東方混迷郷   作:熊殺し

62 / 144
投稿遅れました!!
今回は少しズレますw 東方っぽくありません。
でも安心してください、東方ですから。


過去編49話※

~神界・牢獄~

 

 

霊「・・・みんな・・・」

 

 

ボロボロの麻服を着せられ、暗い牢獄で立たされたまま四股を鎖に繋がれたその女性は、涙で冷たい石の床を濡らした・・・、、。

 

 

_______________

 

 

1weeks later(1週間後)

 

 

射命丸文などが住んでいる天狗の里が存在する妖怪の山。

その頂上付近には一つの大きな神社が建っている。

神社は、百年以上昔に外の世界の日本という国の諏訪という地域から近くの湖ごと幻想入りしてきたと言われている古い神社だ。

名前は守矢神社、二人の変わった神が祀られていることで有名だ。

軍神、八坂神奈子と、土着神、洩矢諏訪子という女性の姿の神で、神奈子は紫の八の字に見える髪型が特徴で、諏訪子はギョロリとした大きな丸い目のついた帽子をかぶっているのが特徴だ。

昔は突然、山に神社が現れたと異変にもなったが、その後は徐々に世間に浸透していき、今では人間、妖怪関係なく信仰されている。

そんな二人のどこが変わっているのか。

例えば、朝から居間でテレビを観ながらご飯を食べたりだとかそういうことである・・・。

 

 

八「へぇ、外の世界はこんなに進化してるのかい、すごいねぇ」

 

洩「そりゃあそうでしょ?昔とは違うんだよ、それのせいで私達信仰を失って、存在が消えかけてここにいるんじゃないか」

 

八「あの時は本当に焦ったよ、体が消えかけてたんだから。

はぁ・・・昔は地下の旧地獄の核融合カラスを使ってこの山を工業化しようなんて考えてたけど、今はそんな気起きないね」

 

洩「人が空よりもっと上に住んでるんだからね、しかもお月さんよりもっと遠くまで行けるようになってるんだし」

 

 

テレビで流れている朝の情報番組をみながら二人はぼやく。

今は外の世界で流行っているオシャレ特集らしく、可愛らしいモデルの女の子が説明交じりに洋服やコーディネートを紹介している。

取り外し可能なフリルやポケットのついた服などの紹介だが、モデルの女の子が着るとより一層可愛く見える。

幻想郷の女の子達もオシャレには気を使っているので、こういった特集は結構反響があるのだとか。

だが、その特集は一つのニュース速報により打ち切られた。

いきなり画面に血相を変えたアナウンサーが現れて驚いた二人だったが、その速報で流れた事件は二人を釘づけにした。

 

 

アナウンサー「速報です、たった今、国際連邦政府から、2週間前に月面から飛び立った探査船アルカディア号が、太陽系外縁部にて突如、謎の攻撃により撃沈されたとの情報が流れてきました。

その一部始終がレーザー通信によって映像で送られているので、ノーカットで放送いたします」

 

 

アナウンサーの合図とともに、テレビには探査船の船内映像と、船の外を映した映像が流れだした。

重苦しい雰囲気の中、船内管制室からは乗組員の断末魔のような声が聞こえてくる。

アラート音と赤ランプが絶え間なく鳴り響き、切羽詰まった状況であることを知らせている。

 

 

乗組員「エマージェンシーコール!こちら探査船アルカディア号!何者かの攻撃を受けている!窓の外からレーザーらしき光が見える!至急、迎撃を!う・・・うわぁぁぁぁぁぁ!!??」

 

 

撃沈する直前の映像だったのだろうか、何処かと通信していた人間が、爆発の炎に巻き込まれて火だるまになる。

その瞬間、船体を映している船外活動中のカメラが衝撃的な映像を映していた。

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

八「お・・・いおい、これは何の冗談だい、、?」

 

洩「これ・・・ウソなんかじゃないよね・・・」

 

 

 

