働きすぎて頭おかしくなりそうです。
俺も幻想郷で遊んで暮らしたい・・・。
あ、でもこんな物騒な毎日は御免ですね。
魔「先ずは先手必勝だ!!」
スペル:ノンディレクショナルレーザー
魔理沙のレーザーによる先制攻撃が炸裂する。
その瞬間、四人は一斉に散開して戦闘が始まった。
諏訪「ハハハハハ!!!」
上空へと上がった諏訪子が巨大な鉄の輪を二人に目掛けて放り投げ、輪は標的を真っ二つに切り裂こうと襲い掛かった。
蜂の羽音のような音を出しながら進撃する鉄輪。
回避しながら弾幕で撃ち落とそうとするも、逆に弾幕が斬られてしまい、その斬撃性が露となった。
魔「ちょっ!
危なすぎるだろこれ!!」
は
霊「弾幕が斬られるなんて!」
神「まだまだこんなもんじゃないよ!」
防戦一方の二人をさらに神奈子のキャノンが追い詰める。
今度は拡散弾に変えて砲撃し、魔理沙と霊夢の行動範囲を極端に制限する。
しかし、その分一発の威力は控えめとなっており、破壊は容易であった。
現に、拡散弾は鉄の輪に斬られてしまっている。
諏訪「ちょっと邪魔だよ神奈子!
私の鉄輪が上手く飛べないじゃん!」
神「なんだって!?
わ、私だって戦いたいんだよ!」
諏訪「ただの我儘だった!?
兎に角私の邪魔しないでよ!!」
神奈子に気を取られて鉄輪の動きが若干鈍くなり、霊夢達への追尾が疎かになる。
その瞬間を二人は見逃さなかった。
霊「弾幕が斬られるなら、上下から攻撃すれば!」
魔「落とせるぜ!」
回転する鉄輪は刃の向いている方向からの攻撃に強い。
なら、刃のついてない方向からの攻撃ならどうか?
どんな武器にも死角があり、弱点がある。
霊夢と魔理沙は鉄輪の円部分に向けて弾幕を放ち、墜落させることに成功した。
魔「反撃だ!
喰らいやがれってんだ!」
霊「霊符、夢想封印!!」
スペル:ファイナルスパーク
スペル:夢想封印
神「し、しまった!」
油断した神奈子と諏訪子に向けて二人同時にスペルカードを発動する。
夢想封印は直に当てるのではなく、追尾性を活用して二人を囲う。
そこを纏めて魔理沙がファイナルスパークで薙ぎ払った。
スペル一つを囮に使い、本命に特大の技を放つ。
この瞬間までに霊夢と魔理沙は一切の作戦を立てていない。
完全に互いの意志を読み合って行動したのだ。
こんな芸当はなかなか出来るものではない。
本当に仲の良い者同士でも此処までは出来ないだろう。
グオオォォォォォ!!!
人間離れした威力の超巨大レーザーを直撃した神達は、光の中で影だけとなる。
隕石をも貫いた破壊力だ、簡単に耐えられるものではない。
先程のように防御を取れば話は別だったかもしれないが、今回は完全な不意打ちだ。
無事では済まない。
魔「やったぜ!
これならあいつ等も只じゃ済まねぇだろ!」
霊「力を感じられないからどうなってるか分からないわね。
倒せたのかしら・・・?」
徐々にしぼんでいく光の渦。
それが完全に消えた時、中から二つの人の影が見えた。
魔「う、嘘だろ?」
霊「あれを防いだの!?」
ボロボロの衣服に折れた御柱。
腕を交差させて無理やり防いだ神奈子は、衣服が焦げて露出した肌も火傷している。
神力で防ぐ暇も無く、直で受けるしかなかった筈だから当たり前だ。
しかし諏訪子もだが、多少の火傷を負っていながらも外傷はそれ以外にダメージは無かった。
諏訪「いや~、今のは効いたね。
あと少しで飛ばされるところだったよ」
被っている帽子を手に取り埃を払うと、もう一度被り直す。
本人は効いたと言っているが、とてもそうは見えない。
この瞬間、魔理沙は悟った。
今の自分にこの二人を倒せる術は無い、と。
霊「いや、一つだけあるわ魔理沙」
魔「何言ってんだよ、私の最強コンボが効かなかったんだぜ?
私の力じゃあいつらは倒せない」
霊「そんなの私だって同じよ。
神が相手じゃ夢想天生が通じるか分からないもの。
でも、私達には{武器}があるじゃない?」
魔「武器?・・・・!
そうか!!」
霊夢の言葉が通じた魔理沙は武器が何たるかを直ぐに理解した。
二人のポケットに入っている人形。
鍵山雛から譲り受けた一発逆転の必殺武器だ。
これを投げつければ、人形に宿った厄が敵を包み込んで厄まみれにさせる。
しかし、問題はこれをどうやって当てるかだ。
霊「簡単に当たってくれるような相手じゃ・・・無いわよね」
魔「なら私に任せろ!」
何か作戦があるのか、魔理沙は自分に任せろと胸を張って自信ありげに言う。
もう正攻法では勝ち目が無い。
ましてや霊夢は兎も角、魔理沙には魔力もあまり残されていないと言うのに。
魔「へっへっへ、私は気が付いたのさ」
不敵に笑いながら彼女は神奈子と諏訪子の二人を見据える。
そして、指をびしっとさしてある事を指摘した。
魔「お前ら、本当は仲が悪いんじゃないのか?」
神「!」
諏訪「!」
霊「・・・は?」
意味が解らない霊夢に対し、諏訪子と神奈子は如何にも図星を突かれたような顔をする。
魔「最近、何か喧嘩でもしたんじゃないかぁ?」
彼女の作戦、それは仲間割れさせることだ。
戦いの最中、この二人の連携が上手くいっていない事を彼女は見逃していなかったのだ。
そして、作戦は彼女の思惑通りに進んでいく。
先ず口を開いたのは諏訪子だった。
諏訪「神奈子は何時も自己中なんだよ、さっきだって私の攻撃の邪魔してばっかだったし」
神「はぁ!?
