ロックマンゼクス&はぴねす!2〜激闘!超次元戦争〜   作:騎士誠一郎

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第9話 決着の拳

**【要塞最深部・時空消滅炉『コア・チェンバー』】**

**ドカァァァァァァァンッ!!!!**

背部冷却ノズルを完全に粉砕された『ワイリーマシンXX号』の巨大な胴体から、激しいプラズマ火花と赤黒いナノマシンの蒸気が噴出する。

「ぐわあぁぁぁぁっ!? ワシの……ワシの最高傑作、ワイリーマシンXX号がぁぁぁっ!!」

コクピット内で頭を抱えるワイリーの悲鳴も虚しく、八輔のモデルAによる精密撹乱と、雄真たち適合者全員の集束攻撃を受けた巨体は、激しい内部誘爆を引き起こしていた。

「今だ! 全員、コアから離れろっ!」

雄真の叫びとともに、全員が爆風を避けるように後方へ跳躍する。

直後、ワイリーマシンXX号の胸部スカルが真っ二つに砕け散り、崩れ落ちた鉄骨と回路の山が、不気味に脈動していた時空消滅炉のメイン回路を激しく押し潰した!

**バリバリバリバリバリッ!!**

「警告。メインエネルギーラインの破損を確認。時空消滅炉、緊急停止シークエンスへ移行します」

要塞全体に響き渡る機械アナウンス。

瑞穂坂の空を覆っていた赤黒い重力波が急速に霧散し、次元消滅のカウントダウンがピタリと止まった。

「や……やった……! 時空消滅炉が……止まったわ!」

杏里がモデルFの炎を収め、肩で息をつきながら叫ぶ。

「これで……瑞穂坂も、わたしたちの世界も……助かったのね……!」

小雪と春姫、すももが胸に手を当て、安堵の笑みを漏らす。八輔も軽やかに着地すると、ヘルメットのバイザーを上げてニヒッと笑ってみせた。

「へへっ! 見たかジジイ! 俺様の完璧な煽りと、みんなのチームワークの勝利だぜ!」

だが——ブルースだけは、シールドを崩さずに鋭い視線を爆煙の向こうへと向け続けていた。

「……油断するな。あの男が……この程度で終わるはずがない!」

 

**「フハハハ……ヒハハハハハハッ!!」**

崩壊したワイリーマシンXX号の黒煙を切り裂いて、凶悪な高笑いが響き渡った。

ドロップアウトするように爆炎の中から跳び出してきたのは、直径三メートルほどの球形をした小型戦闘ポッド——**『ワイリーカプセル』**であった!

洗練された曲面装甲、先端から突き出た高出力ビーム砲、そして内部で歪んだ笑みを浮かべるワイリーの顔。

「甘い! 甘いぞ泥鼠どもめが! ワイリーマシンの破壊など、ワシの想定の範囲内よ! この『ワイリーカプセル』こそ、ワシの執念と真の技術力を結集した絶対回避の緊急脱出戦闘ポッド! お前たちに本当の絶望を教えてやるわぁぁぁッ!」

**シュバッ!!**

ワイリーカプセルが残像すら残さぬ超スピードで空間を消失!

「な……消えた!?」

雄真が目を見張った瞬間、彼の真上に瞬時に出現(テレポート)したカプセルから、激しい四属性の属性弾が撒き散らされた!

**ドカバキガギィィィンッ!!**

「ぐあぁぁぁっ!?」

「きゃあぁぁぁっ!?」

炎、氷、雷、そして重力波!

多彩すぎる属性攻撃が、目にも留まらぬ速度で縦横無尽に空間を跳び交う!

動きがあまりにも素早く、攻撃の予備動作すら存在しない。八輔のモデルAの照準すら追いつかず、雄真たちは一方的な連続死打を浴びて床へと叩きつけられた!

