レベルMAXの百合サキュバスに転生した元・女子高生の異世界蹂躙録 〜冤罪の聖女様と『共犯者』になって、彼女を嵌めた悪党どもを物理的に分からせます〜 作:百合サキュバス好き
高級宿の最上階に備え付けられた、広々とした魔導バスルーム。
温かいお湯の中で私に背後からすっぽりと抱きすくめられたセシリアは、すでに私の手によって完全にトロトロに溶かされていた。
「んっ……ぁっ、リゼット、様ぁ……っ♡」
私の指先が彼女の豊かな双丘を揉みほぐすたびに、桜色に染まった彼女の口から甘い吐息が漏れる。お湯の温かさと、マッサージ(という名目のセクハラ)の快感によって、聖女としての気丈な理性はすっかりどこかへ飛んでいってしまったらしい。
私の胸元にコテンと頭を預け、されるがままになっている無防備なセシリア。……その極上の可愛らしさを前にして、私のサキュバスとしての淫魔ソウルが『次』を要求して暴れ出した。
(お胸だけでこんなに可愛い声を出してくれるんですから……このまま下の方まで弄ってあげたら、一体どうなってしまうんでしょうか……?)
完全に調子に乗った私は、次なる魅惑の園へと手を伸ばした。
「……ふふっ、セシリア。お胸だけじゃなくて、お腹の下の方もマッサージして血流を良くしないと、全身の疲れは取れませんからねー」
「えっ……? ひゃんっ!? ちょっ、リゼット様、手が下の方に……っ、そこはだめっ」
お湯の中を滑る私の手が、彼女の滑らかなお腹を撫で下ろし、そのまま『秘所』へと向けてスルスルと侵入していく。
「大丈夫ですよ、ここにも大事なリンパが集中していますからね。さぁ、力を抜いて――」
「だ、だいたい『リンパ』ってなんですか!? そんな聞いたこともない怪しい言葉で誤魔化そうとしたって無駄です、この変態悪魔ぁーっ!! ――『ホーリーレイ』っ!!」
カッ!!
密室のバスルームに、太陽が爆発したかのような浄化の閃光が炸裂した。
「ぎゃああああっ!? お湯の中での至近距離はヤバいですぅぅぅっ!?」
ドバァァァンッ!
私は強烈な光と衝撃に弾き飛ばされ、お湯を盛大に撒き散らしながら、魔導バスルームの美しい大理石の壁に激突した。
(痛い痛い痛い!! 野営の朝の時より絶対威力が上がってます! しかも焦って地球の知識(リンパ)をそのまま言っちゃったせいで、怪しまれてるじゃないですか!)
全身から焦げたような煙と白い湯気を上げながら、私はピクピクと痙攣して床に倒れ伏す。ふと視線を上げると、お湯の中で胸と下半身を必死に隠したセシリアが、顔を耳の先まで真っ赤にして絶対零度のジト目を向けていた。
「……もうっ! 本当に油断も隙もありません! なんですか『下の方のリンパ』って! わたしが騙されるとでも思ったんですか!」
「ご、ごめんなさぁい……っ。でも、セシリアがすっごく可愛かったので、つい魔が差して……っ」
「言い訳は無用です! ――だ、だいたい!」
怒っていたはずのセシリアだったが、突如としてさらに顔を茹でダコのように真っ赤に染め上げた。彼女はお湯の中でモジモジと太ももを擦り合わせながら、消え入りそうな声で、しかしはっきりと叫んだ。
「そ、そういういかがわしいことは……こんなお風呂のなかじゃなくて、ちゃんと……べ、ベッドで……っ」
「えっ?」
「〜〜〜〜っ! な、なにを言わせるんですかこのバカァッ! わたしは先にあがりますからねっ!!」
自分の口から飛び出した「おねだり」のような本音に自爆し、セシリアは涙目になって立ち上がった。バスタオルを身体にバサッと巻きつけると、濡れた銀髪を揺らしながら足早に脱衣所へと逃げるように消えていった。
後に残されたのは、大理石の床でカエルみたいに伸びながらも、聖女様の破壊力抜群すぎるデレ台詞を喰らって、ニヤニヤとだらしない笑みを浮かべるサキュバス一匹だけだった。
◇ ◇ ◇
「……うぅ、ヒリヒリします」
その後。
