無能力転生者はリリカルなのは世界で生き延びたい(令和版) 作:百男合
主人公2年生になり魔力ランクB-になる。
エリオ、研究所で非人道的な実験を受けグレる。
主人公、エリオを連れて山へ。仲良くなりました。
5月の一大イベントといえば?
はい。テスタロッサ姉妹の誕生日会です。
なんか小学生の頃と中学の1年生の頃の祝った記憶がないような気がするがちゃんと祝ったぞ俺たちは。
ただねー、誕生日会も4回目。しかも相手が思春期だと何を贈ればいいものか。
普段使いできるものとしてなのはさんに睡眠グッズを贈ったら微妙な顔をされたから2人には何とか喜ばれるようなものを贈りたい。
そう思って瑞穂の古寺ユズとミッドのマテリアルズに尋ねてみた結果がこれ。
「プレゼント? トワさんがくれるものなら何でも嬉しいかな」
「お休みですかね。じっくり本が読める時間が欲しいです」
「お肉ー!」
「我にふさわしい調理器具かな。次に来た時に我に捧げることを許そう」
うん、参考にならん。
なのでユーナとアオイに尋ねてみるとお前と相手がどの程度の距離感なのかによると言われた。
「ちょっと会う友達くらいの奴にネイルとか口紅送られてもうげーってなるし」
「こいつ私に気があるのかよめんどくさいなーとか思われるから無難に消え物がいいよ」
とのこと。
なるほど。参考になる意見ありがとうございます。
お礼に錬成した48分の1夜海トワフィギュアを差し上げましょう。
魔人狩りで取り合いになったので人数分作っておいた。
愛されてるなぁトワさん。
しかし消え物、消え物かぁ。
フェイトさんとアリシア、化粧品使わないからなぁ。ナチュラルメイクなしであの美しさなのよ。
詐欺じゃない? 何らかの罪に問われない?
シャンプーやボディーソープも特売の薬局の物を使ってるからこだわりないみたいだし。
何がいいかなー?
「で、それを僕に聞きに来たわけか」
「既婚者の意見が聞きたくて」
俺の言葉にため息をつくクロノくん。なんだその顔は。
「君からのプレゼントならあの2人は何でも喜ぶと思うぞ」
「そうとは限らないから聞いてるんじゃないか!」
俺の主張に「はいはい」と生返事してエイミィを呼ぶクロノくん。
「エイミィ、司郎がフェイトとアリシアにどんなプレゼントを贈るか迷ってるそうなんだが」
「錬金で何か作ってあげたら? 喜ぶと思うよ」
とのこと。
ふむ、その発想はなかった。
手作りか。確かに友人程度の間柄なら喜んでくれるかもしれない。
そして誕生日当日。まずはアリシアの誕生日。
錬金で様々な形に変形できる変装用伊達眼鏡をその場で錬成して渡しておいた。
これにはアリシア大興奮。早速キャロを相手にいろんな形に眼鏡を変形させて遊んでいた。
続いてフェイトさんの誕生日。
発信機用の髪留めとスパイ七つ道具の機能を付けた髪留め用のバレッタをプレゼントした。
特に錠前だけを破壊するバレッタの威力調整には苦労したことを語ると周囲の人間がドン引きしていてちょっとまずったかと思ったが本人は喜んでくれたようだ。
種類がいっぱいあったことがよかったのかもしれない。
で。5月が終わったらはやてさんの誕生日。
バスボムを選んだら何故かキレられた。
なんで私だけバスボムやねんと。
なんでもはやてさんは俺からフェイトさんやアリシアみたいに身に着ける者が欲しかったらしい。
それなのにバスボムって……。
一気に空気がどん底になる誕生日会。え、俺が悪いの?
俺、無難な消え物を選んだつもりなんだけど。やっぱり小じわ取りクリ-ムのほうがよかった?