そんなことを口に出す方がよっぽど自己中だ!
そもそもお前が前に出過ぎなんだよ、碌な作戦も立てずに一人で突っ込んでさ。
そのせいで大昔に私に負けてるじゃないか」
諏訪「昔の話を出してくるなよ!
そんな昔の事を今更引き出してくるなんて年寄りくらいなものだよ!」
神「何だとぉ!?」
諏訪「やるっての!?」
魔理沙の口車にまんまと乗せられた二人は火がついたように口喧嘩を始める。
時期に二人は喧嘩に夢中で戦いの事を忘れてしまった。
霊「そうか、魔理沙はこれを狙っていたのね」
魔「あぁ、上手く行ったみたいだな」
霊「んじゃま、かましてやりますか魔理沙さん?」
魔「にしし!
目にもの見せてやりましょう霊夢さん?」
霊・魔「せぇの!!」
顔を合わせてにやけると、二人は同時にポケットから人形を取りだし、それを投げつける。
普段なら簡単に避けられてしまうが、周りが見えていない諏訪子達には当然のように当てられた。
その瞬間、辺りに黒い煙が一気に充満して諏訪子と神奈子を包み込んだ。
神「うわっ!?
なんだこの煙!?」
諏訪「これは・・・厄!?」
自分達に纏わりつく煙が厄だと気が付いた諏訪子は危険を感じて振りほどこうとするが、付いてしまった厄を払うことは出来ない。
唯一、鍵山雛を除いてだが。
神「くそっ!!
振り切れない!!」
諏訪「もういい!
このままやっちゃおう!」
黒い靄を纏いながらも、諏訪子はスペルを詠唱しようとする。
一撃必殺と聞いていた二人は、話が違うじゃないかとこの場に居ない鍵山雛に罵声を浴びせた。
霊「何よ話が違うじゃない!!
一撃必殺じゃなかったの!?」
魔「おい、やばいぞ霊夢。
あれが効かなかったらもう手が無い!」
打つ手が無くなった二人は咄嗟に武器を構えるが、抵抗出来る筈が無い。
完全に神の怒りを買ってしまったのだから。
諏訪「よくも嘗めた事してくれたね人間。
神の怒りを買った罪、存分に味わうがいい!!」
神「骨の一遍も残さず消してやる!」
スペル:諏訪大戦
このとき、魔理沙は戦慄した。
久しぶりに感じた死が迫る感覚、忘れていた感覚を思い出したのだ。
今までは如何にかなったものの、今回ばかりはどうしようも無い。
足がすくんで動けなくなってしまった魔理沙を見た霊夢は、彼女を抱えてその場から緊急脱出しようとする。
魔「あ、あぁぁ・・・」
霊「何やってるのよ逃げるわよ!!」
しかし、神の気迫を気付かぬうちに受けているのか、思うようにスピードが出せず、回避が間に合わない。
霊「も、もうダメ!」
後ろを振り向けばやられる。
背中から光が迫ってくる感覚を感じ取っていた。
もう手遅れだ。
最後に霊夢は声に出せない思いを心の中で叫んだ。
霊(助けて、零夜!!)
・・・・その瞬間、光が治まる。
妙に思った彼女はそっと後ろを振り返る。
すると、遠めだがはっきりと見えた。
二人の手にスペルカードが無い。
諏訪「あれ??
カードは?何処いったの?」
ポケットを一生懸命漁る諏訪子。
しかし、何処にもカードは無い。
運悪く戦闘中に落としてしまったようだ。
神「ドジだなぁ、良いよ。
私が二人まとめて倒すから」
と、一枚のカードを取り出した時。
何故か空から金たらいが落ちてきて、神奈子の頭に直撃した。
バァァァァァァァン!!!
神「ぐぅえ!」
諏訪「神奈子!?」
ゴォン!
諏訪「ギャウン!」
墜ちる神奈子の隣にいたせいで、諏訪子の後頭部に御柱のフルスイングが激突する。
気を失った二人はそのまま下へ落ちていった。
二人が何故こんなに不運になったのか、それは間違いなく大量の厄に塗れたからだろう。
効くのが遅れたが、効果は抜群だったようだ。
霊「えっと・・・助かった?」
何とも言えない終わり方に、彼女はそのまま茫然とする事しか出来なかった。
というか、自分達で倒したわけでもないのにこんな終わり方で大丈夫なのかと心配になってしまった。
一方、湖に落ちた射命丸はというと・・・。
~湖~
文「ぶえっくしょん!」
濡れた服を脱いで焚火に当たりながらくしゃみをしていた。
ちなみにリュウトや咲夜は霊夢達が戦っている事に気づいています。
咲夜はレミリアの命令が無ければ異変解決に行きませんし、リュウトは積極的に解決する側に回れないので出てこないだけです。