「ハハハハ! どうだ! 捉えられるか! 攻撃できるか! ワシに届く者は誰一人としておらんのだぁぁぁっ!」

「くっ……! 速すぎる……! 姿を現した一瞬しか……狙い目がないのに……攻撃を読めない……!」

激しい雷撃を浴びた春姫が、膝をついて喘ぐ。

全滅の危機。時空消滅炉を止めた安堵の隙を突かれた適合者たちに、ワイリーカプセルの極限のヒット&アウェイが襲いかかる!

 

その時——。

雄真たちの通信インカムから、静かだが凛とした少女の声が響き渡った。

『……みんな、落ち着いて。ワイリーカプセルの転移パターン、完全に解析(スキャン)したわ』

「リコ……ちゃん!?」

すももが目を見開く。

通信の主は、ベースキャンプで全戦闘データのバックアップと戦況分析を担当していた天才ナビゲーター少女——**リコ**であった!

『ワイリーカプセルはランダムに転移しているように見えるけれど、実は次元の壁を穿つ際、コンマ01秒だけ【空間の歪み(重力波ノイズ)】を前兆として放っているの。そして……ワイリーの癖で、出現位置は必ず【直前に攻撃を受けた者の死角】に限定されています!』

「何……!? 出現位置が読めるのか、リコ!?」

雄真が叫ぶ!

『ええ! 今からあたしが、カプセルが転移して実体化する【0.05秒前の予測座標】を、みんなのバイザーに直接ホログラムデータとして同期転送(リンク)します!……雄真さん、そこへ全エネルギーを叩き込んで!!』

**ピキィィィンッ!**

直後、雄真たちのバイザーに、誰もいない何もない空間へ向かって「赤い立体照準(ターゲットマーク)」が鮮明に浮かび上がった!

「ぬ!? 何をごちゃごちゃと通信しておる! 死ねぃ、小日向雄真ぁぁぁっ!」

ワイリーカプセルが空間を歪め、まさに雄真の背後——ホログラムが示す「赤い照準」の位置へ実体化しようと姿を現した!

「リコちゃん……ありがとぉぉぉぉっ!!」

出現するより早く、雄真は背後へ振り返りざま、チャージを終えたモデルZXの極大バスターをターゲットマークへ向けて全開で解き放った!

 

**ズババババババババァァァァンッ!!!!**

「な……なにぃぃぃぃっ!? なぜワシの出現位置が解かったのだぁぁぁぁっ!?」

完璧なタイミングでの先置射撃!

実体化した直後のワイリーカプセルへ、雄真の極大チャージショットが正面から完全着弾!

**バリバリバリッ! ドカァァァンッ!!**

「グガハァァァァッ!?? バ、バカな……ワシの……ワシの絶対回避がぁぁぁっ!?」

カプセルのバリアが粉砕され、黒煙を上げながら床へと激しく転がり落ちる!

「みんな、今だぁぁぁっ! リコが繋いでくれたこのチャンスで、ワイリーを完全に沈めるぞ!!」

「「「「おおおぉぉぉぉっ!!!!』」」」

リコの完璧なナビゲートにより、ワイリーの「絶対の優位」は完全に崩れ去った。

追い詰められた狂気の老科学者。

そして、絶望を乗り越え、最高のチームワークと絆で武器を構える適合者たち。

瑞穂坂を巡る全ての戦いの幕を閉じるため、雄真たちの最終総攻撃が、いま解き放たれようとしていた——!

**ドゴォォォォォォンッ!!**

リコの超精密な空間解析によって出現位置を完全に読み切られ、雄真の先置射撃をまともに浴びたワイリーカプセル。その頑強を誇った特殊曲面装甲はメリメリと歪み、不気味な黒煙と紫色の放電を撒き散らしながら、砕けた金属床の上を激しく転がった。

「グガハッ……! ば、バカな……! ワシの計算し尽くされた絶対回避パターンが、たかが娘っ子のナビゲーションごときに破られるなど……あり得ん、あり得んのだぁぁぁっ!」

