天司長 緑谷出久のヒーローアカデミア 作:ジャック・オー・ワンタン
「ここが雄英高校・・・。」
「デカいよねぇ〜俺も来るの初めなんだよ。」
雄英高校・・・No.2ヒーローエンデヴァーやベストジーニストを排出したヒーロー達の登竜門と言っても過言では無いこの学校の校門の前に僕とホークスは立っていた。公安にスカウトされてから数日後、どうやら公安が雄英高校に僕を特別に推薦したらしい。そのせいか僕は入試を受けることなく雄英高校の入学を勝ち取ってしまった。
「なんか公安のコネで入学したって感じがして嫌なんですけど。」
「そこは安心して貰っていい。君が公安の推薦で入ったことは口外されてない。表向きは普通の推薦で入ったことにされている。」
ホークスは公安からの推薦であることは伏せられている事を説明し、僕は少し安心する。
「それで雄英高校に来たのは何か理由があるんですか?」
「教師達に挨拶をと思ってね。校長の根津と教師のミッドナイトが迎えてくれる手筈になってる。」
「ってことで時間だな。行こうか?」
ホークスに頷き、僕は彼の後に続く。公安に自宅を訪問された時は生きた心地はしなかったけどホークスにも会えて雄英高校も入試無しで入れるって言うのは悪い話ではないか。その代わり母さんとは離れることになって自宅ではなく公安が用意した庁舎からの通学になっちゃうけど。
「ようこそ!雄英高校へ!」
正面玄関までやってくるとネズミの様な姿をした人と際どい格好をした女性ヒーローが立っていた。雄英高校校長の根津と教師の一人、ミッドナイトだ。
「凄い!ミッドナイトが先生をやってるなんて!」
「私のこと知ってるの?嬉しいわね。」
「どうもミッドナイト。根津校長。ホークスです。」
「速すぎる男に会えて僕も光栄だよ!さあ!入りたまえ!」
根津校長に歓迎されながら僕とホークスは校舎に入ると直ぐに校長室へ案内され、高そうなソファに腰掛けた。
「それで今回訪問したのは緑谷出久君を公安公認の雄英入学推薦者にすることです。」
「話は聞いているよ。僕も彼の力にはとても興味があった。何より一見普通に見えながらもどこか美しいオーラを放っている・・・本当にこの社会では禍根となりそうだね。」
僕を見た根津校長は淡々と自己分析した内容を話す。
「公安としては彼に雄英高校で面倒を見てもらい、課程をこなして貰うという考えです。公安の事情を大方知っている貴方なら理解はして頂けますよね?」
「公安の指示なら仕方ないとは思っているよ。それに僕としても彼の力は興味があるからね。」
根津校長はそう言うと僕に手を差し伸べて言った。
「と、言うことで4月から君は本校のヒーロー科の生徒だ。当然ながらこの事は他言無用。そしてヒーローの卵としての自覚を持って勉学に励みたまえ!」
彼の言葉に僕は目を見開いて笑顔を浮かべる。
「はい!宜しくお願いします!」
差し出された手を握り返し、根津校長と固い握手を交わすのだった。
◇◇◇
そして・・・雄英高校入学当日。
公安の用意した庁舎から登校した僕は桜が舞い散る中、ずっしりと聳え立つ校舎を見上げた。ここまで色々あった。夢にも思わなかった。ルシフェルの力を得てから全てが変わったがそれでも僕が進むのはただ1つ。
最高のヒーローになる!ただそれだけだ!
「行こう!」
真新しい制服に身を包み、背中に白い六枚羽を広げ、光輝かせながら校舎の中へ入る。
「えっとクラスは・・・あ、かっちゃんいる。」
1年生の教室前でクラス表を見た途端、僕はかっちゃんと同じクラスであることを知る。そういえば公安に引き取られてから中学にも行ってなかったな。表向きは公安の手引きで卒業したことになったけどあれからかっちゃんとも会ってないな。元気にしていただろうか?
「1年A組か。かっちゃんと会うのちょっと怖いな。」
罵声が飛んでくるのを覚悟して教室に入った時だった。
「テメェどこ中だ?あぁん?」
「お、俺は私立聡明中学の飯田天哉だ!」
「聡明ィ?エリートじゃねーか!ぶっ殺し甲斐がありそうだなァ?」
「な、なんだ!?その態度は!君、本当にヒーロー志望なのか!?」
あぁ・・・相変わらずだった。しかも初対面のクラスメイトに早速喧嘩売ってるよ。いつまでもブレないかっちゃんを見て僕は何とも言えない顔をする。
「ね、ねえ!アンタ!」
すると誰かに声をかけられてそちらに顔を向ける。
「君は!」
なんとそこには以前、僕が助けたイヤホンジャックの個性の少女が頬を赤くしながら立っていた。驚きだ!まさかあの子、雄英入ってたなんて!!
「もしかしてあの時の人だよね?」
「凄い!会えた!」
「耳郎」
「えっ?」
「ウチの名前。宜しく。」
「緑谷出久です。改めて宜しく!」
耳郎と名乗った少女とようやく自己紹介して握手する。嬉しいな。まさかこんな所で会えるなんて!
「まあ!顔見知りだったのですね。」
「あっ!君は!」
すると今度は冬休みに出会った少女が現れる。名前は確か・・・八百万さん?だったかな?
「改めて宜しくお願いします。八百万百と申します。えっとお名前は・・・」
「緑谷出久です。」
「やっとお名前を確認できましたわ。宜しくお願いいたします。緑谷さん!」
「あぁ!?緑谷?デクテメェ!?」
僕の名前が聞こえたのかかっちゃんの視線がこちらに向けられる。
「このクソデク!中学の途中から居なくなったと思えば!なんでこんな所に・・・は?んだ?その羽根。」
かっちゃんは僕の背中にある六枚羽を見るとポカーンとした表情で立ち止まる。
「な、なんだ!?あの羽!」
「綺麗!なんか好きだ!私!」
「ケロ、同感ね。」
「いいなぁ!あの羽オイラも欲しいぜ!」
「美しい。俺とは真逆の要素があるが魅入ってしまう。」
途端にクラスメイトの注目は僕へ向けられ皆、六枚羽と僕の美のオーラの虜となってしまう。参ったな・・・はっ!
「誰?」
刹那、教壇の方から気配を感じると咄嗟に刀を召喚してその中から暁を手にして身構えた。
「うわっ!ビックリした!なんだよ刀なんか出して・・・」
その行動に驚きつつも全員が教壇に目を向けると黄色い寝袋に包んで横たわる男がこちらを見ていたのだった。
第3話と4話でデク君が助けた耳郎ちゃんと八百万さんとの感動の再会!そして原作通りデク君を見てブチギレる爆豪。
ルシフェルの美のオーラで爆豪以外のA組の面々は仲良くしそうですが本作では入試が免除されているせいか麗日さん、飯田君との絡みが少なくなるかもしれません。
本作のナガンどうなっちゃう?
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原作通り
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緑谷が救済