天司長 緑谷出久のヒーローアカデミア   作:ジャック・オー・ワンタン

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皆さんこんにちは。JACKです。本日からヒロアカ二次創作小説の新作を投稿します。

本作は嘗て自分がヒロアカ二次創作小説を描いていた最初の作品でしたが内容を変えたものです。

前作は削除済で内容は無いに等しいのですが緑谷の前世がルシフェルという設定はそのままです。

それでは本作をご覧下さい!


第一章:天司長 ORIGIN編
第1話:緑谷出久


個性・・・それは嘗て中国の軽慶市で生まれた発行する赤子をきっかけに発現したこの世界の約8割の人間が持つ能力である。超常社会とも呼べるこの世界でこの個性を使う職業が脚光を浴びていた。

 

それがヒーローであり、個性を悪用する敵(ヴィラン)を取り締まる為に生まれた職業で多くの若者達はこの職業を目指していた。

 

いつか自分達も憧れていたヒーローの様に【平和の象徴】と呼ばれたオールマイトの様になりたいと。しかし、神は時に残酷である。全人口の2割に値する人間は何の力も持たない"無個性"であるからだ。

 

「諦めたほうがいいね。」

 

彼、緑谷出久もまた幼い頃に医師にそう言われ、2割の人間となった。テレビで観て憧れていたオールマイトの様なヒーローにはなれないと。やがて無個性の烙印を押された彼は幼馴染である爆豪勝己によっていじめを受けるようになった。

 

「無個性のお前がヒーローになれるわけない」と。

 

更に偶然出会った憧れのオールマイトですらも彼に無個性はヒーローになるのは難しいと現実を伝え、彼は遂にヒーローになれるのは無理と考える。

 

そして緑谷出久は遂に心に限界を迎えてしまうのだった。

 

◇◇◇

 

「はぁ・・・」

 

僕は気がつけば屋上に立っており、かっちゃんによってボロボロにされたノートをその場に投げ捨てる。もうどうなってもいい。どうせ僕は無個性。やることは一つ。

 

来世は個性が宿ると信じてワンチャンダイブするだけなんだ。

 

「母さん・・・ごめんなさい。」

 

フェンスを飛び越え目の前に広がる街並みを眺めながら僕は涙ながらにそう呟くと意を決してそのまま屋上から飛び降りた。

 

長くも短く感じた重力の感覚・・・そして身体が地面に叩きつけられる衝撃と痛みが伝わると同時に意識もまた遠のいていった。

 

◇◇◇

 

「・・・はっ!?」

 

どれくらい時間が経っただろうか?僕は目を覚ますと辺りが真っ白な空間に座っていた。何処だ?ここ。確か僕は屋上から飛び降りて死んだ筈。

 

じゃあここはあの世なのか?そう考えていると誰かに声を掛けられた。

 

「目が覚めたか?」

「えっ?」

 

声のする方へ顔を向けるとそこには六枚の白い翼を生やした男性が立っていた。誰だ?この人。それに凄く綺麗な

羽を生やしてる。

 

「ここはもしかして死後の世界ですか?」

「そう思うのはまだ早い。それ以前に君は死後の世界に行くには早すぎる。」

「えっ?」

 

男性の言葉に僕は首を傾げる。この人は天国にいる人なのかな?見た目も凄く天使っぽいし

 

「緑谷出久だったか?私はルシフェル。君の前世だ。」

「へあ!?」

 

ルシフェルと名乗った天使の人から衝撃的な事を伝えられた。この人が僕の前世!?

 

「あの・・・僕の前世の人が何か用ですか?」

「君は自分に力がないと嘆いて自死したそうだな?」

 

その言葉に僕は黙る。直球でそれを言われたら素直に「はい。そうです。」なんて言えないよ。

 

「何故、そこまでして無力さを嘆く?何故そうしてまで己を犠牲にする?」

「それは・・・夢が叶わなくて。」

「夢か・・・」

 

僕の答えにルシフェルは静かに目を閉じる。

 

「僕はオールマイトのようなヒーローになりたかったんです。でも、無個性だからそれを叶えることは出来ませんでした。」

「成程。だが、本当に君は無力だと思っているのか?」

「え?」

 

ルシフェルはそう言うと優しく微笑んで言った。

 

「君はまだ私の力を覚醒できていなかっただけだ。天司の力を。」

「天司の力?」

「そうだ。思い出させてあげよう。私の記憶を!」

 

