東方混迷郷   作:熊殺し

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今回はあの二人が地底で大暴れしていた頃、地上で起きていた話です。
おかしな点を見つけたら教えてくださいね、では本編いってみよう。


地霊殿109話

リュウト達が地底で勇義と戦っていた頃、地上はほんわかな平和な日常に包まれていた。

霊夢も朝にいつも行っている境内の掃き掃除を終わらせると、社の掃除をしている零夜の為に茶を淹れ始めた。

盆に急須と湯飲みを乗せて居間まで持っていき、掃除を終わらせた零夜を呼んだ。

 

 

霊「零夜、少し休憩しましょう。

丁度お茶沸いたからその後買い物に行きましょ」

 

零「ありがとう、頂くとしよう」

 

 

結婚してから毎日のように二人付き添って暮らしているので、この一連の流れにも慣れてきた。

こうした何気ない日常でも、二人は平和な幸せというものをしっかりと噛みしめていた。

異変が起きれば、その度に死と隣合わせなのだから。

 

 

零「霊夢、今日は用事は無いのか?」

 

霊「魔理沙もアリスのところに行くって言ってたし、特に何も無いわよ」

 

零「そうか、じゃあ今日は一日中二人きりだな」

 

霊「なぁに?私と一緒は嫌なのかしら」

 

零「なわけないだろう、もしそうなら君と結婚などするものか」

 

 

霊夢の冗談を軽くいなすと、零夜もほくそ笑む。

それもそうねと笑顔を浮かべながら彼女が言うと、湯飲みを彼の分と一緒に台所へ持って行った。

その間に零夜が出かける支度をしてやろうとすると、今頃アリスの家に言っている筈の魔理沙が縁側から大慌てで身を乗り出してきた。

 

 

魔「おい!霊夢はいるか!?」

 

零「ん?魔理沙じゃないか、アリスの家に居るんじゃなかったのか?」

 

魔「そんなのはどうでもいいんだぜ!

それよりも山の麓の方を見てみろよ!でっかい水柱が上がってるんだ!」

 

零「水柱??」

 

 

彼女の言う通り外へ出てみると、確かに大きな水柱が山の麓から吹き出ていた。

しかし、柱からは湯気のようなものが出ており、危険を感じるような様子は全く見えなかった。

 

 

霊「何々?何で魔理沙が此処に居るのよ?」

 

魔「それよりもあそこ見てみろよ、ありゃあ間欠泉だぜ!?」

 

 

霊夢も外を見ると、神社からでも見えるほど大きな水柱が確認できたが、それよりも深刻な問題を起こすものが大量に見えてしまった。

間欠泉付近から大量の魂が出てくるのが見えたのだ。

それも悪の気に満ちた悪霊の類のものばかりだった。

 

 

霊「何よあの大量の悪霊は!?

一つ一つは大した力を持ってないにしても数が多すぎるわ!」

 

魔「悪霊?そんなものがお前には見えるのか?」

 

霊「かなり遠いから正確には分からないけど、結構な量があの辺りで渦を巻いているわね。

巫女だから邪悪な霊魂の類も見えてしまうのよ」

 

 

巫女としての力を持つ霊夢にしか見えない程の弱い力しか持っていないようだが、数があまりにも多い。

猛スピードで幻想郷全体に広がっていた。

 

 

紫「恐らくあれは地底の旧地獄から漏れ出てきた悪霊たちね。

このままだと間欠泉と一緒に出てきた悪霊達が人間や妖怪の精神を汚染して幻想郷がパニックに陥ってしまうわ」

 

 

何処からともなく現れた紫に突っ込む間もなく、霊夢は身支度を始めた。

異変解決の準備だ。

 

 

零「地底は任せる、俺は出てきた悪霊の処理をしておこう。

俺ならあれ全てを一掃できるからな」

 

霊「出来るだけ早く済ませるわ、それまで持ちこたえてね」

 

魔「霊夢の事は任せろ、私が付いてるぜ!」

 

 

今回は地底、地上の二手に分かれて解決を行う事となった。

事が事なだけに早急な解決が必要だろうが、零夜が持ち堪えてくれるなら百人力だ。

と、直ぐにでも地底に向かおうと霊夢が神社を飛び立とうとすると、その前に渡すものがあると紫が引き留めた。

 

 

紫「霊夢、ちょっと待ちなさい。

今回は私も少し手伝うわ」

 

零「珍しいな、お前が異変の手助けをするなんて」

 

紫「今回は特別よ。

かなり危険な場所だから本当はついていきたいんだけど、地底は地上の妖怪は入れないルールなのよ。

管理者である私がそう決めたほど危険な妖怪が多く住み着いているのよ。

だから念の為、この陰陽玉を渡しておくわ」

 

 

片手に収まるサイズの陰陽玉を霊夢に渡す。

携帯電話のような役割を持ったアイテムなのだが、いざとなればそれが霊夢の身を守ってくれるらしい。

しかしそうなると魔理沙にも必要になってくるのではないだろうか?

 

 

魔「私はもうアリスから人形を預かってるぜ!

遠隔操作でアリスがアシストしてくれるってよ」

 

霊「そんなことも出来るのあの人形遣い?

糸で繋がってなくても操る事が出来るなんて凄いわね」

 

上海「さっきから私の事見くびりすぎよ、伊達に七色の魔法使いなんて言われてないわ」

 

霊「喋るの!?」

 

上海「私が上海を通して間接的に話しているのよ、人形自体がしゃべってるわけじゃないわ」

 

 

魔理沙のポケットから出てきた上海人形が突然しゃべりだしたことに驚いたが、声の主は遠隔操作しているアリスのものだった。

彼女も異変解決の手助けをしてくれるらしい。

これで準備は整った。

 

 

霊「なら出発するわよ、今回はもたもたしてられないわ。

スピード勝負で速攻解決するわよ!」

 

魔「おぉ!」

 

 

こうして二人は異変解決の為、地底へ向けて飛び立っていった。

そして、そこで彼女たちは思わぬ人物たちと出会う事となるのだった。

 

 

to be continue...




原作地霊殿のシステムを話の中に取り入れてみました。
面白くなるかどうかはわかりません。
感想、評価待ってます!
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