女神達と彼の道   作:k,horizon

2 / 5
皆さんこんにちは、2話目の投稿となります。
説明が長いですが、どうぞ、お付き合いお願いします。


編入テスト

昇降口から、持参していた上履きに履き替え、持ってきた出願書を受け付けの人に渡し、校内に入ると、本当に誰もいないと感じるほど、静寂が校内を支配していた。

事前に言われていた教室を、案内版にそって探したが、校内がとてつもなく広く、迷子になりかけながら、やっと教室にたどり着いた。

 

『ガラガラガラ』

 

俺が扉を開けて入ると、もう、他のテスト受験者が席に座り待機していた。教室内も沈黙が支配しており、異様な雰囲気を醸し出していた。

鞄から筆記用具を出し、黒板に書いてある座席表通りの席に座った。丁度、その席は自分のお気に入りの席で、一番前列の左端、窓側だった。

受験者は、自分の他に7、8人おり、俺が最後にきたようだった。

 

『ガラガラガラ』

 

少し待機した後、若い女の先生がテストが入っていると思う、封筒を持ってきた。

その後、テストについての説明を受け、筆記試験が始まった。

問題は思っていたより、簡単で、結構しっかりと解けた。

 

全ての教科の試験が終わった後、先生から教室での待機を伝えられた。これから、理事長直々による面接が始まるらしい。

 

教室から、人が俺以外誰もいなくなり、自分が最後の番みたいだ。さっきの先生が俺の名前を呼び、面接場所前まで連れて行ってくれた。

面接場所は、『理事長室』とかかれており、明らかに他の部屋とは違う雰囲気が放たれていた。

 

「それでは、私はこれで。」

 

案内してくれた先生は、俺に微笑みを浮かべながら、颯爽とこの場を離れていった。

 

「ふーー」

 

静かに深呼吸をし、心を落ち着かせる。いつも、こういう事には慣れない。

 

『前へ踏み出しなさい。』

 

母さんの言葉を思い出し、手に力を入れしっかりとノックをした。

 

「どうぞ〜」

 

ドアノブを握りしめゆっくりと捻り、ドアを開けた。

 

「失礼しますーー」

 

目の前に飛び込んできたのは、窓からの明るい日差しと、麒麟とした表情と、優しめの目を浮かべながら、しっかりとした眼差しでこちらを見る、女性の理事長の姿だった。

 

「柏崎蓮斗君ね、どうぞお掛けください」

 

思わず棒立ちになってしまっていた体をゆっくりと動かし、理事長の席の前にある、パイプ椅子に腰掛ける。

 

「早速ですけど、我が校の共学化へのテスト生に志望した理由は?」

 

質問をいきなり振られ、頭が混乱する。そうだ、全く考えてなかった…こうなったら、頭に浮かんだ単語をなんとか繋げるしかない。

 

「…前の学校で色々ありまして…急いで編入先を探していた所、母に勧められて、ここなら昔のトラウマが気にならないと思い、志望しました…」

 

多少声が震えながらも、何とか言い切る。

 

「なるほど…」

 

理事長はそう言い、静かに立ち上がり窓から、外を見つめはじめた。

 

「あなたがもし、テスト生として編入した場合、あなたには、共学に向けての具体的な意見、感想などを私たちに伝え、それを聞いて、私たちは共学へ向けての学校改革を進めていきます。つまり、あなたが学校改革えの架け橋となるという事です。その覚悟、責任があなたには有りますか?」

 

俺はその言葉を聞いて身体が固まった。

俺に、学校改革の責任が負えるのだろうか、あんな事をした俺に…家族すらの責任も負えない俺に…

 

やはり、俺には無理だったようだ。こんなに責任重大な役目到底俺には…

 

「ごめんなさい、僕にはそんな覚悟、責任なんてありません…こんな半端な気持ちで、テストを受けてすいませんでした…」

 

俺は立ち上がり、一礼した後、扉へと急いで歩いた、だが…

 

「待って」

 

「え?…」

 

俺は体が硬直し、足が止まった。

 

「合格よ」

 

「はい?」

 

え?今なんて言った?

思わず、体を振り返らせ、確認の意味を込めて理事長を見る。

理事長の表情は、まるで女神のような微笑みを浮かべていた。

 

「ごめんなさい、今の話は嘘よ」

 

「えっ、えー⁉︎」

 

騙された、完全に…いやそれより、何故理事長はそんな真似を…

 

「でも、何故理事長は…」

 

「私のさっきの質問を、あなた以外の受験者にもしたの。でも、みんな、『ハイ、できてます!』と、答えたの。でも、目は嘘をついていた。そんな人にはテスト生は任せられない。だから、正直にできない、と言ってくれる人を探していたの。それが、あなた。」

 

そうだったのか…理事長は最初から、俺を試していたという事か…

ん?、ちょっと待て、さっき、合格って…

 

「ようこそ、国立音ノ木坂学院へ、柏崎蓮斗君。」

 

俺って、入学決定⁉︎




2話目の投稿でしたが、どうでしょうか?
理事長の性格が掴みづらくて…それは、ごめんなさい。
さて、次の回はついに音ノ木学院へ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。