東方混迷郷   作:熊殺し

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タイトル通りです。
待ちに待ったこのときが来ましたよ!
ウサミミJK 好きの皆さん、喜んでくださいね。


永夜異変39話

ザッザッザッザッ、、、

 

 

妹「今日の収穫は微妙だなぁ、久しぶりにもっと奥まで行ってみるか」

 

 

竹林の林を一人歩く女性。

不死の娘、藤原妹紅は週に一度竹林で筍掘りを行っている。

筍は自身の経営する焼肉屋で出したり、自分で食べたりと色々あるのだが、今日はいつもより筍の収穫量が少なく、はっきり言って足りなかった。

竹林の面積はかなり広いため、普段は一部分の面責だけでもかなりの量が獲れるのだが、今回は中心部付近まで足を踏み込む事にした。

その最中、妙な建物を見つけた。

 

 

妹「ここは、、、こんなもの竹林の中にあったか?」

 

 

以前ここに来た時はこんな立派な屋敷は建っていなかった筈。

千年前、妹紅がまだ貴族の生活を、人間だった頃住んでいた屋敷よりも大きいかもしれない寝殿造りのその建物には、間違いなく人外の気配があり、それもかなり危険な気配だった。

 

 

妹「中の奴らに見つかる前に逃げよう、、、」

 

 

不死身の肉体を持つ妹紅だって殺されれば痛い。

妹紅は中の住人に見つかる前にその場を静かに去っていった。

 

___________________

 

 

~人里(夜)~

 

 

とある日の夜、いつものように慧音が人里の夜の見回りをしていた時だった。

 

 

慧「月が、、、いつもと違う?」

 

 

月に異変が起きた。

 

 

東方永夜抄~Imprishable Night~

 

 

月がおかしい、それは慧音の特性のおかげで初めて認識された。

そのせいか、慧音の体調があまり優れず、寺子屋を休業して妹紅のもとで看病を受けている。

だが病気ではないので、それに意味があるかは定かではない。

 

 

妹「慧音?最近調子が悪いみたいだけど大丈夫か?」

 

慧「あ、あぁ、何だかこの頃月を見ると気分がおかしくなるんだ、、、」

 

 

眉間に皺寄せて頭を悩ませる。

実は慧音は自身の能力の他に、満月の夜に妖怪へと変身することが出来る。

すなわち半人半妖なのだ。

昨日は満月の周期で、いつもならばワーハクタクの姿に変貌するのだが、何故か昨日はそれが無く、それどころか妖怪としての本領を全く発揮できなくなっていた。

これに気付いた者は慧音だけではない。

 

 

~魔法の森  アリス邸~

 

 

ア「変ね、、、いつまで経っても満月になる兆候が見られないわ、、、」

 

 

月光を利用して自身の人形のエネルギーを補給をできるかどうかの研究をしていた彼女は、一番魔力を放つ満月が現れないのを不審に感じていた。

 

 

ア「これじゃあいつまで経っても研究が進まないじゃない」

 

 

そもそもあの月が本物かどうかが怪しい。

異変か?というよりそうとしか考えられない。

ならばやることは一つしかないだろう。

 

 

~魔法の森 霧雨魔法店~

 

 

ガチャ

 

 

ア「魔理沙!居るでしょ!」

 

魔「アリス?今日来るなんて言ってたか?」

 

 

いきなりノックも無しに家に入ってきて何者かと思った魔理沙だったが、アリスだとわかると、なんだアリスか、と言って妙に落ち着いた。

だがノックもせずに入ってくるなんて今まで一度もなかったのに、今日はどうしたのだろうか?それになんだか怒っているようにも見えなくはない。

何かしたのだろうか、そんな恐怖感を感じたが、玄関で仁王立ちしているアリスはそんなこと考えていなかった。

 

 

ア「言ってないわ、でも用があってきたの」

 

魔「用?何の?」

 

 

はぁ?とでも言いたげな顔でアリスを見るが、さらにはぁ?と言いたくなるようなことを彼女は言い出し、魔理沙の顔は呆れへと変わった。

 

 

ア「異変解決よ!!」

 

魔「、、、はぁ??」

 

 

~少女説明中~

 

 

アリスの話によると、何日か前から月の様子がおかしく、満月が現れなくなっているというのだ。

だがそれは人間には認識できないほどの変化で、これを認識できるのは人外だけらしい。

魔理沙がこの件を知らなかったのは恐らくこのせいだろう。

ならば早く解決しなければ。

 

 

魔「よし、そうと決まれば早速解決に行くぜ!!」

 

 

ハンガーにかけてあるおなじみのとんがり帽子を慣れた手つきで取り、立てかけてある箒をつかんで準備を整え、久しい異変解決に心躍らせるのだった。

こうして二人の魔法少女によるコンビが結成された。

その日の夜、この二人の他にも異変を解決しようと動きだしていた者たちがいた。

 

 

___________________________________

 

 

 

霊「ったく、紫は何で自分で解決しようとしないのよ。

こんな時間に異変解決なんて、、、眠いったらありゃしないわ」

 

零「昼に散々寝ただろ?まだ寝たりないのか?」

 

 

日が沈み、闇夜が支配する時間帯、いつもならばとっくに寝ているとぼやきながら飛んでいる巫女服を着た女の子。

彼女は博麗神社の居候の神、零夜ことトール神と共に異変解決に向けて出発したところだ。

こんな夜中に叩き起こされたのだ、少々やりすぎても罪は無いだろう、霊夢は異変の犯人を再起不能にする気満々だ。

過去にこれでとばっちりを受けた者達は何人もいる。

霊夢が鬼と言われるのは恐らくこれが原因だろう。

 

