霊夢達はレティに言われた通り北へ進路を進めていた。
すると気温が段々暖かくなり、気がついたら不思議な空間へ三人とも入り込んでしまっていた。
霊「妙な所に出たわね、幻想郷にこんなところがあったなんて知らなかったわ。
見た目は人里に似たような感じだけど・・・」
霊夢が辺りを見渡しているとちらほら猫の姿が見えた。
暖かい気候でくつろぐ猫たちは、どうやら此処に住んでいる者達らしい。
しかし、見渡す限り生物は猫以外見られない。
霊「猫がいっぱいいるわね、一体ここ何処なのかしら?」
魔「もしかしてここマヨヒガなんじゃないか?」
咲「マヨヒガって?」
魔理沙はマヨヒガについて、知識の限り説明した。
実は魔理沙もマヨヒガについてあまりよくは知らないが、人よりは知識がある方だと自覚している。
魔「あぁ、私もよくわかんないんだけどな、ここの物を持って帰ると良いことがあるらしいんだ」
霊「迷い家ね、簡単に言うと訪れた者に富をもたらす幻の家よ、まさかこんなところにあるとは思ってなかったけどね」
咲「へぇ、知らなかったわ」
マヨヒガについては霊夢の方がよく知っていたようだ。
咲夜が知らないのは無理も無い。
マヨヒガとは日本の東北地方や関東を中心として言い伝えられている山中の家屋の事なのだ。
咲夜は幻想郷に来る前まではヨーロッパで暮らしていたので幻想郷のある日本に来たばかりの咲夜は知らなくて当然だ。
折角マヨヒガに来たので霊夢達は家屋に入り何か持って帰る事にした。
魔「ここだけ春の気温だから暑いぜ~」
咲「魔理沙、霊夢もう入ってったわよ?」
魔「早えーなあいつ!」
霊夢が既に家に入ってしまったので後を追いかけるように二人も入る。
すると中には生活感溢れる空間が広がっていた。
ちゃぶ台の上に飲みかけの湯呑が置いてある空き家など何処にあるのだろうか?
魔「凄い生活感溢れてるなぁ」
咲「もしかして人が住んでるんじゃないかしら?
そうじゃなかったらこんなところに飲みかけの湯呑みなんて置いてないわ」
霊「別にいいじゃないの、それより持ち運びが出来そうな物無いの?早く持って帰りましょうよ」
?「いやいや泥棒だからそれ。
あと貴女達が今やってることも泥棒だから」
部屋の中を物色していると突如後ろから謎の声が聞こえた。
三人が後ろを振り返ると、そこには猫耳としっぽを生やしたドアノブカバーのような帽子を被った女の子が立っていた。
橙「泥棒は良くないって籃様も言ってたよ?」
その正体は八雲紫の式神、八雲籃の所持している式神のだ。
呆れた表情で霊夢を泥棒呼ばわりする少女は、霊夢も紫が神社にやってくる時にちょくちょく見かけていたので存在は知っている人物だ。
霊「誰かと思ったら橙じゃないの、どうしてこんなところに?」
橙「どうしてって言われても・・・。
ここは私のお家だよ?」
霊「え?迷い家に住んでるの?」
橙「うん、籃様の足を引っ張らないくらい強くなるまで一緒には暮らさないって決めたんだ」
どうやら橙はここの主でさっきまで式神の特訓をしていたようだ。
猫が多かったのは橙が式神として操っていたかららしい。
橙は霊夢の前にいる見知らぬ二人を見て警戒する。
橙「霊夢さんの知り合い?普通の人間の癖に随分と物騒な力を持っているね」
咲夜の太腿に付いたナイフホルダーと、魔理沙のマジックアイテム{八卦炉}を見て物騒なものと呼んだ。
確かに普通の人間が持つ代物ではないだろう。
マジックアイテムに関しては魔法使いが持たなければ意味が無い道具だが、橙は八卦炉に秘められた莫大な魔力を透かして見えていた。
古代の大妖怪の式神である橙が警戒するほどに大きなエネルギーがそれにはこめられているのだ。
魔「お?私の事誉めてくれるのか?なんか照れるぜ」
咲「誉められてはないと思うわよ?」
勘違いも甚だしいほどだ。
物騒な物を持っていると言われて照れる人間などただの異常者でしかない。
流石の咲夜もそれには突っ込んだ。
ただ、そこまで自分の力に自信があるというのなら、少し試してみよう。
橙「そこの白黒のは随分自分の力に自信があるみたいだね」
魔「当たり前だろ?私のマスタースパークは最強だからな!」
橙はニヤリと笑う、そして・・・
橙「ふぅん・・・じゃあ貴女がどれだけ強いか私が確かめてやる!」
橙は外に出て、魔理沙に向けていきなりスペルカードを至近距離で発動した。
スペル:鳳凰卵
バァン!バァン!バァン!
