東方混迷郷   作:熊殺し

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楽園追放っていうアニメ映画を観てたら投稿が遅れました。
今回は前回の続きです。
・・・ルーミアと影浪が好きな方々、本当にすいません・・・。


番外異変32話中篇

零「・・・おいおい、これは何の冗談なんだ?」

 

 

翌日、零夜はいつも通り朝の7時に起床した。

しかし、今日の朝はいつもとは違った。

 

 

零「何で太陽が昇ってねぇんだよ」

 

 

その日は太陽が姿を現さなかった。

 

 

~博麗神社(寝室)~

 

 

零「おい!霊夢!大変だ!起きろ!」

 

霊「うぅ~ん・・・何よ零夜、騒々しい・・・」

 

零「何を寝ぼけてるんだ!いいから外へ来い!」

 

霊「眠い~・・・」

 

 

零夜は熟睡している霊夢を叩き起こして外へと連れていく。

外が真っ暗なので、夜中に起こされたと勘違いした霊夢は不機嫌になって怒りだす。

しかし零夜が壁に立て掛けてあった時計を引っ張り出して目の前に見せつけると、一瞬にして霊夢の表情が怒りから驚きへと変わった。

 

 

霊「え?七時・・・?でも・・・えぇ!?」

 

零「これでわかったろ、緊急事態だって事が」

 

 

霊夢はコクッコクッと頷く。

そう・・・異変が起こったのだ。

 

 

~霊夢の部屋~

 

 

いつまでも寝間着の格好でいるわけにはいかないので、霊夢は急いで部屋の箪笥から夏用の巫女装飾を取り出して着替える。

その間、零夜は暗闇の元凶を探っていたのだが、日食ではなく、どうやら人為的なものらしい。

試しに成層圏までジャンプしてみた所、高度一万メートル辺りに厚い暗黒の雲がかかっており、光を全く通さないシールドとなっている事が解った。

破壊できるかどうか試みたが、レーザー、弾幕、全て闇に吸収されてしまった。

着替え終わって居間にやってきた霊夢はそれを聞いて頭を悩ませた。

 

 

霊「厄介な異変が起こったものね・・・犯人を倒さない限りどうしようもないじゃない・・・」

 

零「参ったな・・・それらしい気配も感じないし、犯人がどこにいるのかも全く検討がつかん。

まぁ、犯人は誰か検討がつくが」

 

 

しかし霊夢はその結論を否定した。

 

 

霊「ちょっと待ってよ、ルーミアはこんなことできる程の妖力持ってないわ。

これは上級妖怪じゃないと出来ないレベルの異変よ?」

 

 

霊夢の言うとおりルーミアは下級妖怪に属する妖怪で、異変を起こせるような力は持っていない。

だとすると犯人はルーミアのような力を持った他の人物になる、さらに厄介なことに、その相手は強大な力を持っていながら居場所を特定できないのだ。

誰が犯人かもわからない、居場所も特定できない、圧倒的不利な状況に陥った霊夢のテンションは寝起きとともに下がっていった。

 

 

霊「・・・朝ごはん食べてる場合じゃないわね・・・」

 

 

朝ごはんが食べられない事につい溜め息が出てしまう。

こういうときだけ博麗の巫女は忙しいんだから困ったものだ。

 

 

零「兎に角犯人探しだ、里の様子も気になるし・・・行くぞ霊夢」

 

霊「ちょっと!異変解決は私の仕事なのよ!?」

 

 

顔を洗う暇も無く霊夢は零夜に急かされ、あとを追いかけるように境内から飛び立っていった。

 

 

 

~幻想郷の上空~

 

 

 

暗くて視界が悪い中、二人は空の上から常時気を探りつつ犯人を捜していた。

しかし、犯人の反応は無く、それどころかそこらじゅうの妖怪が大人しくなっていた。

 

 

霊「なんだか変な気分ね、夜みたいだけど明らかに違う・・・上の雲のせいかしら?」

 

零「だろうな、しかもこんなに暗いのに妖怪が落ち着いている・・・何か嫌な予感がするんだが・・・」

 

 

ブワァァァァ!!!

