もっと咲夜とリュウトの絡みを書きたいんですがね、そうもいかないんですよ。
ではどうぞ。
グアムにはたくさんの観光名所が存在するが、リュウト達は島のショッピングストリートにやってきていた。
リュウトと紅魔館三人組はそのままショッピングモールの中へ入っていったが、その他は別行動をとっている。
島のメインストリートはホテル街となっていて、買い物も十分楽しめるが、やはり所詮はホテル街。
島一番のショッピングモールが連なる唯一の通りには勝てないのだ。
~ショッピングモール内~
レミ「リュウト!これもお願いね!」
咲「リュウトさん此方もお願いします!」
フ「これもね~!」
リ「おいおい!!まだ買うのか!?」
清算を済ませた商品が梱包された箱を山にして持ち抱える。
どんどん積みあがっていく箱に、レジの女性店員も目を見開いてそれを眺めていた。
レミリア達が上に放り投げた箱を上手い具合に積みあげていくと、店に買い物に来ていた他の観光客からは拍手喝采を浴びせられる。
既にてっぺんが見えないほど高くなったそれは、後もう少しで天井につくのではないかと思うほど高い。
ドサドサドサドサ!
客「オー、ブラボー!」
客2「ファンタスティック!」
パチパチパチパチ!
リ「はぁぁ・・・見世物じゃないぞ全く・・・」
余りにも高すぎてバランスをとるのも一苦労なのに、と心の中で愚痴りながらも、それを表に出さないのは彼の良いところだろう。
旅行に参加した女子が8割を占めているだけあって、買い物の時間はとてつもなく長い。
優雅に異国でのショッピングを満喫しているが、こういう場合は絶対男は荷物役を任される。
服にアクセサリー、お菓子に特産品と様々なものを買ったが、何しろ多すぎて困っていた。
店から出る時には箱の山はさらに高くなっていた。
リ「いい加減勘弁してくれ・・・」
人一人分はあるであろう高さまで積みあがった箱は、現地の人間も吃驚してしまう程だった。
高すぎて視界が塞がってしまっている為、咲夜が誘導しなければ歩くことすらままならない。
リュウトには悪いが、そのままホテルまで抱えたまま歩いてもらうことにした。
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その頃、霊夢を筆頭に海岸沿いの町の中を散策していた魔理沙達はある事に気付いた。
日本語表記の看板が至る所にあるのだ。
グアムはアメリカ領の島だが、時差が日本と1時間しか違わなかったり、日本人が多かったりするせいか、英語表記と日本語表記が一緒に書いてあることが多い。
殆ど日本と言ってもいいくらいだ。
妖「私達でも解る言葉で書かれているものが多いので助かりますね。
それにとてものどかな雰囲気で落ち着きます」
魔「そうか?私は結構騒がしいと思うぜ?
だってあんなのが四六時中街の中を走ってんだろ?」
魔理沙が騒がしいという理由、それは自動車だ。
アスファルトで舗装された道を歩いていると、時たま横を自動車が横切っていくのだが、そのエンジン音は聞きなれていない魔理沙にとっては騒音同然だった。
無論、霊夢達もそれは感じていたのだが、霊夢達が気になったのはそこではなかった。
霊「私はどっちかっていうとあの箱が後ろから出す煙みたいなのの方が嫌ね。
頭が痛くなっちゃうわ」
鈴仙「あんな原始的な乗り物を未だに使ってるなんて・・・あり得ないわ」
鈴仙に至っては車の存在自体を全否定する始末だ。
よほど車の排気ガスが嫌だったらしい。
ア「確かにこの綺麗な空気が台無しな感じがするわね。
科学も万能ではないって事よ」
今は比較的車通りの少ない道を歩いているが、先程までは通りの横を歩いていたので
本当に酷かった。
時刻ももうすぐ昼時になる1時間前といったところだし、ここいらで気分転換に何か食べることにした。
丁度歩き続きで腹が減る頃だ。
零「どこで食べようか・・・あれは何だ?」
零夜が道で見つけた店、そこにはこう書かれていた。
零「BBQハンバーガー?」
俗にいうファストフード店というやつだ。
木で出来たボロい空き家を改造したような佇まいのその店は雰囲気がそれっぽい。
しかし此処はアメリカ領、本場のハンバーガーは一味違う。
看板には、ボリューム満点の本場のアメリカンバーガーとでかでかと書かれていた。
だが、零夜にはハンバーガーという食べ物が一体どういったものなのか解らなかった。
零「何なんだこれは?」
ア「ハンバーガーの店みたいね、試しに入ってみましょうよ」
そういうとアリスは潮風が透き通る壁が吹き抜けの店内へ入っていく。
ギシギシと床が鳴るも、壊れそうな感じはしない。
店のカウンター裏のキッチンからは、鉄板で肉を焼く美味しそうな音が聞こえてくる。
食欲をそそる良い音だ。
全員の食欲を抑えるのがはもはや限界だった。
魔「もうここで食べようぜ!
