東方混迷郷   作:熊殺し

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今回は意外なキャラの名前が登場します!
誰か想像してから読むのも面白いかもですねw
では本編どうぞ!


33話

次の日、あの異変は直ぐに文々。新聞に取り上げられ、記事の一面を飾った。

このニュースは里中で反響を呼んだが、それは妖怪たちでも同じことだった。

紅魔館もそのうちの一つだ。

 

 

~紅魔館~

 

 

文「美鈴さ~ん!文々。新聞の配達に参りましたぁ!」

 

 

朝、美鈴が門番の仕事をしていると、颯爽と文が空から降りてきて、脇に挟んだ新聞を一つ差し出してきた。

少し前、リュウトが新聞を読むために配達を依頼するようになったので、今では雨の日以外は毎日来てくれている。

 

 

美「文さんですか、朝から精がでますね。

どうです?良かったら上がっていきませんか?」

 

文「すみませんねぇ~、まだまだ配達の仕事が残ってるんで休む訳に行かないんですよ~」

 

 

朝から働くもの同士なので、朝食でも一緒にどうかと誘ってみた美鈴だったが、文に頭を掻きながら笑顔で断られてしまった。

まぁ、咲夜に無許可でやって良いことではないのだが。

まず朝食の準備が始まる前に言わなければ機嫌が悪くなる。

メイド長は怒ると恐いのだ。

 

 

文「咲夜さんとリュウトさんに宜しく言っておいてください!では!」

 

 

シュン!

 

 

 

美「速いなぁ、相変わらず」

 

 

そういうと彼女は風のように飛び去っていった。

黒い羽を散らしながら。

日の出から数分、夜の涼しさから日光の気持ちいい時間帯に変わろうというとき、門の中から咲夜の朝食が出来たという声が聞こえてきた為、美鈴は急いで紅魔館の中へ入っていった。

 

 

~食堂~

 

 

美「リュウトさん、文さんの新聞が届いてますよ」

 

リ「おぉ、ありがとな美鈴」

 

美鈴が食堂へ入ると、もう既にリュウトが席についていた。

厨房では咲夜が出来上がった食事を皿に盛っていた。

美鈴が座っているリュウトのもとに新聞を持っていくと、リュウトは軽く礼を言った。

しかし、リュウトの手には既に新聞がある。

しかもそれは文々。新聞ではないようで、記事の写真にもカラーが使われていた。

 

 

美「あれ?その新聞は?」

 

 

美鈴は物珍しそうにその新聞を見つめる。

その新聞の正体は厨房から料理を持ってやってきた咲夜が説明してくれた。

 

 

咲「リュウトさんは紫さんに頼んで外の新聞も貰ってるのよ、結構おもしろいわよ?お嬢様はあんまり関心ないみたいだけど」

 

美「へぇ~・・・外の世界の新聞ですか。

なんだかいろんな事が載ってますね」

 

美鈴は物珍しい外界の新聞を興味津々。

その新聞の見出しにはでかでかとこう書いてあった。

 

 

~○日新聞~

 

 

岡崎夢美大学教授、またも偉業達成。

 

 

2004年 6月20日、東京大学の若き天才美人教授、岡崎夢美教授が、日本未来科学研究所で、高軌道エレベーター建設に必要な{ハイパーカーボンファイバー}の開発に成功。

地球上で最も固いと言われるダイヤモンドと肩を並べる強度を持つといわれるこの金属は、これからの人類の発展に大きく貢献していくだろう。

昨年開発に成功した{レーザー核融合発電システム}と二年前の{高解像3Dホログラム}とを合わせて、日本人史上初の、ノーベル賞二年連続受賞の快挙を成し遂げた夢美教授は記者会見で、「今度は苺を無限に作り出す機械でも作ろうかな」と、可愛らしい少女のような一面をみせた。

彼女の頭脳は今の人類の科学レベルの数世紀先を行っているとされ、海外からは{第二のトマス・エジソン}と言われており、今後の発明に期待が寄せられている。

尚、軌道エレベーター建設場所は赤道ギニアに決定されており、数か月には早くも建設が・・・以下略

 

 

美「はぇ~、何がなんだかサッパリですね~」

 

