番外編の話は、作者の力量不足によりセリフと効果音のみにて書かせていただいております。
そのためそれらが苦手な方は、Uターンすることをお勧めいたします。また、この話はリゼロ陣営の人間関係がネタバレになると思われますので、その点もご注意ください。
【】←ナレーションの声
『』←映像内の人の声
「」←いせかるメンバーの声
と、上記の様にそれぞれで大雑把にですがかぎかっこが分けられておりますので、その点もご了承ください。
それでは本編へどうぞ!
ヒュ~…(お互いに武器を構えている2名の辺りに風が吹いた音)
『……』
『……』
……ピチャン。——ピュン! ピュンッ!(2人の間に木の葉が落ちたと同時に、黒漆死の身体から時間差で2匹のゴキブリが雄馬に向けて高速に打ち出された音)
『フッ……!!』
『——!!』
キンッ! ガキンッ! ——スンッ!!(雄馬がゴキブリを一匹目を打ち落とし、二匹目も弾いたと同時に、水面を滑るように黒漆死が高速で急接近する音)
『!?』
ザンッ!!(刀の振り終わりを狙い『爛生刀』を振り上げた黒漆死だったが、それを読んでいた雄馬により斬撃を躱されむしろ大剣を握っていた腕ごと切り落とされた音)
『——見え見えなんだよ』
『!!』
『破ァアアア!』
ググッ。——ドンッ!!(雄馬が足腰に力を入れ地面を踏み抜くと、黒漆死の腹部に発勁が突き刺さる音)
『——ッ!!』
バシャ! バシャパシャンッ!!(発勁により橋の下すら超えて黒漆死が転がりながら吹き飛ばされた音)
『シィィィ!』
パシャ! トトッ! ブンッ!(発勁を叩きこんだ雄馬がジャンプして空中に結界による足場を作り橋の上を走ると、黒漆死に追い付いて上から頭部へ向けて落下の勢いを乗せた刀の振り下ろしをお見舞いする音)
『チッ(硬い…!)』
『カチカチカチ……ッ』
ガギキキキ……ッ!!(黒漆死が呪力で強化したゴキブリを纏わせた左側上下の腕でガードしたことで、雄馬の刀を受け止めた音)
ブンッ! ブワッ。パシッ(勢いが止められたために黒漆死が力任せに左腕2本を振り払ったことで、雄馬が吹き飛ばされながらも手を伸ばして橋の上にある電柱に掴まった音)
『流石に、そう簡単にはいかないか』
「お、おおおっ!? 何だ今の!?」
「凄い攻防だな…!」
おお…!!(今の数秒の攻防を見て会場にいる者たちが感嘆の声を上げる音)
「ゴキブリを攻撃だけでなく、あのように防御にも使うか。流石は特級呪霊といったところか」
「ああ、戦い方が上手い」
「だが雄馬も全く引けをとってない」
「然リ。ムシロ技ニオイテハ、雄馬ニ分ガアルトミエル」
「ユリ姉もよく発勁使ってるっすよね? ユーマのはユリ姉からみてどうっすか?」
「そうねぇ……映像越しだから断言はできないけど、見事な一撃だったと思うわ。もしかしたら、威力だけなら私以上かも…」
「マジっすか!?」
「チッ。ガガンポの癖に……」
「こら、ナーベラル。至高なる御身から学園の者とは友好的に接しなさいと言われてるでしょう?」
「! 申し訳ありません。ユリ姉様…」
「まーまー! ナーちゃんがうっかりさんなのはいつものことなんっすから、ユリ姉もそんなにピリピリしないっす!」
「……それはどういう意味かしら、ルプー?」
「ぎゃー!? アイアンクローは勘弁っすー!!」
ギリギリギリ……ッ(ナーベラルが怖い顔をしながらルプスレギナにアイアンクローをする音)
『……(——見られてる)』
チラ…(雄馬が眼だけを動かして周りを探る音)