私はもう限界だ!!」
妖「私もここが良いです、美味しそうな香がさっきから・・・」
まだ店に入ったばかりだというのに、挽肉の油が焼ける香が既に伝わってくる。
魔理沙と妖夢はそれの虜となってしまっている。
ホテルでビュッフェを食べてから大分時間が経過しているのだから仕方がない。
それに、腹が空いているのは魔理沙達だけではないのだから。
零「ここから歩いてまた何処に店があるか解らんし、此処にするか」
魔・妖「やったぁ!」
二人は手を取り合って大喜びする。
カウンターからはその様子をにやにやと眺める店主らしき人物が身を乗り出していた。
白人系の小太りの男性は日本語が解っているのかメニューを無言で取り出した。
男「Hey!何にするんだいお嬢ちゃん?」
魔「おぉ!おっさん私達の言葉解るのか!」
男「Ofcouse!」
初対面の人間にフレンドリーに接する魔理沙は店主と普通に会話しだす。
いきなりさっき会ったばかりの人間をおっさん呼ばわりする精神の図太さはかなりのものだろう。
魔「どれが美味しんだ?」
男「何言ってやがる、この店のハンバーガーは全部美味いぞ!」
魔「んじゃおすすめは何だ?」
男「おすすめか?
そうだな・・・お!良いのがあるぜ!
腹が減ったらこれを食えってくらいにな!」
何やらカウンターの下から紙を取り出し、魔理沙に見せびらかした。
紙にはイラスト付きで、エンパイアステートバーガーと書かれた10段異常積みあがったハンバーガーが書かれていた。
魔「おぉ!私これにするぜ!」
男「気に入ってくれたか!ハッハッハ!!」
零「俺もそれにさせてもらおう、非常に興味深い」
男「お?young boyもか?
やっぱ男はこれを食わなきゃな!嬢ちゃんに負けてられねぇもんな!」
高笑いしながら笑顔を見せる店主は厨房の奥さんに注文を作らせる。
アリスはチーズバーガーとフライドポテトのセット、霊夢はシーフードバーガーというのを頼んだ。
巨大バーガーを頼んだのは魔理沙と零夜の二人だけだ。
食べてからも歩くことを想定して鈴仙はベジタブルバーガーに落ち着き、妖夢は別メニューのフィッシュ&チップスをオーダーした。
だが食事をしていたら喉が渇くのは想定できるだろう。
そこで、ハンバーガーとは別でドリンクバーもオーダーした。
~10分後~
男「さぁ、おあがりよ!
おれのマイワイフ特製のハンバーガーだ!」
テーブルの上にはツインハンバーガータワーが聳え立ち、反対側に座っている人間の顔が見えない。
ナイフとフォークで食べるらしく、皿にセットで置かれていた。
エンパイアステートバーガーでなくとも通常サイズのハンバーガーがそもそもデカい。
チーズバーガーの大きさが某世界的有名ファストフード店のものと比べると4倍は優にある。
まさにアメリカンサイズだ。
ア「は・・・ハンバーガーってこんなに大きいものだったかしら?」
霊「さぁ?でも美味しそうじゃない?
冷めないうちに食べましょうよ!」
魔「霊夢の言う通りだぜ!ムグムグ・・・」
大きなハンバーガをほおばりながら美味しそうに食べる魔理沙を皆で笑いながら、全員で本場アメリカのハンバーガーの味を舌で感じると同時に、アメリカ人の胃袋の大きさを身をもって知るのだった。
ちなみに、魔理沙はハンバーガを食べ終わった後、店を出てから血相を変えて歩き続ける事となってしまった。
男って大体荷物持ちやらされますよね。
まぁ流石にリュウトの持ってた量は行き過ぎですけど。
でも女の子の荷物全部軽々持っちゃう男の人ってカッコいいですよね。
次回もお楽しみに!