戦闘シーンは力を注ぐようにしていますが、全く上手くいきません。
特にカンフーの戦闘シーンなんかは本当に苦労しますよ。
どうにかしたい所ですがね。
~地獄~
リ「一体何体いるのか分かったものではないな」
零「数えてみるか?」
リ「必要ない。
ざっと500から700ってところだろう」
零「近いな、正確には・・・」
リ「いや言わなくていい。
億劫になりそうだ」
二人の目の前に広がる敵、敵、敵の軍勢。
その数は正確に数えきれるものではなかった。
恐らく500は下らない数の妖怪がひしめき合っているだろうと言う程の数。
地上、空を覆うように広がる群れは、一斉に二人に襲い掛かった。
零「来るぞ!構えろ!」
リ「地上は俺が!
おじいちゃんは空を頼む!」
零「任された!!」
リュウトと零夜はすぐさま戦闘態勢に入り、空と地上で分担して掃討しに掛かった。
リ「行くぞぉ!!」
霊力を最大まで引き出し、脚力で地上の妖怪の群れへ突撃していく。
多様な妖怪達は自らの利点を活用した攻撃方法で彼を止めようとしたが、大半が軽く一蹴りされて吹き飛ばされてしまった。
道を阻む者は容赦なく叩きのめす。
それが彼のやり方だ。
目の前に現れる妖怪を蹴りと拳でなぎ倒していき、軍勢の中心部まで突っ込んだ。
リ「だぁぁぁぁぁ!
邪魔だぁぁぁ!!」
リュウトは前方の妖怪を踏み台にして飛び上がり、八つのビット陣を展開して群れに攻撃を開始した。
ビット陣から放たれたレーザーは易々と妖怪共の身体を貫き、彼自身も大量の弾幕を上から雨のように降らせて一網打尽に制圧していった。
妖怪「囲んでぶち殺せ!」
弾幕の範囲外から来た四体の人型妖怪が滅多討ちを目論んでリュウトを囲み、格闘戦を仕掛ける。
しかし、格闘戦ならリュウトが負ける事はまず無い。
近距離での戦闘は彼の得意分野だった。
勿論、襲い掛かった妖怪達は一秒と持たずに回転蹴りで返り討ちに遭い、四方に飛ばされていった。
リ「多数の攻め方として包囲するという選択肢は正しい。
しかし、相手が悪かったな。
ライトニングスパーク!」
圧倒的な数で攻めてくる妖怪側に対し、直線の極太レーザーを発射して一網打尽にする。
余剰エネルギーがレーザーの周囲に雷を形成し、当たらなかった者も雷撃に直撃して消滅していった。
魔理沙のマスタースパークに似たレーザーが消えると、それが過ぎ去った場所には妖怪どころか地面が抉れてレーザーの形に削られていた。
今の攻撃で地上に居た敵の4分の1を消滅させたが、自律して敵を攻撃していたビット陣はいつの間にかすべて破壊されていた。
リ「やはりそう簡単にはいかないか。
此方も大技で霊力が危うい。
そろそろ変身しておくか」
妖怪「ごちゃごちゃうるせえぞ!」
立ち止まるリュウトに斧を振りかざす一匹の妖怪。
しかし、それは斧を振る前に心臓を剣で貫かれていた。
光剣によって。
リ「最近溜めてばかりだったからな。
エネルギー満タンだから少々やりすぎるかもな」
そう言うと彼はパチュリーによって改良された光剣、グラディウスⅡを敵に向けた。
リ「・・・最大出力」
リュウトの言葉と共に光剣は光を増し、みるみるうちに刀身が伸びていく。
最終的に剣は長さ170mの長大な物となった。
リ「まさか隕石を切る以外に使う時が来るとは。
パチュリーも便利な武器を作ってくれたものだ」
リュウトは最大出力のグラディウスを片手で軽々と、いつも通りのスピードで振るう。
振り下ろし、振り払い、振り回すだけで敵の軍勢を一気に葬る必殺の武器となったグラディウスに妖怪側も脅威を覚えたが、余りの速さに避けられるものはごく僅かな数だった。
しかし、剣を振っていると上から零夜からの苦情が来た。
零「おい馬鹿野郎!
そんな長いものを振り回すんじゃない!
上まで届いて俺に当たるじゃないか!」
リ「簡単に避けられるだろう?
ついでに空の奴も掃除してやる」
零「余計なお世話だ!
