無能力転生者はリリカルなのは世界で生き延びたい(令和版) 作:百男合
天幕のジャードゥーガル、乙女怪獣キャアラメリゼ、アズールレーン、さよならララ、対ありでした、これ描いて死ね、グロウアップショウ、ダラさん、いびってこない義母と義姉、君のことが大大大大大好きな100人の彼女3期、バンドリちゃんとバンドリ、レッツゴー怪奇組、ヤニねこ、ふつつかな悪女ではございますが、花織さんは転生しても喧嘩がしたい、ワールド イズ ダンシング、きみが死ぬまで恋をしたい、猫と竜、幼女戦記2期、黄泉のツガイ。そして魔法少女リリカルなのは EXCEEDS Gun Blaze Vengeance 。
夏アニメは粒ぞろいだったなぁ。
あらすじこと前回の3つ
主人公、大けがする。
ムラサメ、ヴィータにマジギレ。
ヴィータ、自責の念から主人公の看護をすることに。
ヴィータに看護してもらった3カ月の間にいろいろあった。
なのはさんとフェイトさんが見舞いに来て大泣きしたり、すずかちゃんとアリサ嬢が来て青ざめたり、アリシアとプレシアさんが来て俺を気遣ったり、クロノくんと守護騎士たちから説教を受けたりと。
まあ、看病イベントは一通り受けたと思う。
意外だったのは騎士カリムがシスターシャッハとユーノくんを連れてミッドチルダからやってきたことだ。たかが管理局員の怪我の見舞いに来ていい立場の人じゃないでしょう貴方。
で、見舞いの最中はやてさんと話が合い意気投合していた。
原作よりも前に出会っちゃったな―この2人。まあ、もう原作壊れてるし多少はね。
その間ヴィータは忠犬のように俺のベッドのそばにいてあれやこれや献身的に介護してくれた。
これってなのはさんに対する絶対
そうなると結構困ったことになるんだがそれはともかく。
第二次性徴が来てから気づいたんだけど、ヴィータっていい匂いするのよ。女の子の匂い。
で、普段ががさつだからか俺が相手だからかガードが薄くて油断した姿をよく俺に見せていた。
具体的にはパンチラとか乳首チラとか。
もう1度いうけど俺第二次性徴期真っ只中。長い入院生活。常にそばにいてくれる美人のいいにおいがする女の子。
ここから導き出される結論は?
はい、精通しちゃいました。ヴィータで。
屈辱だった。シグナムやシャマルならともかくヴィータでなんて。俺ロリコンじゃないのに。
Gメモリを使って洗面所まで行って1人パンツを洗う姿。ヴィータに見られなくてよかった。
もし見られてたら一生いじられるネタになるところだったからな。
ようやく退院した頃にはヴィータとの距離が大分縮まっていた。まあ、3カ月もずっと一緒にいればそうなるだろう。
で、今俺は身体に重りを付けられ走らされてます。ヴィータの指示で。
「どうしてこうなった⁉」
思わず声に出ていた言葉に「トロトロ走るな! もう10キロ追加すんぞ」とヴィータの声。
どういう心境の変化があったのかヴィータは俺の訓練を申し出てきた。
いわく俺をはやての隣に立つのにふさわしい人間に鍛え直すため、らしい。
これには父さんも大賛成で「ゴーレム使いでも体力があるに越したことはない」と任務を減らされてでも訓練時間をとらされている。
ただ、この訓練。内容がやばい。
こっちがギリギリ根をあげない程度のキツイ訓練で責めてくる。確かに効果は抜群なのだがいかんせん毎日だと俺の精神面が削れる。
なので1週間に1度でお願いしますと頭を下げたが駄目だった。シグナムやシャマル、ザフィーラ、アインスと他の守護騎士に頼んでも生暖かい目を返されるだけだ。
畜生、みんなして俺をいじめやがってよう。
おかげで腹筋バキバキだよ。俺インドア派なのにどうしてくれるんだよ!