画面には、真っ暗な星の海を背景に、無数の太いレーザーに撃ち抜かれ、動力系に被弾して巨大な船体の半分を覆い尽くすほどの爆発で吹っ飛ぶアルカディア号が映され、その後砂嵐へと変わってしまった。

宇宙空間で空気がないせいで音は全く無いが、爆発の威力がどれほどのものかは観れば解る。

大きすぎる船体には隕石の衝突等を回避するために、ミサイルやレーザーを使った迎撃システムがあるはずなのにも関わらず、いとも簡単に宇宙の藻屑となってしまった。

そのSFじみた映像に、二人は息を飲み込んだ。

だが、その映像を観て解ったことがある。

船を襲った攻撃からは、二人にしか感じられない神力が感じられたのだ。

 

 

洩「あの攻撃・・・間違いない、{神}の仕業だよ」

 

八「やはりか。

神を信じず、宗教を信仰を全くしなくなった地球はいつかこうなるのではないかと思っていたが・・・、。

遂に本格的に動きだしたな。

皆に知らさなければ!」

 

洩「天狗の里に行って大天狗に伝えてくるよ!!」

 

 

諏訪子は急いで居間から飛び出して天狗の里へと向かう。

諏訪子の話を聞き入れ、里の中心に構える大きな和風建築の建物の中にいる天狗の長、射命丸文は、緊急の招集を幻想郷実力者代表にかけ、幻想郷歴史上、最大人数の十傑会議が開かれた。

 

 

___________________

 

 

~幻想十傑会議、会場 天界~

 

 

天界、それは人を超越した者達が住まうまさに天の楽園。

妖怪の山のさらに上に存在する空中島は、十傑会議の会場となった。

会場に置かれている殆どのものが白色で統一されており、石英で出来た真っ白な石段の上には、真っ白なテーブルと十個の椅子が置かれ、そこには十人の幻想郷代表実力者が座っていた。

呼ばれたのは幻想郷創設者である紫を含め、レミリア、幽々子、永琳、神子、神奈子、萃香、響華、射命丸と、紫と金のグラデーションがかかったロングヘアの僧侶。

僧侶の名は聖白蓮。

神子の友人で、妖怪と人間が共存する道を模索している女性である。

この十人が集まり話し合う議題は、勿論外の世界で起きた事件についてだ。

 

 

紫「さて・・・集まってもらったわけは解るわよね?」

 

レミ「当たり前だ。

あの事件の事だろ?

話によるとあれは神の仕業だそうじゃないか、同じ神なら何をしようとしているのか解るんじゃないのか?」

 

八「・・・、」

 

紫「教えて頂戴、知っているのでしょう?

ヤツらが何をしでかそうとしているのか・・・、、」

 

 

全員が神奈子に注目する。

外の世界での人間同士の争いならば何も触れないが、今回は違う。

幻想となった神の仕業ともなれば介入しないわけにはいかない。

一体神が何のために探査船を襲ったのか、何を起こそうとしているのか。

それを神奈子は事細かに説明しだした。

 

 

八「・・・まず人間の起源から話そう。

まだ宇宙に星が無かった時代、強大な力を持つ神達が集まって銀河を作った。

神達は信仰されることでその姿を保ち、宇宙を管理できるほどの力を手に入れることが出来る。

だがそのためには知能が高い生命が大量に必要だった。

だから神達は自分たちに似た人間という存在を創造し、生命生存可能な惑星に解き放ったのだ。

だが一つの星には白人だけ、黒人だけ、アラビア系だけ、東洋人だけなど、決まった種類の人間しか存在せず、それぞれその種を創造した神しか信仰しないのが当たり前だった。

だがそれでは効率が悪いだろう?