アインスにそのことを伝えるとなぜか腹パンされた。
「あなたは主はやてのことをどう思っているのですか?」
「どうって、頼りになる上司?」
その言葉にため息をつくアインスと守護騎士たち。
「とにかく主はやてが身に着ける者を今すぐ錬成してください。この際種類は問いませんから」
と言われたので凝った飾りのネックレスを錬成してはやてさんに渡す俺。
渡されたはやてさんはしばらく無言でいたがフォウ・ムラサメにネックレスを贈る意味を調べてもらって数秒で一気に機嫌がよくなった。
俺もあとで調べてみたら友情や信頼、絆を象徴する贈り物らしいな。確かにぴったりの選択だった。
恋人や配偶者への意味? 調べなかったけど。
はやてさん俺の上司だし、絶対そういう関係にならないし。
守護騎士たちはそうじゃないみたいだと最近気づいたけどはやてさんと俺じゃ釣り合わないだろ。
はやてさんにはもっといい男と幸せになってほしい。こんな近場の男で済まさずに。
さて、誕生日イベントも終わったしEXSEEDSの話でもしよう。
これまで瑞穂や龍神、機械の惑星と10種類ほど世界を救ってきた我らがEXSEEDS。
そんなEXSEEDSの活躍を聞いてビデオ通話の相手、レジアス・ゲイズは言った。
『お前ら、このままだとはめられて上層部の罪をかぶって失脚するぞ』
「はぁ? なんでや!」
レジアスの言葉にブチギレるはやてさん。
そりゃそうだろう。今まで必死に上層部の無理難題を解決してきたのに、その上層部にはめられるとはどういうことなんだ。
『EXSEEDSは有名になりすぎている。管理局を脅かす勢いでな。だから上は芽が出る前に摘み取りたいらしい』
つまりEXSEEDSを旗頭に反管理局の人間が集まると困るからつぶしてしまおうということか。
なるほど。兎死狗烹とはよく言ったものだ。
「管理局の上の人間は馬鹿なんですか?」
『馬鹿なんだよ。本人たちは頭がいいと思っているタイプの馬鹿だ』
俺の言葉に頭が痛いという顔をするレジアス。
なんというか、本末転倒過ぎだろう。EXSEEDSを作ったのだって自分たちでどうにもできない問題があったからで、それを解決する組織を自分たちがつぶすって何がしたいの君たち? と問いたくもなるってもんだ。
「いっそのことホンマに反旗翻したろか」
『それも面白そうだがやめておけ。管理局は歯向かった人間には容赦しないからな』
はやてさんの言葉に重々しく言うレジアス。
管理局マジブラックじゃねーか。
「で、それを俺たちに教えてくれたってことは解決策が?」
『ああ。EXSEEDSが空中分解はしなくても軟着陸させる方法を教えてやろうと思ってな』
まず管理局の人間を受け入れること。
次に自分たちの仕事内容を見せ、詳細を上に報告させること。
管理局が「これは自分たちの手に負えない」と思い手を引けば手柄を管理局に譲り、あなたたちとは敵対しませんよとアピールすること。
逆にもし管理局が人員を増員して送り込んできたのなら、仕事を押し付けるチャンス。
とっとと役職を譲り自分たちは別の場所でEXSEEDSと関わりのない組織を作り再起すること。
と2つの選択肢を出してきた。
「EXSEEDSはうちらが育ててきた組織なのに」
「あきらめろ。それにEXSEEDSという組織が別物になってもそこで築いた関係性はお前たちの物だろう」
確かにそうだ。シイナさんやセツナちゃん、トワさんや魔人狩りたちは俺たちがEXSEEDSじゃなくなっても協力してくれるはずだろう。
『だから、EXSEEDSの名前なんてものはくれてやれ。その交換条件としてできるだけ良い条件を引き出せ。総督ならそれが可能なはずだ』
