そーいやよ、俺の友達については何か語ったっけ?
うん、そう。犬、猿、雉。俺の友達。
結構、長い付き合いだったな。アイツらとも。
山で出会って、それから。そ、俺が死ぬまで。
うん、やっぱり桃をあげたら懐いてきた。すげーよな、桃って。
すげー単純だろ? 動物だからな。アイツらとは、ずっと一緒だったんだよな。
うん、アイツらは無事で、自然に帰ったみたい。
アイツら、最後まで相当良い空気吸ってたよ。
犬のヤツだけは、暫くずっと同じ場所で待ってたみたいなんだけどさ。
でも、最後には猿と雉と一緒に山へ向かったみたいでさ。よかったよ。
自由っていいよな。
アイツらは足で野山を駆け回ってたり、木に手で掴まって遊んでたり、羽を広げて大空を飛んでいる方がお似合いだよ。
なんとなく俺の事なんて忘れてそうなのが、ちょっとだけ悔しいけどさ。
いや、普通に忘れるだろ。
なんてったって動物だしな、アイツら。
それで、いーんだよ。
他には? いねーよ。友達なんて。
いや、本当。いなかったんだよな。
それで、どうやって生きてられたのかって?
あぁ、これ聞いたら驚くかもな。すげーんだぜ。
実はさ、俺って王様に育てて貰ったんだよね。
親父? なのかはわかんねーな。王子様? って柄じゃねーだろ。でも、そうだったら、よかったんだけどな。
あと自称女神曰く、俺毒殺事件の犯人が王様。
ははっ。良いんだよ、そんなん。あの頃の待遇は別に悪くなかったんだから。
良いもん食わせて貰ったし、学問も、戦い方も、他にも色々と仕込んで貰ったし。
厳しかったけどな。
多分、俺のために頑張って時間作ってくれてたんだと思う。
生き抜く為の方法とかもさ、戦闘には関係のない事とかだって、色々教えてくれたんだぜ。
とても忙しい王様がだぜ。
まぁ、殺されちまったんだけどな、俺。
でも、すげー嬉しいじゃん。
ああ、そんな恨む気にはなんねーな。ほらさ、俺って友達もいなかったって言ったろ? 人類の。それ、俺の方にも問題があったんだわ。
単純な話、才能があり過ぎた。そのせい。
何の? 殺しの。
ああ、勿論手加減とかも覚えたし、そんなに殺してはいねーよ? だけど、近寄ってくるのは、そんなにな?
人数? 聞いてどうすんだ。数字なんかに、なんの意味もねーだろ。ともかく、俺は結構それなりに人殺しなんかもしている。
必要だからやっただけで、特に罪悪感とかもないんだけどよ。
だから、危険だから殺す事は間違いじゃねーんだわ。少なくとも、俺はそう思う。
だから、普通だろ? 悪いとは思わねーよ。
俺だって嫌だよ。隣にいつも、自分を簡単に殺せる奴がいるなんて。
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