稲荷様はマブラヴ世界でも平穏に暮らしたい   作:名無しのペロリスト

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どうしてこうなった!

 佐渡島ハイヴの攻略は、順調に進んでいる。

 アメリカや他国も、余計なちょっかいを出してこない。

 最悪、G弾を撃ち込まれる可能性もあったが、特にそんなことはなかった。

 

 理由は、世界中でペロリストが大量発生しているからだ。

 

 誰だってこんな地獄から抜け出したいし、BETAを排除したい。

 身近に願いを叶えてくれる存在が降臨したら、救いを求めて崇め奉るのは当然と言える。

 

 そして敵対的な企業や狂信者、権力者やテロリストから寝返る者が出れば、上から下にどんどん染まっていく。

 何しろ、ことあるごとに足を引っ張るだろうし、残しておいても百害あって一利なしだ。

 

 組織や団体ごと潰すか乗っ取るかして、逆に私の助けになろうとする人も大勢現れている。

 

 俺は正気に戻った竜騎士とは違い、別の人から洗脳されたような感じだ。

 でも一応は世界のために正しいことをしているので、私からは何も言うことはない。

 

 あとは利権に目敏い人たちは勝ち馬に乗るように、色々と支援してくれることも良くあった。

 

 眷族専用の戦術機の開発も、おかげで超スピードで進んでいるので、とてもありがたい。

 まあ技術提供や販売に関して色々ややこしいことになっているが、その辺りは企業や団体で話し合って決めて欲しい。

 

 

 

 とにかく、佐渡島ハイヴの攻略に支障がなければ、ヨシとしておく。

 

 だが順調に進んでいるはずなのに、凄乃皇(すさのお)・弐型が突然、機能停止した。

 

 原因は00ユニットにあるようだ。

 しかし気を失ってしまったようで、連絡が取れないので状況は不明である。

 

 彼女も眷族ではあるが、無駄に神経が図太い兵士級とは違い、精神的に脆いところがあった。

 

 なのでBETAに感応して情報を抜き取っても、逆に干渉されて人類の戦略や技術を奪われる可能性もあるのだ。

 

 特に今は気を失って無防備なので、非常に不味い。

 最悪、彼女ごと、凄乃皇(すさのお)・弐型を敵に鹵獲されかねなかった。

 

 BETAが戦略兵器を学習し、もし複製が作られたり対策されたら、一気に大ピンチになってしまう。

 

 まあ元々、崖っぷちの滅亡寸前ではあったが、これ以上の追い打ちは本当に勘弁してもらいたい。

 

 

 

 香月副司令は作戦プランを変更して、自爆させるつもりのようだ。

 しかし私は、それに待ったをかける。

 

「自爆の必要はありません! 私が行って、凄乃皇・弐型を回収してきます!」

「簡単に言うけど、アレがあるのは戦場のド真ん中よ! 危険だわ!

 もし貴女が殺られることがあったら、日本だけでなく世界は! 今度こそ──」

 

 しかも周囲のBETAを呼び寄せているようで、少しずつ包囲網が狭まりつつある。

 だが、そのぐらいなら何とかなる。

 

 私は皆を落ち着かせるために、大きな声を出す。

 

「落ち着いて状況を伝えなさい!

 BETAの数は! 防衛線が破られるほどなのですか!」

 

 流石は歴戦の軍人だ。

 すぐに冷静さを取り戻して、的確に答えてくれる。

 

「いいえ! 今はまだ、防衛線は破られてはおりません!」

「ならば! すぐに打って出ます!

 多勢で押し寄せるより前に! BETAを掃滅するのです!」

 

 私はそう言いながら、近衛とお世話係を連れて扉に向かって歩いていく。

 あまりの急展開に、副司令は驚きの表情で固まっていたが、他の軍人が慌てて声をかけてくる。

 

「いっ稲荷神様! 無茶をならさないでください!