『……(1人……いや、2人か。呪力を抑えているから位置までは分からないが、確実に俺たちのことを見ているな…。恐らくは、高得点泳者である『石流』と『烏鷺』の2人…!)』
「マジか! よくそんなことわかるな、雄馬のやつ」
「というか、何でその2人はユーマの戦いを静観してるのよ?」
「はぁ…お前は馬鹿なのか?」
「はぁ!? この水の女神であるこの私のことバカって言った!?」
「あら、紛れもない事実じゃないかしら」
「そうでありんすねぇ」
「キー――ッ!! カズマさん! 聞いた!? 3人が私のことバカにしてきたのよッ!?」
「はいはい、どうどう。それで? ターニャは何で静観してるのか分かるのか?」
「そんなの情報収集のために決まっておろう。情報があるのとないとでは雲泥の差だからな」
「あ~、なるほど」
「付け加えるなら、仮に参戦するとしてもどちらか1人が退場するか、または2人が消耗した所を突くつもりなのだろうな」
「ああ、ターニャとアインズの言う通りだろう。そっちの方があいつらからしたら得だろうしな」
うんうん(ターニャとアインズの意見に、頭の回る者たちが賛同するように頷く音)
『……(黒漆死は呪霊。体内に反転術式の正のエネルギーを打ち込めば確実に祓える。だが……石流と烏鷺が見ているとなると、話が変わって来る。出来れば2人には俺の情報を与えたくない。だが、それで黒漆死との戦いで消費が多くなっては意味がない。さて、どうしたものか…)』
カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサッ(黒漆死が大量のゴキブリを纏いながら雄馬と同じ高さまで昇って来た音)
『——何故』
『?』
『何故…邪魔、ヲスル? 何故…我々ヲ、殺ス?』
『…それはこっちが聞きたい』
『?』
『人を喰うことは……個人的には飲み込みきれないが、生きている以上何かを喰って生きること自体は否定しない。けど、お前明らかに‶人間だけ″喰ってるだろ? 何故だ?』
『? ————私ハ、‶人間ノ鉄ノ味″ガ…好キ、ダッ!!』
『……そうか。聞いた俺がバカだったよ』
カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサッ!! ドゴンッ!!(ゴキブリの群れが先程以上に大きな竜巻の様な形になり、橋を壊しながら雄馬に向かって襲い掛かる音)
『おっと…!』
タンッ! トタンッ。パシャパシャパシャ!(襲い掛かって来るゴキブリの群れを見て回避を選択した雄馬が、電柱から飛んで川に着地するとスタジアムとは反対の方向へと走っていく音)
『……(ここはスタジアムに近すぎる。まずは、黒漆死(アイツ)をスタジアムから離す…!)』
バコンッ!! バキンッ!! ドゴンッ!!(ゴキブリの群れが、走る中で雄馬が通り過ぎた建造物を破壊しながら迫っていく音)
「怖っ! ゴキブリの群れに追われるとか、常人ならトラウマ確定だろっ!?」
「まぁ、現にトラウマになっている奴らもいるしな」
「「「「「……」」」」」
チーン…(再び現れたゴキブリの群れに、またもや気絶しそうになっている5人の音)
「はぁ~…。全く、世話の焼ける奴らだ……!」
「しょ、少佐殿…?」
トテトテ(ターニャが席から立ち上がると、5人の席の近くまで移動する音)
「すぅ~……——気を付けェ!!!!」
「「「「「!! は、はいィィィ!!!!」」」」」
