親愛なる隣人のさらに隣人 作:九曜の翁
Hey皆!マックス・ジョンソンだよ!
実は今すんごく困っててさ。
「走れダニエル!」
「わかってるよフランク、なんでこう毎回面倒な事が向こう側からやって来るんだ!!!」
なんか変な連中に追いかけ回されてるんだよね、しかも連中なんだかジャパニーズニンジャみたいな格好してるし、マジでなんなのあいつら?
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切っ掛けはいつも通りフランクに頼まれて弾薬パックを届けていた時の事。
「フランク、最近弾薬パックの購入が頻繁過ぎない?今のニューヨークはそんなに悪人どもが多いの?」
「ああ最近は特に組織犯罪の数が多い。そのせいで自警団の見回りが追いつかない程だ」
「勘弁して欲しいねぇ、只でさえ最近は治安が悪いってのに変な組織が増えなきゃ良いんだけど」
「そうだな、今のニューヨークの夜は無法地帯と化している…だから早急に戦力を整えて犯罪者たちを殲滅する必要があるんだ」
「だから弾薬パックが山程必要と。でも悪いんだけどグレネード弾は結構仕入れに手間がかかるからそうポンポンと調達出来ないぞ」
足がつかないようにわざわざ別の州行って弾を仕入れて来てるがぶっちゃけ物凄く面倒だからな?途中暴発とかしたら最悪だから慎重に運ばなきゃいけないし、下手に衝撃とか与えないようにしてって感じで緊張感がえげつないのだ。
「頼むダニエル、お前にしか頼めない」
「全く、マットにバレないようにすんのも一苦労なんだからあんたも気をつけろよ?」
そんな風に軽口を叩いていた時だ。
『見つけたぞ、奴だ!』
「ん?何だ今の…っておわっ!?あっぶねぇな!何だよこの古典的な四枚刃の手裏剣は!!!」
『外したか』
「おいフランク、あいつらあんたのお客さんか?」
「知らん、あんな奴らは俺も初めて見た」
そこに居たのはニンジャだった。
まごうこと無きジャパニーズニンジャであった。
「なんだよこのコスプレ集団は!町中でいきなり刃物なんか投げてんじゃねぇ!!!」
『総員構えろ、獲物を仕留めるぞ』
あれ?もしかしてこいつらヤミノテとかいうやつらじゃない?MARVELでこんなコッテコテのニンジャスーツ来てる犯罪組織なんてあいつらぐらいのもんだし。
でもなんでだ?僕に連中から狙われる要素皆無だと思うんだけど。
…あっ
「なぁフランク、最近日系の犯罪組織集団を壊滅させたりしてない?」
「ん?そういえばつい最近裏路地で妙な動きをしてた連中を何人か始末したな」
「あぁもうそういうことかよ!じゃあなにか?自分たちの身内殺した奴と取り引きしてたから僕もターゲットになってるわけ?完全にフランクの巻き添えじゃん!!!」
「すまん」
「すまんじゃねぇよこの処刑バカ!サン・ヴェンガンザに置き去りにするぞこのやろう!!!」
「今度酒を奢る」
「カルーアミルク、ミルク5にカルーア1な」
僕はお茶の苦さは平気だし美味しく感じるけどアルコールの苦味はなんか駄目なのだ。
だからそういうのほぼないカルーアミルクだけが絶えず襲ってくる僕のストレスを消してくれる唯一の癒やしだ。
「クソッタレが!纏めて吹き飛ばしてやる!!!」
懐から取り出したるは異様な程にゴツくて鈍く光る黒い筒のような何か。ジャコンと小気味よい音をたてながらポンプアクションを済ませヤミノテに向けられたそれは、さながら獲物に狙いを定めたシャチの如しである。
「ダニエル、そのごついのはなんだ?」
その質問に答えるより前に引き金が引かれたバカみたいにゴツい銃口からは無数の火の玉が凄まじい音をたてながら放たれた。
「凄い火力だなダニエル、連中全員吹っ飛んだぞ」
「こいつはショットグレネード。ショットガンみてぇに小型グレネード弾をばら撒ける!つまりは手持ち式のクラスター爆弾だ。
マットには内緒だぞ?こんなの使ってるのがバレたらまたお説教部屋行きだ!」
「私を呼んだかなダリオ?」
「おわっ!なんでいるんだよ!?」
後ろからかけられた声に嫌な予感を感じながら振り返ると、其処にはよりにもよってまさかまさかのデアデビル衣装を着たマット・マードックがこちらをじっと見定めるように見つめていた。
「偶々近くを通りかかったら私の名前を呼ぶ声がしたんでね、すぐさま駆けつけたんだ」
「呼んでねぇよマット!クソっ、これだからニューヨークの裏路地は嫌なんだ!こんなに実家へ帰りてぇと思ったのはクリスマス以来だ!!!」
「殺してはいないだろうね」
「殺してねぇよちゃんと爆破の威力は抑えてある。あの爆炎はあくまでも演出で本命は音と光による混乱&気絶効果だな。勿論殺傷用の破片弾とかもあるがそんなもん町中でぶっ放したらいらん被害が出るしなにより一般人に当たったら大惨事間違いなしだ」
「ダニエル、今度それと同じやつを売ってくれないか」
「駄目。あんたに渡すとこのマジで怖い弁護士さんにボコボコにされるから絶対駄目」
わ〜お残念そうな顔、ちょっと罪悪感湧いちゃうからやめてくんない?ガチで欲しけりゃマットに直談判でもしてくれ、多分OKくれないと思うけど。
しっかし派手にやっちゃったなぁ、片付けが大変だ。
「この気絶してる連中どうするマット」
「全員警察に引き渡すしかないだろうね、このまま放っておくとフランクが全員殺してしまうだろうから」
「というわけでフラ〜ンク?拳銃を構えるのはやめようね、警察がついた時全員死んでたら説明が物凄〜く面倒な事になる」
「…」
露骨に不満そうな顔をするんじゃない、またマットにぶん殴られたいの?