煙の上がるカプセルのハッチを押し開き、半狂乱となったDr.ワイリーが身を乗り出す。その白衣は焦げ付き、自慢の逆立った白髪はススで真っ黒に汚れていた。

だが、老悪魔の執念はまだ潰えてはいない。ワイリーは歪んだ顔に血走った目を浮かべ、壊れかけたコンソールの緊急ボタンへ必死に手を伸ばそうとした。

「おのれぇぇぇっ! こうなれば要塞のナノエルフ残量を全て自爆回路へ流し込み、相打ちにして——」

「させない……っ!!」

その悪あがきを断ち切るように、一筋の青と赤の光差す疾風が暗雲を切り裂いた。

神楽雄真である。

胸元のモデルXが澄み渡る蒼き希望の光を放ち、モデルZが滾る赤き熱情の焔を爆発させる。二つのライブメタルが奏でる極限の共鳴(ダブル・ロックオン)が、雄真の全身の装甲を眩いばかりの純白と金色のオーラで包み込んでいた。

「雄真! いけぇぇぇぇっ!!」

後ろで見守る杏里、すもも、小雪、春姫、そして八輔の声援が、要塞の歪んだ空間を突き抜けて雄真の背中を押す。

「ワイリー! お前がどれだけ邪悪な野望を抱こうと、何度世界を絶望に陥れようと……俺たちは絶対に諦めない! みんなで繋いできたこの絆の力……ここで受けてみろぁぁぁっ!!」

雄真は前傾姿勢で床を力強く踏み破り、音速を超えた踏み込みとともに右拳を極限まで引き絞った。

モデルXのバスターエネルギーが拳の先端へ極大の圧縮粒子として集束し、モデルZのセイバー出力がそれを不可視の超高熱プラズマへと昇華させる。

二重融合が生み出す、真の必殺形態——。

**「これで決めろ、雄真ぁぁぁっ!!」**

『導いてみせろ、僕たちの希望を!!』

モデルZとモデルXの声が、重なり合って雄真の胸中で咆哮した。

「喰らい……やがれぇぇぇぇっ!!」

**「ゼクス・ナックルゥゥゥゥゥゥッ!!!!」**

**ズバアァァァァァァァァァンッ!!!!**

雄真の放った渾身の右ストレートが、夜空の流星のごとき閃光となって空を穿った!

その拳から解き放たれた極大の衝撃波と双星の光華は、ワイリーカプセルの残骸を正面から完全に撃破! 追撃のプラズマ波が内部メカニズムを一瞬で微粒子レベルまで粉砕し、逃げ場を失ったワイリーの身体を真後ろの壁際へと力任せに吹き飛ばした!

**ドカァァァァァァァンッ!!**

要塞の強固な耐圧壁に巨大な人間型のクレーターが穿たれ、ワイリーカプセルは完全に爆破・消滅。

瑞穂坂の上空を侵食していた時空の歪みと、禍々しい紫色の『Wフィールド』の残光が、まるで最初から存在しなかったかのように、美しく澄み渡った夜空へと溶けて消えていった。

 

**「ひ、ひえぇぇぇぇぇっ……! た、助けてくれぇぇぇっ!」**

爆煙が徐々に晴れていく中、壁のクレーターからズリズリと這い出てきたワイリーは、全身をガタガタと激しく震わせていた。

先ほどまでの「世界の支配者」を気取っていた尊大な態度は影も形もない。

ワイリーは雄真たちの足元へ素早く滑り込むと、額を床に擦り付け、お尻を高く突き上げる見事なフォームで——いわゆる**『お約束の土下座』**を繰り出した!

