配になっちゃうの」
エアリスは柔らかく微笑むと、その表情に再び強い光を宿した。かつて幾度もの試練を乗り越えてきた彼女の芯の強さが、いまはクラウドの背中をそっと支えている。
「あいつらが帰ってくるまでの間、この世界は俺たちが守り抜く。セフィロスがどんな企みを抱えていようと、ここで足止めしてみせるさ」
クラウドは腰のバスターソードの柄に手を添え、遥か彼方の空を鋭い眼光で見据えた。その瞳に迷いは一切ない。
そこにバレット、ユフィが慌てた様子で駆けつけてきた。その様子だと只事ではない事は確かだ。
「おい! エッジの街にウインドウが突然姿を現したぞ! しかもお前が言っていた零夜も映っている!」
「何!?」
バレットの報告にクラウドは驚いてしまい、すぐにウインドウが出現した場所に駆け寄る。
そこには多くの人々がウインドウに釘付けになっていて、零夜たちの動向の映像をじっくりと見ていた。因みに画面に映っているのは、零夜がエヴァを抱きながら移動していて、隣でティファが苦笑いしながら見つめているのだ。エヴァは尻尾をブンブン振らしながら、嬉しそうな表情をしている。
「あいつ、別の意味で苦労しているな……」
「女性たちの面倒見は良いけど、その分大変そうね……」
「まったく、あいつは相変わらずマイペースというか、女心を分かっているんだか分かってないんだか……。見てるこっちがハラハラするぜ!」
「でも、なんだか楽しそうじゃん! あたしもあっちの世界に行って、あのテレビとかいうやつに出てみたいなぁ!」
クラウドは唖然としていて、エアリスは苦笑い。バレットは大きな腕を組んでフンと鼻を鳴らし、ユフィが興味津々な様子でピョンピョンと跳ねながらウィンドウの映像を覗き込む。周囲を行き交うエッジの住人たちも、突如として空中に現れた不思議な映像に足を止め、物珍しそうに眺めていた。
映像の中の零夜は、相変わらず周囲の女性陣に振り回されながらも、どこか頼もしく前を向いて歩いている。その姿をじっと見つめていたクラウドは、かすかに口元を緩めると、バスターソードをしっかりと担ぎ直した。
「……まあ、元気そうにやっているなら何よりだ。あいつが向こうで足場を固めていてくれるなら、俺たちもこっちの戦いに集中できる」
「そうね。零夜たちの背中を信じて、私たちも私たちのできることを頑張りましょう」
エアリスが優しく微笑みながらうなずく。
遠く離れた次元の壁の向こうで、零夜たちが自分たちの戦いに挑んでいる。その確かな繋がりを感じ取ったクラウドたちの胸に、再び熱い闘志が満ちていくのだった。
「さて、のんびり見物している暇はないな。セフィロスの動きを封じるため、すぐに出発するぞ!」
「おう、任せとけ!」
バレットの力強い返事を合図に、クラウドたちはエッジの街を後にして、それぞれの決戦の地へと言葉少なに歩み出す。
様々な世界で運命に立ち向かう光の戦士たち――それぞれの場所で、未来をかけた戦いの歯車が激しく回り始めていた。
ED:君の中の英雄(機動戦士ガンダムAGE ED)
今回の豆知識
コスモス軍は光の戦士たちが集う軍団。彼らが零夜たちの元に集えば百人力だ。
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