東方混迷郷   作:熊殺し

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熊殺しです!2話目投稿です!温かい目で見てください。では本編スタート!


2話

あれから3日が経ち、咲夜は現在男の寝ている部屋に掃除に来ていた。

しかし未だに男は目を覚まさない。

まだまだ酷いものの外傷の治りが早い為、後は目を覚ますのを待つだけなのだが、死んだように眠っている人間がいる部屋を毎日掃除しに来るのは少し落ち着かない。

 

 

咲(あれから3日経ったけどまだ目を覚まさないわね。

大丈夫なのかしら・・・あら?)

 

 

窓を拭き、床を箒で掃いてからモップ掛けを終わらせて道具を持って出ようとした時だった。

 

 

?「ん、うん?

・・・ここはどこだ?」

 

 

男がゆっくりと瞼を開き、上半身を起こして辺りの光景を見てきょとんとしている。

目を覚ました!

状況がよくわかっていないこの男に、今の現状を教える為、咲夜は声をかけた。

 

 

咲「気がついたようですわね?

ここは紅魔館。

私はこの館のメイド長を務めている十六夜咲夜と申します。

空から降ってきた貴方を此方で保護させて頂きましたわ」

 

 

今までの知り得る限りの話を簡潔に伝えると、男は現在の状況を理解できたようだ。

 

 

?「そうか・・・そうだったのか。

咲夜、君が俺を助けてくれたのか?」

 

咲「はい、主の命令でもありましたが」

 

 

男は納得したような顔で頷いた。

 

 

?「いや、ありがとう。

悪いんだが主の所に案内してくれないか?

礼を言いたいんだ」

 

咲「畏まりました、こちらです。

起きたばかりで怪我も完全に治ってないと思うのですが歩けますか?

何ならお運び致しますが?」

 

 

男の身体には何重にも巻かれている包帯が何十ヶ所とあり、それほど酷い怪我の人間を歩かせまいと手を貸そうと肩を貸そうとしたが・・・。

 

 

?「いや、歩ける程度には回復しているから心配しないでくれ」

 

 

本人は至って平気そうな応対をした。

ベッドから立ち上がる時に松場杖くらい要るのではないかと考えたが、スリッパを履いて立ち上がったのを見た限りでは問題なさそうだ。

何も無かったかのように立ち上がるので、人間離れした治癒力に驚かされるが、良いというのならそれで良い。

 

 

咲「畏まりました。

では私についてきて下さい」

 

 

咲夜は男をレミリアの部屋へ案内すると同時に、主に男が目覚めた事を報告すると、主の提案で紅魔館全員を呼んで自己紹介等をすることになった。

 

 

____________________

 

 

~大図書館~

 

 

金の豪華な装飾を施された椅子に腰かけたレミリアは、紅魔館に住む全員が集まった事を確認してから話を始めた。

 

 

レミ「先ず自己紹介からしましょうか。

私は紅魔館の主レミリアスカーレットよ、よろしくね」

 

パ「図書館の館長をしているパチュリーノーレッジよ、以後よろしく」

 

フ「お姉ちゃんの妹のフランドールスカーレット。

気軽にフランって呼んで」

 

美「館の門番をしてます紅美鈴です!よろしくお願いしますね!」

 

小「パチュリー様の使い魔の小悪魔です。

皆さんはコアと呼びますが、お好きなように呼んでいただいて結構ですよ?」

 

 

全員の召集が掛かり、席についた者達は全員女性だった。

羽の生えた者も居る。

優しそうな人ばかりだ。

全員の名前が挙がったところで、青年はゆっくりと口を開いた。

 

 

?「俺は・・・リュウト。

神谷リュウトだ」

 

 

紅魔の主はテーブルに肘を付き、ニヤリと口を裂くようににやける。

 

 

レミ「へぇ、リュウトくんね。

いい名前じゃない?よろしく。

んじゃ自己紹介も終わったことだしリュウトくんには質問に答えて貰うわ。

リュウトくんは幻想郷の住人なの?」

 

リ「いや、違う。

俺は別の世界から来た。

あと君づけは止めてくれ。

俺はそんな年ではない」

 

レミ「あらそう?ご免なさい。

私からすれば貴方含めて全員が年下だけど」

 

 

少し自慢げに胸を張ってそう言う。

その後はリュウトの世界の話になるはず・・・だったのだが、リュウトは自分の世界の話をする事を頑なに拒否した。

何でもこちらの都合により他言無用らしいのだ。

レミリアはリュウトの世界の話を諦め幻想郷について説明をした。

 

 

レミ「と言うわけで、あなたは今その幻想郷にいるのよ。

だからリュウトは外の世界に普通の方法では帰れないの」

 

リ「・・・なるほど、そう言うことか」

 

レミ「どうかしたのかしら?」

 

