親愛なる隣人のさらに隣人 作:九曜の翁
後、読者のみんな誤字報告ありがとう!いつもめちゃくちゃ助かってます。
Hey皆!マックス・ジョンソンだよ!今日はちょっとだけニューヨークを離れて別の州へ商品を調達に来ているんだ。
フランクの奴がグレネード弾の入った弾薬パックBセットばっかり頻繁に買いまくるからとうとう在庫が尽きちゃったんだよね。
因みに此処はカルフォルニア、アメリカ国内で最も銃規制がキツいと言われている州だね。
「さて、今回はどれだけ商品を仕入れられるかな?」
いくら銃規制がキツい州とはいえ色々とやりようはあるんだ。
勿論楽じゃない。例えば現地組織との交渉だったり州警察の介入だったり本当に色々面倒な事が多過ぎる。
でもまぁ、その面倒をうまく掻い潜る事で顧客からの満足度はかなり高い水準を維持出来てるから悪い事ばかりじゃない。
ただ問題は、ニューヨークの外に出るとキングピンによる僕を殺さないようと発令された命令が適用範囲外になってしまうんだよね。
つまりどういう事かと言うと。
「よぉなんでも屋、最近は儲かってて羽振りが良いそうじゃないか?俺らもその恩恵に預からせてくれよ」
こいつらはキングピンとかヴィラン組織とか関係ないただのギャング。この世界はMARVEL世界なのでとことん治安と民度が悪いのだ。
おかげで道を歩けば強盗に出くわすし、少しでも裏路地に入ればギャングにぶち当たる。
「本当にどいつもこいつも仕事の邪魔ばかりするんだから、本当に勘弁して欲しいね」
「てめぇ!舐めてんのか」
「あのさぁ、お前らガタイが良いんだからギャングなんかやってないで配達員とか物流の仕事やった方がよっぽど儲かるんじゃないか?もし働き口がないって言うんなら俺が紹介するぞ」
「おいおいそんな話信じられるかよ、大体ギャング辞めて俺らに何のメリットがあるんだ?」
「メリットはめっちゃシンプル、合法的な仕事、安定した収入、何より家族を安心させられる。
暗い裏路地で危ない橋を渡らなくても綺麗な金が手に入るし、ヤバい仕事に手を出して家族を危険に晒したりしなくて済むんだ。
後、1日の終わりにコーヒーの一杯でも飲みながら一息つくぐらいの余裕が出来るかもな」
ん〜?取り敢えず今にも襲いかかって来そうな空気は消えたかな。
僕のスピーチ力も捨てたもんじゃないらしい。
「その話は本当か?」
「丁度知り合いが働き手を探しててな、倉庫町の管理人なんだが人数が必要だから俺に人員確保を頼んで来たってわけだ。
悪い話じゃないと思うぞ、お前ら見たところまだまだティーンだろ?それでも危ない橋を渡ってまで金を稼ごうとしてるんだから相応の理由があるんだろう?
どうだ?これを機に新しい生活を始めてみないか?」
「何処へ行けば良いんだ?」
よし交渉成立!
