DISSIDIA FINAL FANTASY Brave Soul   作:蒼牙王

7 / 12
トーナメントがスタート。果たしでどうなるのか。

OP:Falco-ファルコ-(うえきの法則OP)


第6話 激闘のトーナメント

 決勝トーナメントが始まりを告げられたが、組み合わせはどうなるのか気になるところ。特に誰もが零夜とだけは当たりたくないと、心の底から思っているだろう。

 

「さて、運命は待ってくれないぞ! 組み合わせの発表だ!」

 

 山村が指を鳴らすと、モニターの画面に対戦カードが映し出される。誰もが真剣な表情をしながら、その組み合わせを見つめていた。

 

「第一試合。東零夜、ティファ・ロックハート、リノア・ハーティリー、ユウナ組と栗川壮介、クルル・マイア・バルデシオン、ヤ・シュトラ、プリッシュ組」

「ゲーッ! 最悪だー!!」

 

 まさかの組み合わせに栗川は絶望した表情をしてしまい、その場で両膝をついてしまう。クルルは苦笑いしながらよしよしと彼の頭を撫でていて、シュトラとプリッシュはモニターの画面を苦笑いで見つめていた。

 

「まあ、あれだけ強さを見せつければ、こうなるのも無理はないな……」

「かもね……」

 

 この様子を見た零夜は呆れていて、ティファ、リノア、ユウナの三人は苦笑い。今までやり過ぎた行為を見せつけてしまえば、そうなるのも無理はないが。

 

「第二試合。チャーリー村田、ティナ・ブランフォード、セリス・シェール、イロハ組と秋原忠助、ラグナ・レウァール、ヴァン、バルフレア組」

 

 村田と秋原は真剣な表情をしながら、バチバチと火花を散らしていく。先に進む為には負けられない為、こんなところで散る理由にはいかないのだ。

 

「第三試合。間宮美桜、クラウド・ストライフ、スコール・レオンハート、ティーダ組と如月冬美、クライブ・ロズフィールド、ノクティス・ルシス・チェラム、プロンプト・アージェンタム組。第四試合。君原奈美恵、ウォーリア・オブ・ライト、セシル・ハルヴィン、カイン・ハイウインド組と八重樫碧、ライトニング、フリオニール、ガイア組となる!」

「あっ、零夜さんとは決勝となるのか。最初に戦わなくて良かった……」

 

 美桜は組み合わせを聞いて安堵のため息をつくが、どの敵も手強い。勝ち残るには力を合わせて突破するしかないだろう。

 

「それじゃあ、第一試合の出場チームはステージへと転移してもらいましょう! 準備はいいですか?」

 

 山村の軽快なアナウンスが響いた直後、眩い光が第一試合の対戦カードを包み込む。

 零夜、ティファ、リノア、ユウナの四人と、膝をついて未だに絶望から立ち直れない栗川壮介、そしてクルル、ヤ・シュトラ、プリッシュの四人が、それぞれ広大なバトルステージへと転移させられた。

 

 ※

 

 転移させられた場所は荒野であり、障害物もないみたいだ。しかし、今回の戦いは速攻で終わらせる可能性がある為、一瞬たりとも油断できないのだ。

 

「そんなに落ち込むなよ。勝負は最後まで何が起こるか分からないんだぜ?」

 

 零夜がニヤリと不敵な笑みを浮かべながら声をかけると、栗川はガバッと顔を上げ、涙目になりながら叫ぶ。余程彼が怖いのが丸分かりだ。

 

「冗談じゃないぜ! よりによってあの予選で一瞬にしてブロックを制圧しやがった化け物……いや、東零夜と初戦で当たるなんて聞いてないぞ!」

「あはは、栗川くん、そんなに怖がらなくても大丈夫よ。ねえ、シュトラ、プリッシュ?」

「やれやれ、文句を言っても組み合わせが変わるわけではないわ。こうなったら、あの勇者とやらを少しは慌てさせてやるだけの度胸を見せなさい、栗川」

 

 クルルが呆れ笑いを浮かべながら栗川の頭をポンポンと慰めると、ヤ・シュトラはふうと優雅にため息をつき、愛用の杖を構えながら冷ややかに言う。二人は彼の事をとても信頼しているのが丸分かりだ。

 

「そうだぞ! ウチらだってただでやられるつもりはないんだからな!」

 

