作業の
『必要数が揃うまで農業プラントで使われている機材の操作方法を学習させておくように』
ひとまず完成扱いとなったサポートロボット達を引き渡され、そう命じられた。
この時になって農業プラントの管理者になるのを断れない状況を作られているのに気付いた。
さんざん外見に意見出して完成品も受け取って『仕事やりません』とか……うん、無理。
サポートロボット作りに参加した時点でほとんど詰んでたことにショックを受けつつ、『負荷を分散させるべき。機体ごとに専門分野を設定しろ』とか『統率タイプも必要だ』とか『統率タイプじゃなくて秘書タイプと呼ぶべき』とか『専門分野より得意分野のほうが可愛い』といったアドバイス……アドバイス?を受けた。
調べて、選んで、マニュアルを読んで、人工知能に教える。
一人にやらせる作業量じゃないとボヤキながら
前触れもなく秘書タイプに設定した子が喋り出した。
『ダンナさま、予定機材のリスト化、と、マニュアルの準備が完了しました。』
「あ、うん、ありがとう?」
今まで指示されるまで喋ったりしなかったからビックリして変な返事になった。
『学習済みの内容から、類似性が高いものを優先して、各機へのを割り振りを行いましょうか?』
このあと許可するだけで全部やってくれた。
宇宙時代の人工知能ってスゴイ。
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電子マニュアルのインストール許可ぐらいしかやらなくなってから程無く、他の子も自発的に喋るようになった。
ちょっと時間ができたなーとか考えてると高確率で話しかけてくる。
心を読まれてるんじゃないかと頭によぎって念のため聞いてみたら、迷惑にならないようにこちらの様子を観察するぐらいしかしてないらしい。
『ダンナさまは判りやすいので、タイミングはお任せください。』
重要度だけでなく同時に喋らないようにとかも10体で調整……スゴイね?
たぶん……それ以上の、人の心的な配慮を望むのは高望みなんでしょう。
全員同じ声なのが気になってきた。
アポ取りもしてくれるかもと思って秘書タイプの子に『声について研究所に相談しようと思う』と伝えたら、それぐらいならメンテナンス担当の子が出来るとのこと。
『ダンナさまは、外見を含めたイメージで声を決めたいですよね。』
と1体1体サンプルボイスを出し始め、『良い』も『悪い』も言ってないのにメンテナンス担当はボクの反応を見るだけで全員分のボイス設定を小一時間でやってのけた。
宇宙時代の人工知能ってスゴイ、改めてそう思った。
Data:【ツクシ】
主人公に同行予定のサポートロボットの一体。秘書タイプの子。
デザインは『養成コビト型(リャナンシータイプ)』。