一人でお風呂を上がり、回復魔法で火傷を治した私が寝室へ戻ると、高級宿が用意してくれた『シルクの上質なネグリジェ』が、なぜかベッドの脇に綺麗に畳まれて置かれていた。
「あれ……?」
不思議に思いながら視線を向けると、キングサイズのふかふかベッドのシーツの中に、首までしっかりと布団を被り、顔だけをひょっこりと出しているセシリアの姿があった。
「あ、リゼット様……。火傷の具合は、どうですか?」
キングサイズのふかふかベッドの上から、セシリアが上目遣いでこちらを窺ってくる。ホーリーレイを放った直後はパニックになっていたが、時間が経って少し冷静になり「やりすぎたかも」と罪悪感を覚えているらしい。それに加えて、お風呂での自身の失言(?)も思い出しているのだろう、顔がすっかり林檎のように赤い。
「魔法で治したので大丈夫ですよ。私の方こそ、調子に乗ってごめんなさい」
私が素直に頭を下げると、セシリアはホッとしたように表情を緩め、ぽんぽんと自分の隣のスペースを叩いた。
「……わたしも、少しやりすぎました。それに、お風呂で……あ、あんなはしたないこと、言っちゃいましたし。その……おいで、ください。一緒に……寝ましょう?」
恥ずかしそうに視線を逸らしながらも、隣に誘ってくれる聖女様。私は内心で盛大なガッツポーズを決めながら、いそいそとベッドのシーツをめくって潜り込んだ。
――その瞬間。
「……えっ?」
羽毛のように軽い掛け布団の下で、私の素肌に触れたのは、シルクの布地ではなく……温かくて、すべすべとした滑らかな『素肌』だった。
「せ、セシリア……? もしかして、ネグリジェ着てないんですか……!?」
私が驚いて尋ねると、セシリアはシーツの中でモジモジと太ももを擦り合わせながら、顔をシーツに半分埋めて上目遣いで答えた。
「だ、だって……お風呂でリゼット様に弄られたせいで……身体の奥が、熱くて、疼いちゃって……。ネグリジェの布が擦れるだけでも、変な感じで……。それに……」
「それに?」
「お風呂で……『ベッドでなら』って、言っちゃった……から……っ」
(〜〜〜〜〜ッッ!!)
破壊力抜群すぎるデレ台詞と、全裸でシーツの中で待っていた無防備な聖女様! 隣にいるセシリアから漂う極上の石鹸の香りと、火照った素肌の熱がダイレクトに伝わってきて、私の淫魔ソウルが最高潮に跳ね上がる。
「ふぁぁ……。やっぱり高級宿のベッドは違いますね。野営の硬い地面とは大違いです(しかも隣には全裸の美少女!)」
「はい。本当に、雲の上にいるみたいにふかふかで……」
私たちは向かい合うようにして横になり、自然とお互いの肌を寄せ合った。
「……リゼット様」
「はい?」
「今日、宿を取ってくれて、ありがとうございました。お風呂も、ベッドも……すごく、ホッとしました」
セシリアが、微睡みに落ちる前のとろんとした瞳で私を見つめ、そっと身を寄せてくる。お風呂での宣言通り、「ベッドの中」で私に甘えるようにすり寄ってくる彼女の体温。私はそのあまりの愛おしさに、彼女の柔らかな素肌を優しく抱きしめ返した。
「ふふっ。ゆっくり休んでくださいね。明日はきっと、スパイからの連絡が来ますから。……でもその前に、お風呂の『続き』を少しだけ」
「ひゃんっ……♡」
彼女は私の腕の中にすっぽりと顔を埋め、甘い吐息を漏らした。夜の静寂が心地よく二人を包み込み、やがて規則正しい寝息を立て始めるまで、私は極上のぬくもりと柔らかさをたっぷりと堪能したのだった。
◇ ◇ ◇
翌朝。
小鳥のさえずりではなく、部屋の扉をノックする控えめな音で私たちは目を覚ました。
『失礼いたします。朝食のルームサービスと……昨夜リゼット様にご手配いただきました通り、冒険者ギルドから転送されたお手紙をお持ちいたしました』
「あ、はい! 今出ます!」
私は高級宿のネグリジェの上にローブを羽織り、扉を開けた。
