親愛なる隣人のさらに隣人 作:九曜の翁
後偶にコミック版の小ネタが挟まったりしますが、基本的には映画シリーズを視聴するとわかる範囲に収めようと思っています。
Hey皆!マックス・ジョンソンだよ!カリフォルニアで大量の武器弾薬を調達出来たし、これでフランク*1からまた注文が来てもいつでも対応出来るね。
さて、今日はある人との打ち合わせがあるんだけど、その人もマット*2と同じかそれ以上に怖い人なんだ。
あっ、どうやら来たみたいだね。
「やぁフューリー、コールソンも久しぶり」
「お久しぶりですカーティスさん*3」
真っ先に挨拶へ応じたのはフィル・コールソン、アヴェンジャーズに登場した組織SHIELDのメンバー。
SHIELDは国際平和維持組織を謳っているがその実態は…まぁそのうちわかる事かな。
そして、フィルの横に仏頂面で黙り込んでいるのがニック・ヒューリー。
SHIELDの長官だけど毎回後手に回るし酷い目にあう可哀想な人、上司が皆カスだから仕方ないね。
「それで?今回は何の用で僕を呼び出したのかな?」
「今回我々はジョンソンさんの所蔵品リストに興味深いものを見つけまして、それについて協議したいと思いこの場をセッティングさせていただきました」
「もしかしてダークホールドの事かな?一応補足しておくけど僕の手元にあるのはあくまでも写本。
原本は今何処にあるかは僕も知らないよ?もっとも写本でさえ危険だから厳重に保管してあるけど」
ダークホールド、ざっくり説明すると読むだけで精神を汚染されて思考が危ない方向に引っ張られるルルイエ異本とかネクロノミコンみたいな本で、元はクトンと呼ばれる邪神が自分の力を現世に遺しておく為に作っためちゃくちゃヤバい曰く付きの品だ。
「わかっているなら話が早い、そいつを我々に渡してくれ」
「ヒューリー、悪いけど君の組織に対する僕の信用は著しく下がっている。
この前君の所の特殊部隊が訪ねてきて、知り合いの倉庫町の管理人をいきなり銃撃しようとした」
「私はそのような命令を出していない」
「そこだよ、それこそがまさに問題なんだ…今SHIELDでは君の指揮下にない部隊が君以外の誰かの指示で動いている。
そんな管理体制が絶望的な状態の組織にソーサラー・スプリームクラスの魔術師が複数人体制で監視しないと危険過ぎて読めないようなダークホールドを写本とはいえ任せられるとは到底思えないけどね」
そう、SHIELDの管理体制思った以上にガバガバなのだ。
そんなんだからよく敵対組織とかヴィランに付け込まれるんだぞ。
「話は理解した」
「そうか、じゃあさっさと帰ってくれ」
「だがそういうわけにはいかない、我々にも色々と都合というものがある」
融通効かないなぁ、だからデカい組織は嫌いなんだよ。
「んじゃ質問なんだけど、ここに来る事を誰かに喋った?」
「誰にも話していないがそれがどうした?」
「なるほど、じゃあさっきからずっと僕たちを包囲してる連中は君の友人たちじゃないってことね」
「…!?」
バレてるのがわかったからか、建物や通りの影から全身を最新装備でガッチガチに固めたガスマスク姿の不審者たちがぞろぞろと現れた。
『ダグラス・カーティスだな?お前には我々と共に来てもらおうか』
「お前たちは何者だ?誰の命令で動いている」
『ニック・ヒューリー、この件に関してお前に一切の権限はない』
「だから言ったろ?君たちの組織は土台からしてガッタガタなんだから変に注目を集めるとこうなるの!」
『!?』
わぁ皆びっくりしてるね?僕が懐から取り出した『カボチャ型爆弾』にさ。
「はいパ〜ス」
『なっ!?総員退避!!!』
瞬間、不審者たちがキャッチせずに地面へ転がったカボチャ型爆弾から凄まじい閃光が放たれ辺り一帯を覆い尽くした。
「ほら逃げるよ!!!」
急な状況の変化に戸惑ったのか目を丸くして硬直したフューリーとコールソンの手を引っ掴んで路地裏に引っ張り込む。
ちょっと強く握り過ぎたから後で痛むかもしんないけど死ぬよりはマシだろうから許してね?