 せめて、選りすぐりの者をお連れになって──」

 

 言われるまでもなかった。

 万が一の事態に備えて、近衛隊の戦術機を持ってきてある。

 格納庫に待機状態で、衛士が搭乗すればいつでも出撃可能だ。

 

 ちなみにヘクターや傭兵はいないので、原作イベントはカットである。

 

 とにかく近衛隊に出撃命令を出す。

 さらに私が出ることを皆に伝えるために、もう一度宣言する。

 

「帝国の興廃! この一戦にあり! 各員! 一層奮励努力せよ!」

「「「ははー!!!」」」

 

 最後に私はそう叫んでから、艦橋の外に出た。

 周囲の人たちは大興奮で、感極まって涙する者までいる。

 

「稲荷神様自らが、兵を挙げられるのだ!

 さあ! 声高く! 鬨の声をあげよ!」

 

 艦の構造は乗り込んだ時に大体覚えているので、迷うことはない。

 しかし日本の最高統治者が出陣するのは、とても珍しい。

 あっちもこっちも大騒ぎになっている。

 

 こっちの世界のペロリストである近衛隊が、これから戦いに出る私を見て燃えているようだ。

 先程から嬉し涙を流しながら、大きな声で応援してくれている。

 

「稲荷神様の……神皇陛下の! ご出陣! ご出陣!」

 

 脳内にロマサガ2の皇帝出陣が流れた。

 だが眷族以外にはネタが通じないので、黙っておく。

 

 なお、眷族専用掲示板では大騒ぎだが、ネットミームやネタ台詞が飛び交っているので、私は何も見えないフリをした。

 

 

 

 とにかく格納庫尾に到着すると、稲荷神直属の近衛隊が保有する戦術機、その全てが稼働状態になっていた。

 手の空いている兵士級たちも集合しており、私の命令を今か今かと待っている。

 

「これより凄乃皇・弐型の救出に向かいます! 私に続きなさい!」

「「「おおー!!!」」」

 

 すぐに格納庫のハッチが開いた。

 私が一番に飛び出すと、眷族たちと戦術機大隊も後に続く。

 

 神気の消耗を抑えるために、甲板に出たあとは海に飛び降りる。

 そして体が沈む前に高速で足を動かして、海面を疾走する。

 

 江戸時代にもやったことなので、このぐらいどうってことはない。

 

 特に問題なく佐渡島の浜辺に上陸したが、光線級や重光線級の迎撃はなかった。

 先に作戦行動をしている軍人たちが、最優先で排除したようだ。

 

 けれど、厄介な敵を片付けただけで、BETAの数は減っている気がしない。

 さらに島の地面のあちこちに大穴が開いており、そこから次々と増援が送り込まれてきていた。

 

 私としては、光線級でなければ無視しても問題ないレベルだ。

 しかし背後から襲われて被害が出る可能性もあるので、倒しておくに越したことはない。

 

 腰の鳴狐を引き抜いて、構える。

 

「これでっ!」

 

 前方にBETAしか存在しないことを確認したあと、力任せに薙ぎ払った。

 

 人知を超えた速度で斬られたことで、衝撃波が発生する。

 進路を妨害していたBETAの群れが盛大に吹き飛び、ズタズタに切り刻まれる。

 物言わぬ死体に成り果てて、地面に散らばった。

 

 銃弾を切り払ったり、大岩を両断したりと、鳴狐はまともな使い方をしていない。

 心の中で相棒にごめんなさいしていると、後続が追いついてきた。

 

「稲荷神様! お見事でございます!」

 

 沙霧尚哉(さぎりなおや)さんが率いる近衛隊から、通信が入る。

 眷属たちもキャッキャしながら拍手を送っているが、今はそんなことをしている時間はない。

 

「ありがとうございます! それより先を急ぎましょう!」

 

 私にできるのは、真っ直ぐ行ってぶっ飛ばすだけだ。

 

 戦いはまだ終わっていないので、鳴狐は抜きっぱなしである。

 そして、たった今思いついた指示を口に出す。

 

「皆さん! 私たちはインペリアルという陣形で戦います!

 防御力と突破力の高い私が前衛! 両脇を索敵と迎撃に優れた眷族で固めます!

