霊夢と零夜の結婚式です!!どうぞ!
その日の博麗神社はいつもとは違った。
真っ白な暖簾があちこちに掛けられ、神前式の用意が成されていた。
今日は博麗霊夢と零夜の結婚式の日だった。
この日の為だけに萃香が急遽、神社の外に衣装合わせの小屋を作り、霊夢はそこで衣装の着付けをしてもらっていた。
着付け役は藍が担当し、神前式の化粧はアリスが担当した。
一方、一足先に着付けを終わらせていた零夜は羽織袴姿でリュウトと共に社の外で待機していた。
零「動きにくい服だな・・・。
いつもの恰好ではダメなのか?」
リ「いつもの恰好だったら式の意味が無いだろう。
古来から大事な式には正装で行くのさ。
おばあちゃんだって、藍姉さんとアリスに花嫁衣裳を着付けて貰っているんだぞ?」
零「そうか・・・。
ま、人生で一度の結婚式なら仕方が無いな。
・・・それにしても緊張するな」
少し不安げに言う零夜。
その時、後ろから四人の女性の声が聞こえてきた。
藍「さ、転ばないように注意しろよ。
段差があるからな」
霊「も・・・もう少しゆっくり・・・」
ア「何言ってんのよ。
零夜さんが待ってるでしょ?」
響「おばあちゃんの花嫁姿なんだから、おじいちゃんも喜んでくれるって!」
サッと後ろを振り向くと、其処には藍とアリスに手を引っ張られながら先頭を歩く響華の後を付いていく、白無垢姿の霊夢が歩み寄ってきていた。
照れ隠しにうつむき加減で歩み寄る霊夢の顔が良く見えなかったが、近付いてくるにつれてはっきりと見えるようになった。
霊「どう・・・かしら?
変じゃない・・・」
零「変なものか。
良く似合っている、霊夢」
頬を少し染める霊夢に、零夜は微笑みかけながらその姿を称えた。
二人の準備が整ったため、神前式が始まった。
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~博麗神社境内~
式が始まる前。
境内には溢れんばかりの人だかりが、布の敷かれた参道の脇に出来ていた。
どうやら零夜のプロポーズを紫が盗み聞きしていたらしく、噂は一気に幻想郷に響き渡り、古今東西から二人を祝う為に多くの者達が集まったのだ。
勿論、それなりに予想はされていたので人数分の席が用意されたが、ずらりと並べられた椅子は圧巻の光景だ。
席指定は特に無かったが、朝早く出てきた紅魔館組は最前列の席を獲得していた。
咲夜に日傘を差してもらっているレミリアは、いつもとは違う真っ赤なドレスを着こなし、ウェーブをかけたポニーテール姿で出席していた。
結婚式なら一般的かもしれないが、神道式なので少し他よりも浮いている感じがする。
兎に角目立つのだ。
咲「お嬢様、やはり着物になされた方が良かったのでは?
周りとかなり浮いていますよ?」
レミ「良いのよこれで。
私は周りに合わせるよりも、私らしく在る事を優先するの」
しかし、フランは自前のクリーム色の着物を着こなしており、パチュリーもネグリジェのような服ではなく、薄紫の和風ドレスを着ている。
美鈴はいつも通りの中華服だが、西洋ドレスを着ているのはレミリアくらいのものだった。
フ「ま、此処に来る前まで欧州に住んでたんだし。
ドレスで来ても何ら不思議じゃないんだろうけどね。
逆に何で私達が着物持ってるのかが不思議だよ」
小「フラン様が気まぐれで裁縫した着物が無ければ私達も冠婚用の正装を着ていたと思いますよ?」
フ「暇つぶしに作ったものだから数が無かったんだけどね。
現に美鈴の分まで作ってないし」
美「私は大陸妖怪なのでこれが正装みたいなものですよ。
着物は動きづらくて苦手ですしね」
少し申し訳なさそうに話すフランを傷つけまいと、美鈴は気にしなくても良いと優しく囁いた。
暫くして、神前式の時間が迫って来たのもあって深々とした雰囲気になり、音楽と共に参進の儀が始められた。
参道には、社へ導く巫女役の響華の後を並んで歩く二人が見えた。
リリカ「琴を弾く練習しておいて良かったよ~。
まさか使う時が来るとは思ってなかったけどね」
ルナサ「私だって琵琶を弾く事になるなんて思ってもいなかったわ」
メルラン「何時ものトランペットじゃないから、あんまり気乗りしてなかったけど、尺八も良いものね~」
神前式の音楽は、幻想郷唯一の楽団であるプリズムリバー三姉妹が請け負った。
何時もの洋楽器ではなく、リリカ、メルラン、ルナサの三人は神前式に合った和楽器を使って演奏を行っていた。
赤い服を着た三女リリカはキーボード。
白い服の次女であるメルランはトランペット。
黒い服の長女ルナサはバイオリンで演奏をするのだが、今回はそれに似た和楽器を選んで使っている。
慣れない楽曲での演奏の筈だが、三姉妹は息の合った調で音色を奏でていた。
新郎新婦の入場が終ると、社に入る前に巫女である響華が二人にお祓いをする。
沈黙して御幣を振るう姿は流石、博麗の巫女を務めていただけの事はある。
手慣れた様子で力強く振っていた。
響「身を清めた新郎新婦は神前にお上がり下さい」
零「あぁ。
手を握れ、霊夢の格好では歩きにくいだろう?」
霊「素直に握ってほしいって言えばいいのに」
零「皆の前で少し恥ずかしいんだよ」
霊「はいはい、わかったわよ。
どうぞ」
新郎新婦の身体を清め終わり、いよいよ挙式が始まった。
社へ上がろうとする二人が手を繋ぐと{おぉ}と、どよめき声が客席から聞こえてきた。
友人として見ていた魔理沙も少し驚いた表情でアリスと見ていた。
顔には出していないが、零夜の小恥ずかしがっているのを見たアリスはクスリと笑ってしまった。
魔「おぉ、あいつら手握ったぞ」
ア「フフッ、零夜さんったら照れてるわね」
魔「顔には出していないが、霊夢に何か言われたみたいだな」
ア「でも女性側としてはああいう気遣いの出来る男性には好感を持てるわね」
魔「しかも子供好きと来たもんだ。
これは次期博麗の巫女が誕生するのも遠くなさそうだぜ」
その後の式は順序良く進み、零夜と霊夢が互いに指輪を交換すると、式に集まった全員が歓喜し、拍手喝さいの中、二人は幸せという翼を授かった。
その日の夜の博麗神社からは、蝋燭の灯が消えることが無かったと言う。
色々調べたのですが、和風結婚式は神前式と言うらしいです。
やっぱり神社に住んでるんだから式も日本風にしようと思って神前式にしました。
あまり考えずに書きたいように書いたので少し物足りない感ありますが、式の手順長いし全部入れるのは無理です!