魔「うぉ!?いきなり撃つなよなぁ!」
橙の周りにまるで爆発したかのように弾幕が撒き散らされた。
家屋の中に向けて放ったせいで居間は完全崩壊。
魔理沙達もスペルから脱出する手取り早い方法に壁天井を弾幕で破壊するという手段を使ったので、家屋事態もボロボロとなってしまった。
倒壊した勢いで土煙が辺り一面に撒き散らされ、埃をかぶらないように空からそれを眺めていた。
魔「うっへぇ・・・容赦ないぜ・・・」
霊「あ~あ、折角何か持って帰ろうと思ったのに・・・」
壊れていく迷い家に未練を残す霊夢だが、今はそれどころではない。
橙が勝負を挑んできたのだ。
魔理沙は人間の中でも霊夢の次に実力を持つ人物だから、橙はそれを利用して今の自分がどこまでできるのかを試そうとしているのだ。
咲夜は巻き込まれないようにその場から離れて迷い家の壊れかけの縁側に座り、その様子を見物しだした。
魔理沙は器用にそれを避けながら寛ぐ咲夜に一緒にやらないのかと聞いた。
魔「おいおい咲夜は弾幕ごっこやらないのか?」
咲「あの橙って猫さんは貴女とやりたいみたいだから私がいたらお邪魔でしょ?」
魔「それもそうだな」
橙「余所見して喋ってる余裕なんかとらせない!」
橙が二人の視界の間に割り込み、通常弾幕で攻撃を仕掛けてくる。
弾幕は魔理沙へ飛んでいくものと空間にばらまいているものの二種類で、上手い具合に範囲を狭めてくるのでほのかにうっとうしい。
魔理沙もやられてばかりではいられない為、レーザーと弾幕で反撃を開始した。
魔「余所見して喋ってる余裕があるからこんな簡単に避けられるんだぜ」
魔理沙のレーザーはホーミングしながら橙に向かって飛んでいくが、橙は逃げつつレーザーをギリギリまで惹き付けて通常弾幕ですべて撃ち落とした。
爆煙で視界が遮られるが、霊撃で吹き飛ばし、辺りを見渡し魔理沙を探すが魔理沙の姿が何処にも見当たらなかった。
橙「いない!一体何処に!?」
橙は相手の力を感じて探そうとする・・・。
その瞬間、自分の直上に魔力を感じて上を見上げる。
そこには太陽を背にする魔理沙と同時に瓶のような物が複数降ってきている事に気がついた。
魔「食らいな!私の作った魔理沙特製ナパームボムだぜ!」
橙「誰が当たるもんですか!」
バババババババ!
ニヤリ
魔理沙は不適に笑う
橙は弾幕を放って瓶を纏めて空中で破壊した。
しかし爆発した瓶から大量の弾幕が出てきて咄嗟の出来事に反応できず、橙はガードもままならぬまま胴体に直撃してしまった。
橙「にゃああ!?」
魔「どうだ!良く考えずに何でもかんでも避けようとしないからこうなるんだぜ!」
実はあのボムはただのボムではなく、煙を放つ火薬と一緒に魔理沙が圧縮した魔力を入れて作ったもので、火薬が爆発すると瓶が割れてそれと同時に魔力が一気に解放される仕組みなのだ。
なので瓶を避けずに破壊する選択を選んだ橙はまんまと罠にはまった事となる。
橙は爆発のせいで地面に叩きつけられたが、すぐに跳ね起きて体を宙に浮かせた。
橙「結構強いね!でもこっちだって負けられない!」
橙は二枚目のスペルカードを発動した
スペル:飛翔晴明
橙の広範囲に弾幕が花火のように複数放たれ、弾幕はそのまま四方に拡がっていった。
魔理沙は余裕そうに避けていくが、途中から交差するように弾幕の射線が変わる。
魔「げぇ!?いきなり全部曲がるのかよ!」
魔理沙は驚愕しながらも次々襲ってくる無数の弾幕の中を掻い潜っていき、橙は魔理沙を追い込む為にもう一つのスペルカードを続けて発動した。
橙「これで終わりよ魔法使い!私の本気の攻撃を食らえ!」
スペル:天仙鳴動
体を前転させながら弾幕を撒き散らし上空に大量の弾幕を展開する、そして・・・。
橙「変化!!」
そう唱えると弾幕が弾けて中からさらに弾幕が出てきた。
魔理沙に弾幕の雨が降り注ぐ。
魔「くっそ!もう避けるのもめんどくさいぜ!」
魔理沙は八卦炉を取りだし橙に向けて構えた。
魔「全部凪ぎ払ってやる!
食らいやがれ!マスタースパーク!!」
ヴォォォォォォォォォ!!!!!!
瞬間、巨大な光の柱が橙に向かって伸びていき、弾幕を巻き込みながら全てを一掃した。
橙「え!?何それ!卑怯だよ!きゃあぁぁぁぁぁ!!!!」
ピチューン
魔「あ・・・吹き飛ばしちゃったぜ」
無論それに為す術もなく橙も魔力の奔流に呑み込まれていった、。
そのせいで橙が何処かへ飛ばされてしまい、異変の犯人だと思っていた人物が居なくなってしまったので三人はとりあえず此処から出ることにした。
Stage 2 CREAR!
To be continue|
何か敵キャラとか考えてたら遅くなっちゃったんですよね~あとスペルカードがわかんなかったんで妖々夢プレイしてました、早く5面辺りまでいかないとな、まぁそんなこんなでおわりがグタグダになっちゃいましたすいません!次回からは一気に駒を進めたいと思います!
魔理沙の持っていたナパームボムですが、あれがマジックナパームの原型になる武器です。
あといつもの事ですが感想も待ってます!どんなことでも構いませんよ!アドバイスとかくれると嬉しいです!