 

咲「うぅ~ん・・・私もよくわからないですわ・・・」

 

 

リュウトの後ろで咲夜と美鈴が一生懸命目を凝らして意味を理解しようとしていたが、どうにも理解出来なかったようだ。

溜息まじりに首を振っているのが見える。

 

 

リ「この世界はそういったものとは無縁の世界だからな、わからないのも無理はないだろう。

外の世界で魔法がチンプンカンプンのようにな」

 

咲「そういうものですかね?」

 

リ「そういうもんさ」

 

 

ガチャ

 

 

レミ「ふぁ~・・・おはよう。

あんたたちはいっつも早いわねぇ・・・」

 

フ「お姉ちゃんは見習った方がいいね」

 

 

そんな会話をしていると、食堂の扉からレミリアとフランが現れた。

そろそろ朝食にはちょうど良い時間になる為、一斉に起き始めたのだろう。

その後、パチュリーと小悪魔もやってきたので、咲夜は料理をテーブルへ運んでいった。

今日の朝食は、咲夜特製のバタートースト、夏野菜のサラダ、それと目玉焼きだ。

リュウトは紅魔館に来てから、食事の際はいつも咲夜の隣に座っている。

いつもは行儀よく食事をしているのだが、今日のリュウトは食事中にも関わらず、いつまでも新聞をよんでいるので、咲夜は怒って注意したのだが・・・

 

 

咲「もうっ!リュウトさんお行儀が悪いですよ!」

 

リ「・・・・・」

 

 

リュウトは新聞を眺めたまま固まっている。

読んでいる新聞はさっきと違い、文々。新聞を読んでいるようだ。

無視された咲夜は何を固まっているのか気になって新聞を覗くと、そこにはとんでもない事が書かれていた。

 

 

~暗黒異変終結!解決者は博麗の巫女の同棲相手!?~

 

 

咲「・・・はぁぁぁ!?」

 

 

このニュースは幻想郷中で話題となり、人外の皆様方にも瞬時に広がっていった。

 

 

_____________________

 

 

~博麗神社~

 

 

魔「おい霊夢!私はそんなこと聞いてなかったぞ!」

 

ア「そうよ!なんでもっと早く紹介しないのよ!!」

 

霊「あーもう!うるさいわね!!だから、今度の宴会で紹介しようと思ってたって言ってるでしょ!?」

 

 

朝の9時ごろ、博麗神社には既に新聞を読んだ魔理沙とアリスがきており、霊夢に友人なのに隠しごとをするなんて見損なったとさわいでいた。

その場には零夜もいるのだが、零夜は肩の怪我が酷く、体を動かすわけにはいかない為、布団に横たわったまま、霊夢に看護されている。

そんな看護で忙しい時にこんなうるさい奴が来やがったのだからイライラするのもうなずける。

しかし、零夜はそんなこと微塵も感じておらず、むしろ魔理沙達の来客を歓迎した。

 

 

零「本当に仲がいいんだな。

魔理沙ちゃん、アリスちゃん、良かったら一緒にお昼食べるか?」

 

魔「いいのか!?食べる!」

 

ア「お言葉に甘えさせてもらうわ」

 

零「ハハハ、了解した。

霊夢、頼めるか?」

 

 

勝手に話を進めて一緒に昼食を食べようなどと言い出す始末。

人の苦労も知らないで・・・。

いつもの霊夢ならここで怒っているだろう。

しかし今回は零夜に助けられた借りがある為、本意ではないが、承諾した。

 

 

霊「はいはい、じゃあ四人分つくればいいのね?」

 

ア「私も手伝うわ」

 

 

そういって二人は立ち上がり、台所の方へ歩いて行った。

魔理沙もアリスに連行され、部屋には零夜一人だけとなった。

少しの間、部屋に静寂が訪れる。

しかし、その静かな時間は一瞬で打ち破られることとなる。

 

 

ザザーっ!!