刹那、僕の脳裏にルシフェルのものと思しき記憶が流れてきた。空の世界で原初の星晶獣として生まれたこと、進化の管理を行いつつそれを否定しようとした存在を退けたこと、そしてカナンにてその生を終わらせたこと

 

そうだ・・・僕の前世は。

 

「思い出したか?来世の私よ。」

「・・・はい。色々ありましたね。」

 

僕はルシフェルに微笑み前世の記憶を振り返る。

 

「私の世界では既に私の役割を受け継いでいる者がいる。だが、私の力はもう使う事がない。君で良ければ受け取って欲しい。君には今後必要になる筈だ。」

「で、でも・・・」

 

力をやると言ったルシフェルに戸惑う。しかし、彼は僕に優しく言った。

 

「大丈夫。君になら叶えられる。・・・ヒーロとやらになりたいのだろう?君にならなれるさ。」

 

その言葉を聞いた瞬間、僕は崩れ落ちて涙を流した。・・・そうだ。僕が言われたかった言葉は無個性で生まれてきたことを謝罪する言葉でもヒーローの現実を知らされることでもなかった。ただ一つ、これだけを言われたかった。

 

君はヒーローになれる・・・と。

 

「緑谷出久」

 

ルシフェルに名前を呼ばれ、顔を上げると彼は光となって消え始める。

 

「ッ!待って!ルシフェルさん!」

「大丈夫。君は一人ではない。私の力がある・・・受け取れ。」

 

彼はそう言うと僕の頬に手を触れ、そのまま吸収されるかのように消滅してしまう。同時にルシフェルの力が宿り、気が付くと背中にはあの真っ白な六枚の翼が生えていた。

 

「・・・ははっ。なんかこの身体だと白すぎるな。この羽は。・・・でも。」

 

僕は拳を握り締め、微笑む。この力があれば僕はヒーローになれるかもしれない。戻ろう!元の世界に!そう決意した途端、白い空間は瞬く間に光に包まれ僕はそのまま光に呑み込まれるのだった。




本作における
緑谷出久

原作通り無個性だが、ルシフェルの力が実質個性扱い。一度、自殺したが精神世界で天司長ルシフェルと邂逅し、彼の力を得てヒロアカ世界に復活する。戦闘能力は極めて高く、背中にはルシフェルの六枚羽が生えており、空を飛ぶことも可能で使わない時は縮小できる。また顔つきや見た目は原作の緑谷出久と変わらないがその姿に魅了される人が多い。尚、性格までは引き継いでおらず彼らの性格が出てくることはない。(但し所々彼の口調や喋り方が出てくる)

得物はルシフェルの刀を使用。非戦闘員は消すことが出来、戦闘時にはどこからとも無く腰に召喚して戦う。



パラダイス・ロスト:ルシフェルの技。空から無数のレーザーを放つ。

下記の技は周年イベでルシフェルのアビとして登場した技。効果も実際のアビの効果を踏襲したものになっている。

プレモニション:ルシフェルの技。治癒能力のあるバリアを纏う。更に毒や胞子などの状態異常。更には死柄木等の崩壊系の個性攻撃も防ぐ。更に味方にも付与できる。

アブセンス・オブ・ライト:無数の光の球体を放って攻撃する技。

セヴン:ルシフェルの技。翼で身体を被って全ての攻撃を防ぐ。翼自体が大きい為、複数の人間を守ることもできる。

オブ・イノセンス:ルシフェルの技。自分の傷を完全に回復する。

特殊能力
天司の羽根:背中に生えている六枚の翼。作中では六枚羽若しくは翼と呼ばれている。ルシフェルの力の象徴でもある。

美のオーラ:緑谷本体から放たれるオーラ。多くの者を魅了する力を持つ。但し、自信に敵意を持つ者には通用しない。

得物
ルシフェルが使用している三振の刀を使用。デザインはどれも同じ。名前はオリジナル(原作のルシフェルそっくりさんの1人、ルシオ踏襲要素含む)。

暁(あかつき):三振の刀の内の一つ。主にブーメランの様に飛ばして攻撃する際に使用。

曙(あけぼの):三振の刀の内の一つ。こちらも役割は暁と同じ。

東雲(しののめ):三振の刀の内の一つ。こちらも役割は他二振と同じ。
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