ビシィッ!!(気絶しかけていた5人が、条件反射で敬礼をする音)
「いいか、よく聞け? これ以上気絶して他者に迷惑を掛けようものなら……」
「「「「「か、掛けようものなら……?」」」」」
「————ゴキブリなぞ可愛く見える様な罰を与える。分かったな?」
ギロッ(幼女とは思えないほど恐ろしい眼光で5人を射抜く音)
「「「「「い、イエッサー!!!!」」」」」
「ふむ。よろしい」
テクテク…ストン(そう言い終わると、ターニャが自分の席へと戻って座る音)
「……(こ、怖ェ~~~!! 流石は戦争な世界の指揮官だなぁ…)」
「ふむ…(やはり、ターニャ殿は他の人間とは一線を画す人物のようですねぇ)」
「ああいう姿見ると、ターニャが軍人だなって改めて認識させられるよな…」
「「「(わかる……!)」」」
うんうん(スバルの呟きに尚文、オットー、クリスの3人が心の中で頷く音)
「……ッ(やはり、あれは幼女の皮を被った悪魔だ……ッ! ——分かっていると思うが、本当に実行はするなよ? 流石にしないよな!? 頼むぞ、デグレチャフ少佐……!!)」
チラッ(レルゲンが懇願するかのようにターニャへ視線を向けて訴えかける音)
「?(レルゲン中佐殿…? はっ! まさか……もしもの時は、頼んだぞということか! 了解いたしました…! どうかお任せくださいッ!)」
チラッ。コクンッ(レルゲンの方へとターニャが顔を向け、覚悟の決まった顔で頷く音)
「「……(あれたぶん、意思疎通で来てないやつだ…)」」
チャキンッ。ザンッ!!(建物から飛んで空中へと出ると、左右から迫って来るゴキブリ竜巻を刀に呪力を込めて薙ぎ払った音)
『ふぅ…!(十分スタジアムからは離れた。ここなら多少暴れても巻き込まない)』
『カチカチ……ッ!!』
『ッ!!』
ヒュ~ッ! ガキンッ!!(先程切り落とした『爛生刀』を持った上側の右腕が背後から迫って来て、それを察知した雄馬がそれを刀で弾いた音)
『そういう風にも使えるのか』
スーッ! グチャンッ!(ゴキブリが繋がって紐の様になって斬られた腕と繋がっており、弾かれた腕が黒漆死の元へ飛んでいくと磁石の様に切断箇所へと引き寄せられて最終的にはくっつく音)
『‶瞎(くらい)″‶瞎″‶瞎″……!!』
ズズズ(詠唱したことで、黒漆死の周りに6匹の虫型の式神が現れた音)
【『土虫蠕定/どじょうぜんじょう』。黒漆死の呪力により生み出された式神】
「これまた気色の悪い式神だな」
「はたしてどんな能力を持っているのやら」
「頑張って、ユーマ……ッ」
スタンッ。ドドドゴンッ!! ドドドゴンッ!! ゴゴゴゴ……ッ!!(川にある彼の腰ぐらいまでの高さがある草むらに着地した雄馬の周りに、6つのゴキブリ竜巻が降って来て徐々に彼に近づいて来る音)
『ハッ!!』
チャキン。ドスッ。ドゴンッ!!(刀に大量の呪力を込めると、それを地面へと刺し呪力を流したことで衝撃波を生み出してそれらを噴き飛ばした音)
『!(黒漆死の気配が消えた…! 草むらに隠れて奇襲を狙っているのか? だったら……!)』
キンッ。スッ(刀を鞘に納めると、居合の姿勢を取る音)
『——(『シン陰流・簡易領域』……!!)』
フォン…!(半径1mの領域を展開して迎撃の構えを取る音)
「悪くない判断だな」
「ああ。あれなら奇襲をされようが対応が可能だ。だが……」
「? 何かあるのかね?」
「いや、どうにも嫌な予感がしてな(杞憂で済めば良いのだが…)」
