各プラントで引き継ぎするたび、現地作業用のサポートロボットを1グループずつその星に残していった結果、これまで乗ってきた移民船はガラガラである。
子供みたいな外観のサポートロボット達(人口知能搭載)を僻地の星に置き去りにするとか、予定どおりとはいえ事情を知らない誰かに目撃されたら炎上待ったなし(前世基準)な行動。
無人と分かっていても
……なんなら船内にもデータを同期してる同型機が揃ってて別れを惜しむとかもない。
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引継ぎのためのプラント巡りが一通り終わったので住む場所を決める。
ちなみにプラントがある星で一泊しないのは何故か作物の栽培を嗅ぎつけてしまう
移民船というだけあって船内である程度の期間、食糧を自給自足できる設備が揃っているのだが、同じ場所に留まり続けると船体をぶち破って侵入される危険があるらしい。
匂いが漏れないようにしてても襲撃されるとかいう情報も含めて恐怖しかない。
希望する条件は……
・宇宙服を脱いでも死なない。
・宇宙船が壊れても食料が確保できる。
・命の危険が少ない。
こんなとこ……ろ?
前任者が住んでた建物も好きにしていいらしいから空気の成分とかが問題なければ大体条件は満たせそう。
あ、できれば美味しいものが食べたい。
亜光速船とかいう名前からして速い宇宙船を使わせて貰えなくて、移民船で栽培した『ドルイドもやし』が半年近く主食だったから美味しいものが食べたい。*1
予算をケチったのか、移民船で飼育してた『宇宙メンドリ』の卵とか『マウマウ』のミルクの生産量がカタログスペックより大分少なかったとかで週一回のゴチソウ扱いだったし、宇宙開拓用に品種改良を繰り返したっていう割に、記憶にある卵とか牛乳より美味しくなかった気がする。
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『火星カボチャ』のプラントがある衛星が
惑星の詳細を調べてもらったら酸素濃度とか問題ないどころか、寒冷地とか砂漠とか環境が多彩だから品質を気にしなければ色々育てられそうとのこと。
一気に上がったテンションで人工衛星の前任者の住居で暮らしつつ惑星側に新しく住居を作る計画をサポートロボット達に熱く語ったら医療担当ちゃんからドクターストップが入ってしまった。
環境が多彩だと病原菌やら諸々の対策で宇宙服なしでの生活は認められないらしい。
この惑星、『火星カボチャ』のプラント以外にも衛星があり、そちらは『チョキサボテン』のプラントにしようとしたものの品質が安定しなくて断念された、文字通りの人工衛星なんだとか。
「ダンナさまが宇宙服なしで過ごしたい、とのことなので、そちらの人工衛星に住居を作ること決まりました。」
空気とか水分確保とか考慮すると『火星カボチャ』の衛星より理想的らしい。
……決定権どこ行ったし。
Data:【ドルイドもやし】
アングラな教団が品種改良で生み出して主食にしていた宇宙野菜。
暗くて湿った地底での育成に適している。(コスモぐらしで登場)
Data:【宇宙メンドリ】
宇宙向けに改良されたニワトリ。宇宙では単に【メンドリ】と呼ばれる。
本来は卵をたくさん産んでくれるらしい。(コスモぐらしで登場)
Data:【マウマウ】
宇宙向けに改良された乳牛。ミルクの味はそのまま飲むのに向いていない。
本来はミルクをたくさん出してくれるらしい。(コスモぐらしで登場)