親愛なる隣人のさらに隣人   作:九曜の翁

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ダーティ・ランズ・ハイウェイⅢ

 Hey皆!僕の名前はピーター・パーカー!

 

 バイト先の社長さんからの指示で、マックスとマイルズの2人と一緒に隕石の落下現場へ撮影に行ったら大変な事になっちゃったんだ。

 

「マックス、あの変なドロドロはいったい何だったの?」

 

「う〜ん、他の人には内緒にしてくれる?」

 

「「する(します)!」」

 

 隕石の落下現場から避難した後ずっと気になってた。

 

 マックスは、なんであの不思議なドロドロの対処法を知っていたんだろう?

 

「あれはシンビオート、ある種の寄生生命体で主に有機体を宿主としてほぼ一方的な共生関係を築くかなり厄介な相手だよ。

 

 一応だけど有機体に取り付いた後は個体ごとに人格が形成されて性格もそれぞれ全然違ったりするらしいね。でもこの辺りは文献によって違うからそこも厄介。

 

 後今から話す部分が1番大事な話で、殆どのシンビオートに当てはまる共通事項として彼らと共生関係になった生命体は相性が悪いと凄まじい速度で衰弱するうえに、大抵の場合は共生関係となった生物の凶暴性を引き出して暴走させちゃうからそこは要注意かな」

 

「ちょっとヤバ過ぎない?」

 

「あの現場で襲ってきたやつそんなとんでもないのだったんですね」

 

「ごく稀に宿主との相性がめちゃくちゃ良くて、ある程度会話可能かつ友好的なやつもいるけど。

 それって=で、大体の個体は超危険って事だから正直絶対お近づきになりたくないタイプの連中だよ彼らは」

 

 マックス、物凄く複雑な表情をしてる。

 

「彼らにも弱点もあるんだよ?彼らは騒音と高熱を嫌うから適切な道具があれば彼らと、彼らが共生関係にある宿主との結合を弱めて切り離せる。

 でもまぁ、知ってても道具持ってなきゃ実行出来ないから今回はラッキーだっただけなのも覚えておいてね?

 

 もし次に彼らと出くわす事があったら絶対すぐに逃げる事!

 

 一応2人の持ってるカメラにも僕があの現場で使った機能は搭載されてるからどうしても戦わなきゃいけなくなったらカメラの横に付いてるボタンを3回連続で押して、そうしたら安全装置が外れて待機状態になるから後は『超振動破砕機、起動』って言えば音声認識でいつでも振動波を撃てるようになる」

 

「あの、なんでそんなに手順多くしてるんですか?」

 

「シンプル誤作動防止、ワンタッチで安全装置を外せる仕様にも出来るけど。それだと何らかの要因でこれが誰かの手に渡ってしまった時に悪用されやすくなる。

 それで人が死んだら最悪でしょ?少なくとも僕は物凄く気分が悪くなるし罪悪感で寝込んじゃうよ」

 

 なる程、何だかうまく言えないけど物凄く"マックス"って感じがする答えだ。

 

「ピーターとマイルズは絶対やらないと思うけど、これ使ってムカつくいじめっ子を懲らしめたりしちゃ駄目だよ?最悪ヒトゲッティミートソースになっちゃうから」

 

 何それ怖い。

 


 

 さてさて?ピーターとマイルズは先に部屋へ帰した事だし、面倒なお仕事タイム兼後始末タイムと行きますか。

 

「あっフューリー聞こえてる?ニューヨークの外れに落ちた隕石からヤバい生命体が出てきちゃってさぁ。

 そうそうあんたのとこの調査隊と封鎖班、それ向かわせて」

 

 電話の向こう側からは何やら言い争うような声がする。

 

「あっそうなんだ〜、それで?それが何か問題?」

 

 抗議と絶句が混じったような声が部屋中に響く、それでもマックスは続ける。

 

「あのさ、こういう時こそ君らの出番じゃないの?平和の為に平和の為にって色々やってるみたいだけど。

 確かに君らにも事情があるのはわかるよ?それでもさ。

 

 必要な時に動かせない部隊なんてさ、それっていったい何の為にあるのかな?今回はもう犠牲者だって出てる。

 

 今回の案件って、本来なら君らSHIELDが動く条件に一致してるよね?もし君たちがさっさと動いて一帯を封鎖していれば今回の件は未然に防げた。

 今のところ君たち、何の役にもたってないけどその自覚はある?」

 

 電話の向こうが沈黙した

 

「…ごめん、言い過ぎたね。でもこれだけは覚えておいてね?君たちのその緩慢で後手後手な体勢が変わらない限りは、僕が君たちを信用する事は未来永劫ないよ」

 

