ある日の朝。
私はいつものように起きる。2段ベッドなので、一度降りないといけない。
音をあまりださないようにして降りると兄の連が寝ていた。
紅(まぁ、朝食を作るために早起きしているのだから当たり前か…)
寝ているのを確認したので扉を起こさぬよう開け、廊下に出る。
廊下に出ると少し歩いただけで階段があるので、ゆっくり降りた。
リビングにつくなり私は台所へと向かい、料理を始めた…。
いい香りがしてきたので目を開ける。
多分あいつだな、そう確信すると俺は迷いなく下のベッドから出る。
見慣れた部屋だが、なんとなく見渡す。
寝室として使っている2階のこの部屋は2段ベッドしかないため、少し広い部屋という風に見える。
それから部屋を出る。廊下に出て、階段を降りる。
リビングにつくと未だに寝間着の紅羽が朝食を作っていた。
連「あー…手伝うか?」
俺も寝間着のまま、困ったように笑ってそう尋ねる。
紅「ん…?あぁ、大丈夫だよ。でも配膳は手伝ってね」
…どうやら問題はないようだ。仕方ないので待っている間、椅子に座って台所を眺めることにする。
連(…大人になったらすぐに嫁に貰ってもらえそうだよな、こいつ)
眺めて早々、思ってしまう。やっぱり俺よりも料理を作っているせいだろうか?
一応俺も家庭料理は出来るから…まぁ、いいか。
せめてこの時だけでもいいからポニーテールにすればいいと思うのだが…何故結ばないのだろう。
連(結べば楽だろうに…)
これも何度思っただろう。しかし、見ていて問題はなさそうだから言わない。
それから10~20分しただろうか。
紅「連ー、配膳手伝ってー」
と言う声が台所からした。
連「ん…?あ、あぁ…分かった。今行く」
そう返事をしてから椅子から立ち上がり、台所へ向かう。
台所に用意された軽食にも近い軽食を見ると…相変わらず栄養の整ったものだな、と思う。
それを見て苦笑したのち、紅羽と共にテーブルに朝食を置く。
テーブルをはさんでお互い椅子に座り、「いただきます」と同時に言ってから食べる。
その間は他愛も無い会話をした。もちろん今日することについても話した。
食べ終えて、歯を磨き、互い自室に行って着替える。
春だから、薄い長袖に長めのズボン。
連(季節にあわせるとこんなもんだよな…)
姿見を見ながら俺はそう思う。
ずっと見ていても見慣れた自分の姿が見えるだけなので、自室を出た。
出ると紅羽が、白いワンピースを着ているのが見える。靴下も白い。
連(…まぁ、暖かくなる時期だから問題ないか)
そう思いながら紅羽を見る。すると不思議そうにこちらを見つめ
紅「…私の服装がどうかした?ちゃんと季節にはあわせてあるはずだけど」
と言ってくる。少し悪い気がし、つい
連「あぁ、悪い。そんなつもりはない」
と言ってしまう。しかし、やっぱり分かっていたのか
紅「まぁ、いいよ。んじゃ、行こうか、外出しに」
そう言って、階段を降りようとする。俺もその後を追って素直に降りる。
リビングを過ぎ、そのまま玄関に近づいた俺たちは靴を履くなり外へ出かけたのだった。
登場人物
水無月紅羽(みなづき くれは)
水無月連(みなづき れん)
一応兄妹です