それじゃあ本編いってみよう
新しい一年が始まりお祭り騒ぎも治まり、普通の生活に戻ったのでいつも通り紅魔館では咲夜や美鈴、そしてリュウトが働いている。
咲夜はリュウトにお使いを頼み、彼は人里に来ていた。
~人里~
リ「おっちゃん、ジャガイモとトマトと人参あるか?
五つずつ欲しい」
店主「おぉリュウトさんか?
毎度ありがとよ、ちょいと待ってくれ」
リ「金はいくらだ?」
店主「全部諸々あわせて600円だ」
リ「600だな?
丁度あるからこれでいいだろ」
ポケットから出したがま口財布から小銭を取りだし、店主の掌に乗せる。
丁度ある事を確認すると、店主は礼を言った。
店主「ありがとさん、今後ともご贔屓にな」
リ「また今度来るさ」
買い物も終わったので空を飛んでさっさと帰路につこうとしていたら森の中に一匹の茶色い狼を見つけた。
しかしその狼は身体中傷付いてかなり弱っているらしくぐったりしていて全く動かない。
リュウトは様子を見るため森へ降りた。
リ「狼?幻想郷にこんなやつがいたのか」
狼「クルルルル・・・」
リ「かなり弱っている。
放っておいたら死んでしまうな・・・。
こういうのは自然の摂理に従って放っておくべきなんだろうが・・・」
狼の倒れ込む姿を悲痛に感じてしまい、結局助けてしまう。
リ「流石に見つけちまったものをそのまんまってのは後味悪いからな。
帰ったらどう説明しようか」
リュウトは狼を背負って離陸し、紅魔館へ向かう。
狼はそんなに大きくなかったためリュウトも余裕で担ぎながら飛べた。
紅魔館に着くと美鈴が物珍しそうに狼を観察し始めた。
美「リュウトさん?
背負ってるのってもしかして狼ですか?」
リ「あぁ、森で倒れているのを見つけてしまってな。
そのままにしておくというのも後味が悪いから連れて帰ってしまった」
美「そう言うことですか」
リ「それで頼みたい事があるんだが、こいつを俺の部屋まで連れていってやってくれないか?
咲夜に頼まれていた物を渡さなきゃいけないんだ」
美「構いませんよ?
リュウトさんの部屋はですね?」
リ「あぁ、頼むよ」
美鈴に狼を預けてリュウトは咲夜のいるキッチンへ向かう。
咲夜に買い物袋を渡して狼を拾った事を話すと治療に向かっても良いと言われたのでリュウトは包帯と傷薬、それと食べ物を持って自分の部屋に向かった
ガチャ
狼「クルルルル・・・」
狼はまだ苦しんでいるようで力なく鳴いていた。
リュウトは直ぐに治療を開始した。
~青年治療中~
リ「よし、これでよくなるはずだ」
狼は身体中包帯でぐるぐる巻きでなんとも痛々しい姿になっていた。
リュウトは次に腹が減っているだろうと持ってきたミルクを狼に差し出す
狼「?」
リ「腹減ってないか?