「さっきのはなんだ!」
「昔ある会社が研究開発してためちゃくちゃ危ない手投げ爆弾!中身をマグネシウムとかその他諸々に変えて非殺傷性に変えた僕の特注品だよ」
「そんなもの何処で手に入れたんです?」
「企業秘密だよコールソン!教えて欲しければ今度売りに出すから買いに来ると良いよ!」
真面目な話をするとピーター経由でハリー君*4と知り合ってお父さんを紹介してもらった時に教えて貰ったのか入手経緯だけど、そんなのこの眼帯石頭おじさんへ正直に教えたらオズボーン社とSHIELDの全面戦争とか起きそうじゃん?
というかスパイダーマンもいないのにグリーンゴブリンとか誕生したらめっちゃ困るから下手にオズボーンを刺激されたくない!!!
「さてヒューリー、君の組織のガッタガタ具合が証明されたわけだけどその辺どう?」
「返す言葉もない、それはそれとしてダークホールドの写本は安全な場所へ隔離しなければならない」
「あっそ!じゃあさっきからめちゃくちゃにアサルトライフル一斉掃射してるバカどもなんとかしてくんない?これじゃ話の1つも出来やしないでしょ!!!」
どうせ戦闘用エージェントの1人や2人連れてきてるんでしょ?早く出しなよ!!!
「悪いが今回の交渉は上層部にも話していない非常に内密なものだ」
「つまり?」
「コールソン以外に人員を動かせていない」
○ァック!!!お前マジでふざけんなよ!?
「しゃあねぇ奥の手だ!」
「無線機なんか取り出してどうするつもりだ」
「知り合いを呼ぶ!!!」
チャンネルを合わせて呼びかけると2人分の声が聞こえてきた。
『『どうしたダニエル(ダリオ)?』』
「あぁフランク?多分マットもいるよね?今ブルックリンの旧倉庫街近くで大量の不審者に襲われてるんだ!次の弾薬パックセット値引きするから救援頼めない?」
『任せろダニエル、丁度近くにいる』
「まじ?じゃお願いね」
無線機を懐にしまい込むとフューリーがお前何をしたの?みたいな顔でこっちを見ていた。
「取り敢えず救援は呼んだ…それじゃいっちょ時間稼ぎしますか!」
僕が再び懐から取り出したるはリレーで使うバトンくらいの大きさの金属棒。
ただし普通の棒ではない。
「このスイッチをカチッと」
「それはもしかしてヴィブラニウム*5か?」
「色々あってね」
これは『ヴィブラニウム・スピア』それの折りたたみ型だ。
スイッチ1つで展開して槍になる。
「これには槍以外の機能もあってね…ほら!」
展開スイッチの横にあるもう一つのスイッチを押すと何やら淡い青色の光が揺れ動く。
「なんとシールド機能付き、でもキャップの盾ほど頑丈じゃないからあんまり強力な攻撃を受けると一時的にシールドが解けて一定時間インターバルが発生しちゃうから気をつけないといけないんだ」
そんじゃ取り敢えず。
「さぁ!フランクたちが到着するまで耐えるよ!」
【人物紹介】
『ニック・フューリー(見た目はサミュエル・L・ジャクソン版)』
・アヴェンジャーズでお馴染みSHIELDの長官、結構有名なキャラだけどコミックだと世界線によってはキャップの息子を処刑したりしてるわりと怖い人。
・今回はマックスが偶々手に入れた『ダークホールドの写本』を回収しようとコールソンに頼んで交渉の場をセッティングした。
ただし内密な交渉なので下手に人員を動かせずホークアイとかブラック・ウィドウを連れて来なかったのでマックスにブチ切れられた。
・マックスの所蔵品リストはまだ信頼関係がましだった頃にマックス自身から貰った。
『フィル・コールソン(クラーク・グレッグ版)』
・初登場は映画『アイアンマン(2008年実写版)』で、映画アヴェンジャーズで1度死亡している(詳細は伏せる)
・今回はフューリーの指示でマックスとの交渉の場をセッティングしたが、なんか知らん間に別働隊が動いててマックスを確保しに現れたのでめっちゃ焦ってる。
『ダグラス・カーティス(マックス・ジョンソン)』
・引き続きとにかく厄介事や事件に巻き込まれる可哀想な男、ひとえにお前の人脈が広すぎるからだが。
・所蔵品リストにあった『ダークホールドの写本』は偶々立ち寄った古本屋で古い鍵つきのブックカバーを購入したところ、まさかまさかの『ダークホールドの写本』が入っており悲鳴をあげた(多分メフィストの悪戯)
・『ヴィブラニウム・スピア』は何故かフリーマーケット(フリマアプリやサイトではない)で売られていたところを購入し、即座にワカンダへ返還に行ったところ、なんか現地民に気に入られてしまいそのままプレゼントされた。