DISSIDIA FINAL FANTASY Brave Soul   作:蒼牙王

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いよいよ闇の七人衆との戦いも大詰めです!

OP:セクシー・アドベンチャー(ルパン三世OP()


第31話 ゼノンたちの降臨

「いや〜ん。可愛い〜♡」

 

 零夜たちはアジトへと先に進んでいるが、シエルはヤツフサを抱きながら満足そうな表情をしている。彼女は動物が好きなので、こうなのも無理はない。

 

「おい、零夜。こいつ仲間にするの止めないか? 恥ずかしくてたまらん!」

「仕方がないですよ。彼女、無類の動物好きですから」

 

 ヤツフサの頼みに対し、零夜は苦笑いしながら応える。

 実はシエルは無類の動物好きで、ペットショップと動物園に行くのが趣味。噂では動物マニアと呼ばれる一面もあるのだ。

 

「ヤツフサちゃ〜ん」

「頼むからちゃん付けは止めてくれ!」

「もう、そんなに嫌がらないでよ。こんなにモフモフしてて可愛いのに〜♡」

 

 シエルがヤツフサの頬をスリスリと撫で回すと、ヤツフサは顔を真っ赤にしてブルブルと全身を震わせる。この様な屈辱が一番嫌いなのだ。

 

「モフモフ言うな! 俺は歴とした戦士であって、ペットじゃないんだよ!」

「ふふ、いいじゃない。さっきまでの冷徹なお姉さんはどこへやら、シエルのあんな楽しそうな顔、初めて見たかもね」

 

 リノアがクスクスと笑いながら冷やかすと、シエルは少し照れくさそうに頬を染めつつも、ヤツフサを抱っこしたまま満足げにスタスタと歩いていく。戦闘中の冷酷な幻術使いだった姿からは想像もつかない大いなるギャップに、零夜たちは思わず脱力してしまうのだった。

 

「さて、和やかなのはここまでだな。残るは『闇の七人衆』の精鋭――宮原、レイド、そして統括者のゼノン。この三人だ」

 

 零夜がふっと表情を引き締め、二振りの刀の位置をしっかりと確かめ直す。その真剣な声音に、周囲の空気が再びピリッと引き締まった。

 

「特に宮原は、お前との一戦で味わった屈辱を晴らすために、並みならぬ執念を燃やしているはずよ。リベンジマッチと称して、今度はどんな手札を切ってくるか分からないわ」

 

 ティファが腕を組みながら警戒の色を深める。

 宮原といえば、かつて零夜と激しい死闘を繰り広げ、敗北を喫した男だ。そのプライドの高さと執念深さは、これまでの幹部たちルを凌駕している。

 

「ああ、分かっている。あいつの執念も、レイドの予測不能な刃も、そしてゼノンの底知れない力も――すべて俺たちが正面から打ち破るさ」

 

 零夜の瞳に、揺るぎない決意と強い光が宿る。その頼もしい背中を見据え、ティファやリノアたちも、それぞれの武器を力強く握り締めた。

 

「皆、準備はいいか? いよいよ決戦の地、アジトの最深部へ突入だ!」

 

 零夜の力強い号令が響いたその時、モーグリが敵の気配を察する。恐らく零夜たちに向かってくるのが丸分かりだ。

 

「宮原、レイド、ゼノンの三人が来るクポ! 奴らは本格的に倒しに来たクポ!」

「いよいよか……」

 

 モーグリの合図に零夜たちが真剣な表情をしたその時、ゼノン、宮原、レイドの三人が空から姿を現す。その姿を見た零夜たちは、真剣な表情で相手を睨みつけてきた。

 

「待っていたぞ、零夜……っ!」

 

 宮原が一歩前に踏み出し、ギラギラと血走った目を零夜に向ける。その両手には、前回の戦いを超える禍々しい闘気が渦巻いていた。

 

「あの時、俺に味わわせた屈辱、そして這い蹲ったあの日の恥……一歩も忘しちゃいねぇ! 今日こそお前を叩き潰し、俺こそが最強の男だと証明してやる!」

 