「そんな期待されてもなー」
と言うはやてさんだが顔、笑ってますよ。
その顔は自分ならできると思っている人間の顔です。
『では、健闘を祈る』とレジアスは一方的に通話を切った。もう話すことはないということだろう。
「どう思う、みんな?」
はやてさんは俺たちに問いかけてくる。
「管理局マジ許せんなの」
「司郎の裁判の時も思ったけど、管理局ってちょっとアレだよね」
となのフェイ。相当憤ってる様子。
「わたしはキャロやフェイトを守るなら仕方ないかなーって。総督秘書のアインスはどう思うの?」
「主はやての決めたことに従うまでです。が、個人的な言葉を言わせてもらえるなら管理局はクソですね。シンジ氏やルヴィア氏が言ったように」
せっかくフェイトさんがアレと濁したのにはっきり言うのかアインスさん。
「散々我々を使いつぶしておいて人気が出そうになったら消す。どこかの国を思い出すな」
「あの国、どうなったのかしら。確か途中で封印されたから知らないのよね」
まあ、歴史に名が残ってないなら滅びたんでしょうけどとブラックなジョークを言うシグナムとシャマル。怖い怖い、あなた方が言うとシャレにならない。
「つまり、アタシらは今度は管理局を相手に戦うってことか?」
「そうじゃない。何を聞いていたんだお前は」
勘違いしているヴィータに冷静にツッコむザフィーラ。ああ、癒される。
「私としてはあなた方がEXSEEDSで働いてくれた方が助かるのですが」
とルークさん。あなたもいろんな世界についてきてくれて助かりました。
で、俺の番。
「レジアスさんの言った通り名を捨て実を取るやり方でいいと思います。それで俺たちがEXSEEDSでやったことがなくなるわけではありませんし。もちろん八神さんがEXSEEDS総督という立場に固執するなら説得しなければなりませんが」
俺の言葉に頷くはやてさん。うん、心を決めたか。
「みんな、いろいろ思うことはあるかもしれんけど、うちはEXSEEDSを解散するのも仕方ないと思う。困ったときは呼ぶから身体空けてくれてると助かる。それまではみんな各部署で頑張ってな」
その言葉に1人残念そうにするルークさん。
ああ、この人八神総督がいるEXSEEDSが好きだったんだな。
「心配せんでも徐々に管理局にEXSEEDSを受け渡す体制をとります。それまでは今まで通りみんな働いてな。ほな、解散!」
こうして俺たちはEXSEEDSが緩やかに解散する道を選んだ。
それはStrikerSが始まる5年前の事だった。
その後の話をしよう。
EXSEEDSは管理局が用意した人間を受け入れ、組織を抜本的に見直し。
少数精鋭のチームから大人数が事に当たる組織へと変遷。
エース級のメンバーたちは中央の各部署に異動。総督の八神はやても中央の陸士108部隊へ異動となりそこで将来の師となるゲンヤ・ナカジマ氏と出会う。
俺はというと中央でデバイス技師として修理や改造を任されてる。
聖王教会に行くという選択肢もあったんだけどね。なんか騎士カリムの目、怖いし祖父のいるデバイス修理、開発課で働かせてもらっている。
なのフェイと会うことは減ったけど観察しようと思えば見られる環境にいるのでこのままフェードアウトしていきたい。
まあ、JS事件までの間なんだけどね。機動六課が設立されたらいつでも向かえるように準備はしておこう。
そんなわけで俺たちはアースラから中央へ異動し各々その時までそれぞれ力を蓄えていた。
はやてさんの言う困った時に向けて。
そうそう、この度リンディさんが引退し、代わりにクロノくんがアースラの艦長になったよ!
