?「助けに来たぞ、十六夜咲夜」
ペンダントが光り輝き、眩しさから閉じていた目を開くとそこに居たのは・・・
マントを羽織りバイザーをつけた見知らぬ男だった。
顔はバイザーがサングラスのようになっていてよく見えなかったが、その男は髪の色が真っ白で、背中には四枚の光り輝く大きなウイングがあり、光の粒子を撒き散らしていた。
咲「私を・・・助けに?」
?「そうだ。
あの男から渡されたペンダントが俺を呼んだんだ。」
咲「リュウトさんの御守りが?ということはリュウトさんが言っていた{助け}っていうのは・・・」
?「あぁ、俺の事だ。」
すると霊夢が空から降りてきて咲夜の元へ駆けつけてきた。
霊「咲夜!!あんた!大丈夫なの!?」
咲「あ、霊夢、私なら大丈夫。
この方が助けてくださいましたわ。」
霊夢は咲夜の身体を見て絶句した。
一体どれだけ激しい戦いをすればこんな身体中が傷だらけになるのか、そして霊夢は咲夜を庇ってれた男に礼を言う。
霊「あなたが助けてくれたのね?誰だか知らないけど感謝するわ」
?「いや、いいさ、それよりも・・・」
男は幽々子の方を振り向く。
幽々子はこちらを睨んだまま上空に待機していた。
それはまるで相手を待っているかのようだった。
?「博麗霊夢、君は異変を解決しろ。
十六夜咲夜は俺が治療をする、だから思いっきり暴れるんだ。」
霊「え・・・」
霊夢は考える、正体不明の男に咲夜の事を預けて大丈夫なのだろうか?しかし、霊夢の出した答えは・・・
霊「・・・わかったわ、初対面だけど今はあなたの事を信用することにする。
その代わり!咲夜と魔理沙を頼んだわよ!」
?「あぁ、任せろ」
霊夢は男に二人の事を任せる。
咲夜を助けてくれたし、何故か解らないが信用できる人間のような気がしたからだ。
霊夢は浮遊して幽々子と同じ高さまで上昇する、そして右手にお払い棒、左手に札を持って構えをとる。
幽々子はずっと待たされていたので少し怒り気味だが、霊夢が構えをとると幽々子も扇子を広げて口元を隠し、独特の構えをとる。
霊「随分待たせたようで悪かったわね」
幽「良いわよ?その分楽しませてもらうだけだし」
静寂が流れる、そして咲夜達の退避が終わったのを確認すると、霊夢が先制攻撃を開始した。
霊「さっきみたいにはいかないわよ!ホーミングアミュレット!」
霊夢は上昇しつつ札を複数枚幽々子に投げつける。
幽々子は回避行動をとるが、追尾性能付きの札はどこまでも追いかけて来て標的を逃がさない。
幽「鬱陶しい弾幕ね、纏めて消してあげるわ」
霊夢は幽々子が追いかけられている間も弾幕を撃ちまくり牽制をする、しかし幽々子は弾幕の雨の中をすり抜けていき、アミュレットをレーザーで破壊した。
そして懐から一枚のカードを取り出す。
スペル:ギャストリドリーム
蝶の形をした弾幕が全方位に放たれる。
追尾性能は無いが全方位のため、それがシールドの役割も果たす。
しかし霊夢にそんなものは通用しない。
霊「博麗の力なめんじゃないわよ!」
霊夢は弾幕の僅かなスキマを、掠りながら、スピードをだして潜り抜けていく。
幽々子は視界が自分の弾幕で埋め尽くされているため霊夢の位置を把握できない、そして霊夢はゼロ距離移動で幽々子の真後ろに現れ、幽々子に向かって思いきり飛び蹴りをかます。
バコォン!!
幽「あぐぅあ!」
幽々子は衝撃で前に飛ばされてしまうが、なんとか上空で体勢を立て直し、振り向き様に、霊夢に向かって赤いレーザーを5本同時に掃射する。
霊夢は宙返りして地上に向けて降下し、地面スレスレを飛行してレーザーを避ける、すると真っ直ぐ飛ぶレーザーは引き裂くように地面に熱線の痕を残しながら霊夢を追いかけていく。
霊「あ~もう!しつこいわね!」
霊夢は飛んだまま後ろを向き、両手で結界を張る。
レーザーはその結界に直撃するが、霊夢まで届かずそのまま消えていった。
霊「幽霊なんだから大人しくあの世で暮らしてなさいよね」
幽「だってつまんなかったんですもの、たまには何かスリルが欲しいじゃない?」
霊「あんた、その我が儘、レミリアといい勝負よ!」
幽々子に向けて大量の札型の弾幕と陰陽玉をぶつける、しかし幽々子は華麗な動きでクルリクルリと弾幕を避けていく。
そして幽々子は背部に巨大な扇子のようなものを展開し、懐からスペルカードを取りだし詠唱する。
スペル:生者必滅の理-死蝶-
幽々子の後ろの巨大扇子から蝶弾幕と大型弾幕が大量に射出され、その全てが霊夢を襲った。
霊「今度は直接弾幕で攻撃してくるのね、でもそんなもの通用しないわよ?」
霊夢は自分の横に陰陽玉を展開、そのまま弾幕の中に突っ込んでいく。
高度なテクニックでグレイズして回避したり、弾幕で相殺させたりして、全くスピードを落とさずに幽々子にどんどん近づいていく、そして・・・
霊「これなら避けれないでしょ!」
霊夢は幽々子の上空に現れ、弾幕を地上に向けて大量に乱射する。
それはまさに弾幕の雨、もとい大規模な爆撃のようだった。
ドドドドドドドドドン!!!
