未来でリュウトに頼りっぱなしだったので少しは自立しようという考えです。
ちなみにリュウト達が旅行で居ない間は響華が博麗神社で結界の管理などをしています。
それを踏まえてではどうぞ
妖「ここが・・・外の世界・・・」
レミ「凄い大きな建物ね・・・もしかしたら紅魔館より大きいかも」
零「だが少し空気が汚れているな」
スキマをくぐり、出た先にあったものは、羽田国際空港と書かれた看板が立てかけられた大きな四角い建造物だった。
スキマから出てきた瞬間は誰にも見られていないようだが、建物の中に明かりがついているので人はいるようだ。
それと・・・先程からかなり大きな音が断続的に聞こえてくるのだが、一体何なのだろうか?
フランがキョロキョロと音の根源を探っていると、音の原因はリュウトが直ぐに教えてくれた。
リ「飛行機のエンジンの音だ。今の時間から飛んでいるんだろう。
俺達も今からそれに乗るんだぞ?」
フ「ひこーき??」
魔「なんだそれ?」
二人して不思議そうな顔をするので、リュウトは簡潔に航空機について説明をしてやった。
リ「空を飛んで移動するための乗り物さ、エンジンってのはそれを飛ばすための力を作ってくれる機械だよ」
ア「へぇ、わかりやすいわね。要は私達が空を飛ぶのに魔力を使ったりするのと同じってわけね」
リ「そういう事だ。
さ、無駄話は終わりにして、速く中に入って受付を済まそう」
リュウトが空港の中へと進んでいくと、後を付けるように皆も歩いていく。
外装やドアに至るまで清掃が行き届いている清潔な建物のようだ。
リュウト達をセンサーで捉えた入り口自動ドアが開き、それをくぐると、そこには数えきれない程の人の波があった。
鈴仙「なっ!凄い人・・・月の都より凄いかも・・・」
咲「こんな時間からこれ程の人々が活動しているなんて・・・」
行き交う人々の中にはスーツを着用し、小さな平たい箱を耳に当てて話している者や、大勢で集まって行動してい者もいる。
それを不思議そうに横目で見ながら、看板を頼りにカウンターのある奥へと歩いていく。
旅行用の大きなカバンやキャリーバッグをゴロゴロと引きずりながら、ベルトコンベアに驚いたり、エスカレーターに驚きながら受付カウンターまで到着し、リュウトが受付の女性に話しかける。
リ「すみません、10名で二泊三日のグアム行を予約した博麗リュウトです。
チェックインに来ました」
受付嬢「博麗様ですね?お待ちしておりました。
金額のお支払いは既にお済みのようなので直ぐにお渡ししましね」
受付嬢はパソコンで何かを打ち込んだと思いきや、カウンターの下から10枚のチケットを取り出した。
受付嬢「10枚チケット、グアム行です。
ご確認ください。
では搭乗カウンターにてお待ちください」
リ「あぁ、ありがとう」
チケットを渡した受付嬢は座ったまま綺麗にお辞儀をし、リュウト達を見送る。カウンターに用が無くなった彼らもその場を去り、少し広い場所へと身を映した。
チケットを手にしたリュウトは全員に一枚ずつチケットを渡し、受付の流れを簡単に説明する。後でどうすればいいか分からなくなってパニックになるのを防ぐためだ。
まず最初に出すべきパスポートをポケットから取り出して見せた。
リ「いいか?カウンターについたらまずチケットとパスポートを見せろ。
パスポートは俺達の顔写真の載った証明書だから絶対に無くすなよ?」
ア「この前文が撮った写真かしらこれ?なかなかうまく撮れてるじゃないの」
カバンの横についたポケットからパスポートを取り出して中を確認するアリス。
だが、パスポートをそんなところに入れてはダメだ。
リ「アリス、パスポートは自分の身に着けておけ。万が一盗られでもしたら大変だからな」
ア「あら、ごめんなさい。
不注意だったわ」
そういうとアリスは、現代アレンジされて短くなった青いチェック柄のスカートのポケットにパスポートを入れなおした。
パスポートの正しい管理は旅の基本である。
リ「パスポートの提示が終わったら荷物を預けろよ、そうすれば飛行機の中に運び入れてくれるから」
じゃ、並ぶぞと言い、Bと書かれた搭乗カウンターの長蛇の列に全員で並ぶ。