ヒュ~(雄馬のいる草むらに風が吹き抜ける音)
『……』
…………ジジジッ(6匹の『土虫蠕定』が雄馬の背後に現れた音)
『ッ』
ザシュシュッ!!(6匹の『土虫蠕定』が雄馬の簡易領域に触れたことで、反射で刀によって斬り伏せた音)
ブシャッ(斬られた『土虫蠕定』から緑色の体液が吹き出て来る音)
『っ!?(液体!? 躱せない……っ)』
ズズッ。ビチャッ。ジュッ(とっさの判断で目と口を閉じ身体を呪力で覆った雄馬に、液体が降り注いで触れた箇所が僅かに焼けた音)
『ッ(この液体、酸性か……!?)』
「なるほど、つまりあの式神はトラップだったわけですか」
「ユーマ!」
「ユーマくん!」
「いや、大丈夫だ。ガードしてたから大して効いてはいないっ」
「だが目を閉じてしまったら……」
スッ。ガチャッ。ブンッ!(黒漆死が雄馬の背後に音もなく現れ、両側の上の腕を振り上げるとそれを彼めがけて振り下ろした音)
『!(後ろ……ッ!!)』
ガキンッ!!(呪力探知にて背後に黒漆死が現れて攻撃しようとするのを察知した雄馬が、それを刀にて頭上でガードした音)
『ッ!!(大剣じゃない…!?)』
スッ。ブンッ!(左側の下の腕で『爛生刀』を構えると、それを雄馬の脇腹に向けて振るう音)
『チッ…!(クソ…! 腕で受けるしかねぇ!)』
ズズッ。ガキッ!!(左腕を呪力にて強化すると、『爛生刀』をそれで受け止めた音)
『グッ!?(重い…!!)』
ビタッ! ——ドピュッ! ドススッ!(少々刃が腕に食い込みながらも受け止めたが、『爛生刀』の刃にある空いた穴から卵が発射され傷口から雄馬の腕に侵入した音)
『ッ!?(何だ今のは!? ——毒か……!!)』
ブワッ!! トッ! ザシュッ!(身体に纏わせていた呪力を放出して黒漆死を後退させると、自身も距離を取りながら即座に刀にて左腕の肘から先を斬り落とした音)
「「ヒッ…!」」
「おいおい、いくら危険があるからって腕を落とすとか…!?」
「だが何があるか分からない以上、斬り落とすという判断は決して間違ってはいない」
「ああ。それに雄馬には消費は大きいが、『反転術式』という回復手段もある。得体の知れないモノを体内に入れたまま戦うよりは、片腕を斬り落として戦うデメリットの方が良いと判断したんだろうよ」
「だからって…! あの人は本当に、自分をもっと大切にしてくださいよ……っ」
「オットー兄ィ…」
「少佐…今のはちょっと…」
「え…?」
「ナオフミ様…」
「いや、あの……」
じー(オットーの様子を見て、理性的には間違ってないと思いつつも自傷行為を肯定するような発言をしたターニャと尚文に対し、ヴィーシャとラフタリアが『その言い方はないだろう』という責める様な視線を向ける音)
モコモコ…ッ! グチャチャ! キィィイイイッ!!(斬り落とした雄馬の左腕の一部が風船のように膨らむと、そこから何匹かのゴキブリの幼虫が出て来て産声を上げる音)
「「「「「ウ……ッ」」」」」
うぷ……っ(グロ耐性のない何人かが、腕からゴキブリが出てくるのを見て吐き気を覚えたせいで口を手で塞ぐ音)
「これは……」
「なるほど、傷口から卵を埋め込み体内で急速に成長させて体内から食い破らせる。それがあの大剣の能力か」
「結果論ではありますが、ユーマ殿の判断は正しかったようですな」
『チィ…!(何かあるとは思ってたが、そういう感じか…!)』
シュ~。グイッグイッ——バッ。ガキンッ!(左腕に『反転術式』を施しつつも目を開けるために顔に着いた液体を拭ったが、全てを拭いきる前に黒漆死が襲い掛かってきたことで目を閉じたまま迎撃した音)