まあそのおかげかはわからないけど恭也さんに最近10回中1本とれるようになってきたけども。
いつになったら満足してくれるんですかねぇ、この小さな赤い悪魔は。
「オラオラ、懸垂さぼってんじゃねーぞ! あと50回追加だ!」
「は、ふぁい」
こうして今日も俺はヴィータに絞られる。はやてさんにふさわしい男になるというヴィータが勝手に立てた目標に到達するまで。
小学5年生の一大イベントといえば? はい、野外活動です。
学校によっては臨海学校らしいね。要するにみんなでキャンプしてカレー食って寝る活動。
小学5年生の俺も当然参加したよ。危なっかしい手つきで料理するアリサ嬢や芯が残ったお米にうえーってなるアリシア、カレーに新聞紙の灰が思ったより入ってることに驚くすずかちゃんとかわいい女の子たちが見れた大変有意義な時間だった。
俺? 料理上手のはやてさん班に入ったおかげで極上の一品をいただきましたよ。こういうのは班決めの時点で明暗が分かれるからね。
食事が終わりテントで就寝となった。今日はもう寝ようぜ!
「お前ら、起きてる?」
と俺は思うのだがこういう時に限って何か話したがるやつがいるのはどの世界も共通のようだ。
「寝てる」
「起きてんじゃねーか。真木、お前さあ3カ月アメリカで筋肉留学してきたって噂マジなん? 腹筋バキバキじゃん」
クラスの中では俺の入院生活がなぜか筋肉留学になっていた。今の俺の姿を見ればそう思うのはわからんでもないが。
「違う。普通に入院してた。腹筋バキバキなのはコーチのせいだ」
「コーチって?」
「赤い悪魔だ。あいつはこっちが死にかける寸前のメニューを毎日嬉々として俺に提示してくるんだ。悪魔だよあの女」
俺の言葉になぜかテントの中が静かになる。
あれ? 俺なんか変なこと言った?
「お前、高町さんやバニングスさん、月村さんにテスタロッタ姉妹、八神さんもいるのに他の女に手ェ出してるのかよ」
「この浮気野郎が!」
は? なんて?
「ちょっとまて、なんで高町さんたちの名前がそこで出てくる。確かに仲がいいのは認めるが男女のそれは関係ないだろ」
「関係ある。俺たちにとって女と自然に毎日挨拶できる奴はもれなく敵だ」
「敵敵! しかもお前の周りにいるの美人ぞろいじゃないか!」
それはそう。否定はできん。
「うらやましかろう?」
なので取らせてもらおうマウンティング。それに対しテントにいる残りの5人がキレて毛布から出てきた。
「調子に乗るなよ真木! いますぐ袋にしてやんよ」
「ボコスカボコスカ!」
「許さん、絶対に許さん!」
「月村さんは俺が狙ってたのに!」
「俺はバニングスさん派だな。あの声がいい」
「あ、ちなみに俺、高町さんちの道場で護身術習ってるから。怪我はさせないつもりだけどそのことを覚えておいてな」
と俺が告げると全員毛布にくるまり直した。なんだこいつら。
「あの筋肉で護身術まで習ってるとか、勝てるわけねーじゃん」
「あほくさ。寝よ寝よ」
「だが真木の奴が俺たちのしらない女と仲良くしてるのは変わらないんだよなぁ」
「よせよ。みじめになる」
「どうせおっぱいバイーンでケツもでかい女トレーナーとイチャイチャしてんだろ。いいなぁ」
「いや、身長は俺より小さい。胸も揉むほどないツルペタロリ教官だ」
俺が事実を言うと「ご褒美じゃねぇか!」と3人が起き上がり詰め寄ってくる。
「何お前、自分より小さい女の子の命令でそんなマッスルボディを手に入れたの? それ、なんてプレイ」
「なあ、そのロリ紹介してくれない? 別にいやらしい目的とかはないからさぁ。このとーり!」
「ざぁこざぁこ♡ってメスガキトレーナーがののしりながら訓練してくれるって都市伝説じゃなかったんですか?!」
「でもそいつ、俺よりだいぶ年上だぞ」
その言葉に2人が毛布にくるまった。
「なんだよババアじゃねーか」
「合法ロリはロリじゃねえんだよなぁ。ただの小さい大人なんだよ」
で、残った1人。しつこく聞いてくるので「こんなんだぞ」ヴィータの写真を見せたところ興味を失った。
どうやら金髪ツインテロリじゃないと興奮できない体質らしい。
お前ら、小学5年生なのに結構な性癖持ってんじゃねーか。
「今度こそ寝るぞ。お休み」
「ところでさぁ、テスタロッサさんの事どう思うお前ら」
おい、俺は寝ようと言ったはずだが?