 近衛隊は中央と後方で、残敵処理をお願いします! もっとも安全なポジションなので、安心して戦ってください!」

 

 少し前に皇帝出陣の脳内BGMが流れた。

 なので、多分そっちに引っ張られたのだ。

 

「稲荷神様のお心遣い! 深く感謝致します!」

 

 本当は近衛隊は、先頭に立って戦いたいはずだ。

 しかし、戦場のド真ん中で作戦会議をしている余裕はない。

 

 これがベストな配置なのは、彼らにもわかっている。

 

 BETAが人間を感知できるように、眷族も隠れている敵を見つけることができる。

 突然の不意打ちにも対応できるので、戦術機のレーダーよりも優秀だ。

 

 何にせよ、急ごしらえだが陣形を組む。

 凄乃皇・弐型を目指して移動し、群がる敵を避けることなく、真っ直ぐに突っ込んで粉砕していく。

 

 

 

 鳴狐を右へ左へ勢い良く振り回しては、邪魔するBETAを容赦なく吹き飛ばす。

 しかし、技も何もあったものではなく、身体能力に物を言わせたゴリ押しだ。

 

(子供の頃に良い感じの枝を拾って、振り回してる気分)

 

 道端に落ちている枝を拾って、キャッキャと振っては雑草を払っているような感じだ。

 

 しかし、この先に何があるかわからない。

 神気は節約するに越したことはなかった。

 

 カロリーバーは用意してきたが、ラストエリクサー症候群や、呪文を節約の作戦を使うようなものだ。

 まあDQ5以降は削除されてしまったが、レトロゲームを遊んだ際にお世話になった便利な作戦なのは覚えている。

 

 

 

 それはそれとして信者が増えて回復速度が上がっても、まだまだ全盛期には遠く及ばない。

 敵の方が圧倒的に有利なのは変わらなかった。

 

 何しろ、勢力図が違いすぎる。

 

 太陽系どころか地球でもボロ負け状態で、この作戦で佐渡島ハイヴを落とせれば、ようやく一矢報いることができるレベルだ。

 

 

 

 私はBETAの群れを片っ端から吹き飛ばして、衝撃波がズタズタに切り刻んでいく。

 物言わぬ死体や肉片が地面に散らばるが、気にすることなく前進する。

 

 戦況は刻々と変化しているようで、横浜基地の頭脳級から、かなりの頻度で通信が送られてきていた。

 

(00ユニットの鑑純夏(かがみすみか)さんは、無事に回収できたんですね。

 ……良かった。それなら凄乃皇・弐型は、多少乱暴に扱っても問題ないですね)

 

 回収後はBETAの少ないルートを通って、佐渡島から脱出する予定だった。

 しかし私が救援に向かうことになり、その作戦は変更となる。

 

 具体的には撤退せずに、ハイヴ攻略を続行する。

 

 やがて前方に目標を発見して、私は声をあげる。

 

「見えました! 凄乃皇・弐型! ……っと、軍人の皆さん!」

 

 ただし、凄乃皇・弐型は念のために安全な場所に避難させる。

 他にも弾切れや故障や負傷など、様々な理由で佐渡島から撤退せざるを得なくなった人たちを、まとめて回収する。

 

 最初は不安に思っていた軍人たちも、上陸してやりたい放題する私たちを見て、認識を改めたようだ。

 

 そのような作戦を提案してきたので、私も二つ返事で承諾した。

 

 

 

 それはそれとして周囲のBETAをあらかた倒し終えて、一先ず安全な場所になった。

 すると衛士が戦術機から降りてきて、私と対面する。

 

「A-01隊の隊長! 伊隅(いすみ)みちる大尉です!」

 

 ビシッと敬礼してくれた。

 私も一応形だけでも、あっちの自衛隊のように挨拶しておく。

 

「日本帝国神皇、稲荷神です。

 長話をしている時間はないので、早速本題に入りたいのですが──」

 

 挨拶をしたあとは、停止したまま動かない凄乃皇・弐型に近づく。

 そして鑑さんを脱出させたあと、開けっ放しになっていた入り口から、今度は私が入らせてもらう。

 

 当然のように、大尉も同行するようだ。

 この件は重要機密のため、他の人は外に待機である。

 

 いつBETAに襲撃されるかもわからないので、警戒を続けてもらう。

 

 中に入ると、後ろを歩いている伊隅さんが質問してくる。

 

「ええと、その、大変失礼とは存じますが、お尋ねしてもよろしいでしょうか?」

 