『く……!?(片腕だと流石にキツイな……っ!!)』
ガキンッ! キンッ! ガンッ!! ギギギ……ッ!! ——ザシュッ!(何合か切り結んだ後に鍔迫り合いとなるが、片腕の雄馬では押し合いには勝てず徐々に押されていき、最終的には黒漆により斜めに斬られた音)
『グフ……ッ』
「「「「「ユーマ!!」」」」」
「大将!!」
「ソノオカさん!!」
「ユーマくん!!」
「兄ちゃん!!」
「……ッ!!」
ズムムムッ。キィィイイイッ!!(傷口が膨れていき、そこから10匹のゴキブリ幼虫が勢いよく飛び出てくる音)
『ゴホ……ッ!!』
ボタボタ…ッ。ビチャッ。ザムッ(幼虫が出てきたことで大量の血が傷口から吹き出ており、その影響か口から吐血して思わず雄馬が地面に膝をついた音)
「こ、これってかなりマズい状況なんじゃないですか…!?」
「どう考えたってヤバいって!!」
「な、ナオフミ様……!」
「ご、ご主人様ぁ! お花のお兄ちゃん大丈夫だよねっ!? そうだよね!?」
「クソ……ッ(雄馬……!!)」
ざわざわ…!!(雄馬の姿を見て会場中に動揺が走る音)
「クソが…ッ。俺様がいりゃあ、あんなクソ虫野郎今直ぐブッ殺してやるッつーのに…!!」
「私のユーマ君をよくも…! あの虫、絶対許しません……ッ!!」
「ベティーのユーマに……!!」
『カチカチカチ……ッ!!』
『ガ……ッ!?』
ドシッドシッ。ガシッ! グイッ! ガパァ……ッ!!(黒漆死がどこか愉悦そう見える表情で雄馬に近づくと、3本の腕で彼の首や右手首を掴まえて持ち上げると口を大きく開ける音)
「ユーマッ!! お願い止めて…!!」
「おいおいおい…! これマジでヤバいって!?」
「これじゃあユーマが死んじゃいますよ…っ!?」
「! 誰が死ぬというのよッ!? ふざけたこと言うんじゃないかしら!!」
「ひっ!?」
「おいベア子! 落ち着けって!?」
ガシッ! グググ……ッ!!(不謹慎なことを言っためぐみんに対してベアトリスはブチギレながら近づこうとしたのをスバルが抱き着いて止めるが、怒りによりパワーが上がっているのか中々止まらない音)
「だが、本当にこれはマズいぞ…!」
「左腕はまだ治りきっておらず、右手も掴まれて動かせないとなると……」
「どうすんだよ…!? これどうしろってんだよぉ!?」
『キシャーッ!!』
ググ……ッ(黒漆死がゆっくりと雄馬を自身の口へと近づけていく音)
『————油断大敵、だぜ……ッ!!』
カッ! ポッ(雄馬が閉じていた目を開くと、黒漆死の口の中に呪力を纏わせた爆発寸前の手榴弾を出現させた音)
『!?』
『オラァ!!』
ゴスッ!! ガゴンッ! ——バァァァンッ!!!!(口に異物が出現して一瞬固まった黒漆死の隙を見逃さなかった雄馬は、自ら頭を近づけ黒漆死の顎に頭突きを喰らわせて無理矢理口を閉じさせると、丁度そのタイミングで手榴弾が爆発した音)
『……ッ!!』
『緩んでんぞ…!』
シュゥゥゥ! バッ! ザシュザシュッ!!(黒漆死の口からモクモクと煙が出てきており、黒漆死は死にはしなかったが幾つか傷が出来ておりその所為か雄馬を掴む手の力が緩んだことで、右腕に力を入れて掴む手を振り払うとほぼ同時に黒漆の手足を斬った音)
『ガチガチ……!!』
『逃がすわけねぇだろ』