まだ内臓が痛んでいるだろうからな、飲んでもいいんだぞ?」
狼「・・・クルル」
チロ・・・チロチロ・・・
狼は少し警戒していたが直ぐに警戒を解いてリュウトの手から差し出されたミルクをペロペロと舐めだした。
そして腹が膨れて気分が良くなったのかそのまま狼は寝てしまった。
リ「やれやれ、寝てしまったか」
リュウトは毛布を取りだし狼の身体に掛ける。
毛皮があるとはいえ、弱っているのだからこれくらいがちょうどよいだろう。
リ「これでいいだろう。
獣臭がつくかと思ったが、こいつ意外と臭くないから大丈夫か」
狼「クー・・・クー・・・」
リ「そろそろ咲夜の所に戻るか。
美鈴には礼言わんとな」
リュウトは足早に咲夜の下に戻り食事の準備を手伝う。
夕食時に皆に傷付いた狼の話をするとフランが見てみたいと言い出した。
フ「狼!?見てみたい!!」
リ「今は寝てるからダメだぞ? 」
フ「えーつまんなーい、モフモフしたかったのにー」
リ「尚の事ダメだ」
傷ついた体に刺激を与えでもしたらどうなるか。
絶対安静だと言うのに、無知とは恐ろしい。
美「そうですよフラン様、狼さんは怪我をしてるので痛がって嫌われちゃうかもしれませんよ?」
フ「嫌われるのは嫌だな~。
わかった、見るだけにする」
美「偉いですねフラン様♪」
フ「私を子供扱いしないでよ美鈴!」
美「いえそう言うわけではないんですけどね・・・(汗)」
子供扱いされたフランが頬を膨らませながら美鈴を叱るが、それは置いておいてレミリアはこの狼の今後の処遇についてどうするかを問いだした。
レミ「その狼はずっとリュウトの部屋に置いとくつもりなの?」
リ「まぁ怪我してるし置いとく場所も他に無いんだろ?」
レミ「あら?別に部屋なら空いてるしいいわよ?」
リ「そ、そうか?なら空いている部屋に移すか」
レミ「そうしなさい、貴方の部屋にいたら私たちが入りにくいわ」
リ「レミリアも狼が気になるのか?」
レミ「まぁね♪」
リ「欲望に忠実だな」
結局この後レミリアの一存で狼は他の部屋に移させる事になった。
ついでに狼を見るため皆リュウトの部屋に集まってきた。
フ「すっごーい!本物の狼だ!」
美「運んでる最中気づいたんですけどこの子獣臭が全然しないんですよね」
小「本当だ!なんだかお花の香りみたいですね!」
咲「お上品な狼ですね、とても野生とは思えません」
レミ「私のペットにピッタリね!」
全員が興味深々な様子で狼を眺めていた。
しかし、リュウトの中でこの狼をどうするかは決まっていた。
リ「言っておくが怪我が治れば野生に帰すぞ」
レミ「えー?飼わないの?」
リ「元々自然の中で育った動物だからな、俺たちの勝手な判断でどうにかするのは間違ってると思わないか?
現に俺はこいつを助けたのは間違ってると思う」
パ「なら何故助けたの?矛盾してるじゃない」
リ「目の前で死にかけてるのを見てたら放っておけなくなってな、つい助けてしまったんだ」
パ「お人好しって訳ね」
リ「まぁそんなとこだな、そろそろこいつを移動させるぞ、何処に連れていけばいい?」
レミ「美鈴の部屋の近くでいいんじゃないかしら?」
美「私の部屋のですか?構いませんよ?むしろ大歓迎です♪」
リ「決まりだな、じゃあ運ぶぞ」
リュウトは寝ている狼をそっと抱き上げ起きないように慎重に運んでいき、美鈴の隣の部屋のベッドに降ろす。
そんなことをしていると時間はあっという間に過ぎていきもう11時を過ぎていた。
リュウト達は皆部屋に戻っていきその日は終った・・・
そして翌日
美「狼さ~ん朝ですよ~ってあれ?何処に行った?」
美鈴が部屋に行くと既に狼の姿が無かった。
美鈴は慌てて咲夜に伝えに行った
美「咲夜さん!!狼見ませんでした?!」
咲「え??私は見てないわよ?」
美「それが部屋から出ていったみたいで・・・」
咲「何ですって!?わかったわ、手分けして探しましょう!あの怪我で迷子になったら大変だわ!」
美「私お嬢様方に伝えてきます!」
咲「リュウトさんにも手伝って貰うように言ってくるわ!」
美「お願いします!」
咲夜と美鈴は急いでこの事を紅魔館中に知らせに行った。
その頃リュウトは咲夜の下に行く途中だった。
リ「早く咲夜の手伝いに行かねぇと・・・ん?誰だ?」
リュウトが廊下を歩いていると見知らぬ女性がキョロキョロしながら歩いているのを見つけた。
しかし女性はかなり怪我をしているようで身体中に痛々しい包帯を巻いていた。
リ「アンタ大丈夫か?というか何処から入ってきたんだ??」
?「あ!お兄ちゃん!!」
ガバッ
リ「うお!?な、何だぁ??」
女性はリュウトの事をお兄ちゃんと呼び思い切り抱きついた
咲「リュウトさん!狼が居なくなっ・・・て・・・え?」
リ「あ」
そしてそこで運悪く咲夜と鉢合わせしてしまった。
普通に次回に持ち越します
感想、評価待ってます!!