 プリッシュが両こぶしをグッと握りしめ、強気な笑みを浮かべて戦闘態勢に入る。その背中を見て、栗川もようやく腹を括ったようにブルッと気合を入れ直した。

 

「くそっ……! こうなったら、意地でも一矢報いてやる――っ!」

 

 栗川が立ち上がり、クルルたちと共に戦闘態勢を整える。ここまで来た以上はやるしかないのだ。

 その対面で、零夜は村雨とエクスカリバーの二刀流を静かに構え、ティファ、リノア、ユウナもそれぞれの構えを取った。

 

『それでは――第一試合、開始のゴングを鳴らす!』

 

 審判代わりのドローンの声と共に、運命の第一試合のゴングが高らかに鳴り響く。すると、零夜が素早く動き出し、栗川に狙いを定めてきた。

 

「悪いが瞬殺だ。はっ!」

 

 零夜の放った鋭くも重い手刀が、栗川の鳩尾に正確無比に突き刺さる。常人離れしたプロレスラーとしての膂力と忍者としての洗練されたスピードが融合した一撃は、防御する暇すら与えなかった。

 

「げはら!」

 

 間抜けな悲鳴を上げながら、栗川は白目を剥いてその場に盛大に倒れ伏す。そして、ピクリとも動かなくなった。

 

「なっ……!? 一撃で……嘘でしょ……!?」

「栗川――っ!?」

「今の一撃で……!」

 

 クルルが目を丸くして驚愕の声を上げ、プリッシュが慌てて栗川の元へ駆け寄る。ヤ・シュトラもまた、予想を遥かに超える零夜の圧倒的な速さと強さに、思わず息を呑んで杖を取り落としそうになっていた。

 しかし、戦いのルールは無情で、そして明確だ。

 

『そこまで! 参加者・栗川壮介、戦闘不能! 従って、勝者・東零夜チーム!』

 

 ドローンの冷徹なアナウンスと同時に、試合終了のゴングが高らかに鳴り響いた。

 あまりにも一瞬すぎる決着に、会場では一瞬の静寂のあと、どよめきと信じられないものを見るような歓声が沸き起こる。

 

「やった……! 零夜さん、すごすぎだよ!」

「はいっ、一瞬でしたね……!」

「ふふ、流癒の強さってところかしら?」

 

 リノア、ユウナ、ティファの三人がパッと顔を輝かせながら零夜に駆け寄り、その健闘を讃える。零夜は構えていた村雨とエクスカリバーをスッと納刀すると、ふうと軽く息を吐き出して肩をすくめた。

 

「悪りぃな。長引かせてやる余裕はなかったもんでね」

 

 零夜が爽やかに微笑むと、敗北した栗川は眩い光に包まれ、そのまま場外へと強制転移させられていく。残されたクルル、ヤ・シュトラ、プリッシュたちも、苦笑いを浮かべながら消えていった。

 

 ※

 

 零夜たちが会場に転移しながら戻ってきた直後、彼らの姿に他の参加チームは驚きを隠せずにいた。瞬殺で倒す実力に、驚きを隠せないのも無理はないが。

 

「おいおい、嘘だろ……本当に一瞬で終わっちまったぞ!」

「あいつ、マジで人間か……? 相手に攻撃の隙すら与えねぇなんて……」

「流石、ハルヴァスの勇者でプロレスラーってだけのことはあるな。下手に甘く見てたら、こっちも同じように一瞬で沈められちまうぞ」

 

 秋原が冷や汗を流しながら、信じられないものを見る目で零夜の姿を見つめる。隣に立つヴァンやバルフレアも、あまりの早業に思わず言葉を失っていた。

 

(東零夜……やはり手強いか……今の俺たちでも勝てはしないな……)

 

 第二試合を控えるチャーリーたちも、その圧倒的な実力を目の当たりにして表情を引き締める。ティナやセリス、イロハも、零夜の底知れない強さに驚きを隠せない様子で息を呑んでいた。

 第一試合は零夜の速攻で、あっという間に勝利を掴み取る事態に。他の参加者たちが戦意喪失するのも時間の問題だが、この先どうなるのか。




ED:こころの惑星〜Little planets〜(うえきの法則ED)

今回の豆知識
鳩尾の一撃はかなり強烈。下手したら命に関わる事も!

感想等宜しくお願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。