「頼む! 見逃してくれぇっ! ワシが悪かった! 全部ナノエルフとイザナミのせいに違いないのじゃ! ワシはちょっと魔が差しただけで、本当は地球環境を良くしようと……そう! クリーンエネルギーの開発をしようとしておっただけなんじゃぁぁぁっ!」

「……よくもまあ、そこまでペラペラと嘘が出てくるものね」

杏里が呆れ果てたように腕を組み、溜息をつく。

「ホントホント、昭和の悪役どころか、言い訳の苦しさも化石レベルだぜ」

八輔も肩をすくめ、モデルAの装甲を解除しながらニヤニヤと笑っている。

「兄さん、どうする? 私の手裏剣で、二度と悪さをできないようお仕置きします?」

「いやいや、すももちゃん、それは物騒だってば……」

小雪と春姫が苦笑いを浮かべる中、雄真は静かに土下座するワイリーの前へと歩み寄った。

「ワイリー……」

「ひっ!? な、なんじゃ神楽の若造! 改心する! ワシは今度こそ改心して、いいおじいちゃんになるから! 命だけは……命だけはぁぁぁっ!」

ワイリーがチラリと上目遣いで雄真の顔色を伺った、その瞬間——。

**ゴツッ!!!!**

「痛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!???」

静寂の要塞内に、重苦しくもどこかコミカルな鈍音が響き渡った。

雄真の容赦のない、感情のこもった『愛(お説教)のゲンコツ』が、ワイリーの黒焦げの頭頂部に見事なタンコブを作り出したのだ!

「痛い! 痛いぞバカ者! 年寄りを労わるという概念はないのかっ!?」

ワイリーは両手で頭を押さえ、涙目になりながら大口を開けて大タテに泣き叫んだ。

「うるさいっ! 何が『魔が差した』だ! みんなを巻き込んで、街を壊して、マザーエルフの想いまで踏みにじろうとしやがって! このくらいのゲンコツで済んだことを感謝しろ!」

雄真が腰に手を当てて仁王立ちし、プンプンと怒りを露わにする。

その光景を、爆破された壁の隙間から滑り込んできた二つの影が静かに見つめていた。

スーパー形態を解除し、元の姿に戻った**ロックマン**と、同じく合体を解いて腕を組んでいる**フォルテ**である。さらに、ラッシュとゴスペルもそれぞれの主人の隣でちょこんと座っていた。

「……ハッ、相変わらず情けないジジイだ」

フォルテが不機嫌そうに鼻で笑い、ぷいと横を向く。

「ワイリー先生……毎回毎回、懲りずに同じことを繰り返して……」

ロックマンも額に手を当て、心の底から呆れかえったように深々と溜息をついた。

「おいロックマン、このジジイをどうする? 俺がここで引導を渡してやってもいいんだぞ」

「ダメだよフォルテ! ちゃんとライト博士のところへ連れて帰って、反省してもらわないと……まあ、反省しないんだろうけど……」

二人の英雄の呆れ顔に、その場にいた全員からどっと温かい笑いが崩れ落ちた。

重苦しい世界消滅の危機は去り、要塞の最深部には、どこか晴れやかでコミカルな平穏の空気が満ち渡っていた。

 

