買い物を終えた二人は紅魔館へ帰ろうと空を飛ぼうとしたのだが、荷物が重くてリュウトが飛べず、仕方なく二人で森を歩きながら帰ってきたのだが、紅魔館に着いた頃には日が傾き始めていた。
リ「体が小さいと本当に不便だな、大人の体に早く戻りたい」
咲「まぁまぁ、パチュリー様が解除魔法を作るのも時間の問題ですよ」
リ「それもそうだな」
喋りながら二人が歩いていると、門番をしている美鈴の姿が見えた。
紅魔館正門に到着すると、美鈴が門を開けてくれた。
美「お帰りなさい咲夜さん、リュウトさん。
今日は歩いて帰ってきたんですね?」
リ「俺が飛べなくてな、そのせいでで咲夜に迷惑をかけてしまった」
咲「気にしなくて良いんですよリュウトさん。
おかげでゆっくりお話出来たんだし」
美「子供の姿なんだから少しくらい甘えても罰は当たらないと思いますよ?」
リ「小さくなったのは体だけだろ?
中身はそのままなんだ、俺にだってプライドがある」
美「勿体ないなぁ…まぁそれでリュウトさんがいいなら私は何も言いません。
門を開けるので下がってください」
そう言うと美鈴は腕に力を込めて、思いっきり門を押す。
何気に重い鉄格子の扉がゆっくりと開いていった。
美「どうぞお通りください、何なら荷物持ちましょうか?」
咲「ありがとう、でもいいわ。
どうせあとちょっとだから」
美「そうですか、では引き続き門番をしますね」
咲「えぇ、お願いね」
二人は門を後にし、紅魔館へと入っていった。
扉を開けると大ホールが姿を現し、目の前には二階へ続く大きな階段がある。
二階の廊下の先には食堂がある為、リュウトは二階へ登り、長い廊下を歩いていく。
すると廊下の柱の陰からチラチラと宝石のついた枝のようなものがちらついていた。
リ「フラン、何してるんだそんなところで?」
フ「あ!帰ってきた!」
隠れていたのはフランで、フランはリュウトの声が聞こえると、トテトテと走ってきてリュウトの手を引っ張った。
フ「ねぇリュウト!今からお姉ちゃんと三人でトランプして遊ぼう!」
リ「おいおい、今から夕飯の準備だぞ?
咲夜の手伝いしなきゃならないのに出来るわけ」
咲「夕食くらい自分一人で作れるのでどうぞ遊んであげてください♪」
リ「即答だな・・・まぁ良い。
咲夜の許可も降りたし、付き合うとしよう」
フ「やったぁ!早くいこう!」
ガシッ!ズサササーッ...
リュウトの手を思いっきり引っ張りながらフランは走っていく。
体が小さくなったリュウトは成されるがままに引きずられていき、その姿は滑稽にも思えた。
リ「いだだだだだ!!!
そんなに強く引っ張らなくてもついていくからやめないか!!」
フ「いえーい!」
リ「聞けよ!」
タッタッタッタッタ....