原作通り出世してくれてよきかなよきかな。
でもStrikerSからモブ化するんだよなぁクロノくん。まあ、舞台がミッドチルダだから仕方ないんだけど。
クロノくん出世のお祝いは俺たちが中心となり海鳴市の温泉宿で盛大に行った。
これにはリンディさんも涙腺が崩壊。よい友達を作ったと泣いていたよ。
俺たちもクロノくんとリンディさんには世話になったからな。その恩返しというやつだ。
で、温泉に入る俺とクロノくんとユーノくん。
「ユーノくん、眼鏡曇らない?」
「ちゃんと曇らない薬剤を塗ったから大丈夫だよ」
左様か。いらんお世話だったらしい。
「しかし、クロノくんが提督とは。雲の上の人になっちゃったな―」
「またそんな。無限書庫の司書長という立場のほうが上だろうに」
俺の言葉にクロノくんがそう言ってユーノくんを見る。
え、いつの間に司書長なんて立場に? ユーノくんやるー。
「たまたまだよたまたま。周りの推薦があってね」
謙遜しているようで実力で勝ち取ったアピールしとりますわこのフェレットもどき。
ところでエリオ、まだかなー? そろそろ入ってきてもいいと思うんだが。
そう思っていると『主、緊急事態です』と腕のリストバンドから起動状態になったムラサメが緊急事態を告げてきた。
「どうしたムラサメ。管理局がまた無理難題を俺たちに言ってきたか?」
『いえ、そうではなく』
すると隣の女湯から甲高い声。それからどよどよと困惑する声が。
「キャロ、エリオを連れてきちゃったの? ここ、女湯だよ」
「うん! いりぐちでまよってたから」
「ぼ、ぼくでていきます」
「いいじゃないの。まだ子供なんだし」
「そうだよ。いっしょにはいろー!」
「もう、姉さん。エリオ、そういうわけだから一緒に入ろうか」
「はい、フェイトさん。エリオ、おんせんにはいります」
「目から感情が消えとるで、どんな怖い目にあったんやこの子」
「テスタロッサ? お前……」
「誤解よシグナム」
「あはは、エリオくんフェイトちゃんの命令なら何でも聞きそうなの」
「はい、エリオフェイトさんのめいれいをききます」
「え゛?」
「違うからね! 私が調教したとかそういうのじゃないからね! 司郎が悪いの司郎が!」
「坊主、姉ちゃんが風呂から出たらアイスおごってやるよ。ギガウマだぞ」
「ヴィータちゃんが人に施しを与えるなんて相当なことよ」
「エリオくん、フェイトさんやさしいよ?」
「でも、フェイトさんしろうにいさんより100ばいつよいし」
「司郎ー!」
『エリオ様がキャロ様に手を引かれ、女湯に誘拐されました』
「うん、聞いてたからわかる」
まあ、いい経験だろう。俺はクロノくんとユーノくんと目を合わせ、女子風呂からエリオが出てきたら散々からかってやろうと心に決めたのだった。
眼鏡を贈る意味:もっと自分を見てほしい
髪留めを贈る意味:特別な存在になりたい
ネックレスを贈る意味:ずっと一緒にいたい。大切にしたい
これは、やってしまいましたねぇ……。
フェイト「まったくもう! 司郎ってばもう!」
はやて「許してやりいやフェイトちゃん。ところでその誕生日祝いのバレッタ。毎日つけとるな」
フェイト「お気に入りなんだ。はやてだって司郎からもらったネックレスいつもしてるじゃない」
はやて「はは、あげへんで。私も気に入っとるんや」
キャロ「ケンカ? フェイトさんはやてさんとケンカしてるの?」
アリシア「あれはマウンティングっていうんだよー。お風呂から出たらアイス買ってあげるからキャロとエリオも食べようねー」
キャロ・エリオ「はーい」
シグナム「すっかり子供の扱いが板についてきたな。アリシア」
アリシア「お姉ちゃんですから!」ドヤァ
シャマル「あなたもその伊達眼鏡、気に入ってるみたいね」」
アリシア「うん。おかげでフェイトと間違われる回数がぐっと減ったかな。眼鏡で三つ編みのほうがわたしって広まったみたい」
ヴィータ「アイツがそこまで考えて贈ったのかはわからんがな」
アリシア「多分、考えてないと思うよー。でも純粋にわたしたちが喜ぶものを一生懸命考えて選んでくれたと思うんだしろうは」
なのは「へぇ、そうなの?」
アリシア「だってそう考えたほうが嬉しいじゃない」
アインス(大人ですね。我が主より)
シグナム(大人だな。アリシア)
シャマル(大人ねアリシアちゃん。それに比べてはやてちゃんは)
エイミィ(意外と4人の中で1番大人なのかも?)
リンディ(結構しっかりしてるのねアリシアさん)
アリシア「よーし、お土産屋さんまでしゅっぱーつ! アルフ、ちゃんと2人を連れてきてね」
アルフ「了解だよ、アリシア」
小さい子の前ではちゃんとお姉さんしてるアリシアさんなのでした。