**「警告。要塞の構造維持システム、全機能停止。本艦はあと五分で落下に移行します」**

興が冷めたような機械アナウンスが響き、要塞全体が大きく傾ぎ始めた。

「っとと! 感動のフィナーレに浸ってる場合じゃないぞ!」

通信インカムから、スリッピーの焦った声が飛び込んでくる。

『フォックス! 要塞が崩壊を始めたよ! 急いで脱出しないと、瑞穂坂の山あいに一緒に激突しちゃう!』

『了解だ! グレートフォックス、要塞の真下へ寄せる! 雄真、全員を連れて中央ハッチへ飛び移れ!』

フォックスの頼もしい指示が届く。

「よし! 脱出だ! ロックマン、フォルテ! 君たちも一緒に!」

雄真の呼びかけに、ロックマンは優しく頷いた。

「ありがとう、雄真くん。でも……僕たちには、僕たちの帰るべき場所がある」

「え……?」

見上げれば、崩壊していく要塞の天井から、淡い七色の光——時空の修復光線(時空修復波)が降り注いでいた。

ワイリーの時空消滅炉が停止したことで、乱れていた次元の結び目が元通りに修復され、異世界の存在たちを「元の次元」へと優しく押し戻そうとしているのだ。

「時空の歪みが戻っていくんだね……。雄真くん、君やみんなと出会えて本当に良かった。世界を護ってくれて……ありがとう!」

ロックマンが輝くような笑顔で右手を差し出す。

「ロックマン……! こちらこそ、君の勇気に何度も救われた! ありがとう!」

雄真はその手を強く握り返した。

「ハッ、勘違いするなよ泥鼠ども。俺はロックマンを倒すためにここへ来ただけだ」

フォルテはそっぽを向いたまま、ゴスペルとともに七色の光の中へと消えていく。その背中は、どこか少しだけ誇らしげに見えた。

「ドクターワイリー、行きますよ!」

「わ、わかったから引っ張るな! 痛い痛い、タンコブが痛むんじゃぁっ!」

大騒ぎするワイリーを連れ、ロックマンとラッシュも光の粒子となって彼らの世界へと帰還していった。

「さあ、あたしたちも行こう! 応援を待っているあたしたちの『家』へ!」

杏里が元気いっぱいに叫ぶ。

「「「「応っ!!!』」」」

雄真、杏里、すもも、小雪、春姫、八輔、そしてブルースは、崩れ去るワイリー・キャッスルを背に、雲海の下で待つグレートフォックスの光の中へと、希望を抱いて大きく躍り出たのであった!

 

**【瑞穂坂上空・朝焼けの雲海】**

**ドカァァァァァン……!**

太平洋と日本の境目に位置する雲海の上空で、悪夢の要塞ワイリー・キャッスルが静かにその役割を終え、光の粒となって時空の彼方へと霧散していった。

東の地平線から、眩しい太陽の光が射し込んでくる。

瑞穂坂の街を包んでいた紫色のバリアも、怪しいナノマシンの霧も、全て綺麗に吹き払われていた。朝焼けに照らされた街並みは、何事もなかったかのように平和で美しい姿を取り戻している。

グレートフォックスの広大な展望デッキ。

そこには、戦いを終えた六人の適合者たち——雄真、杏里、すもも、小雪、春姫、八輔、そしてブルースの姿があった。

「終わったんだね……本当に」

春姫が朝焼けの風に長い髪を遊ばせながら、静かに微笑む。

「ええ。あたしたちの街……あたしたちの世界は、守られたのよ」

小雪が優しく頷き、雄真の隣へと歩み寄った。

「雄真くん……これから、どうするの?」

雄真は胸元のライブメタル——静かに息づくモデルXとモデルZにそっと手を当て、遠く広がる青空を見つめた。

「日常へ戻るさ。学校に行って、みんなと話して……普通の大学生としての毎日にね。……でも」

雄真の瞳に、力強く、そして温かい光が宿る。

「もしまた……この世界やどこかの次元で誰かが助けを求めたなら、俺たちはいつでも駆けつける。このライブメタルと……みんなと繋いだ『絆』がある限りね!」

「ふふっ、相変わらず格好つけちゃって! でも……あたしも同感かな!」

杏里が眩しそうに太陽を仰ぎ、すももと八輔が顔を見合わせてニカッと笑う。

『フォックス、全領域の時空数値、正常値に復元完了だよ! 僕たちもそろそろ、ライラット系へ帰るゲートが開くよ!』

スリッピーの明るい声がデッキに響く。

タラップの上で、フォックス・マクラウドがヘルメットを抱え、雄真たちに向かって誇らしげに敬礼を送った。

「見事だったぞ、瑞穂坂のヒーローたち。お前たちと戦えたことを誇りに思う」

「フォックスさん! スターフォックスの皆さん! 本当にありがとうございました!」

雄真たち全員が、去り行く宇宙の遊撃隊へ向けて力強く手を振る。

銀色の船体——グレートフォックスが翼を輝かせ、朝焼けの蒼穹を抜けて次元の彼方へと旅立っていく。

交錯した異次元の物語は、ここに一度の幕を下ろした。

だが、彼らが築き上げた熱き絆と、絶望を打ち破る希望の光は、これからも永遠に彼らの胸の中で輝き続けるのだ——。

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