 宮原の全身から噴き出す執念の炎は、かつてのどの幹部よりも濃く、重い。リベンジに燃える彼の気迫に、周囲の空気までもがピリピリと震えだす。

 

「相変わらず血気盛んだな。だが、お前のその私情に付き合っている暇はないんでね。執念だけでは勝てない事を教えてやる」

 

 零夜は村雨とエクスカリバーをゆっくりと構え、一歩も引かぬ足取りで宮原を真っ直ぐに見据えた。その瞳には、かつての戦いをも超えた圧倒的な自信と、仲間を背負う覚悟が宿っている。

 

「口だけは威勢がいいものだな。けど、数で勝っているからといって、俺たちを舐めてもらっては困るぜ」

 

 レイドが冷ややかに微笑みながら愛用の刃を軽やかに宙で一閃させ、予測不能な軌道を描く殺気を周囲に撒き散らす。その隣で、統括者であるゼノンが腕を組み、底知れない闇のオーラを静かに解放した。

 

「ガロもバルガも、そしてゾルドも敗れ去ったか。……だが、組織の悲願を、ここで途絶えさせるわけにはいかない。我々の『願い』のため、そしてカオスの秩序のために、貴様らの命をここで刈り取る!」

 

 ゼノンの重々しい一言が響いた瞬間、三人の幹部から放たれた強烈な闘気が激突し、凄まじい衝撃波が襲い掛かる。零夜たちはすぐに身構えながら、真剣な表情で見つめていた。

 

「やはり手強いのは確実ね。零夜、この場合はどうすれば良いの?」

「宮原は俺が行く。レイドに関しては倫子さん、ゼノンはティファに行く事になる。残るはサポートを!」

 

 セリスの質問に対し、零夜が皆に対して指示を出す。その内容にセリスたちは真剣な表情で頷き、それぞれの配置へと移動する。

 すると、ティファが零夜に近づき、彼にあるお願いをしてきた。

 

「ごめんけど、戦う前に抱いてもらっても良いかな? 少し不安になっちゃって」

「別に良いけど、こうか?」

 

 ティファの頼みに零夜が抱き寄せようとしたその時、二人の間にエヴァが乱入。そのまま彼に対してムギュッと抱き締めてきたのだ。

 

「エヴァ!?」

「零夜を抱くのは私の役目!」

「あら……ヤキモチ妬いているのが丸分かりね……」

 

 エヴァの行動に零夜が驚き、ティファは苦笑いをしてしまう。恐らく危機感を感じたので今の様な行動をしたが、いくら何でも我儘としか言えない。

 それを見た倫子、カミラ、セツナ、恵が反応してしまい、一斉に零夜の元に寄ってきたのだ。

 

「エヴァ、零夜君を抱くのはウチの役目や!」

「私よ!」

「少しは私にも抱き締めてよ!」

「いくら何でも我儘にも程があるわよ!」

「や!」

 

 当然修羅場の展開が炸裂。ティファは苦笑いで見つめるしかなく、ヤツフサたちは唖然とするしかなかった。戦う前に修羅場を起こすなど前代未聞である。

 

「ええい! 真剣勝負の邪魔をするな!」

 

 ゼノンが怒りの表情で襲い掛かるが、それよりも先に倫子たちが動き出す。そのまま強烈な拳が彼の顔面に炸裂し、勢いよくぶっ飛ばしてしまった。

 

「ゲハっ……!」

 

 勢いよく殴り飛ばされたゼノンは、二、三回転した後、地面に激突。そのまま痙攣しながら失神していて、戦闘不能になってしまったのだ。

 

「嘘だろ……」

「ゼノンさんが……戦闘不能に……」

 

 予想外の展開に宮原とレイドは大量の冷や汗を流す。彼らはこの時に気付き始めた。自分たちはとんでもない敵を相手にしてしまったという事を。




ED:君の中の英雄(ティファバージョン)

今回の豆知識
修羅場を邪魔すれば、酷い目に遭うのは確実。この時は逃げましょう!

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