「この紙に書いてある住所へ行ってみろ。後あっちに行ったら絶対犯罪行為だけはやるなよ?怖い弁護士とパトロールが趣味の元軍人がスクラム組んで○しに来るぞ」
「おっ、おう」
「いらない争いをせずに済んだな、そんじゃ仕事に戻るか」
「やぁマックス、相変わらず見事な手腕だ」
「おわっ!?」
唐突にかけられた声の主を僕は知っている。
「なんだよあんたか、相変わらず現れ方が心臓に悪いんだよメフィスト」
悪魔メフィスト、MARVEL世界においては度々現れる強大なヴィランの1人。その強さたるやあのハルクすら凌駕する程のパワーを持っていると言われている。
ついでに言うとゴーストライダーの雇用主みたいなものであり、このメフィストが悪魔ザラゾス(スピリット・オブ・ヴェンジェンスとも呼ぶ)を契約者にぶち込む事でゴーストライダーが爆誕するのである。
「冥利に尽きるよマックス、今回は何の仕事をしているのかね?」
「ざっくり説明するぞ、今ここカリフォルニアでは近年規制が厳しくなったもんだから銃を手放したいって奴らが沢山いる。
今回は俺はそういう連中から銃や武器弾薬を安く買い付ける為にニューヨークから出張してきたってわけだ。
んで、そのついでに絡んできたギャング連中を知り合いに紹介しまくる事で俺は安全に町を歩けるし、知り合いは人手が入ってハッピー。これで良いか?」
「マックス、相変わらずあまり面白い事ばかりをやっているようだ。
だからこそ我々は君を気に入っているわけだが」
「悪魔に気に入られてもねぇ、お前ら契約と約束は守るけどそれに至るまでの過程で自分にめちゃくちゃ有利になるよう仕向けるじゃん。
あんたの息子さんが部下欲しさに3体ヒドゥン*1を封印した木彫りの像を取りに来た時は死ぬかと思ったぜ」
何故かは知らないけど、悪魔たちはどうにも僕の事を気に入っているらしく事ある事に契約を持ちかけてくる。
メフィスト、頼むからあんたはジョニー・ブレイズの追っかけだけやっててくれないかな。
なんか彼、まだゴーストライダーやってるらしいじゃん?多分まだロビー・レイエスに引き継ぎしてないよね?*2
「その節は息子が迷惑をかけたようですまないね。だが我々悪魔が気に入っているのは揺るぎない事実だ。
中には君を我々の仲間に加えてはどうかと言う者もいる・・・私としては、人間として足掻く君の姿が好ましいと思っているがね」
「俺にとってもその方が都合が良い…俺にはただの一般市民の方が性に合ってるみたいだからな」
まぁ関わってる人物が人物だからもう一般市民って言えるか怪しいけど、ギリギリまでは一般市民を名乗らせて貰う!
「久々に楽しい時間を過ごさせて貰ったよ、また会おうマックス」
「次からはなるべく心臓に優しい現れ方で頼む」
「ふむ、もしそれで心臓が止まったら私の部下として蘇らせてあげよう」
冗談でもやめて、あんたがそれ言うと洒落になんないから。
「よし、行ったな?」
メフィストは拍子抜けする程あっさり帰った。
正直肝が冷えたが、MARVEL世界で生きていくにはこの程度でへこたれるわけにはいかないのだ!*3
【登場人物紹介】
『メフィスト』
・MARVEL世界でも随一の強ヴィラン、能力が非常に多彩でハルクすら凌駕する程のパワーを持つが彼の真価はそこではなく、ヒーロー相手でも契約締結に持ち込める程の狡猾さであり、マジで厄介なのであまり関わり合いになりたくないタイプのヴィラン、というか関わったら普通に人生終了案件。
・原作を知っていれば知っている程ヤバさがわかるお方、実はスパイダーマンにもかなりえげつない所業を行っている
・実写版ゴーストライダーでは主人公ジョニー・ブレイズ(主演:ニコラス・ケイジ)のファンを名乗り、彼をゴーストライダーにしている。
『ブラックハート(メフィストの息子)』
・映画『ゴーストライダー』でメインヴィランを務めるメフィストの息子。
・本作品では映画で配下に置いていたヒドゥンたちを解放する為にマックスの元へやって来た。
この際マックスがちゃんと契約書を書かせてマックス及び関係者に危害を加えない事を明記させている(そうしないと普通に殺しにくるタイプの悪魔だから)
『ギャングの皆様』
・この後本当に人手を欲しがってた倉庫町の管理人に熱烈な歓迎を受けて無事就職した。
後日マックスの元に感謝の手紙が届いた(ダニエル名義の住所)
『マックス・ジョンソン』
・フランクに頼まれた武器弾薬の為に出張したらギャングとメフィストに絡まれた可哀想な男、多分今後も変な奴に絡まれまくるが本人はあくまで一般市民と言い切るらしい。
・今回は商品補充の為にカリフォルニアへ出張したが、どうやってアメリカ縦断したの?という疑問にはまだ秘密とだけ。