 

 

その時、凄まじい程の妖気が何処からか発せられ、二人はそれに圧倒されてしまう。

しかし霊夢はそれを退け、妖力の発信源を特定した。

 

 

霊「うっ!な!何よこの出鱈目な妖力!!」

 

零「バカな!?フルパワーの紫・・・いや、よりも上だぞ!?」

 

霊「何処から・・・これは!」

 

 

その場所は意外にも近く、博麗神社と人里を挟んだ森の中心部近くだった。

間違いなく異変の元凶だと確信した二人はそこへ急行した。

 

 

 

~森林~

 

 

 

キィィィィン・・・スタタッ

 

 

~!!...イヤ!?!ヤメ!~~イャ~...

 

 

威圧感のようなよう妖力が近づいてくるにつれて、森の中から微かにだが、女性の声が聞こえてくるようになった。。

何か叫び声や悲鳴を挙げているようだった。

襲われているのか?

 

 

零「おい、誰かいるぞ。

・・・間違いない、こいつから妖力が漏れ出ている」

 

 

森の中心部に着いた二人の目の前には見知らぬ女が立っていた。

妖力はこの女からでているようで、さっきよりも威圧感が強くなっていた。

それと暗くてよく見えないが、何か自分と同じくらい大きなものを左手で掴み上げている。

 

 

霊「誰・・・?」

 

 

霊夢達の着地音に気がついた女は此方を振り向いた。

霊夢はこの女と面識は無かったが、髪が金色で虹彩が赤く、どことなくルーミアを連想させる見た目だった。

 

 

?「あら?博麗の巫女が来ちゃったわ、もうちょっと遊びたかったのにぃ。

丁度いいわ!あなたたちに良いもの見せてあげる!」

 

 

女はそう言うと左手に掴んでいたものをを見せてきた。

それを見て霊夢は悲鳴をあげそうになった。

 

 

霊「影狼!!」

 

 

そこにいたのは身体中の骨が軋み、顔が青紫に腫れて無惨な打撲の痕ができた影狼だった。

影狼の腹部には大きな風穴も開いているのに、女は影狼の首もと掴んでを持ち上げてさらに苦しめ、さっきまでこいつで遊んでいたの、と楽しそうな声で笑った。

影狼の肌は重度の出血により段々と青白くなっていき、ついに身動きさえ出来なくなってしまった。

 

 

影「・・・ウグッ・・・う・・・」

 

?「んー?さっきまで元気に動いてたのに・・・。

ふん、あの時大人しく死なない方が悪いのよ」

 

 

バギャア!!

 

 

影「ぐぶぅ!!!」

 

 

女は動かなくなった影狼を手放すと、サッカーボールのように蹴りあげる。

宙を舞った影狼はそのまま落下して地面に叩きつけられ、うめき声すらも出なくなってしまった。

そのいきなりの出来事に二人は見ているしか出来ず、霊夢は激昂した。

 

 

霊「惨い・・・なんて事するのよ!死んじゃうじゃない!!

あんた一体何者よ!」

 

 

霊夢が女を睨み付けると、いっぺんに言わないでよ、と澄ました顔ではね除け、自己紹介を始めた。

 

 

?「そうねぇ、多分信じないと思うから解りやすく実物をみせてあげるわ」

 

霊「実物・・・ですって?」

 

 

女はそう言うと、どす黒い塊のようなものを右手のひらに出現させた。

さらにその闇が消えると、中からおもむろな目をした少女の生首が出てきた。

驚くことにその首だけとなった少女は二人が捜していた人物だった。

 

 

零「あれは・・・?」

 

霊「何で・・・。

何であんたが首だけのルーミアなんて持ってるのよ・・・」

 

 

霊夢は嫌な汗が止まらなかった。

あのルーミアが自分の目の前に変わり果てた姿で現れたのだ。

ルーミアが殺された・・・?