だから神達は考えたのだ。

{一つの星に多種類の人間を解き放った方が効率が良いのではないのだろうか?}ってね」

 

 

一同は息を飲んだ。

まさか、その星っていうのは・・・。

 

 

萃「おいおい、その星ってまさか・・・」

 

八「そう、この地球は神達が、効率よく多くの信仰を手に入れる為に実験的に作り上げた、いわばモルモットなのさ」

 

紫「・・・そんな話があったなんて・・・!」

 

 

紫でさえも知りえなかった事実。

それもそうだろう、なにせこの話は神だけの知るトップシークレットなのだから。

しかし、神に作られたのは人間だけで妖怪は作られていない。

 

 

レミ「ねぇ、人間が神から作られたなら私たちは一体何なの?

人間の恐怖心から出来た精神的なものの実体化だと聞いているけど・・・」

 

八「それは違いない、なにせこれは神達も予想済の展開だったのだから」

 

レミ「えっ・・・?」

 

 

神奈子の話では、他の星でも妖怪のような存在が発生していて、それが神を幻想の存在だと思わせないための抑止力となっているようだ。

一つ地球と違うところがあるとすれば、妖怪が未だに信じられているというところだ。

 

 

八「でも、実験は大失敗。

人間は他種族同士と殺しあうし、科学が進歩すると途端に神の存在を信じなくなり、今では誰も信仰なんてしていない。

してるのはせいぜい幻想郷の人間くらいさ。

結果、用済みと判断されたんだろうね、他の星に影響を与える前に地球人を一斉排除ってところじゃないかな?」

 

聖「そんな・・・!

共存は出来ないのですか!」

 

八「あっちからしてみれば共存を打ち切ったのはこちら側なんだよ。

こうなったらどうしようもない・・・、圧倒的な力を前に全滅を待つことしかできないよ・・・、」

 

永琳「圧倒的ね・・・月詠様レベルがゴロゴロいるんだから」

 

文「相手は宇宙を管理する存在。

戦うなんて無謀でしょうね・・・」

 

幽「神じゃちょっと私の能力は効きそうに無いわね・・・次元が違いすぎるわ・・・」

 

 

皆が絶望した。

滅びるのを待つしかない。

しかし、諦めていない者が一人だけ居た。

 

 

響「・・・、諦めるの?」

 

レミ「響華・・・、」

 

響「だって、まだ何もしてないんだよ?

それに、神様だってそんな事するかどうかまだわかんないじゃん!

みんなおかしいよ!!」

 

 

その言葉に全員が心打たれた。

そうだ、まだ何もしていないのに諦めてどうするんだ!

 

 

萃「そうだ!響華のいう通り!

まだ諦めるには早いぞ!」

 

幽「そうよね!やって見なくちゃわかんないわ!」

 

文「私達だけじゃないですもんね、まだまだ仲間はいるんです!

皆でかかればもしかしたら勝てるかもしれないし!」

 

 

皆の顔が希望に満ち溢れる。

響華の言葉が皆の心を動かしたのだ。

 

そして会議が終わり、この事件の二日後、{神}と名乗る集団によって、数億の人間が住むスペースコロニー、月面都市も圧倒的な攻撃に遭い壊滅。

地球では主要都市が存在する国家に巨大な光の柱が現れ、ニューヨーク、パリ、上海、香港、ベルリン、モスクワ、ニューデリー、東京から人の姿が忽然と消え失せる。

人類は、たったの一週間程度で世界人口の90%を失う多大な被害を被り、滅亡の一歩手前まで来てしまったのだ。

幻想郷の住人はこの脅威に対し、立ち向かう決断を下した。

しかしこの決断が、あらぬ悲劇を招くこととなってしまう・・・、。




なんかもう訳わかりませんが、要は地球に神様が攻めてきたんです。
神奈子や諏訪子が幻想卿に引っ越ししてきた理由と似てます。
話がいきなり進みすぎて説明不足な部分が多いですが、それを全部小説に入れちゃうと説明っぽくなっちゃうんですよね~。
なのでそのうち設定集みたいなのを投稿したいと思います。
最初に出てきた女性は勿論あの人ですよ?
次回もお楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。