天司長 緑谷出久のヒーローアカデミア 作:ジャック・オー・ワンタン
「「な、なんかいるぅ!?」」
男を見た瞬間、クラスメイト達は一斉に静まり返った。あの人誰だ?いつからあそこに?
「流石は雄英推薦者の一人だ。それにその羽。噂通りだな。」
男は僕を見ると寝袋に入ったまま立ち上がり、その姿を顕にする。あれ?この人どこかで見た気がする・・・なんてヒーローだったっけ?
「俺は相澤消太。このクラスの担任だ。宜しくね。」
自信を担任と名乗った男・・・相澤先生は教壇に立つとその圧に押されたのか皆も黙って席につく。
「はい、皆が静かになるまで8秒かかりました。時間は有限、お前達は合理性に欠けるな。仲良しこよしがしたけりゃ他所に行け。ここはヒーローの学校だ。」
ストップウォッチを片手に相澤先生は僕らを見ると早速、指示を出した。
「体操着に着替えろ。個性把握テストをやる。」
「えっ?入学式とか無いんですか?」
「無い。そんなことをしている程、ヒーローは暇じゃない。二度は言わん。体操着に着替えてグラウンドに来い。早くしろ。」
相澤先生はそれだけ言い残すと先にグラウンドへ向かう。突然課せられた課題に皆、戸惑いながらも意を決して体力測定の準備を始めるのだった。
◇◇◇
「イレイザーヘッドか・・・。」
その頃、ホークスは自身の管轄である福岡へ帰還中に上空で雄英高校の担任リストを確認していた。
「根津校長にはもっと最良あるヒーローを担任に付けろと言ったんだけどなぁ。まぁ、怒られるのは俺じゃないし良いんですけど・・・ん?」
ふと、ホークスは教師リストにあるヒーローの顔と名前が載っていることに気付く。
「へぇ~オールマイトが?これはエンデヴァーさんに報告かなあ?いや・・・今は伏せておいた方が良さそうだ。」
ホークスはそう言うとスマホの画面を消して直ぐに懐へしまうと上空から辺りを目視して呟いた。
「この情報を欲しがってる連中もいる。暫くは公に出来ないな。」
◇◇◇
体操着に着替えた僕達はグラウンドに向かうとそこには相澤先生がハンドボールの入ったカゴの前に立っていた。
「全員来たか?これから個性把握テストをやる。」
「すみません!個性把握テストは何でしょうか?」
脚にマフラーが付いている人・・・飯田君は手を上げて相澤先生に尋ねる。
「ざっくり言うと体力テストだ。だが、体力テストは個性を使うのは禁止だった。・・・その体力テストを各々の個性を使って記録を測る・・・これが個性把握テストだ。」
「うお!なんだか面白そう!」
「面白い・・・ねぇ、そんな半端な覚悟でやるのは見込み無しだな。」
「えっ?」
面白そうと言ったピンク肌の女子生徒に相澤先生は厳しい言葉を掛ける。
「ここはヒーロー科だ。テストも真面目にやる。そうだな・・・最下位だった奴は見込みゼロとみなして"除籍処分"としよう。」
「「じょ、除籍!?」」
相澤先生の思わぬ発言にA組生徒達に動揺が走る。嘘だろ!?最下位は除籍!?まだ入学して間もないのに!!
「当たり前だ。生半可な覚悟でヒーローになったんなら他を当たれ!これが雄英のヒーロー科だからな!」
「「・・・ッ!?」」
「さて、手始めにハンドボール投げから始まるとするか。先ずはそうだな。」
相澤先生は息を呑む僕らを見ると僕に視線を向けた。・・・まさか!!
「緑谷。お前がやれ」
「ぼ、僕ですか!?」
「推薦で入ってんだろ?お前の成績は未知数だ。」
「推薦・・・だと!?」
僕が推薦で入ったと知ったかっちゃんがわなわな震えながらこちらを見た。・・・あ、これはまずいかも。
「クソデクてめぇ!俺を差し置いて無個性だったテメェが推薦だと!?ざけんなぁ!!」
「あ!おい!やめろって!」
赤髪の人の制止も構わずかっちゃんは爆破の個性で僕に迫って来た。
「なっ!?」
しかし、彼の個性は一瞬で何者かに無効化される。・・・まさか!相澤先生の方へ顔を向けると案の定、彼は目を赤く光らせながらかっちゃんを凝視していた。
「相澤先生ってまさか・・・イレイザーヘッド!?」
「そうだ。俺の個性は抹消。見た奴の個性を無効化する。あと個性をあまり使わせるな。俺はドライアイなんだ。」
「「個性凄いのになんかもったいねぇ・・・」」
相澤先生の正体を知るとかっちゃんは歯軋りしながらも渋々、僕へ攻撃するのを諦めて大人しくなる。
「よし。緑谷。やれ」
「は、はい・・・。」
緊張しながらもハンドボールを手に僕はラインの上に立つ。・・・皆が見ている。でも関係ない。天司の力を存分に使わないと除籍されてしまう!
証明するんだ!僕とルシフェルの力を!
力を集中させ、全身に稲妻を纏い始める。それらは手にしているボールへ流れていくとボールは巨大な光の球体へと姿を変えていく。
「「はああああああ!?」」
「ほう?」
それを見たクラスメイト達は驚愕と畏怖の表情を浮かべ、相澤先生はニヤリと笑みを浮かべた。
「これでどうだッ!アーク・エネミー!!!」
巨大な光の弾と化したボールを勢いよく投げ飛ばすと凄まじい爆音と光がグラウンドを包み、爆風が砂を巻き上げた。ボールは回転しながら地面を抉り、空に上がるとやがて摩擦によって消滅し、空中で爆発した。・・・ちょっとやりすぎたかな?
「・・・緑谷。」
「は、はい!」
相澤先生に呼ばれると僕は雪ならぬ砂ダルマになった彼を見る。
「記録は測定不能にしてやるが・・・もう少し加減しろ。」
「あ、はい・・・すみません。」
測定不能と言う驚異的な結果を叩きだしたことにクラスメイト達は唖然とする。こうして除籍がかかった個性把握テストが始まるのだった。
作者がヒロアカ二次創作小説を書いたらほぼ毎回相澤先生がここで砂ダルマにされている気がします。(最早、お約束?)
個性把握テストは原作よりも楽に攻略出来そうで何よりですね。
本作における
緑谷出久の使用技
アーク・エネミー
グラブル原作に出てくるアバターの技の光属性バージョン。巨大な光の球体を相手に投げつける。威力は絶大であり、個性把握テストではあれでも加減をしているが本気を出すと地球の約半分を更地に出来てしまう。
本作のナガンどうなっちゃう?
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原作通り
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緑谷が救済