 今度こそ電話は完全に切れた。

 

「あ〜あ、本当に嫌な役回りだよもう…でもこうやって尻を引っ叩いてやらないとSHIELDは動かないだろうし。

 なにより今はタイミングが最悪だ。これからやって来る脅威の事を考えれば早めに今回の件を終わらせないと間に合わなくなる」

 

 マックスは目の前のホワイトボードいっぱいに貼られた書き殴りの資料の数々に目を通す。

 

「既にアヴェンジャーズまでの主要な事件は出揃っている。キャプテン・アメリカは勿論存在するし、ハルクもその存在を確認出来てる。

 アイアンマンはちょっと前にエクストリミス関連を解決済み、、ホークアイとブラックウィドウは活動内容がアングラ過ぎて詳細不明、ソーは多分アスガルドにいるから接触不能。

 

 はぁ、本当にやる事が多いなぁ?なんでこう僕の時に限ってこんな面倒事が沢山出てくるんだよ」

 

 資料の数々が、マックスの集めた情報を裏づけている。

 

 中に入る当たっていてほしくなかった情報も多々含まれているが、問題はそこではない。

 

「この世界は何かがおかしい、ただのスパイダーマン世界ではないし、アヴェンジャーズの世界線にしても明らかに何かがズレている。

 もしかして、前提が間違っているのか?もしかしてこの世界は幾(・)つ(・)の(・)世(・)界(・)線(・)が(・)混(・)ざ(・)り(・)合(・)っ(・)た(・)世(・)界(・)な(・)の(・)か(・)?(・)」

 


 

 一方その頃ピーターは、部屋の中で妙なものを見つけて悪戦苦闘していた。

 

「うわっ!?なんだこの蜘蛛!やたらとすばしっこいし凶暴だ」

 

 そう、隕石の落下現場からずっと一緒についてきた例の蜘蛛である。

 

「痛っ!噛まれちゃったよ、あれ?」

 

 蜘蛛はいつの間にか死んでいた。

 

 力尽きたかのようにシワシワになって机の上でピクリとも動かない。

 

 ピーターはそれを取り敢えずビンの中に詰めて保存した。

 

「なんだったんだろうあの蜘蛛、後でマックスにきいてみなきゃ」

 

 この時のピーターはまだ知らなかった。

 

 蜘蛛に噛まれた事で、既に自分の体が変化し始めている事を。

 

 そして、それが自らの運命を大きく変えるという事を。




【登場人物紹介】

『マックス・ジョンソン/オールド・メア』

・今回はシンビオートの説明役に徹していたが、実のところ内心不安でいっぱい。
 理由はシンビオートが単一とは限らないから、もし複数個体が存在するなら何がなんでも根絶しないといけないと思っている。
・何気にシンビオートの事を化物とか気色の悪いもの呼びしていないので、本人は嫌がってるがシンビオートからは好かれるかも?それが本人にとって嬉しいかは別として。

『ニック・フューリー』

・今回電話でのみ登場、マックスに説教されまくったうえに痛い所を突かれまくったので更にストレスが加速した。
・マックスは言い過ぎた事を気にしているが、いつも動くのがあまりにも遅いSHIELDに痺れを切らした結果が今回の電話なので致し方なし。

『ピーター・パーカー/スパイダーマン?』

・とうとう蜘蛛に噛まれた、隕石の落下現場からついてきたこの蜘蛛だが、オズコープが隕石から微量の宇宙線が発せられている事に気づき、これを自社の研究に役立てられるんじゃないかと思って現場に持ってきていた実験個体が宇宙線とシンビオートの因子によって変異したもの。
・シンビオート自体は既にこの蜘蛛から離れているが、その体内に微量に残されたシンビオートの因子がピーターにどんな影響を与えるかは未知数である。

『マイルズ・モラレス』

・今回聞き役に徹していたが、マックスから聞かされたシンビオートの恐ろし過ぎる生態にドン引きしている。
・それと同時に、この後ピーターと2人揃ってマックスから聞かされた考え方について語り合った。

どうもオリキャラメインの話が一部読者から不評らしいので該当エピソードの大幅修正(または削除)アンケートを実施します。下記のアンケートの結果によっては該当エピソードの削除及び関連するエピソードの大幅見直しもあり得ます(主にザ・カミングアウト・ファンタズム編)

  • ザ・カミングアウト・ファンタズムⅢ〜Ⅵ
  • ザ・カミングアウト・ファンタズム全話
  • 変更無し
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