バタバタ——ザシュッ! ゲシッ!!(背中の羽を動かして逃れようとした黒漆死だったが、その前に雄馬によりその羽根を斬られてしまったことで仰向けに倒れると逃げないように腹部を踏まれた音)
『私、ハ————!!』
『——終わりだッ』
『ッ!?』
ザクッ! ……ブクブク…!! ——パァァァンッ!!!!(仰向けとなった黒漆死の頭部に刀を刺すと、刀越しに『反転術式』の正のエネルギーを体内に流し込んだことで黒漆死の頭部がどんどん膨らんでいき、最終的には針を刺された風船のように爆発した音)
サァァァ…。ピコンッ(頭部が破壊されたことで、消失反応により段々と煙の様に崩れていく黒漆死を見ている雄馬の直ぐ近くにコガネが現れた音)
『5点が追加されました』
『——ふぅ~……! あー、疲れた…』
——キンッ。シュゥゥゥッ!! コキッ。パキパキ…ッ(コガネからの得点通知という黒漆死の死が確定したのを聞いた雄馬が、刀を鞘に戻すと『反転術式』の出力を最大にして一気に傷を癒しながら肩や手を動かし凝った筋肉を解す音)
「お、おお~!! 雄馬ーーー!!」
おおぉ!!(カズマが歓喜の声を上げたのを皮切りに、会場中から一連の逆転劇をみて歓喜の声が上がった音)
「ユーマッ! よかったぁ……!」
「流ッ石、大将だぜェ!!」
「あー、もうっ! 心臓に悪いですよ……!(でも、よかったです…)」
「よかった……よかったのよ……っ」
「ベア子…」
「ユーマくん……!」
「フン……」
「あー、ビックリした~! まっさか、あれから逆転しちゃうんだもんね~」
「う、うん…! 凄かったね、お姉ちゃん」
「ふむ。流石は雄馬、といったところだな」
「さようでございますね(園丘雄馬…。あの土壇場での逆転劇……レムが惚れるだけのことはあるわね)」
「全く、ヒヤヒヤさせやがって…」
「良かったですね、ナオフミ様!」
「それでこそ我が同志です!」
「いや、そう思ってるのはめぐみんだけなのでは…?」
「「「「うお~! ユーマァァァ!!」」」」
「少佐! ユーマさんが! ユーマさんが…!!」
「何度も言わずともわかっている。全く、肝が冷えたぞ…(しかし、あの状況から脱するどころか逆転してしまうとは、やはり雄馬は有能だな。本当に部下に欲しいぐらいだ)」
【黒漆死VS園丘雄馬。その戦いの勝者は……園丘雄馬!】
【————しかし、結界(コロニー)内は強者たちによる群雄割拠の魔境。園丘雄馬は、休む間もなく次なる戦いへと誘われることとなる。その相手は————】
『————そう。貴方使えるのね』
『!!』
『——『反転術式』♪』
『!(後ろ…!!) ——ッ!?』
パッ。グググッ。ドゴォォォォォォンッ!!!!(声に反応して咄嗟に振り返り烏鷺の姿を見て身体を動かそうとしたが、まるで見えない壁に押されている感覚に陥りつつも何とか耐えようとしたが、体勢が悪かったこともあり結局は数百メートル先まで吹き飛ばされた音)
【——所持得点70点。元藤氏直属暗殺部隊『日月星進隊‶隊長″』であった、烏鷺亨子! 園丘雄馬は3人目となる、仙台四天王との戦いが始まるッ!!】
どうでしたでしょうか?
またもや最新話ではなく番外編を投稿させていただきました。最新話の方を先に書かなきゃいけないのに、気づいたらこちらの方を執筆していました。これはもしかして、何かしらの病期なのでしょうか…?
まぁ、何はともあれ、この話を読んで面白いと思った方は、『高評価』と『感想』、『お気に入り登録』のほど、どうかよろしくお願いします!
それでは皆さん、さようなら!