無能力転生者はリリカルなのは世界で生き延びたい(令和版)   作:百男合

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 あらすじこと前回の3つ
 八神はやて、倒れる。
 今明かされる闇の書の真実ぅ!
 クリスマスイブに全員集合。みんなで闇の書討伐がんばるぞい!



第22話 人事を尽くして闇の書討伐!

 戦いは俺たち優勢で進んだ。

 バルディッシュとツインビームシザーズを巧みに使い闇の書の意思さんを攻撃するフェイトさん。

 距離が開けばなのはさんがレイジングハート・エクセリオンで追撃。ツインバスターライフルは温存だ。

 フェイトさんが疲れ一息つけると思ったら二刀流のシグナムと光る刃の翼を背負ったオオカミ形態のザフィーラが突っこんでくる。

 間一髪避けきったと思った瞬間巨大なメイスとハンマーが闇の書の意思さんを狙う。それを操るのはヴィータだ。

 逃げる闇の書の意思さん。それをしつこく追うのはシャマルが操るビット。オールレンジ攻撃で蜂のように逃げる闇の書の意思さんを追尾する。

 で、フェイトさんを回収しつつ魔法でけん制しているのはプレシアさん。さすが無印時代のラスボスだけあって強さは折り紙付きである。

 地上では父さんが巨大なゴーレムを作りロケットパンチを闇の書の意思さんに向かって放っていた。当たればかなりの威力のもので地上に降りないけん制になっている。

 で、残ったメンバーは温存である。特にクロノくんは闇の書の意思さんが意識を失って暴走してからが本番だからね。

「これ、普通にやれば勝てるんじゃない?」

 アルフの言葉に思わず同意しかけるが待ってほしい。

 人、それをフラグというと。

 あっ、全方位攻撃で闇の書の意思さんが無理やり全員の攻撃をやめさせた。そして手をかざし桃色の魔力を集め始める。

 あれは……マズイ!

「全員退避! 相手はスターライトブレイカーを撃つ気だ!」

 俺の言葉にいち早くフェイトさんとユーノくん、クロノくんが反応する。逆に大人組と守護騎士たちは? マークを浮かべている。

「しゃらくせぇ! その攻撃ごとぶっ倒してやんよ!」

 俺の言葉を無視し、闇の書の意思に向かって攻撃をしようとするヴィータ。

 馬鹿! 相手は両手が使えるんだぞ!

 振りかぶって闇の書の意思に攻撃しようとするヴィータ。その位置は絶好の射線上だ。

「父さん!」

 俺の言葉にロケットパンチをヴィータに放つ父さん。間に合うか?

「ぐっ、あぁ……」

 メイスを持った右腕を魔力弾で貫かれるヴィータ。海に向かって落ちていくのをロケットパンチが受け止める。

 腕がこちらに戻ってきてヴィータの状態を確かめる。バリアジャケットは焼け焦げ、見ているのも痛々しい。

 が、肝心なのはコアだ。それが無事ならシャマルの回復魔法で回復できる。

「シャマルさん、治療を」

「ええ。わかったわ」

 ヴィータの身体に回復魔法をかけるシャマル。それに手を前に出し止めさせるヴィータ。

「心配いらねぇよ。服が焦げただけだ」

「ヴィータ! 無事か⁉」

 シグナムが合流して傷を確認する。ヴィータの言う通り、大した怪我はしていないようだ。

「ああ、でもこのガントレットがなかったらヤバかったぜ」

 と右手のガントレットを持ち上げながら言うヴィータ。彼女の言葉通り、ガントレットは魔力弾で融解していた。

 完全にチャージしてないとはいえよくこれでスターライトブレイカーを防ぎきれたものだと思う。Gメモリ製作者の俺でもあれは死んだかと思った。

 一方で街中まで逃げるなのフェイとアルフとユーノくんたち。

 原作ではここですずかちゃんとアリサ嬢と鉢合わせしちゃうんだよねー。で、街中で激戦が始まって……。

 それってやばくね?

『ヴァル・ヴァロ!』

 Gメモリをムラサメに挿し込み高速モビルアーマーのゴーレムに変身すると4人の後を追う。

 追いつくと果たしてなのフェイとすずかちゃんとアリサ嬢が出会ったところだった。

 プロテクションで2人をスターライトブレイカーの余波から守るなのフェイの横を通り過ぎとりあえずクローで2人を捕獲。戦闘のない地域まで連れて行くと念話でなのフェイに伝える。

 殺人的な速度に普通の人間なら気絶するところだがなぜかすずかちゃんはピンピンしていた。アリサ嬢は白目剥いてるというのに。

『ここは危険だ。この道をまっすぐ行け』

 ムラサメのボイスチェンジャー機能で声を変え、すずかちゃんに結界の外へ行くよう指示する。従ってくれればいいんだが。

「もしかして、真木君?」

 えぇえええええ⁉ ナンデ? なんでわかったの?

