東方混迷郷   作:熊殺し

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風神録早く書き終えたいので早めに投稿します!


風神録83話

~守矢神社上空~

 

 

魔「こいつ、ちんちくりんのクセしてやるじゃないか!」

 

諏訪「それはこっちの台詞よ。

異変解決者って言うからどんなのが来るかと思えば、只の人間なんて。

正直ガッカリしたけど、結構デキるじゃない?」

 

 

両者共に睨みを利かせながら相手に眼光を飛ばす。

文が神奈子と交戦を開始した頃、魔理沙は既に戦闘の真っ最中だった。

空では大きな爆発と無数の閃光が現れては消え、一対一の高速ドッグファイトが繰り広げられていた。

しかし、息が上がっている魔理沙に対して諏訪子は全くそのような兆候が見られない。

既に実力差が目に見えるようになっていた。

 

 

諏訪「人間と神じゃあ越えられない壁があるんだよ。

もう諦めたら?

お前じゃ私に勝てないよ」

 

魔「うるせぇ!

出来る出来ないじゃなくてやるんだよ!

黙ってろ!!」

 

 

スペル:マスタースパーク

 

 

八卦炉を諏訪子に向け、光の渦を盛大に撃ち出す。

これは、魔理沙が彼女に宛てた挑戦状でもあった。

 

 

魔「私の強さを認めさせてやるよ!

小手調べに喰らってみな!!」

 

 

グゥオォォォォォォ!!

 

 

わざと挑発的な言動で敵を煽ることで攻撃を確実に当てようという作戦でもあるが、彼女のこれは自分の力を認めさせるためのものだ。

並の威力ではないマスタースパーク、これをまともに受けて平気だった者は数少ない。

敢えて言うなら、よほどの化け物でない限りはダメージを与えられる。

 

 

魔「さぁ、どうする!?」

 

諏訪「・・・・・」

 

 

不動の姿勢で深呼吸し、黙って目を閉じる。

迫りくる光に慌てる事無く、ゆっくりと腰に拳を持ってくる。

そして、目を見開くと同時に腹に力を入れて肺の空気を出し、一気に右平手を前に突き出した。

 

 

諏訪「覇ッ!」

 

 

バジュゥゥゥゥ!!

 

 

魔「な、何ぃ!?」

 

 

魔理沙は開いた口が塞がらなかった。

なんと諏訪子は片手でマスタースパークのスピードを殺してしまったのだ。

自分の十八番の技をいとも簡単に防がれた魔理沙は唖然としたまま固まってしまった。

 

 

魔「そんな!私の十八番の技なのに!」

 

 

自慢の力圧しを封じられてしまい、マスタースパークも徐々に消えていく。

あの妖夢でさえ完全に防ぐ事が出来なかったマスタースパークを、何も使わず素手で止め切った彼女の実力。

魔理沙はこの時、絶対に考えてはいけない言葉を頭に浮かべてしまった。

 

勝てない。

 

心のどこかで諦めている自分が居たのだ。

しかし、それを認めてしまっては本当に負けてしまう。

 

 

魔「クソったれめ!

そんならもっと凄いのをお見舞いしてやるだけだぜ!」

 

諏訪「無駄だと解ってて何故立ち向かうのかなぁ?

どうせお前一人じゃ私に勝てっこないよ」

 

魔「いちいち勘に触るんだよ!

人間なめんなよ!!」

 

 

マスタースパークが防がれた要因に、諏訪子に時間を与え過ぎた事が考えられる。

防御の構えを取るスキを与えずに、懐へ全力の魔砲を放てば勝機はある。

 

 

魔「アクセル全開だぁ!」

 

 

箒の魔法出力を上げ、常にブーストを掛けながら飛行する。

その分の魔力消費が激しいが、構いはしない。

スペルカードは魔力と関係なく使えるからだ。

諏訪子も魔理沙の高速戦闘に付いていく為、空を跳躍して一気に加速した。

常に体には大きなGが掛かり、方向転換する度にGが強くなる。

 

 

魔「ぐぎぎぎぎ!!」

 

諏訪「後ろをチョロチョロとっ・・・!」

 

 

それでも魔理沙は諏訪子の後ろを取り、戦闘機のバルカンのように弾幕を撃ち続けながら加圧するGに耐える。

狙われる諏訪子も負けじと後方へレーザーを照射する。

グネグネと奇妙な軌道を描きながら飛行する二人。

最初に被弾したのは魔理沙だった。

 

 

ドドン!

 

 

魔「うわっ!」

 

 

レーザーが当たったのは魔理沙自身ではなく、魔理沙の箒だった。

箒の後ろから煙と火が広がり始め、徐々にスピードが落ちていく。

箒で飛んでいる魔理沙にとってはボディよりも当たってほしくなかった場所だ。

弱点そのものと言っても良い。

急いで帽子で消火しようとするが、なかなか火は消えず燃える一方だった。

 

 

魔「つ、墜落する~!」

 

 

飛行能力を失いかけてきた箒を乗り捨て、神社の境内へと飛び降りる。

墜ちていく箒は燃えながら森へと突っ込んでいった。

これで魔理沙は飛んで戦う事が出来なくなってしまい、圧倒的に不利となってしまった。

 

 

魔「作戦失敗か・・・」

 

諏訪「成功する確率なんて元々ゼロだったじゃん」

 

 

降りて来た諏訪子は笑いながらボロボロの魔理沙を見下す。

この状況でスペルカードを使っても避けられるか防がれるかのどちらか一択。

魔理沙に残された手は、ダメもとでスペルを使う事だけだった。

 

 

魔「仕方ねぇ。

こうなったら・・・」

 

 

スカートのポケットからカードを取り出そうと手を伸ばした時。

空から聞き覚えのある少女の声が聞こえた。

 

 

霊「何やってんのよ。

そんな状況で使ったところで効くわけないじゃないの」

 

魔「霊夢!!」

 

 

早苗との闘いを終えた霊夢が加勢に来てくれたのだ。

追い詰められていた魔理沙の表情も明るくなる。

二対一、これで勝率は一気に上がった。

 

 

魔「さぁ、反撃だぜ!」

 

諏訪「いい気になって・・・。

目に物見せてやるよ!」

 

 

諏訪子の神力が空気を振動させる。

その後ろには、はっきりと巨大な白い大蛇の化身の幻影が浮かび上がっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




忙しくて碌に書く時間ありませんが頑張ります!
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