あの後の帰り道で、高坂以外の二人と互いに自己紹介をしあった。
青髪の子の名前は、『園田 海未』といい、弓道部に所属している。そのためか、とても礼儀正しく、口調も敬語という、完璧な日本美人であった。何処かのハツラツ女子とは大違いだよ…
トサカ髪の子の名前は『南 ことり』といい、フワフワした雰囲気をしており、とても女の子らしく、まさに天然系の子だった。この子も、何処かのハツラツ女子とは大違い…
そして、他の二人を振り回し、俺の足を軽くボロボロにした張本人、『高坂 穂乃果』この子は、周りを振り回してしまっているが、様々な人々に愛される。俺には、これしか高坂の魅力は分からなかった。しかし、それで今まで他の二人は彼女についてきたのだろう。あっ、ちなみに、この三人は幼なじみらしい。
一通り、自己紹介などをし終わった後、軽く雑談をしながら、四人で家まで帰った。
そして翌日となり、俺は今、登校して教室へと向かっている。今日から本格的に授業が始まるので、多少の心配が頭をよぎっているが、大丈夫!…多分。
「えーーーーー!!!」
うお!耳が!…こんなに朝から絶叫をする奴といえば…
「穂乃果!」
「穂乃果ちゃん!」
そう、高坂穂乃果だ。
しかし、何をしてんだ?仰向けで倒れてしまっているが…
園田と南から事情を聞くとするか…
「一体、高坂どうしたんだ?」
「あ、蓮斗君。実はこの紙を見てびっくりしちゃったみたいで…」
この紙?南が指差す方を見ると、そこには、『廃校のお知らせ』と書かれた紙が貼られていた。廃校だと…
何だって!あ、だから共学化を進めているのか。いや、しかし、決定事項のような感じだぞ?うーん…
「あの、蓮斗さん」
「はい?」
思考を停止させ、園田の方を向く。
「穂乃果が起きないので、保健室まで運びたいのですが…何分、穂乃果を背負うのは大変なので、穂乃果を背負ってくれませんか?」
俺、力無いからなー、いや、ここで断ったら男がすたる、って言うのだろうか?とにかく、高坂をおんぶすることにした。
「よいしょ」
少し重たいが大丈夫だ。しかし、困ったことがある。それは、高坂の『匂い』と『吐息』である。
別に変な匂いとかじゃなく、女の子特有の甘い匂いだ。
昨日から感じていたが、この学院自体が甘い匂いで包まれていて、クラクラしそうになる。
俺が単に不慣れなのかもしれないが…
そして、吐息が耳元にかかり、くすぐられる。下手したら、声を出してしまいそうになる。
しかし、これらに関しては我慢するしかない!顔が紅くなるのが自分でも分かるが、悟られないように…
よし!我慢、我慢、我慢…
「あれ〜蓮斗君顔紅いよ〜♪」
南が意地悪そうな笑顔を浮かべて、俺を弄ってくる。
く、くそ、バレてしまった、このままじゃずっと弄られる…
『い、いや、これは、あ、暑いんだよ!あー暑い、暑い!」
「へ〜、私達は全然暑くないけどな〜♪ねえ、海未ちゃん!」
「あっ?はい、そうですね…」
園田は頭の上にクエスチョンマークを浮かべており、助けは求められない…
こ、これは、逃げられそうにないな…
結局、その後は南にことごとく、弄られ続け、南は反応を見てとても笑顔だった。南ことり、恐るべし…
南がドSなのが分かったところで、保健室のベッドで寝かしていた高坂が飛び起き、夢から何かを得たのか、テンションがとても高かった、頭でも打ってなければいいが…
まあ、ともかく教室に戻って3人から話を聞くとするか。
変な終わり方ですが、すいません。
蓮斗君は基本、真面目一筋の人間として描いていきたいと思います。また、鈍感で嘘が下手な人間でもあります。
そんな彼とμ'sのメンバーの生活をしっかりと描いていきたいと思いますのでよろしくお願いします。