 私は特に疑問に思わず、問題ないので許可を出す。

 すると彼女は、恐る恐るといった感じで続きを口にする。

 

「稲荷神様が凄乃皇・弐型を操縦できるのは、本当なのですか?」

「ええ、本当ですよ」

 

 即答したことで彼女は驚いた。

 しかしマイペースな私は、全く動じない。

 

「ですが凄乃皇・弐型を操縦できても、私は衛士ではありません」

「そっ、そうでございますか」

 

 巨大ロボットを操縦するよりも、直接戦ったほうが強いのだ。

 なのでとても残念だけど、戦術機に乗ることはないだろう。

 

「それに、もし壊したら大変ですしね」

 

 神様になって何百年も生きてきても、相変わらず中身は小市民のままである。

 壊したら弁償や責任が発生するので、二の足を踏んでしまう。

 

 それはともかく、衛士でもないのに動かせるのが気になっているようだ。

 なので、そのことについて答える。

 

「動力がI元素なので、私でも動かせるのです。

 複雑な操作は無理でも、安全な場所に移動させるぐらいなら、理論上は可能なはずです」

 

 I元素は人の強い意志、そして願いや祈りに反応する。

 ある意味では、人々の想いの集合体である私は、普通の人よりも強い影響が出る。

 

 例えるならサイコガンダムに搭乗せずに、外から不思議パワーで動かしているようなものだろう。

 

 複雑な起動プロセスや操作方法などは、一切必要ない。

 ファンタジー的な念動力っぽい何かさえあれば、機体が応えてくれる。

 

 なので機械操作ができない私でも、I元素に影響を与えられるのだ。

 

 それでも、不確定要素が多いのも事実だ。

 遠すぎると上手く動かせなかったり、予期せぬトラブルに対処できない。

 

 だから、直接乗り込む必要があった。

 

 そんなことを説明している間に、コンソールパネルの前まで来たので、この辺で良いかと足を止める。

 

「伊隅大尉、あとは私がやりますので、凄乃皇・弐型の護衛任務に戻ってください」

「了解致しました! 稲荷神様! どうかお気をつけて!」

 

 私は伊隅大尉が降りるまでの間、暇なので周囲を見回す。

 やけにメカメカしい椅子があったので、よっこらしょと座らせてもらった。

 

 そして搭乗者が自分だけになり、外の人たちも念のために距離を取ったのを確認する。

 

 手動でハッチを閉めたが、コンソールパネルを見ても専門的過ぎてわからない。

 しかし、開閉ボタンぐらいはわかる。

 

 とにかく、今この場には私だけになった。

 

 どうせ誰も居ないからと、大きな声で叫ぶ。

 

「凄乃皇・弐型! 起動!」

 

 瞬間、これまで停止状態だった凄乃皇・弐型が動き出す。

 それ自体は、想定通りで上手くいった。

 

 だがその先は、私の予想とは大きく異なる。

 

 何と凄乃皇・弐型の全身が、狐色の結晶に包まれたのだ。

 

 それは眩く輝き、光が収まった結晶が砕け散ったあとには、巨大な人型ロボットに姿を変えていた。

 

「ゼロファフナーじゃん! どうしてこうなった!?」

 

 あまりにも予想外の事態に、絶叫してしまう。

 外部カメラで何が起きたのかを確認したら、何故かゼロファフナーになっていた。

 

 滅茶苦茶大きいけど、ちゃんと二本の足で立っている。

 バランスを崩したり自重で潰れたりはしないし、きっと力場を展開したり上手いこと調整しているのだろう。

 

 試しに右手を動かすように念じると、私の意志を感じ取ったようだ。

 少し遅れるが、思い通りに操縦できる。

 

 しかし、もちろん凄乃皇・弐型は、トランスフォーム機能などない。

 そんな部品やシステムは、一切組み込まれてはいなかった。

 

 まるで無から生まれたような、とんでもない変身だ。

 けれど私は、心当たりがあった。

 

「凄乃皇・弐型も、眷族化した?」

 

 元々、大量のI元素が使われていたのだ。

 現在開発中の眷族専用の戦術機、ドミニオンズモデルも血液のように循環させることにより、操縦者の念じた通りに動かすシステムだった。

 

 これまで00ユニットがコアの代わりを務めていた。

 しかし彼女も、半分は私の眷族だ。

 そして今回、自分が乗り込んで起動させた。

 

 恐らく、それで覚醒したのだろう。

 

 とにかく、ものは試しだ。

 包囲網を狭めつつあるBETAの群れをカメラで捉える。

 巻き込まれる味方が居ないことを確認したが、念のために避難指示を出しておく。

 

 

 

 そして私は、今度は強く念じたりはしない。

 大きな声で命令を出した。

 

「前方のBETA群を薙ぎ払いなさい!」

『了解! 振動共鳴波! エネルギー充填開始!

