前日譚を書くつもりが無いのに時系列を整理したら前日譚になってしまいました。
この話は偵察諜報部門に配属されてから1〜2ヶ月経った頃の話です。
これでも一応、日常回です。
一部忍殺文法から外れる箇所及び独自設定があります。ご了承ください。
クチュリエールの朝は遅い。
ネオサイタマの数カ所に用意したセーフハウスの一つで目を覚ます。
隣で眠る裸のソニックブームを起こさないよう、二人で入ったフートンから這い出した。昼を過ぎた太陽は若干傾き初めている。
クチュリエールがシャワーを浴びて、普段着に着替えると遅い昼食を作り始める。
昼食が出来上がり、ミソスープの匂いが家に広がる頃、ソニックブームが匂いで目を覚まして起き上がった。
「ソニックブーム=サン、オハヨウでヤンス!」
「おう、オハヨウ。毎度、手が込んでるな」
クチュリエールが手際良くフートンを片付け、チャブダイの上に朝食を並べる。
ソニックブームがパンツを履き、チャブダイの前に座る頃には食べる準備が出来ていた。
コブチャとネギ、大豆含有量20%のトーフ入りミソスープ、そしてイナリズシ。中のシャリには小さな成形サーモンブロックのズケ、ネギ、ゴマが入っている。
ネオサイタマにおける、ちょっと豪華でゴキゲンな朝食だ。
こんな風に二人で過ごせる日はそう多くないのだから毎回キアイを入れてしまう。
「「イタダキマス」」と声を揃えてチャントし、箸を付けた。
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いくら行為が気持ち良くなくとも、性的オモチャとして長い事弄ばれれば、どこかしらおかしくなる物だ。
いつの間にか私の身体は胎が空くと雄を求めて夜泣きする身体になってしまった。
偵察諜報部門に入って以降、餓えを感じていた私にとって、ソニックブーム=サンがニュービーを送り出して暇ができたタイミングに再会できた事は幸運だった。
私はソニックブーム=サンと再会を祝してバーで飲み、酔った勢いで手を出されて受け入れた。
元ヤクザのニンジャは伊達ではなかった。ソニックブーム=サンはベッドの中でもヤクザでニンジャだったのだ。
その日の翌朝、目覚めた私は胎の内から感じる充足感に思わず下腹部を撫でていた。
散々立場を利用して私の身体を弄んだ卑劣な雄の痕跡を、強く逞しく私を育ててくれた強い雄で塗り潰した感覚が胎と胸の内を暖かく満たしていたのだ。
とうの昔に目覚めていたらしいソニックブーム=サンが私の様子を見てニヤニヤしている。私は思わずキスをした。
その日から私とソニックブーム=サンはネンゴロになった。
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昼食を食べ終えて食洗機が洗浄完了を告げた頃、シャワーを浴び終えたソニックブーム=サンが着替え終わり、出かける準備を終えていた。
「オベントーでヤンス。イッテラッシャイ」
「おう、イッテキマス」
イナリズシ入りのベントーを持たせて笑ってソニックブーム=サンを送り出す。イナリズシのシャリには小さな成形マグロブロックのヅケ、ショーガ、シソが混ぜられている。食べたらきっと驚く事だろう。
BEEP!BEEP!BEEP!
送り出してすぐ、ソウカイヤから支給されたIRC端末から呼び出し音が鳴り響く。応答すると、新しいミッションの指令が下った。
ネコソギ・ファンドが安く買収する為、買収する予定の企業、ツルカメ商事に潜入し、株価が下がるような機密を奪うミッション。可能な限り隠密に事を進めろと言い含められ、方法は私に一任された。
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ネオサイタマのマンションの一室、裸の女が目隠しと猿轡をされた状態でベッドに仰向けに寝かされて四肢と腰、胸をロープでベッドに固定され、磔にされていた。股間には漏らした時の為に尿瓶がベルトで固定されている。
クチュリエールはターゲットに潜入する為、入れ替わり先の女性社員を残業が終わって帰宅する深夜のタイミングで拉致して来たのだ。
社員証に書かれた名前はヤシロ・タケコ。今の化粧で隠しきれない隈が刻まれ、激務で肌が荒れた顔とは違って年相応の顔をした写真が社員証に記載されている。
既にクチュリエールの姿はここに無い。出社時刻に備えて仮眠をとっている。
磔にされた女性は疲労のせいか、気絶させられてからここまで一切目を覚まさなかった。
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ツルカメ商事のオフィスにてクチュリエールはデスクに座ってUNIXをタイプしていた。
無論、ハリコ・ジツで生成したフェイスマスク、オフィススーツ等を着用し、今のヤシロ・タケコと瓜二つの姿だ。その姿を見た社員は誰一人気付いていない。タケコの胸は普通だったが、クチュリエールは胸をサラシで押さえつけることで再現している。
幸運な事にこのオフィスは衝立で個人のデスク単位で区切られており、竹刀を握ってサボタージュを監視している上司以外の目が届くことはない。
故にクチュリエールはスゴイ級のタイプ速度で業務と並行してハッキング作業を行っていた。
しかし、タイプ音はオフィス内の一般タイプ速度と変わらない。なぜこのような事ができるのか?
それは、クチュリエールはニンジャ器用さでタイプに無音タイプを織り交ぜて周囲の一般タイプ音と同じ速度のタイプを出しているのだ!
コレでは上司がクチュリエールの行いに気付けない!
