性的にアレな描写があります。本編が短くてごめんね。
「セキュリティ部門新設のお知らせに、異動命令でヤンスか?」
「アタイの方にも異動命令が来てる……」
初ミッションの翌日、クチュリエールとブロッサムのIRC端末に異動命令が届いた。異動先は新設されたセキュリティ部門である。
クチュリエール宛のメールのみ追加で生体LANインプラントのサイバネ手術命令が下っていた。
「業務命令で生体LANインプラントのサイバネ……お互い大変な事になりそうでヤンスね……」
「アタイの方にはそんな命令来てないよ」
「それは良かったでヤンス。ハッキングは物理タイプが一番安全でヤンス」
ダイダロスが同僚になる事が確定している以上、生体LANなんて無いに越したことはないのだ。
これからの生活を思って憂鬱になったクチュリエールとブロッサムは深いため息をついた。
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「ドーモ、クチュリエール=サン。ブロッサム=サン。ダイダロスです」
「ドーモ、ダイダロス=サン。クチュリエールです」
「ドーモ、ダイダロス=サン。ブロッサムです」
トコロザワ・ピラー内に新設された電算室にて三人がアイサツを交わす。
「アノ……ところでアレは何ですか?」
「以前話していたミガワリ・ウォールですよ」
「えぇ……身代わりのニューロンにはクローンヤクザを使うでヤンスか?」
「そうです。ヤバイ級ハッカーの損失を防げるならクローンヤクザ程度安い物です。
生体LANさえあれば良いのでモータルを使っても良いですね」
UNIXの側にあるクローンヤクザが拘束されている電気椅子めいた装置にクチュリエールとブロッサムがドン引きした。
身代わりのニューロンを用意する事でハッキング時にニューロンを傷付けられるリスクを身代わりに押し付けるというシステムだが、身代わりにはクローンヤクザや人間を使うようだ。
あまりの倫理観の無さにクチュリエールとブロッサムは言葉が出ない。
「素晴らしいシステムでしたよ。クチュリエール=サン。
貴方は冗談で言ったつもりでしょうが、これ以上は望めない程に合理的なリスク回避システムです。オムラやヨロシサンも貴方の発想力に驚いていましたよ」
「……アッシはニューロンへのダメージが発生しそうな攻撃をヒューズが飛ぶとか、機械がダメージを引き受けて壊れるとか、そんな感じに防ぐシステムを想像してたでヤンス……」
「良かった、他人に肩代わりさせるなんてクチュリエール=サンの発想じゃなかったんだ」
クチュリエールが真顔で返し、ブロッサムは人間を使うアイデアがクチュリエール発案でなかった事に安堵した。
「ところでクチュリエール=サン。LAN直結は試しましたか?」
「まだです。あまり試す気になれなくて」
「オォ……では私との直結が始めてになるのですね!?是非LAN直結でネンゴロしましょう」
嫌そうに答えたクチュリエールの反応にダイダロスのテンションが上がった。
「やっぱりやめようよ、クチュリエール=サン!何をされるかわかった物じゃないよ!」
「……もうここまで来たらどうにもならないでヤンス」
止めようとするブロッサムにクチュリエールは諦観混じりに答えてLAN直結用ハッカーチェアに腰掛け、LAN直結を開始した。
「素直は美徳ですよ。クチュリエール=サン。手取り腰取り教えて差し上げましょう。ではファックします」
ダイダロスは上機嫌でLAN直結する。
二人はブロッサムを置き去りにしてIRCコトダマ空間へ飛翔して行った。
電算室のUNIX画面にはクチュリエールとダイダロスのログイン情報が映し出されている。
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IRC空間内では各種プログラムの関数に応じてコトダマ・イメージが構築される。
クチュリエールはウエディングドレスに身を包み、ピンク色の照明と壁のネオンが照らす淫靡なアトモスフィアに包まれた教会に降り立った。
演説台の前、新郎新婦が愛を誓う場所にはダブルベッドが設置されている。
あまりにも酷い悪趣味なイメージにクチュリエールは顔を顰めた。
「キャア!?」
「やはり貴方は筋が良い。初めてのLAN直結でコトダマ・イメージを認識出来るとは……」
背後から現れたダイダロスがクチュリエールの尻と胸を鷲掴みして揉みしだきながら感心した。
初めてのLAN直結による思考タイプに慣れないクチュリエールは抵抗らしい抵抗が出来ずされるがままになっている。
クチュリエールはそのままダブルベッドに連行されて押し倒された。
「では思考タイプのレクチャーと行きましょう。ファックします」
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「アッアッアッ、アァーッ……アッ……」
「クチュリエール=サン!」
LAN直結したクチュリエールは白目を剥いて悶えている。
教育の名目で彼女の身に何かが起こっている。彼女にとって良くない何かが。
下手にケーブルを外せばニューロンにダメージが入り廃人化の危険がある為、ケーブルを外すこともできない。
どうする事もできないブロッサムは無力感を感じながらクチュリエールを抱きしめた。
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「ハァ、ハァ、ハァ……」
「フゥ……堪能させて頂きました……アーイイ……凄くイイ……」
二人がログアウトする。ダイダロスはクチュリエールを後ろから抱きしめているブロッサムを見て興奮した。
「ブロッサム=サン。ダイジョブ、ダイジョブでヤンス……」
「そんな訳無いよ……」
ブロッサムはしばらくの間クチュリエールから離れなかった。
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最悪の始まりを迎えたセキュリティ部門での業務だが、ダイダロスがクチュリエールとのLAN直結を堪能してクチュリエールが悶える以外は平穏な生活であった。
クチュリエールがワザマエが鈍る事への危惧をゲイトキーパーに相談した所、クチュリエールとブロッサムはゲイトキーパーからのインストラクションを受けられるようになり、戦闘勘を鈍らせない為にザイバツニンジャの掃討ミッションへの参加も出来るようになった。
ダイダロスとのセクハラ重点な業務の鬱憤をザイバツニンジャやゲイトキーパーとのトレーニングにぶつける生活が一ヶ月、二ヶ月、半年と続き、季節は夏の終わりを迎えた。
Q.セクハラを通り越しててアウトなのでは?
A.ネオサイタマでセクハラを通り越した行いが横行してない訳無いじゃないですか。
Q.今のブロッサム=サンは何級のハッカーですか?
A.スゴイ級です。
Q.ソニックブーム=サンに相談しなかったのですか?
A.クチュリエールから既に連絡済みです。
秋頃にナンシーとぶつかる見込みなので、タイミングを見て妨害してダイダロスを廃人にした後、セキュリティ部門のトップに立てるよう口添えして貰う算段です。
Q.何故ブロッサム=サンは生体LANインプラントを免れたのですか?
A.ゲイトキーパーが高位ニンジャソウルとサイバネの相性の悪さを知っていたからです。
また、ダイダロスの好みは豊満な女性なのでLAN直結のターゲットはクチュリエールです。ブロッサムは対象外なので生体LANインプラントの業務命令は下らずに済みました。