 警告します! 射線上の友軍は、ただちに退避してください!』

 

 そのようなメッセージがモニターに表示された。

 外の友軍にも警告を発する。

 私の椅子に座って頭を抱えながら、心の中でやっぱり眷族になってるじゃんと嘆く。

 

 だがこれでBETAの干渉に対して、凄乃皇・弐型が攻性防壁を展開することができる。

 搭乗者で00ユニットである鑑さんが、精神的ストレスで倒れることはなくなるだろう。

 

 機体の能力的にも強化されてるし、良くわからないことが多いけど、取りあえずはヨシとしておくのだった。

 

 

 

 

 

 

<眷族専用総合掲示板>

 

横浜基地の頭脳級

ハッピバースデー! 新しい眷族の誕生よ!

 

凄乃皇・弐型

ドーモ、兵士級サン。凄乃皇・弐型デス

 

名無しの兵士級

ドーモ、凄乃皇・弐型サン。兵士級デス

 

名無しの兵士級

挨拶は大事。古事記にもそう書いてある

 

名無しの兵士級

ユウジョウ!

 

名無しの兵士級

家族が増えるよ! やったね! 頭脳級ちゃん!

 

横浜基地の頭脳級

おい馬鹿止めろ!

 

名無しの兵士級

ゼロファフナーとか厄ネタすぎんよー

 

名無しの兵士級

搭乗者は眷族化現象を発症しそう

 

名無しの兵士級

やべえよ! やべえよ!

 

名無しの兵士級

強大な力を得られても、乗るほどに眷族に近づいていくのか(困惑)

 

名無しの兵士級

人類には早すぎる機体!

 

名無しの兵士級

元から眷族のワイらには関係ないけどな!

 

名無しの兵士級

せやなー。開発中のドミニオンズモデルも同じくやしな

 

名無しの兵士級

それはそれとして、佐渡島ハイヴが無事に攻略できて良かった

 

名無しの兵士級

無事に攻略? ……妙だな

 

名無しの兵士級

ハイヴの周囲が更地になってるんですけど!

 

凄乃皇・弐型

照れるぜ

 

佐渡島の頭脳級

褒めてねえよ! 加減しろ! 馬鹿!

 

名無しの兵士級

凄乃皇・弐型ちゃんがパーティーインしてから、マジで無双ゲーになってたもんなあ

 

名無しの兵士級

これがガンダム無双ですか(震え声)

 

横浜基地の頭脳級

お母様が、薙ぎ払えをしたのは格好良かった

 

名無しの兵士級

焼き払え! どうした! それでも汎用ヒト型決戦兵器! 凄乃皇・弐型か! 

 

凄乃皇・弐型

できらぁ!

 

名無しの兵士級

なお、本当にできるもよう

 

名無しの兵士級

そのせいで佐渡島が酷いことになったがな

 

名無しの兵士級

お母様とシンクロして起動したから、汎用ヒト型決戦兵器としては間違ってない

 

横浜基地の頭脳級

初回でシンクロ率400パーセントとか、壊れるなあ

 

名無しの兵士級

暴走はしてないから(震え声)

 

名無しの兵士級

BETAを……食ってる!

 

凄乃皇・弐型

BETAも捕食すればエネルギー補充はできるけど、ゲテモノは食いたくないです(真顔)

 

名無しの兵士級

まだカロリーバーの過剰摂取のほうがマシなレベルよねえ

 

凄乃皇・弐型

色々やらかしたけど、BETAから佐渡島を取り返したからセーフ!