 

霊「ふぁぁ~、、、ほんとに眠くなってきた、、、、零夜ぁ、おんぶして」

 

零「ダメだ、こんなところで寝たら異変解決に来た意味がなくなるだろ、それに風邪ひくぞ?」

 

霊「、、、、何よ、この前来てた映姫とかいう女には優しくしてたのに(ボソッ)」

 

零「何かいったか?」

 

霊「何にも言ってないわよ」

 

 

あの女には優しくしてたのに、霊夢は軽い嫉妬のような感情を閻魔大王に抱いていた。

紅魔館に寄ったついでに会いに来た四季映姫は、零夜との久方ぶりの再会に喜んでおり、零夜もまんざらではなかったようで、二人で楽しく談笑をしていたのだが、見ているだけで胸が苦しくなり、今思い出すだけでも霊夢は嫌だった。

だから甘えてやろうと思ったのに、飛んだ計算違いだ。

しかし眠いのは本当で、飛んでいる最中もあくびが止まらず、瞼が重いのか、うつらうつらしている。

 

 

霊「う、、、寝ちゃいそう、、、墜落しないようにしないと」

 

 

落ちてくる瞼を気合いでこじ開け、しばらく飛行し、どうにか人里まで来た、、、筈なのだが、人里が見当たらない。

 

 

零「何言ってるんだ?ここにあるじゃないか」

 

霊「零夜には見えてるの?じゃあ見えてないのは私だけ??」

 

 

何故か零夜には見えてるようなのだが、霊夢の目には視界いっぱいに広がる木々しかない。

聴覚も人の活気など全く拾っていない、それどころか虫たちの音楽会が聞こえてくる。

ここまで高度な幻覚を作り出せる人物は、人里にいる者の中でこんな芸当が出来る奴は一人しかいないだろう。

 

 

零「慧音か、、、」

 

慧「ご名答、よくわかったな」

 

 

いつの間にか現れた慧音は零夜に相槌をしながら答えた。

恐らくこの異変が理由なのだろう、月は妖怪にとって象徴のようなもので、それが侵されたら妖怪たちの中には理性を失う者もいる為、誤って人里に迷い込めばとてつもない被害が出るだろう。

そういった妖怪達から里を護るために行った彼女の判断は非常に正しい。

そして彼女は異変の元凶がいるであろう場所も突き止めていた。

 

 

霊「慧音、私達異変解決に行く途中なんだけど、何か情報知らない?」

 

慧「妹紅が前話していたんだが、竹林の中で見知らぬ屋敷を見つけたらしくてな、その時は不審に思ったのでその場を直ぐに立ち去ったらしいんだが、その後その竹林から屋敷が無くなったらしいんだ。

それから月がおかしくなり始めたから、もしかしたらその屋敷が原因なのかもしれない」

 

零「屋敷、、、かぁ」

 

 

これはかなり有力な情報だ、正直犯人がどこにいるか検討もついていなかったので、行ってみる価値は十分にある。

そしてもう一つ、慧音から耳よりな情報が入って来た。

 

 

慧「そういえば、お前たちが来る前に異変解決に出ている奴らを三組見たぞ。

もう竹林に向かっている筈だから合流してやってくれ、嫌な予感がするんだ、、、」

 

 

慧音の心配そうな目は、いつも子供たちを心配するものとは違い、何か感じられるものがあった。

今回の異変は本当に不味いかもしれない。

 

 

零「霊夢、急ごう。

今の話で異変の謎が解ったかもしれない、この推理が合っていたら敵はかなりやばい相手という事になる。

下手をしたら死人が出るぞ!」

 

霊「わかったわ!早く行きましょう!」

 

 

どうか無事でいてほしい。

霊夢がその一心で竹林へと飛び立ったその頃、例の屋敷では、近付いてくる異変解決者たちを迎え撃つための刺客達が動き始めようとしていた。

 

 

~謎の屋敷(診察室?)~

 

?「鈴仙、貴女は外で奴らの足を食い止めなさい。

能力の使用を許可するわ」

 

?「はい、師匠」

 

 

何も書いていないカルテや、医療器具が大量に置かれた薄暗い部屋の中で指示を出している二十代後半の見た目の美しい女性。

部屋が暗くて顔がよく分からないが、師匠と呼ばれるこの女性がかぶっている帽子についた十字のマークから察するに、医者か何かなのだろう。

指示を出された制服を着たウサギ耳の少女、鈴仙は、診察室を後にし、命令通り外へと足を進めた。

 

 

 

?「鈴仙は行ったわね、、、」

 

?「まぁ鈴仙なら大丈夫さ、元軍人なんでしょ?」

 

?「月の軍隊は依姫が率いているからね、そこで鍛えられた鈴仙はそこいらの妖怪じゃ相手にもならないわ」

 

 

鈴仙の居なくなった診察室には医者の女性を合わせて三人。

一人は桃色のワンピースを着た少女、そしてもう一人は、、、

 

 

 

 

 

 

博麗の巫女だった。




ややこしくなってきました!博麗の巫女が二人出てきましたよ。
一人はともかく最後の彼女は一体何者なのか?異変解決のメンバーとは一体誰なのか?鈴仙は一人でどう太刀打ちするのか?う詐欺はどこへ行ったのか?謎が謎を呼ぶ永夜異変は混迷に迷いこむことでしょう。
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