しかし、女はこのあと可笑しな事を言い出した。

 

 

?「安心して、ルーミアは生きているわ。

まぁ、貴女が知っているルーミアはこの世にはもういないけど」

 

 

意味深なヒントを教えると、これはもう用済みだと、ルーミアは少女の頭を軽くグシャリと握り潰した。

滴る血を見ながら、こいつは何を言っている?霊夢はショックのあまり思考が働かずに理解が出来なかった。

しかし、零夜はこの言葉の意味を瞬時に理解した。

 

 

零「まさか・・・お前が{ルーミア}なのか?」

 

ル「ピンポンピンポーン!大正解!!」

 

 

ルーミア(仮)は正解してくれた事が嬉しかったのか、笑顔で大きな丸のジェスチャーをした。

しかし零夜は考えた。

ならあの生首は一体何なのか・・・と。

それについてもルーミア(仮)は説明してくれた。

霊夢もそれに耳を傾けた。

 

 

ル「大昔、人間が神によって地上に降ろされたとき、私は生まれたわ。

私はとある村に神として崇められていた、それも邪の神としてね。」

 

零「邪の神・・・だと?」

 

 

ルーミアは大昔、山の神としてとある村から崇められており、村を護る代わりに生け贄として人間を喰らっていたそうだ。

しかしある時ルーミアを恐ろしい存在だと理解したその村の住人は、外の村から呪術師を雇い、ルーミアの生け贄として捧げられた少女の中に、強力な結界を使って封印した。

その時、黒かった少女の髪の毛は金色に染まり、虹彩が赤く変化して今のルーミアになったらしい。

 

 

霊「と言うことはその首は生け贄となった女の子の・・・?」

 

ル「そう言うこと、理解したかしら?」

 

霊「なるほどね、あんたがどんな存在かは解かったわ」

 

 

彼女が危険な存在だということも・・・

それを踏まえて霊夢は戦闘体制に入る。

 

 

霊「それならあんたを見逃すわけにはいかないわ、そんな危険な存在なら尚更ね!」

 

ル「そう・・・あなたも私の自由を奪おうとするのね・・・。

でもね、まだまだ遊び足りないのよ」

 

 

バシュッ!!

 

 

ルーミアは漆黒の翼を身に纏い、空高くジャンプする。

そして・・・。

 

 

ル「ゲームよ、止められるものなら止めてみなさい」

 

 

ルーミアは右手を天に掲げて力を込める。

するとどんどんエネルギーが収束し、直径50mはある巨大な塊となった。

彼女の向いている方角は人里の方角、まさか・・・

 

 

霊「やめなさいっ!!!」

 

ル「もう遅いわよ」

 

 

巨大な闇の球体はルーミアの手によって人里へ落とされた。

しかし、一発で里全てが吹き飛ぶ程の威力を持った妖力の爆弾は、いち早く動いた零夜が落下前に受け止めた。

舞台は整った。

これはルーミアが仕組んだ罠だった。

 

 

霊「零夜!!!」

 

零「しまった!逃げろ霊夢!!」

 

霊「でも!」

 

 

これが霊夢との一対一に引き込む罠だと気付いた零夜は逃げるように霊夢に促すが、そんなことが今のルーミアに通用する訳が無い。

ルーミアの策にまんまとはまってしまった零夜は冷や汗が止まらなかった。

 

 

ル「さぁ!!これで邪魔者は消えたわ!あの爆弾は半端な威力じゃない・・・いくら名の知れた神でも受け止めるのが精一杯の筈。

これで一対一で戦えるわね・・・霊夢♪」

 

霊「くっ!!」

 

 

 

死闘のゴングが無慈悲にも鳴らされてしまった。

 

 

 

 

 

To be continue

 

 

 

 




霊夢超ピンチです、勝てる見込みは殆どありまえせん。
補足説明EXチルノを秒殺できる位強いです、もしかしたらスカーレット姉妹が相手でも勝てないかも、、、でも流石に霊夢と零夜を同時に相手にすると厄介なので二人を引き離して霊夢との一対一の戦いに引き込んだんです。
霊夢一人だけならどうってことないと考えてますからね。
ちなみにルーミアは零夜の存在を一方的に知っています、それほど有名だったんですねトール神ってのは。
この小説でのルーミアは三百万年ほど前から存在している設定です。
紀元前ですね、はい。
しかも人間が生まれてからちょっと経ったくらい?ですかね。
本人は昔人間の呪術師に封印されたといっていますが、もう既にこの頃から妖怪としては最強クラスの実力を持っていました。
そんなルーミアを封印するなんて人間では到底不可能、ということは?呪術師の正体は解りましたね?


、、、また影浪が悲惨な事に、、、てかルーミアゴメン、、、

感想または評価お待ちしております!

次回お楽しみに!
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