「そんじゃ、俺この後用事あるから帰らせて貰うぞ」
「ダリオ、いや今はダニエルと呼んだ方が良いのかな?」
「好きに呼べ、どうせ全部偽名だから」
「君は戦わないのか?」
その問いの意味はわかっていたが、敢えて答える必要もないと思ったのでさっさと帰ることにした。
「マット、一応こちら側に関わりがあるとはいえ一般人を誘うとはお前らしくもないな?」
「フランク、君は彼の顔を覚えているかい?」
「ダニエルの?あいつの顔なら…待て、何故思い出せない!?」
「私も彼の顔を思い出せない。いつも会っている筈なのに彼の顔に関する記憶だけがさっぱりないんだ」
いつも会っているのに何故か記憶には相手の顔がない。
この不自然な記憶の欠落に、マットとフランクは頭をひねりながら2人でああでもないこうでもないと話し合うのであった。
なおその頃マックスは馴染みのタコス屋台でピーターとマイルズ、後ピーターの友人ネッドと一緒にランチタイムを楽しんでいた。
「やっぱりここのタコスは美味い」
「ヤバい、タバスコかけ過ぎたかも」
「わぁ!大丈夫ピーター!?」
「このコーラすっごい美味しい」
マックスは久しぶりにゆっくり食べる食事に舌鼓を打ち、ピーターはタバスコをかけ過ぎて今にも火を吹きそうな顔をしている。
マイルズはそんなピーターに慌ててドリンクを差し出し、ネッドはコーラを飲んで大喜びしていた。
【登場人物紹介】
『ヤミノテ通称ハンド(或いはザ・ハンドとも)』
・MARVELコミックに登場するヴィラン組織、媒体によって『ヤミノテ』『ハンド』『ザ・ハンド』など正式名称が異なる。
・原作の情報によると元々は戦国時代に混迷する日本を救う為にと結成された組織であったが、創設者の死後キャプテンアメリカの敵組織で有名なヒドラと源流を同じとする組織に乗っ取られてしまい、バチクソヤバい悪魔崇拝集団になってしまったとのこと。
・原作では洗脳及び蘇生技術を持つ。
・因みにMARVEL世界の日本はかなりえげつない人外魔境と化しており、ヤクザは常に日本刀を帯刀してるしニンジャまみれでおまけに映画だとアメリカ相手にブチ切れてミサイルをぶっ放すやべぇ国と化している(なおこの際ヴィランに洗脳されたアメリカ側の戦闘機が先に攻撃している)
つまり大体ニンジャスレイヤーとか退魔忍並みのやべぇ状態なのである。
後、東映版スパイダーマンがMARVEL公式で認められている為、最悪の場合例のBGMと共にレオパルドンに乗ったスパイダーマッ!が飛んでくるヴィランにとっても阿鼻叫喚の地獄絵図なのだ。
『フランク・キャッスル/パニッシャー』
・今回はマックスとの取引中にヤミノテが襲ってきたので、わりとガチ目に焦ってた。
・この後マックスが持ってたショットグレネードが欲し過ぎてマットに直談判したが当然NOを食らい殴り合いの喧嘩をした。
・なおドラマとか原作でもこの2人はわりとよく大喧嘩をしており、その理由はフランクが犯罪者は絶対○すという方針なのに対してデアデビルことマットの方針が犯罪者は許さないけど絶対○さないという真逆の方針だから。
・マットと話し合いをしているうちにいつも会っているマックス(フランク相手ではダニエル)に関する不自然な記憶の欠落に気がついた。
『マット・マードック/デアデビル』
・胸騒ぎがしてデアデビル衣装を着て路地裏をパトロールしていたらなんか知り合い2人が大量の不審者に襲われていたので駆けつけた。
・因みに主人公がぶっ放したショットグレネードによる凄まじい爆発音により一瞬気絶しかけたが気合で乗り切った。
・フランクと大喧嘩した後マックス(マット相手ではダリオ・マートン)に関する不自然な点に気づき始める。
『マックス・ジョンソン』
・フランク(パニッシャー)のとばっちりでニンジャ軍団に襲われた可哀想な男、この日の仕事がある程度片づいたので久しぶりに馴染みの屋台に向かったら途中で学校帰りのピーターたちとばったり会ったので一緒に少し遅めの昼飯を食うことにした。
・現在わかっているのは『なんでも屋である事』『偽名が山程ある事』『めちゃくちゃ怖い妹がいる事』である。
『ピーター・パーカー』
・ハイスクール帰りに偶然マックスとばったり会ったのでマイルズとネットを連れて皆でランチタイムを敢行した。
・タコスにタバスコをかけ過ぎて舌が死にかけた。
『マイルズ・モラレス』
・ピーターと同じくハイスクール帰りにマックスとばったり会った。
・ピーターがタコスにタバスコをかけ過ぎた所を見て慌ててドリンクを差し出したがこれまた刺激の強いものだった為、ピーターは危うく失神しかけた。
『ネット・リーズ(見た目はジェイコブ・バタロン版)』
・ピーターの友達、MCU実写版だと彼の存在の有無でピーターの人生が変わってくるレベルの人物だったりする(詳細を知りたい方は是非とも映画シリーズを見て欲しい、特にノー・ウェイ・ホームは是非)