東方混迷郷   作:熊殺し

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今回は戦闘シーンばっかりです!
では本編スタート!


9話

コインが落ちると二人同時にステップで後ろに下がり距離をとる。

先手を仕掛けたのはフランだった。

 

 

フ「来ないのなら私から行くよ!」

 

 

フランは自分の周りに魔方陣を8基召喚し、リュウトに向けて弾幕を撃ちまくる。

リュウトは経験値の違いを目にしながら、それを最低限の動きでグレイズさせながらギリギリのラインで避けた。

 

 

リ「まさか魔方陣を8個同時召喚とは・・・これが実力の差か、しかし手数の多さは俺だって負けていない!」

 

 

回避速度を上げて指の先から弾幕を放つ。

小さい分速度が早く、見た目はマシンガンを五丁同時に連射しているのとほぼ同じ。

フランドールの動体視力では弾幕の雨を完全に避けきるのは難しく、サイドステップやホバーで掠りながら必死に避ける羽目となった。

 

 

フ「なんで!?弾幕初心者とは思えない!」

 

 

ドガァン!

 

 

フ「うわぁ!?」

 

 

体に突如大きな衝撃が加わる。

リュウトはフィンガー弾と同時に魔法陣から通常弾幕をばら撒いていたようで、避けるのに必死になっていたフランは全く気が付かず戦略にまんまとはまってしまう。

 

 

リ「さぁフラン!

これで一回だぞ、どうするんだ?」

 

フ「こうなったらお返ししてやるんだから!

レーヴァテイン!!」

 

リ「ん?なんだ・・・あれは・・・?」

 

 

ポケットから一枚のカードを取り出し、その名前を詠唱する。

輝きながらカードは散り散りに消滅してしまったが、代わりにフランの手元に巨大な炎の剣が現れた。

その炎の大剣をフランは思い切りリュウトに振りかざす。

紙一重でそれを避けるが、一体何度あるのだろうか。

とてつもない熱気がリュウトの肌を焼きつけようとしていた。

 

 

リ「うお!こんなの直撃したら人溜まりもないな・・・」

 

 

リュウトが避けた床部分は、レーヴァテインから出る炎の高熱でバターのようにドロドロに熔けていた。

 

 

フ「どう?これが私のスペルカード、レーヴァテイン!!」

 

リ「驚いたよ、これがスペルカードか。

じゃあ俺も格闘戦で行くぞ!」

 

 

リュウトは手を薄い霊力で覆いグローブを作り出し、眼前までフランとの距離を一気に詰めていく。

 

フ「こんなに楽しいの久し振りだよ!

なかなかデキるね!」

 

 

ガキィン!

 

 

リュウトは振りかぶってきたレーヴァテインを素早く掴み、フランの動きを止める。

しかし、あまりの熱量に霊力コーティングしたはずの両手が燃えそうなほど熱されてしまった。

 

 

リ「熱っ!?

凄い熱量だっ!霊力でカバーしていても手が焼けていく!」

 

フ「じゃあ大人しくやられてくれない?」

 

リ「生憎、黙って勝ちを譲るほど男として出来ていないからな!」

 

 

ガァン!

 

 

リュウトが思い切りレーヴァテインを押し返して再び距離を取ると、大量の弾幕を撃ちつつ突撃する。

この時、まだ彼はレーヴァテインの特性に気付いていなかった。

フランはニヤリと笑い、レーヴァテインを勢いよく横に振り払うと、レーヴァテインから無数の弾幕が放たれ、リュウトは避けきれずに一発被弾してしまう。

 

 

リ「グッ!?何が起こった!?

レーヴァテインから弾幕が出てきたように見えたが・・・」

 

フ「スペルカードは自由な発想なんだよ?

剣から弾幕を出すのは私の発想なの、物事を概念で捉えてちゃダメだよ?」

 

 

やられた、まさか剣を弾幕射撃に活用してしまうとは。

警戒しつつ、相手との一定の距離を保って攻撃するのが無難か。

リュウトは一旦、後方へ退却する。

 

 

リ「一本とられた・・・これが弾幕ごっこか。

もはやごっこじゃないな・・・」

 

フ「でも基本弾幕で相手は殺せないからね。

力入れれば殺れるけど、だからあくまでごっこ遊びなんだよ」

 

リ「なるほどな、それじゃ本気のごっこ遊びを続けようか?」

 

フ「そうだね!じゃあ私も本気で行くよ!」

 

 

フランはスペルカードで自分の分身を三体作り出し四人で同時攻撃を仕掛ける。

 

 

フ「「「「4対1だよ!勝てるかな?」」」」

 

 

四方八方から攻撃体勢に入るフラン。

だが、リュウトは冷静だった。

 

 

リ「この瞬間を待っていた。

フラン、そのスペルカードを選んだのはミスだったな、俺の勝ちだ」

 

フ「ハッタリなんて効かないよ!」

 

リ「これから教えてやるよ、スペルカード発動だ」

 

 

リュウトがスペルカードを発動すると、リュウトの手から四本の光の触手のようなものが出現し、分身を含めた全員へ襲い掛かる。

避けようとするがホーミング性が高く四人全員に刺さってしまい、腹部に痛みが走る。

だがそれだけではない。

何故かそれが刺さった瞬間からフランの分身が消えて、フラン自身も徐々に力が入らなくなっていった。

 

 

フ「うぐっ!!なに・・・これ!

力が入らなくなってきた・・・」

 

リ「これは標的のエネルギーを吸いとるスペルカードだ。

エネルギーの塊である分身は当たれば消えちまうって訳だ。

ではもう一つのスペルカードも使わせてもらおう」

 

 

リュウトがもう一枚のカードを出すとカードから8つの弾が飛び出し、フランを囲むように配置される。

そして弾からレーザーが出てきて互いを繋ぐ辺になり、最後に面となるエネルギーの膜が出てきて四角形の箱の中にフランを閉じ込めるような形を構成、さらに8つの弾がレーザーの鎖を撃ち、フランの四股を拘束した。

 

 

フ「囲まれた!?

え、なにこれっ!ほどけない!」

 

リ「拘束スペルだ、避けられるなら動きを止めようってな。

これで終わりじゃないぞ?」

 

 

リュウトが箱の中に一発、弾幕を撃ち込むと、弾幕が中で跳ね返り、不規則な動きをしながら行動不能のフランに容赦なく直撃。

中で爆発が引き起こされ、爆煙の中から服がボロボロになったフランが出てきた。

 

 

リ「俺の勝ちだなフラン」

 

 

ゆっくりと降りてきて床に膝をつくフランに、そっと手を差し伸べる。

 

 

フ「リュウトって凄い強いんだね・・・最後はやられっぱなしだったなぁ。

でも楽しかったよ!」

 

リ「そうか、俺も久しぶりに闘えて楽しかったぞ」

 

フ「今度は負けないよ!」

 

リ「あぁ、いつでもやってやるさ」

 

 

リュウトの手を掴み、立つのを手伝ってもらう。

負けても弾幕ごっこは楽しいものだと、この時のフランの心は、何処かすがすがしい気分だった。

 

 

WINNER 神谷リュウト

 

 

このあと二人は大ホールをボロボロにしたせいでレミリアにこっぴどく叱られ次からは外でやろうと決めるのだった。




なかなかに難しいんですよ戦闘シーンって、結構動きますからね、これを上手く書く人って相当文章力あると思います。
基本挿絵は僕の友達であるころさんに頼んであります。
リュウトを描いてくれた方です!
これからも頻繁に登場するのでよろしくお願いします。
次回はまだ決まってませんが決まり次第投稿します!ではまたお会いしましょう!

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