 

名無しの兵士級

まあ実際には周囲のBETAを結晶化して、I元素に変換吸収してるだけやし

絵的には、そこまでグロではない

 

名無しの兵士級

完全にファフナーの同化現象で草ァ!

 

名無しの兵士級

それができるのは凄乃皇・弐型だけなんだよなあ

 

名無しの兵士級

ワイらも頑張ればやれないことはないけど、結晶化は時間がかかるし、非効率的なんよね

 

名無しの兵士級

そもそも戦闘中に敵を吸収しようとしたら、その間に他のBETAに襲われるしな

 

佐渡島の頭脳級

とにかく、お母様のおかげでワイが生まれたってわけ

 

名無しの兵士級

家族その2やね

 

名無しの兵士級

兵士級の生産効率が二倍になったよ!

 

名無しの兵士級

お母様鬼強え! このまま逆らうBETA! 全員ぶっ殺していこうぜ!

 

横浜基地の頭脳級

せやな。次は鉄原(ちょるうぉん)ハイヴか

 

名無しの兵士級

でもその前に補給やな。ワイらもそうだけど、人類軍がかなり消耗したし

 

名無しの兵士級

それに純夏ちゃんも心配やな。まだ意識が戻ってないようやし

 

名無しの兵士級

うむ、無事だとええけど

 

名無しの兵士級

BETAが対応する前にガンガン攻略しないと、遅かれ早かれジリ貧になるからな

 

名無しの兵士級

うむ、ここからはスピード勝負や

 

名無しの兵士級

しかし、佐渡島ハイヴめっちゃ広いな

 

名無しの兵士級

フェイズ4やからね

フェイズ1ならそこそこの広さで済むけど、2から加速度的に広がっていくからな

 

名無しの兵士級

横浜ハイヴは地表はフェイズ2だったけど、何故か地下は4クラスだけどね

 

名無しの兵士級

ほーん、じゃあ佐渡島はどのぐらい広いわけ?

 

佐渡島の頭脳級

そこまで大した情報は残ってないけど! 少しは覚えてるで!

地下トンネルが本州に繋がるぐらいやし、めっちゃ広いで!

 

横浜基地の頭脳級

ほーん、地下トンネルが本州に繋がってるのか。……んんっ?

 

名無しの兵士級

おい! それってYO!

 

名無しの兵士級

ああ、BETAの勝ちだ

 

凄乃皇・弐型

まだ勝ってないが!?

 

名無しの兵士級

おおおっ! 落ち着け! ドイツ軍人はうろたえない!

 

横浜基地の頭脳級

お前ドイツ軍人ちゃうやろ! とにかくお母様に連絡や!

 

名無しの兵士級

やべえよ! やべえよ!

 

名無しの兵士級

一難去ってまた一難やな!

 

名無しの兵士級

ほんまこの世界は地獄やでえ!

 

 

 

 

 

 

<稲荷神様に対する世界の反応>

 

日本「佐渡島を取り戻したぞ! 日本帝国の! いや、人類の悲願は果たされたのだ!

 これも稲荷神様と眷属様たちのおかげだ! 一生ついていきます! だからお御足を舐めさせてください! お願いします!」

 

アメリカ「やりやがった! まさかG弾を使わずに、ハイヴを攻略するとは!

 これでは我が国の立場が! いや、実際には国連軍の協力を得ての辛勝だろう! ならば情報を操作し、アメリカの手柄にもできるか!

 凄乃皇・弐型の開発はアメリカも関わっている! 変形機構は香月博士があとから追加したものだろうが、地位と名誉は我が国がいただく!

 日本帝国の新兵器を盗み出し、解析して複製するのだ! 量産化に成功すれば、大逆転を狙えるぞ!

 今ここで我が国が原因で彼女を失えば、世論の反発は必死! G弾の誤作動で潰すのではなく、利用すべきだろう! ……何より、奴を核やG弾で殺せる気が全くしない!」

 

その他「稲荷神様! 鬼強え! このままムカつくBETAをぶっ殺していこうぜえ!

 そのためなら俺らも協力するぞ! 祖国を取り戻したいし、もうこんなに苦しくて惨めな生活は嫌だ!

 稲荷神様の命令に従えば、BETAにも勝てるんだ! 無料でいいので、手伝わせてください!」

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