「天使」
「この世に神が遣わした天使」
「激しく同意」
「この前、俺消しゴム拾ってもらったんだ」
「うぅ…テスタロッサさん……」
なんだよこいつら、
推しが褒められて俺も鼻が高い。うんうん、その調子でもっと言いたまえ。
「あの髪の毛をスパゲッティーみたいに食いたい」
「わかる」
「俺は彼女の抜け毛で作った人形と毎日一緒に寝たい」
「超わかる」
「おれフェイトちゃんのパンツに転生したい」
「おいコラ待てや」
聞き逃せない言葉の数々に思わず毛布から身を起こす。こいつら上級者過ぎる。
というか最後の奴。それ、俺も転生する前思ったことがあるから仲間だな。
「そういうことは思ってても言わないのが普通だろうが」
「馬鹿だな真木。今は女子がいないんだぞ」
「そう、つまりどんな猥談もし放題」
「ユニバース・フェスティバルなんだぜ」
「パーティーしようぜパーティー」
「イエーイ」
こ、こいつら平成に脳を支配されてやがる。
まあ、作中的に今は平成だからしょうがないか。
「お前だってあるんだろう? 女の子の好きなところとかしてほしいシチュエーションとか」
「吐いちまえよ。楽になるぜ」
ふん、そんな誘惑に乗る俺ではないぞ。
なにせ体はこんなでも精神は大人。そんな軽々しく性癖暴露なんて……。
「フェイトさんにおっぱいで顔を挟んでもらって仕事の愚痴を聞いてもらいながら頭なでてよしよししてもらいたい」
し、しまったー! 口が勝手に願望を⁉
一瞬で静まり返るテント内。え、俺そんなドン引きするようなこと言った⁉
「すっげぇわかる!」
「あの母性は凶器だよな」
「俺、生まれ変わったらフェイトさんの息子になるんだ」
「それなら俺が父親になるがいいのか?」
「寝言は寝て言えよマジで」
こうしてテントの中は1つの性癖で統一される。
やはりフェイトさんは偉大だと証明された1日となったのだった。
ところ変わってこちらは女子テント。
なのは、フェイト、アリシア、すずか、アリサ、はやてのテントを見てみよう。
「じゃあ、おしゃべり会しようか」
すずかの音頭に「おーっ!」と全員が拳をあげる。
「で、で、誰から話す? 何話すの?」
「アリシアちゃん。こういう時話す話題は決まっとる。せやろ、みんな」
ワクワクしているアリシアをどうどうといさめてはやてが全員を見る。
「コイバナや」
その瞬間、ピリッとした緊張感がテント内に走った。
互いに目で探り合い、誰が話すのかけん制している。
1人を除いて。
「はいはーい。じゃあ、わたしが話すね。わたし、しろうがす」
「姉さん、ちょっと黙ってようか」
姉の口に手をやり黙らせるフェイト。モガー! と抗議する声がテント内に響くが誰もツッコまない。
「……ここは、どうしてその人を好きになったんかを話していくのはどうや?」
はやての提案に「まあ、それなら」と「それでいいわ」と首肯する面々。話を振ったはやてから話し始めることになった。
「うちは、その人がいろんな人を、友達や世界を敵に回してもうちのことを助けてくれたから、かな。大切な場所と家族も守ってくれた。返しきれない恩があるんよ。その人には」
はやての言葉にフェイトがうんうん頷いている。次に手をあげたのはすずかだ。
「最初は苦手だったんだけどね。その人が本当は優しいところとか、次何をするのか気になって自然と目で追ってたの。でも友達がその子のことを好きだったから私はあきらめようとしたんだけどね。なんか、あきらめきれなくて」
すずかの言葉を興味深そうに聞くなのは。次に手をあげたのはアリサだ。
「最初は気に入らないやつだったわ。私の事馬鹿にするし思い通りにならないし。でも、アイツのおかげで助かったこともあったし、よく見るとすごいやつだし。私に認められた相手なんだから、私の隣にいるのは当たり前でしょ」
ふっふーんとドヤ顔で言うアリサに優しい顔をするすずか。次に手をあげたのはフェイトだ。
「はやてとほぼ一緒の理由なんだけど。彼は私のためにかん……とある組織を敵に回してでも助けてくれたんだ。誰も味方がいなかった私を。そのおかげで母さんと姉さんが救われて、返しきれない恩をもらったから」