ワゴンに乗せられたカリカリのベーコンにふんわりとしたスクランブルエッグ、焼き立てのパンと温かいスープという豪華な朝食を受け取る。そして、添えられていた一通の『黒い封筒』を手に取った瞬間、私の表情はスッと引き締まった。
(ふふっ。昨日宿にチェックインした時、ボーイに多めのチップを握らせて『冒険者ギルドの私書箱から手紙を回収してこい』と頼んでおいた甲斐がありましたね。これで足がつく心配もありません)
「セシリア。……来ましたよ」
「っ……! 聖都の、あの神官からですか?」
目を擦りながら起きてきたセシリアも、封筒を見て一瞬で眠気を吹き飛ばした。
(実は、魅了の魔眼で洗脳した際に『急ぎの連絡がある場合は、聖都の冒険者ギルド宛てに速達の手紙を出すように』と指示しておいたのだ)
私はベッドの上に座り直し、ペーパーナイフで慎重に封を切った。中に入っていた羊皮紙には、洗脳された女性神官からの『報告』が、簡潔かつ丁寧に綴られていた。
『愛しきご主人様へ。
ご指示の通り、聖都の教会本部へ戻り「聖女セシリアは魔の森で毒死しておりました」と虚偽の報告を行いました。
証拠として彼女の髪の毛(※それらしき髪の毛を偽装しました)を提出したため、上位の聖女三名および上層部は、彼女の死を完全に信じ切っております。現在、教会は彼女の失踪を「横領による逃亡」として公式に処理する準備を進めています』
ここまでは、予想通りの展開だ。だが、続く一文を読んだ瞬間、私の隣からセシリアの短く鋭い息を呑む音が聞こえた。
『また、重大な事実が判明いたしました。現教皇様が倒れられたのは病ではなく、第一の聖女様たちが数ヶ月前から密かに盛り続けていた『遅効性の毒』によるものだそうです。
医者の診断では後三日ほどでお亡くなりになる予測のようで、上層部は【三日後の満月の夜】に、次期教皇を選出するための『聖神祭(大祈祷会)』を前倒しで執り行うと決定しました。第一の聖女様が、その場で次期教皇に指名される手はずとなっております。尚、医者も手の内の者となっております』
「――病気じゃなくて、毒……!?」
セシリアが、血の気を失った顔で悲鳴のような声を上げた。
「あ、あの人たちは、わたしを陥れただけじゃなく、親代わりだった教皇様のお命まで……っ! リゼット様、どうしよう……教皇様が、教皇様が危ない……っ!」
「落ち着いてください、セシリア」
怒りと恐怖でパニックになりかける彼女の肩を、私は両手でしっかりと掴んだ。
「三日後ということは、裏を返せば『あと三日は時間がある』ということです。教皇様はまだ生きています。それに、一番の黒幕である第一の聖女が、大勢の信者と神官たちの前に姿を現す最高の大舞台……。彼女たちの悪事を暴き、セシリアの無実を証明するには、これ以上ない絶好のチャンスじゃありませんか」
「……っ。でも、どうやって……? 相手は教会の中枢にいる聖女で、わたしは手配中の身なんですよ?」
「ふふっ。正面から乗り込めないなら、裏から堂々と潜入すればいいんです。私たちには、強力な『内通者』がいるんですから」
私は手紙の最後の一文を指差した。
『追伸。
もしご主人様が聖都の教会へ潜入されるのであれば、今夜、西門の搬入口より【清掃係のシスター】として招き入れる手配を整えておきます。愛しきご主人様にお会いできることを、心よりお待ち申し上げております』
「……清掃係、ですか?」
「ええ。顔を布で隠していても怪しまれない、完璧な変装ポジションです。あの神官、洗脳されているとはいえ、さすが元は側近なだけあって仕事が有能すぎますね」
私は悪びれもせずに笑うと、セシリアの真っ直ぐな瞳を見つめ返した。
「さぁ、美味しい朝食を食べて、急いで今夜の潜入準備をしましょうか! まずは教皇様を救い出し……そして三日後、クソ女たちの陰謀を大聖堂のど真ん中で木端微塵に叩き潰してやりますよ!」
「……はいっ!!」
高級宿の朝食の香りに包まれながら。私たち『共犯者』は、最大の決戦に向けた反撃の狼煙を、高らかに上げたのだった。