ZOIDS 妄想列伝   作:板ロ

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アニメ34話〜35話の間のストーリーです


ロイヤルホーン編

帝都ガイガロスでのデスザウラーとの戦闘に勝利しルドルフ・ゲアハルト・ツェッペリンIII世がガイロス帝国皇帝に即位してから数ヶ月後の出来事

 

【ガイロス帝国領内演習場】

 

帝国軍主力大型ゾイドであるレッドホーン、その相手をするのは独自のカスタマイズが施された黒い機体色のレッドホーン

演習場で2体のゾイドが戦っている

 

「そこ!」

カスタムタイプのホーンが実砲ではない演習用のペイント弾が搭載されたリニアキャノンを放つ

「甘い!」

レッドホーンは砲撃を回避した

次にレッドホーンはお返しと言わんばかりにリニアキャノンで反撃

ペイント弾はカスタムタイプのホーンに命中した

「くっ…ロイヤルホーンの攻撃を回避し即座に反撃されるとは…流石はロッソだ…」

「陛下、演習は始まったばかり、本当の戦いはこれからです!」

『ロイヤルホーン』と呼ばれる機体に乗っているのは現ガイロス帝国皇帝『ルドルフ・ゲアハルト・ツェッペリンIII世』

演習相手のレッドホーンに乗るのは皇帝直属の部下であるロッソという男だ

「……まだまだ!」

ルドルフはロイヤルホーンを走らせレッドホーンから距離を取る

「威勢はいいな、だがそれだけでは勝てん!」

ロッソのレッドホーンも警戒する

距離を取りお互いのゾイドは見つめ合う、次の行動で勝敗が大きく左右される

「これで決める!」

ロイヤルホーンは演習仕様の『フォトンランチャー』を放ちレッドホーン目掛けて一直線に大量の塗料が放たれる

「やはり来たか、だが!」

攻撃を予測していたロッソは攻撃をギリギリで回避する

攻撃をかわしチャンスと言わんばかりにロイヤルホーンに接近するレッドホーン、格闘戦を仕掛けるつもりだ

「これで終わりだ!」

レッドホーンは必殺武器である赤い角『クラッシャーホーン』を打ち込もうとする

「……今だ!」

ロイヤルホーンはギリギリの所でレッドホーンのクラッシャーホーンを避けた

「何!?」

そしてロイヤルホーンはお返しのクラッシャーホーンをレッドホーンの顎下へと打ち上げる

大打撃を喰らったレッドホーンは大きく吹っ飛び倒れた

演習とはいえ必殺の格闘攻撃を喰らったレッドホーンへのダメージは大きい

 

「演習終了よ、ロッソ」

ロッソと同じく皇帝直属の部下であるヴィオーラが告げる

レッドホーンのコクピットからロッソが降りる

「かっこわるい所見せちまったなヴィオーラ…陛下、近接戦で私に勝つとはまた腕を上げましたな」

「射撃はまだまだロッソに敵わないよ、格闘戦も『バン』みたいに上手くいかないし」

「バンか…」

ロッソはある少年の名前を聞き思い耽る

(思えばあの小僧とルドルフの2人に出会ってから俺の周りは変わっちまった、こいつ(レッドホーン)とも再会できたしな)

演習でロッソが乗っていたレッドホーンは彼が盗賊団『デザルトアルコバレーノ』として活動していた時の愛機

軍に逮捕された際に押収されていた個体が戦後に発見され再びロッソの元に戻ってきた

現在は皇帝専用機である『ロイヤルシリーズ』の演習相手となっている

帝都での戦闘ではロイヤルセイバーに搭乗した事もあるルドルフだがゾイド乗りとしてはまだまだ未熟な点が多い

「ロッソ、僕はまだまだ強くならなければならない、次もお願いします」

「はい、次も容赦しませんよ、陛下」

かつて自分が身を挺して守った勇敢な小さき皇帝

彼はやがて立派な指導者になるであろうとロッソは心の中で思う

 

 

 

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