『うはははは! ここからがワシの第二の人生じゃー!!!』
『ぐすっ……ぐすっ……ひっく……ずずっ……。』
『息子たちから一緒に住まないかって誘われててねぇ。肩の荷も下りたし……、ほら、善は急げって言うだろう?』
『……解放感を味わってるんだ。話かけないでくれたまえ。』
小惑星を回って引継ぎをしたときの前任者たちの反応はこんな感じだった。
ヤベー場所に来てしまった感が半端ない。
今からでも帰れたりしないかな。
勝手の分からない新人のために何日か残って様子を見てくれる奇特な人は居なかったらしく、既に引っ越し準備万端の皆さん、手続きが終わるなり早々に去っていった。
ずっと
……そもそもどうしてこんな状況になったんだっけ。
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生まれつき就職先が決まってた工場生まれの試験管ベビー。
決まってなかったのは、どんな仕事を割り当てられるかと結婚関連ぐらい。
……。
結婚相手探すときとか、種族聞かれたら何て答えればいいんだろ?
宇宙人のハーフとか聞いたことないし種族違うと多分子供できないよね?
技術力的に
気付いたら養成所で生活してて、呼ばれてる名前が明らかに型番とか製造番号の類だった。
他の養成所のメンバーの名前と顔が一致しなすぎてボッチ気味だった自覚はある。
……あ、ボッチなら騙しやすそうとか思われた可能性あるな。
養成所の自主学習期間に入ってすぐ、今から大体2年前に人事担当に呼び出されてこの仕事――農業プラントの管理者を提案された。
前任者が引退するから残された家とか家具は貰っていい、から始まって。
プラントに影響しない範囲で周辺の人口惑星や小惑星は好きにしていい、とか。
実際の業務のほとんどはヘルパーロボットがやるから問題が起きてないか時々確認するだけの仕事だよ、とか。
『宇宙一農夫』の称号を手に入れた
――そんな感じでやたらグイグイ押してくる話を途中で強引に打ち切り『1日考えさせてください』で自室に戻った。
今考えると内容が怪しすぎる。
実際にうまい話には裏があったわけだ。
ちなみに話を打ち切ったのはソイツが
『パートナーとはいわば女房役、恋人の居ないキミには願ってもない話だろう? しかもハーレムだ。ハハハ、いやー羨ましいね。』……なんて事を
自室に戻った後、『農林PETE1号』――支給してくれるという件のヘルパーロボットのことをアストロネット*1で調べたら、宇宙農協が新規の開拓者向けに提供しているロボットだった。
宇宙農協経由で農業奨励金を出している土地を買ったりすると提供されるらしい。
型落ち扱いされているものの、一応高級ロボットに分類されるっぽい。
ちなみに宇宙農協が販売しているカカシの頭に胴体と手足をつけたような見た目だった。
公式の通称が『ピート君』――もしかしなくてもデフォで男性人格というところまで調べたところで被害妄想じゃなくて、人事担当から馬鹿にされてたのを確信した。
アストロネットで退職届について調べ、枠線とか手書き*2で作り上げ、朝一で人事担当に押し付けた。
雇用関係にあるかは微妙なところなので退職届に意味があるかは不明だがこちらの意思は示した。
育てられた恩があるにしても許せないものはある。
Data:【農林PETE1号】
原作で主人公を手伝ってくれる農業用ヘルパーロボット。
農林ピート1号なので通称『ピート君』。
農業からお茶くみまでなんでもござれ。
アップデートすると『ピート・セカンド』や『ピート・サード』といった名称が出てくるため、『1号』が『1号機』的な意味なのか『未改造』的な意味なのか不明である。
好きな宇宙野菜は?
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シマイモ
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星カブ
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腰かけレンコン
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穴ホウレンソウ
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ホタル唐辛子
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月面コンブ
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トマトニアン
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ひよこレモン
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アストロキング
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ゴボウ玉
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その他