その上、上司は社員を威圧する為に床を竹刀で叩きながら歩いている為、上司が来るタイミングで普通の業務画面に戻す事も容易だ!
しかし、何故クチュリエールはこのようなタイプ速度とハッキング能力を得る事が出来たのか?
それはソウカイ・シンジケートがソウカイ・ニンジャ向けに行っている希望者限定の通信教育を受講しているからである!
ゲイトキーパーがソウカイ・シンジケート所属のヤバイ級ハッカーがダイダロスだけという事態に危惧を抱き、ダイダロスに作らせた『ダイダロス・ゼミ』。その数少ない受講者がクチュリエールなのである!そして、毎週課題を採点してくれる『ケッパンセンセイ』に課題を提出する事を忘れない優等生でもある!
課題提出も忘れない事でクチュリエールのタイプ速度とハッキング能力は受講前のニュービーレベルから3週間で2次関数的に上昇し、今ではスゴイ級に至ったのだ!
なお、ダイダロス曰く通信教育だけでヤバイ級は無理との事なので、スゴイ級の一つ上テンサイ級がゼミの限界である。
(これ、ゼミでやった所だ!)
クチュリエールは社内ネットワークで上司のUNIXを踏み台に機密を漁ってダウンロードし、上司が行ったと誤解されるように痕跡を偽装して業務に戻った。
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クチュリエールのハッキング完了から10分後、オフィスのドアが吹き飛んだ。
「ザッケンナコラー!」
額に青筋を浮かべ、鬼の形相をしたツルカメ商事の企業ニンジャがエントリーだ!
「「「「「「「「「「「アイエェェェェェ!!!!」」」」」」」」」」」
オフィスの社員達はNRSを発症!腰を抜かして失禁した!クチュリエールも腰を抜かす演技をして着衣のまま放尿!失禁の演技をする事で企業ニンジャの目を誤魔化したのだ!
「ドーモ、リキハラ=サン。トレジャラーです」
「アッ……アイエッ、ドーモ、トレジャラー=サン、リキハラです」
企業ニンジャトレジャラーはリキハラを睨みつけつつアイサツした。リキハラは腰を抜かしたまま立ち上がる事すらできない。
「貴方には社内機密へのハッキング容疑がかかっています。直ちに連れていきます」
「アイエェェ……」
トレジャラーはリキハラの足を掴み、そのまま引きずってオフィスを出た。
トレジャラーがオフィスを去り、社員の内、症状が軽い者はデスクに戻り業務を再開した。
クチュリエールは上司や他の社員の目が無い隙に用意していたフロッピーディスクに奪った機密を全て記録し、UNIX内の痕跡を抹消した。
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長時間の残業が終わり、解放された社員達が家路に就く。
クチュリエールは駅のトイレの個室に入ると変装を解いて服を分解し、あらかじめ用意していたウェットティッシュで身体を拭いてからジツ生成した服に着替えた。
後は監禁したマンションに戻って脅迫用の写真を撮ってからタケコを再度気絶させ、口を噤むよう脅すメッセージを書いた写真とセットにして彼女の家に放り込み、トコロザワピラーに行ってフロッピーディスクを提出するだけだ。
クチュリエールは個室から出ると路地裏に消え、ビルからビルへ飛び移ってマンションに向かった。
ソニックブームが相手なのはザゼン・トレーニング・プロトコル等で指導してくれた姿にクチュリエールが父性を感じたからです。
悪い男に惹かれて酷い目に遭うのはリアルでも良くある事。ネオサイタマなら尚更です。
あと、クチュリエールがソニックブーム=サンとネンゴロになりましたがソニックブーム=サンは原作通りに死ぬ事が決定してます。
クチュリエール=サンは基本的に男を見る目が無いのです。
追記
感想に「身内になる前提ではあるけど忍殺基準で見れば普通にいい男の部類」と書かれているのを見て読み直した所、ショーゴーがスゴイシツレイな反応を繰り返して苛ついていたからヤモト=サン含めたニュービー達への対応になっただけで結構真っ当な事を言ってましたね。
確かに忍殺基準でいい男の部類です。
Q.ダイダロス・ ゼミって何なの?
A.ハッカーニンジャ不足に悩んだゲイトキーパーがダイダロスに作らせた通信教材……というオリジナル設定です。
ニンジャ学習能力をフル稼働させる前提なので内容はかなりキツい物になってます。
原作でも何も対策を打たなかった訳では無さそうですし、スカウト出来なかった時の為に育てようとする試みくらいはしたんじゃないかなと予想した結果こうなりました。
しかし、作中ではソウカイ・ニンジャは手柄を掴めば昇進できる組織にいるので机に向かう作業をやりたがる人が非常に少なかった為、実際にハッカー技能を手に入れたニンジャは少なく、求めていたヤバイ級ハッカーはソウカイ・ニンジャの中から産まれなかった物としています。
Q.TS転生物なのに男要素が感じられません、これは下駄ロボ=サンのケジメ案件では?
A.スルゾウとモツアキのせいでクチュリエールの精神はボロカスにされました。
ヤンス口調で取り繕ってるだけでメンタル的にはかなり危険な状態です。かなり酷い性依存症になってますね。
男性との距離感が近い点と男の性感帯を精神、肉体両方知ってるので床上手な点と自分から見て理想的な女性像に自分の行動を無意識に合わせてるので良妻になれる点が元男性だった名残ですね。