幽「なんて量!?避けられない・・・!」
最初は避けていた幽々子だったが、次第に余裕が無くなり、ついには弾幕の雨に吹き飛ばされてしまった。
ズドドドォン!!
咲「凄い・・・!あれだけの戦いで一回も当たらずに攻めるなんて!」
?「あれが歴代最強の巫女の力か」
魔「イッテてて、いや~強敵だったぜ~」
霊夢が戦っている姿を二人が眺めていると、所々服がボロボロになった魔理沙が漸く合流してきた。
咲「あら魔理沙?遅かったわね、何かあったの?」
魔「いやぁ、さっきまで階段のところで寝てたんだけど上の方から爆発やら何やらのでっかい音が聞こえてきたんでな、気になって来てみたんだ」
咲「あなた呑気ねぇ、霊夢が異変の主犯と戦っているというのに」
魔「まぁあいつがやられるところを想像出来ないからな、それより・・・」
魔理沙は咲夜の隣に立っている男を指差す。
魔「こいつは一体誰だ?お前の知り合いか?」
咲「私を助けてくれた人よ、名前は事情があって言えないみたいなの、敵ではないから安心して」
魔「ほへ~、まぁ詳しいことは終わってからで良いとして、そろそろ決着がつきそうだぜ」
三人が空を見上げると、上空四百メートル程の高さに二つの人影が見えた、一人は紅白色の巫女装飾の霊夢、そしてもう一人は淡い水色にフリルで飾られた着物を着た幽々子だ。
しかし、幽々子の着物はあちこちに焦げて破れた部分が多くあり、霊夢に一方的にやられたのが誰の目から見ても明らかだった。
霊「もう諦めたら?どうみたって勝ち目無いんだし、私もさっさとこんな面倒事終わらせて帰りたいんだけど?」
霊夢は既にボロボロの幽々子に投降するように言う。
しかし、幽々子は諦めるような素振りを見せず、スペルカードを取り出した。
霊夢はため息を付き、幽々子に向かって手をかざす。
幽「もう後戻りは出来ないの・・・だから、もう出し惜しみなんてしない」
スペル:完全なる墨染の桜
幽々子から大量の蝶弾幕が全方位に放たれる、そして全ての弾幕が、まるで産むかのように分裂していき、霊夢の視界を鮮やかに彩った。
その死を孕んだ美しい弾幕に、四人とも魅了されていった。
霊「綺麗・・・まるで芸術ね」
幽「私のラストスペル、これを出させた事を後悔させてあげる!」
幽々子のスペルカードは今まで見た弾幕よりも遥かに規模が大きく、流れ弾が地上に降り注ぐと忽ち土煙をあげ、地面が凹凸状になっていった。
しかし霊夢は冷静だった。
霊「大したモンよ、でもね、私の後ろには幻想卿があるの。
だから私もあんたに敬意を払って今の本気を出させてもらうわ。
無駄の無い動きで弾幕をヒラリヒラリと避けていく霊夢、一つでも当たってしまうと忽ち生気を吸いとられてしまうがそんなものには恐れない。
強い精神が無ければこんな芸当は出来ないだろう、そして霊夢は袖からスペルカードを取り出した。
スペル:封魔陣
霊夢がスペルカードを発動すると、巨大な結界が幽々子を囲み、幽々子は動きを封じられてしまう、そして動けない幽々子に霊夢はトドメを刺す。
霊「これで決着よ、夢想封印!!!」
スペル:夢想封印
ドンドンドンドンドォン!!!
幽「そんな・・・!負けてしまうの・・・?」
5つの虹色に輝く珠がそれぞれ違う軌道を描いて着弾し、大爆発を起こした。
ドガァァァァン!!!
霊「これに懲りたら二度とこんなことしないことね」
博麗霊夢は異変の元凶を倒し、見事幻想郷を救った・・・。
しかし、この異変はこれで終わりではなかった。
Stage6 CREAR!
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次どうしようか悩んでいますがどうにかします!
この回のせいで一気に評価下がりそう、、、