自分達が並んでいる前にも人が大勢並んでいて、それにも圧倒されてしまうが、それよりも驚くべきことが、此処に並んでいる全員が自分達と同じ場所に行こうとしているという事だ。
咲「この人たちみんな私達と同じひこーき?に乗るのですか?」
リ「あぁ、俺達の後にも乗ってくるだろうな」
暫く並んで待っていると、案の定、後ろにも長い列がいつの間にか出来ていた。
そうこうしているうちに列はどんどん短くなり、いつの間にか順番が回ってきてカウンターの女性から指示が出される。
女「お客様、チケットとパスポートの確認を致します」
言われた通り、一番先頭に並んでいたリュウトが手本としてやって見せる。
ジーンズのポケットから指示された二つを出し、カウンターに乗せた。
リ「どうぞ」
女「はい、拝見させていただきました。
では荷物をお預かりいたします」
言われた通り、カウンターの横に立っている女性に荷物を渡す。
女性は、お預かりします、と笑顔で微笑みかけると、そっと荷物を持ち、ベルトコンベアへと乗せる。
業務員が優秀なのもあり、この工程は直ぐに全員済ませることが出来た。
これでかなり時間にゆとりが出来、この後の身体検査も何も起こらずスムーズに進むことが出来た。
その際、レミリアとフランが見た目のせいか子供扱いされたりもしたが、とりあえずは事なきを得た。
現在、時刻は飛行機発進の30分前を指しており、今、搭乗ロビーに向かっても時間が余ってしまうため、朝食代わりにターミナル内のショップで何か買う事にした。
幻想郷の通貨は日本銀行券なので問題は無い。
外の世界に来てから初めての買い物だからどこか違うところがあるかもしれないが、さほど気にすることでもないだろう。
零「ま、通貨が同じで言語も同じなんだから大丈夫だろ」
しかし、いざショップに足を踏み込むと、一同は絶句した。
霊「それもそうなんだけど・・・なんていうか・・・」
魔「凄いな・・・」
何に驚いているか、それは商品の豊富さだ。
幻想郷にはここまで色んなものがそろっている店はどこにもない。
飲み物、お菓子、弁当、サンドイッチ、しかも見たことも無い容器に入っている物が大半だ。
霊夢はドリンクと書かれた札の掛かった冷蔵庫を開け、中からペットボトルを取り出してまじまじと眺める。
見たことも触れたことも無いそれに、霊夢は魅了された。
霊「ガラスみたいだけど凄く軽い・・・それに何だか柔らかい・・・?」
零「不思議だな・・・試しに買ってみるか?」
霊「うん!でもどれにしようかしら?」
冷蔵庫の中には霊夢が何気なしに取り出したもの以外にも多くの種類が置かれている。
そのうちどれか一つなんて選べそうにない。
しかし、霊夢はある一つの飲み物に目が留まった。
霊「この黒いの何かしら?」
霊夢が目をつけたのは、赤いラベルでボトルを巻いた、コッカ・コーラと書かれたドリンクだ。
白の筆記体で書かれたパッケージはなんて書いてあるかわからなかったが、勘が言っている。
これは間違いなく当たりだ・・・と。
霊「私これを買うわ!」
零「ん?・・・中身が黒いな。
醤油みたいな色だが・・・炭酸飲料?」
霊「私の勘が言ってるわ!これは絶対美味しいってね!」
零「まぁ、霊夢がそれでいいなら俺は何も言わんさ」
自信満々に言う霊夢を見て、それ以上何も言わない事にした。
コッカ・コーラボトルの裏ラベルには炭酸飲料と書かれており、それが何を現すのか、二人には見当もつかなかった。
零夜はここは大人しく、味を知っていて、尚且つ馴染みのありそうな缶コーヒーを買う事にした。
下手に手出しすると痛い目を見そうだからだ。
二人とも買うものが決まったところでレジへと向かう。
他の者も大体買うものが決まったようで、後に続いてレジへと並ぶ。
外界の初めての買い物で、店員の若い男性から渡されたレシートなるものに戸惑ったりもしたが、何とか全員買うことが出来た。
そして、出発ロビーのベンチに座り、各自で買ったものを袋から取り出して見せあった。
空港の事について色々と調べましたが、行った事がないので殆んど想像です。
セントレアならあるんですがね。
てなわけで間違った部分が結構あるかもしれません。
二次創作なのでそこは多目に見てくださいな。
次回もお楽しみに!