咲「年の近い姉弟みたい・・・」
咲夜は二人を見送り、そのままキッチンへ向かった。
~レミリアの部屋~
レミ「来たわねリュウト?じゃあ早速始めましょうか?」
フ「やろうやろう!最初はババ抜きがいい!」
リ「元気良すぎだろ!!!」
フランはゴメンゴメンと笑いながら謝り、三人で丸いテーブルを囲むように座る。
レミリアがポケットからトランプを出して、フランのやりたがっているババ抜きをする為にトランプを一枚ずつ配っていく。
レミ「じゃあ最初はババ抜きね、カードは伏せておいてね」
リ「オーケー、触れないでおこう」
フ「私も~」
リュウトとフランは如何様をしないために手を上に上げ、ピラッピラッっとカードの弾く音だけが聞こえてくる。
全員に配り終わると、三人とも同じ数のカードを出していき、最終的に一番カードが少なくなったのはフランだった。
今の所ジョーカーを持っている人物はわからない。
弾幕ごっこよりもはりつめた空気の中、ババ抜きはスタートした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
~食堂~
咲「あの、お嬢様?何かあったのですか??」
レミ「もうトランプは見たくない・・・」
フ「私も・・・二度とリュウトと賭け事なんてしないよ」
リ「ふん!自業自得だ」
レミリア、フラン、リュウトはあれから夕食時までトランプでずっと遊んでいたのだが、途中から遊ぶだけではつまらないと言ってギャンブルになったのだ。
その最中、二人はリュウトを陥れようとしたらしいのだが、リュウトがそれを悟って逆に追い詰めたらしい。
おかげで二人のポケットマネーは完全に無くなり、凄く後悔しているらしい。
代わりにリュウトの懐が潤ったが。
咲「確かに自業自得ですね」
パ「というか手を組んでも負けたのね」
レミ「うぐっ・・・」
美「まぁまぁ、そのくらいでいいじゃないですか?」
フ「メイリ~ン(泣)」
咲「そうですね、折角のビーフシチューが冷めてしまいますわ」
レミ「じゃあ頂くととしますか」
全員「「「「「「「頂きます!!」」」」」」」
時刻は夜の七時。
夕飯のビーフシチューは好評だった。
ちなみに食事中も色々な話題が飛び交ったが、大半は人里で起きたリュウトの珍事件の話で、全員が爆笑し、リュウトは明日の文々。新聞の内容がとんでもないことになっていないか心配になった。
~リュウトの部屋~
リ「ハァ・・・。
今日はとんでもない一日だったな」
食事が済んだあと、リュウトは自分の部屋に戻ってベッドに飛び込んだ。
そしてそのまま寝てしまいそうになったのだが、
リ「いかんいかん、風呂に入らなきゃな」
風呂に入ってないことを思い出す。
精神と肉体疲れを癒すためにリュウトは浴室へ向かおうとするが、部屋を出る前に外からノックの音が聞こえてきた。
咲「リュウトさーん、いますかー?」
フ「リュウートー!」
声の主はフランと咲夜だった。
何の用かわからなかったが、部屋を出るつもりだったので扉を開けた。
リ「なんだ?今から風呂に入るのだが?」
その言葉を聞いて二人はニヤリと笑う。
リュウトは直感的に嫌な予感がした、そしてそれは的中していた。
フ「丁度良かった ♪私たちも今からお風呂場に行くんだ、それでね?
リュウトも一緒に入らないかな?」
リ「・・・・・は?」
こいつ今何て言った?リュウトは頭の中が混乱していた。
そして思考停止状態のリュウトを咲夜とフランが強制的に浴場まで連れていこうとした。
我に返ったリュウトは抵抗をする。
リ「・・・ハッ!?
やめろぉ!何をするんだぁぁ!!」
フ「うるさいなぁ、静かにしてよね」
咲「そうです、大人しくお縄についてください」
リ「俺が何したってンだよぉ!!!」
ジタバタと抵抗するも、全くの無意味に終わり、結局リュウトはまたフランに引きずられることとなった。
~大浴場~
リ「クソッ、こんなことしてただで済むと思うなよぉ...(泣)」
フ「あはは!リュウトすっぽんぽんだ!」
脱衣所に到着した二人はリュウトの服を脱がそうとしたのだが、暴れるので咲夜が時間を止めて強制的に脱がせた。
気がついたら素っ裸なのでリュウトはタオルで下半身を隠して半泣き状態になり、フランはそれを見てケラケラと笑った。
そして二人も服を脱いでタオルで体を隠し、逃げようとするリュウトを捕まえ浴場へ入っていった。
咲「そんなに拒否しなくてもいいではありませんか、子供の姿なんだから不思議なことではない筈ですよ??」
リ「だ・か・ら!!
中身は変わってないと言っているだろ!!