 

 

妖「霊夢さん!異性と同棲なさっているとは真か!?」

 

 

何だか言葉使いがおかしなサムライガールがやってきた。

よく見たら横にフヨフヨした物体が浮いている。

しかも脇差しに刀があるではないか。

今の状態であれに切り捨てられたら想像するだけでも恐ろしい。

少し怖いが、零夜は少女に話かけてみた。

 

 

零「・・・君も霊夢の友達か何かか?」

 

 

そっと話かけると彼女は我に返ったようで、ハッΣ(゚□゚;)!、と漫画のような反応をすると、咳払いをしてから丁寧に自己紹介をしてくれた。

 

 

妖「コホン、先ほどは失礼いたしました。

私は冥界の白玉楼で庭師兼剣術指南役をしております、魂魄妖夢と申すものです」

 

零「これは丁寧にどうも、動けないのでこのまま失礼するが、博麗神社に居候をしている零夜だ。

気軽に零夜と呼んでくれて構わない」

 

 

少女、魂魄妖夢のあの反応、おそらく今朝の新聞を読んでやってきたのだろう。

同棲かぁ・・・確かにそういう風に見えなくもない。

いや、それを自分で認めてしまったら霊夢に追い出されてしまうだろう。

そんなことを考えていると、境内の方から女性の声が聞こえてきた。

 

 

幽「ようむぅ~・・・まってぇ~」

 

 

妖夢の名前を読んでいるのが聞こえる。

知り合いなのだろうか?

ゼェハァゼェハぁと息を切らしているあたり、かなり急いできたのだろう。

どうやらその女性もこちらの存在に気付いたようで、軽くお辞儀をして名前を教えてくれた。

 

 

幽「ふぅ、あなたが零夜君ね?西行寺幽々子です。

ゆゆちゃんって呼んでもいいわよ♪」

 

 

そういって幽々子は縁側から手を伸ばして握手をしてきた。

見た目は上品なのに意外とフレンドリーな人らしい。

おっとりした性格でかなりの美人。

霊夢が幻想郷にはろくな奴がいないといっていたが、幽々子はその中でもかなり常識を持った人なのだろう。

しかし、その考えは一瞬で打ち破られることとなる。

 

 

ピキィッ!!

 

 

幽「ハッ!?」

 

 

突如、幽々子は宇宙で生まれた新人類の如く何かを感じ取ったようで、サッと立ち上がる。

何事か?不思議に見上げていると、幽々子はくちを開いた。

 

 

幽「ごはんのにおいがする!!」

 

 

・・・はぁ?

 

 

 

幽「零夜くん!私もお腹すいた!

私も食べる!」

 

零「ま、まぁいいんじゃないか?」

 

幽「やったー!」

 

 

凄い勢いで迫ってくる幽々子に圧倒され、零夜は断ることが出来ずに了解してしまう。

そうなると妖夢の分も用意しなくてはならなくなるが・・・

 

 

零「そういえば妖夢はどこへ行った?」

 

 

妖夢がいつの間にか居なくなっていた。

一体どこへ行ったのか?だが妖夢はすぐに帰ってきた。

大量の荷物が入った風呂敷を担いでだが・・・

 

 

零「妖夢、一体それは何なんだ?」

 

妖「何って食材に決まってるじゃないですか」

 

零「多すぎるだろ!!」

 

 

つい突っ込んでしまった、仕方ないだろ、あんあものが出てきたら誰でも一言言いたくなる。

妖夢はそのまま台所へ行ってしまったが、後で霊夢に聞いたところ、幽々子は超がつくほどの大食いで、あれほどの食材がないと満足しないらしい。

それにしてもあの風呂敷、箪笥より大きかったぞ・・・

 

その後も博麗神社には、新聞を読んだ者達が大勢きて、怪我が治ってからやるつもりだったが、宴会を早める羽目になった。

ちなみに幽々子は今回も見事な食いっぷりを見せ、零夜が驚いて呆気を取られたのは言うまでもない。

 

 

 

___________________

 

 

?「へぇ、あいつもかなりつよそうだねぇ・・・でも」

 

 

やっぱり光の男と戦いたいねぇ~。




もう宴会はこりごりです。
何書いていいかわかんないもん、、、泣
補足説明
夢美さんはこの小説のストーリーで結構重要なキャラです。
この新聞がキッカケというかなんというか。
最後にでてきたキャラはあの子です!


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