リ「いや、なんでもない。

と言うか俺は元の世界に帰る方法があるとしても帰れないんだ」

 

 

一同は首を傾げる。

 

 

レミ「何故?妖怪の賢者に外の世界と空間を繋いでもらって帰るだけじゃない?まぁあいつが現れなきゃ意味がないのだけれど」

 

リ「いや、理由は言えないがとにかく今は元の世界に帰る訳にはいかないんだ」

 

 

どうやら彼にはかなり複雑な事情があるらしく、レミリアはこの件についてこれ以上詮索しないようにし、違う話題へ話を変えた。

 

 

レミ「へぇ・・・。

そう言えばあなた空から落ちてきたのに生きてるなんて凄いわね。

人間があんなところから落ちたら間違いなく大怪我じゃ済まないと思うのだけれど?」

 

リ「俺は人間と別の種族のハーフだ、それに能力だって持ってる」

 

 

驚くべき事実にレミリアは立ち上がった。

 

 

レミ「あなた能力持ちだったの!?」

 

リ「そんなに驚くことじゃないだろ?

レミリアだって運命操る能力もってるんだし」

 

レミ「まぁ確かにそうだけど・・・」

 

 

と、此処で咲夜が先程の会話に不審な点を見つけた。

 

 

咲「ちょっと待ってください、何故お嬢様が能力持ちなのをご存知なのですか?」

 

パ「それにどんな能力かも当ててるし」

 

 

二人が会話の中で気がついた違和感。

知らず知らずの内にリュウトが不自然な会話をしている事に。

確かにおかしい。

今までそんな話題も出てきてないし、今日初めて会ったのだから知ってるはずは無いのだが、何故かリュウトは知っていた。

それも、かなりその状況に馴れているような口振りだ。

それに対し、リュウトは突然挙動不審になり、頭を掻きながら苦し紛れの言い訳をした。

 

 

リ「そ、それは・・・。

能力を持つものだけが出すナニカを読み取ったんだ」

 

 

そんなもの聞いたことがない。

この時全員が同じことを思っていただろう。

物凄く怪しい、絶対何か隠してる・・・と。

 

 

フ「何かあんまり詮索しない方が良さそうだから私は何も聞かないよ。

難しい話はお姉ちゃん達に任せる」

 

 

リュウトが嘘が下手な人間だと解ったフランは、察して椅子を降りて先に部屋へと戻っていった。

その後を急いで美鈴が追いかけ、お供に就く。

 

 

美「あ!お待ち下さいフラン様!

ご一緒します~!」

 

レミ「勝手なんだから。

美鈴、任せたわ」

 

美「はい!では失礼します」

 

 

そう言って美鈴もフランと共に図書館を出て行ってしまった。

話は進んでいきリュウトのこれからについて、レミリアは怪我が治り次第リュウトを元の世界に返すつもりだったのだがリュウトは帰れないからこのまま幻想郷にいる事になった。

リュウトも怪我が治り次第紅魔館を出ていくつもりだったのだが、リュウトは人間じゃないため人里等に行くと何をされるか分からない。

そこでレミリアはリュウトに紅魔館に住む事を提案した。

 

 

レミ「リュウト、あなたここに住まない?

只でさえこんなだだっ広い屋敷なんだから一人増えたって問題無いわ」

 

リ「いいのか?

こんな見ず知らずの男を助けただけじゃなく住まわせるなんて」

 

レミ「いいのよ。

貴方がここに落ちてきたのは何かの運命でもあるし。

それに、ただで住まわせるなんて言ってないしね」

 

 

それに、見極めるという意味も入っている。

彼女は既に、リュウトが選ぶ未来が見えていた。

演技力が高いのか、彼はその事に全く気づいていなかった。

 

 

リ「なるほどそういうことか。

それなら恩返しも含めて住まわせて貰うことにしよう。

やることは俺の壊してしまった所の修繕か?」

 

レミ「それもあるんだけど、他にも咲夜の手伝いもして貰うわ。

咲夜だけじゃこの広い屋敷を管理するのは難しいの」

 

咲「私は別に構いませんが、リュウトさんは何が出来るのかわからないので何をさせたらいいのか・・・」

 

リ「俺は家事全般はまぁまぁできる方だから心配しないでくれ。

いざとなれば戦う事もできる」

 

 

この言葉を聞いた咲夜の顔がパァっと明るくなった。

 

 

咲「それは頼もしいですわ!

確かに一人じゃ広すぎるので助かります♪

じゃあリュウトさんには私のサポートに回って貰うことにしますわ」

 

リ「あぁ、任せてくれ」

 

 

只でさえ大変な紅魔館の仕事を手伝ってくれる助っ人が現れて、咲夜は喜んだ。

リュウトは紅魔館の仕事の手伝いをすることが出来るのだろうか。




2話終わりました、大分疲れますねこれ、でもめげずにがんばります!ではまたお会いしましょう
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