何時もの俺に裸を見せてるようなもんなんだぞお前ら!!」
フ「リュウトもしかして興奮してるの?」
リ「違う!!!!ったく。
面倒だからもうこのまま風呂に入ってやる」
抵抗するのも面倒臭くなり、リュウトは椅子に座ってシャンプーを使って頭を洗う。
早く出たい一心で適当に頭を洗うと、後ろからフランがちゃんと頭を洗うように注意してきた。
フ「こら!ちゃんと頭洗わないと汚いでしょ!」
リ「男はこれくらいが丁度いいんだ」
フ「だーめ!私が洗い直してあげる!」
そう言ってフランはリュウトの頭にシャンプーを付けて洗い出す。
これがなかなか気持ちよくて、リュウトは病み付きになってしまった。
リ「おぉ・・・気持ちいいな・・・」
フ「良いお手本がいるからね!エヘヘ♪」
咲「あらあら、お褒め頂き光栄です。
フラン様、頭お洗い致しますわ」
フ「ありがと咲夜!」
三人は上から順にお母さん、お姉ちゃん、弟といった感じで頭を洗いっこする。
そしてリュウトが頭を洗い終わると、今度はリュウトが咲夜の頭を洗う。
リュウトも最初は断ったのだが、フランに頭を洗ってもらったのでフランに何も言い返せず、渋々洗うことにした、しかしタオル越しとはいえ裸の、況してや咲夜の色気たっぷりの身体を後ろからずっと見ているなんて出来ないリュウトは目のやり場に困りながら頭を洗っていた。
そして身体を洗い入浴。
カポーン....
リ「はぁ~、いい湯だなぁ~。
湯船の気持ちよさは男湯と変わらないなぁ~」
お湯に浸かるとリュウトは湯船にもたれ掛かって思いっきり寛ぐ。
その後フランと咲夜も続いて湯船に浸かる。
お湯には入浴剤が入っていて若干濁っていたが、リュウトは二人を見ることが出来なかった。
咲「一日の疲れが吹っ飛んでしまいますね~」
リ「なぁ、いくら今まで男が居なかったからって節度が無さすぎないか?」
フ「私はこう見えても立派な大人だから別に気にしないわ♪こんなに楽しくなるんならお姉ちゃんも来れば良かったのに」
リ「レミリアはどうせ断ったんだろ?
レミリアは常識人だからな」
ボォォン!!!
会話の途中、突然リュウトが爆発して辺りに煙が撒き散らされる。
いきなりの出来事に二人はパニックに陥るが、煙の中に人影が見えるのに気がついた。
フ「キャー!何これ!?」
咲「ケホッケホッ、フラン様!大丈夫ですか!?」
フ「どうしよ!リュウトが爆発しちゃったよ!?」
咲「一体何が・・・フラン様?煙の中に人影が・・・」
フ「え?」
咲夜が指を指す方向には確かに大きな人影が写っており、煙に噎せているのか咳き込んでいた。
フ「もしかしてこれって、、、」
~大図書館~
その同時刻、パチュリーは幼児退行の解除魔法を作るために魔道書を読んでいたのだが、途中であることに気がついた。
パ「あ、これ・・・時間が経てば戻る魔法だったみたい」
~大浴場~
立ち込めていた煙が晴れると、中から見慣れた顔の男が姿を現した。
リ「ゲッホ!何なんだよいきなり・・・?
ん?元に戻ってるぞ!!やったぁ!!!」
なんとリュウトがもとの姿に戻っていた。
しかし、ガッツポーズをして喜んでいられるのも束の間、次に何が起こるかは誰もが予想出来た。
咲「き・・・」
リ「ん?・・・ゲッ!この展開はまさか・・・」
咲「きゃあああああ!!!!!」
ブゥン!
ガゴン!!
リ「あべし!!!」
フ「わぁ!これが修羅場なのね!( ☆∀☆)」
リュウトの裸を見てしまった咲夜は、悲鳴をあげながら風呂の桶をリュウトの顔面目掛けて思いっきり投げつけ、鼻に直撃したリュウトは鼻血を出しながら転倒した。
その悲鳴は紅魔館中に響き渡り、その日の夜、リュウトはめでたくベッド送りとなった。
一方その頃大浴場の入り口ではレミリアがその様子を覗いていた。
レミ「いやぁ、良いもの見せてもらったわ!
言わなくて正解だったわね。
あー面白かった!」
レミリアはこの事を既に予測済で、この事件はレミリアの一人勝ちで幕を閉じた。
今考えてみれば東方のキャラってかなり多いんですよね、どんどん出さないと全員出せないなぁ、、、
美鈴はこの小説の中では割りと真面目です。
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