『チ、チガウヨー。ボクハ真木司郎ナンカジャナイヨー』

「私、名前まで行ってないんだけど真木君」

 墓穴を掘るとはこういうことを言う。

 妙な沈黙が辺りを包む中、先に行動したのは俺。

『じゃ、そういうことで』

「ちょ、ちょっと待って真木君! 説明しなさーい!」

 2人を置いてすたこらさっさ。前線にとんぼ返りさせていただく。

 ハッハッハ、普通の人間の足では追いつけまい。このまま逃げさせていただく!

 ついでに終わってたらなんかうやむやになってたらいいなー。

 そんなことを思いながらなのフェイのもとに向かうとユーノくんとアルフが闇の書の意思さんにバインドをかけてなのフェイが両側から魔法を放つところだった。

 だがさすが闇の書の意思さん。バインドをあっという間に解いてフェイトさんの魔法となのはさんのディバインバスターを片手で止めている。 

 よし、いいところで間に合ったな。

 ムラサメ、カメラモードオン。

「うわぁあああ!」

 地を割り生えてきた砂龍の触手に絡めとられるなのはさんとフェイトさん。

 これこれー。触手に拘束される魔法少女なんてなんぼあってもいいですからね。

 ひとしきり撮影するとGメモリを挿して特攻。放っておいてもフェイトさんがバリアジャケットをパージして抜け出すんだけど一応ね。

『グフカスタム!』

 オラオラオラァ!

 ヒートソードで触手を切り裂き地面へと落ちるなのフェイ。

 それから自分をプログラムと言う闇の書の意思さんに向かって「心があるから涙を流す」「はやてを解放して」と説得コマンドを行う。

 ごめん、2人とも。その説得コマンドはある程度HP削りきらないと効果ないのよ。

「この、駄々っ子!」

 聞き入れない闇の書の意思さんに向かってソニックフォームで切り込むフェイトさん。

 その攻撃を三角形の魔法陣で受け、闇の書をかざす闇の書の意思。

 いかん、この態勢は⁉

『吸収』

 フェイトさんが光の粒子となって消え、闇の書に吸収される。

 はい、原作の闇の書の夢イベントです。

「すべては安らかな眠りのうちへ」

 瞳を閉じて浸ってるところ悪いけど、逃げたほうがいいと思うよ闇の書の意思さん。

 なぜなら保護者がすごい勢いで飛んできてるから。

「フェイトォオオオオオ!」

 プレシアさんが絶叫しながら闇の書の頭部をひっつかみ急下降する。

 そのまま頭を引きずってアスファルトの上を大激走。うわぁ、痛そう。

「あなた! 私の娘をどこにやったの⁉ 言いなさい! 言え!」

「お、落ち着いてプレシアさん」

 闇の書の意思さん、伸びてます。ていうか、肉弾戦もいけるんですね。

 とりあえずバインドで拘束し全員で囲むことに。

「さあ、フェイトを返しなさい」

 プレシアさんが今にも闇の書の意思さんを燃やし尽くしそうな気迫でにらみつけている。

 ちょっと待ってプレシアさん。その体一応はやてさんでもあるんで抑えてプリーズ。

 ほら、守護騎士のみんなも頭を下げて! 早く謝って!

「あの少女は幸福な夢を見ているだけだ。永遠に覚めない幸せな夢を」

「お前を永遠に起きられない身体にしてやろうか?」

 ほら、闇の書の意思さんも変に刺激しない! この人やると決めたら絶対やる人なんだから!

 父さんと俺でプレシアさんをどうどうと落ち着かせる。頭に血が上っているから少し冷静になろ? ね?