兎に角それを短くしろ!」
リ「了解だ。
全く、我儘な曽祖父だな」
危ないから早く仕舞えという苦情に仕方なく従い、力を弱めて短くする。
しかし、グラディウスのお陰でかなりの量を撃滅出来た。
そして、このまま一気に押し切ろうと再度、敵の中に突入しようと急加速を掛けた時だった。
リ「!」
突如として巨大な黒く輝くレーザーが彼に向けて放たれる。
光速でその場から退避して難を逃れると、流れ弾となったレーザーは地平線の彼方で大爆発を起こしてキノコ雲を作り出した。
誰が撃ってきたかは直ぐに判明した。
リ「・・・なるほど。
一連の騒動の主犯格か」
レーザーが飛んできた方向に目を向けると、遠方に真っ黒な体の大男がこちらに向かって徐に歩いてきているのが見えた。
黒いオーラを纏った大男からは大きな妖気の奔流が感じられ、近くの妖怪達もそれの道を譲るかのように後ずさる。
まるで、その男がボスであるかのように。
リ「こいつ・・・。
今までの奴とは全く格が違う敵のようだ」
しかし、敵わない相手でも無い。
リュウトは一気に距離を攻めて拳を突き出す。
リ「ハッ!」
ダァン!
強い衝撃に大男は後方へ飛ばされた。
が、リュウトは違和感を感じていた。
リ「・・・光が消えた?」
男の鳩尾に向けて拳を突いたが、当たる寸前で急に自らが解放していた光が抜けたのだ。
能力が使えなくなっていた。
この現象はリュウトだけではなく、零夜にも同様に起こっていた。
零「どういう事だ?
雷が俺の言う事を聞かない」
先程まで放っていた雷が急に出なくなってしまい、戸惑いを隠せない。
手のひらを見つめながら今、何が起こっているのかを理解しようとすると、リュウトが戦っている黒ずくめの男が目に入った。
男「・・・」
リュウトの飛ばされた筈の男は体勢を立て直し、平気な顔で直立の姿勢をとる。
なんと、奴はリュウトの攻撃を防御無しで受け止めてしまった。
リ「おい、貴様。
何をしたんだ?」
男「貴様ではない。
我が名は空亡。
影なる太陽を象徴する妖怪」
空亡とは、百鬼夜行に登場する太陽を司る妖怪の事。
しかし、百鬼夜行の太陽は妖怪として書かれたものではないという説もある。
形も、黒いオーラを纏った太陽のような形として主に伝えられているが、実在するかも不明な為に適当に想像されたものが伝わっている。
非常に存在が曖昧な妖怪なのだ。
リ「俺の力が使えなくなったのは、お前の仕業なのか?」
空亡「そうだ」
無表情のまま、淡々と空亡は答えた。
つまり、これが奴の能力という事なのだろう。
空亡「能力が使えなければお前ごときに手こずらん」
リ「言うじゃないか。
なら、俺のもう1つの変身を見せてやる」
光が使えなくなってもリュウトには闘う手段が残っている。
彼は手に拳を握ると、身体中に気合いを入れた。
リ「はぁぁっ!!」
今までの彼は霊力と溜め込んだ光の両方を駆使して戦ってきた。
しかし、彼にはもう1つ所持している力があった。
それは・・・。
零「あれは・・・神力か!」
能力が使えずに妖怪達とドッグファイトを繰り広げる零夜は自分と同じ力を感じとっていた。
神である零夜の血を受け継ぐリュウトもまた、神の力を使えるのだ。
背中には八卦が描かれた黄金のリングが出現し、神々しい光を放つ。
その姿は神に相応しい。
リ「能力の方が数倍強いが、これでもパワーアップには十分だ。
これでも俺に勝てると?」
空亡「あぁ。
しかし、上に居る奴も相手するとなると厳しい。
そこで・・・だ。
お前達にも協力してもらう」
リ「何だと?」
空亡の言葉の意味が、彼には理解出来なかった。
いや、理解するのが遅れた。
零「そう言うことか。
力が存分に使えない俺なら、此処に居る妖怪達でも十分に足止め出来ると考えたんだな」
空亡「違うな。
忘れたのか?
此処に居る妖怪達は、かつて大妖怪として恐れられた者達だ。
・・・殺れ」
零夜を隔離するように囲む妖怪達は、空亡の合図で一斉に襲いかかる。
雷撃が使えずに力が低下した零夜に、この数を相手するのは酷だった。
空亡はこれが狙いだった。
リ「俺と爺さんを分断する事によって、単体となった俺達を個々殲滅しようという魂胆だった訳だ」
空亡「肯定。
さらに言えば、お前からは博麗の気が感じられる。
間違いなくお前はあの女の子孫。
今此処でお前の首を斬り落として手土産として幻想郷に持っていってやる!」
その瞬間、竜巻のような妖気が天を貫いた。
空亡の野望を討ち滅ぼす為に、二人の闘いが始まった。
To be continue・・・
設定集の中にリュウトの能力について書かれています。
話に出したのは初めてですがね。
空亡は、日本で一番強い妖怪を探していた時に出会った妖怪です。
まぁ最強の妖怪は紫様だがなぁ!!!
ゆかりさまー!愛してるぅー!