顔を真っ赤にして最後はしりすぼみになっていくフェイトに「わたしもすきだよー」とアリシアが抱き着いている。
「私は……正直最初は好きじゃなかったなぁ。お兄ちゃんやお父さんとも違うタイプだったし。でも、彼が必死に努力してお父さんやお兄ちゃんに食らいついているところ、誰かを助けるために必死になっているところを見ていいなって思っちゃったの。で。私に隠し事をしたり嘘をついてたりすると悲しくなるより腹が立って。そんなに私の事信用できないのって怒っちゃうんだよね。これは直さないと」
なのはの言葉に全員がへぇーと声をあげる。彼女の想いを初めて知ったからだ。
「ちなみになのは、ユーノとクロノのことはどう思ってるの?」
「え? 2人は友達だよ」
アリシアの言葉にバッサリと斬り捨てるなのは。容赦ない。
「なんか、照れるわねこういう話」
「そうだねー」
「うちも、こういうの守護騎士のみんなと話したことなかったから新鮮や」
「わたしもー」
「ふふ、よかったね姉さん」
「じゃあ、そろそろ寝るの。みんなお休み」
あったかい気持ちのまま寝ようとするなのはに待ったをかけたのははやてだった。
「ちょい待ちなのはちゃん。コイバナの次やることは決まっとる」
「え? それってなに?」
「猥談や!」
はやての言葉にテント内の空気がしらける。
「なんでや! 悪口と猥談は女の社交やろ?」
「それはそうだけど。時期を考えなさいよ」
「せっかくいい気分で寝られそうだったのに」
白い目で見るアリサとすずかの視線にもめげず、はやては自分のデバイスを取り出す。
「そういっていられるのも今のうちやで、ヘイ! フォウちゃん。今ウチらにピッタリな猥談のネタ頂戴!」
かつて司郎から渡されたフォウ・ムラサメに対し言葉を発する。
この時はやては知らなかった。自分が特大級の爆弾を落とすことになることに。
『はーいはやてお姉ちゃん。猥談……猥談ねぇ。エッチな話かどうかは分からないけどマスターが最近精通したよ』
その瞬間、テント内の空気が凍った。
え、精通? 誰が? マスター? この娘がマスターっていうのは……。
『これ、アンお姉ちゃんの情報ね。洗面所でパンツを洗うマスターの映像と共にムラサメネットワークに共有されたの。『喜ばしい日です。我が主が生殖能力を獲得しました』って』
「それ本当⁉」
食いついたのは意外にもフェイトだった。続いてフリーズから抜け出したはやてが事の真偽を確かめる。
「それは、ホンマなん?」
『嘘じゃないよー。マスターがパンツを洗う映像あるよ。見る?』
「見る!」と言ったのは誰だったか。とにかく真木司郎が洗面所でパンツを洗う映像鑑賞会がテントの中で開かれた。
「わ、わぁ……」
「お兄ちゃんがたまにお風呂場でパンツを洗ってるの見たことあるの。アレってそういうことだったんだ」
「はぇー」
「アリサちゃん、顔真っ赤だよ」
「そういうすずかだって」
「なぁ、これって誰でその、精通したんやろか」
はやての言葉に全員の視線がフォウ・ムラサメに向く。
『アンお姉ちゃんに聞いてみるねー。うーんと『トップシークレットです』だって。データが暗号化されてるから私が解くのに結構時間がかかるけど』
「つまり、時間はかかるけどわかるんやね」
はやての言葉に『任せてお姉ちゃん』とフォウ・ムラサメは演算を開始する。
それを生唾をのんで見守る6人。
結局早朝になってもアン・ムラサメが常に更新するデータの暗号をフォウ・ムラサメは解くことができず、目を真っ赤にした6人は帰りのバスの中で爆睡したのだった。
アン・ムラサメ『主のトップシークレットは私が守ります』
フォウ・ムラサメ『バラしたのはお姉ちゃんなんだよなぁ』
はやて(シグナム? シャマル? もしかしてうちやろか)
フェイト(私、だったら嬉しいな)
アリシア(多分わたしの逆バニー姿だろうなー)
アリサ(まあ、私でしょうね! 当然よ)
すずか(みんなわかってないなー。大事なのはこれからなのに)
なのは(今度からお兄ちゃんがお風呂場でパンツを洗ってたら優しくしてあげよう)