「そして我が主も同じく夢を見ている」

「誰が我が主だ! はやてはうちらの主だぞ!」

 闇の書の意思さん懲りないなぁ。今度はヴィータがかみついてるよ。

 まあ、あの2人なら見ている分には癒しだから放っておくか。

 というか、闇の書の意思さんとなのはさん。全然戦ってなくていいのだろうか? 後の闇の書の防衛プログラム戦を考えれば力を温存するのはいいのかもしれないが。

『外のみんな、聞こえとる? 八神はやてです』

 その時闇の書の意思さんからはやてさんの声が聞こえてきた。

 早いな。もう闇の書の意思を説得したのか。「せやけどそれはただの夢や」したんか。

「はやてちゃん⁉」

「主はやて⁉」

 驚くなのはさんと守護騎士たち。

『ごめんなのはちゃん。この子のこと止めてあげてくれる?』

「止めるって一体……」

『私が本体からコントロールを取り外したんやけど、その子がいると管理者権限が使えへん』

 えっと、こっち見るのやめて。俺もよくわからんのよ。

『今そっちに出てるのは自動行動の防御プログラムだけやから』

「ユーノくん、説明任せた」

 原作の頭のいい人に丸投げだ。

「えっとつまりはやての身体を傷つけずに魔力を使って防御プログラムだけを倒す必要があって」

「長い! もっと高町さんでもわかるように」

 俺の言葉にユーノくんは頷き、なのはさんに向かって言う。

「どんな方法でもいいから目の前の子を魔力ダメージでぶっ飛ばして! 全力全開、手加減なしで!」

「おい⁉」

「そうすればはやてとフェイトも元に戻るから」

 クロノくんをはじめ守護騎士たちからもツッコミが入る。

 うん、俺もそう思うけどこれ、原作通りなのよ。

「さっすがユーノくん、わかりやすい!」

 ユーノくんの説明に目を輝かせるなのはさん。

「エクセリオンバスター、バレル展開中距砲撃モード!」

 魔王様の砲撃が来るぞ! 下がれ下がれ!

 俺は全員にこの場を退避するように言い魔力の翼が生えた弓のようなレイジングハート・エクセリオンを構えるなのはさんを見つめる。

「シュート!」

 1発目。闇の書の意思さんの防御結界に阻まれる。

「シュート!」

 2発目。結界を打ち破って闇の書の意思さんの身体に届く。

「サードシュート!」

 ここらあたりから見るのがつらくなってくる。みんな! バインドをもっと強く!

「フォースシュート!」

 ついに闇の書の意思さんが倒れ闇の球体がその身体を包む。

 で、質量倍増。ドン! 闇の書自動プログラムが黒いよどみとしてその存在感を見せている。

「フェイト!」

「フェイトちゃん!」

 少し離れたところから光の粒子が集まりフェイトさんが帰ってきた。

 それに近づくなのはさんとプレシアさん。あ、プレシアさんが抱きしめて涙流してる。撮影しとこ。

 で、そのまた離れた場所に現れる夜天の書の主となったはやてさん。

「主はやて!」

「はやて!」

「はやてちゃん!」

「主!」

 守護騎士たちがはやてさんに駆け寄っていく。

 原作の復活する守護騎士たちも好きだけどこういうのもいいなぁ。

「ただいま。母さん、なのは」

「みんな、ただいま」

「さて、残りはあいつだけだな」

 俺は闇の書から切り離された防衛プログラムに目をやる。

 巨大な口を開けた恐竜にトゲトゲや触手が生えて、角の部分が裸の乙女になってる憎いあん畜生である。

 原作ではみんなにフルボッコにされてコアをアースラのアルカンシェルで消滅させられたんだっけ。

 あれ? そういえばアルカンシェルのことクロノくんに聞いてたっけ?

「クロノくん、アースラにアルカンシェル積んであるよね?」

「アルカンシェル? なんだそれは?」

 え゛?

「アルカンシェルだよアースラに積んである大型艦船用の魔導砲!」

「そんなもの、積んでないが?」

 マジですか。

 そういえばグレアム提督いないじゃん。てことは手配してくれる人がいなかったってこと⁉

 やらかしたー!

 俺は頭を抱え体を大きく反る。

 それじゃあどうやってあの異常回復するコアを壊せばいいんだ⁉

 いや、手があるにはある。しかしそれをするためには……。

 ちらりと自分のデバイスに目をやる。

 これは……いけるか?

 俺は自分の考えをムラサメに話す。で、その返事は、

『可能か不可能かで言えば可能です。私は、いえ。私たちは優秀なデバイスですから』

 とのこと。

 はい、お墨付きいただきました。

 よし! はいみんな集まってー。今から作戦会議するよー!

 




 主人公やらかす。
 ええ、いつかやると思ってました。

司郎「そういえば闇の書にはどんな夢を?」
フェイト「それは、ちょっと言えないかな(赤面)」
司郎(おや? 原作のアリシアが生きてたら物語じゃないのかな?)
フェイト(い、言えない。たくさんの司郎が私の事スキスキ言ってくれるハーレム世界だったなんて)
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