古代から生きている男の日記   作:色々残念

8 / 8
思い付いたので更新します


6ページ、教える男

 月 日

私が天の炎による恩恵を授けた平原の獣民達には、まずは向上した身体能力に慣れてもらうことから始めてみたが、これまでとは段違いな身体能力に驚いていた平原の獣民達。

 

軽く跳躍しただけで遥か高くまで跳べるようになっていた脚力が、どれほど高まっているかを実感していた平原の獣民達に、まずはどれだけの力を出せるか試してみるように言っておくと、私との手合わせを望んできた者達は多かったな。

 

天の炎で強化された身体を全力で動かして、私に挑んできた平原の獣民の戦士達を軽々と放り投げていくと、天の炎を授かった戦士達でも勝てない強さを持つ私を見ていたベートくんの目が輝いていた。

 

天の炎の恩恵を授かったとしても相性というものは存在し、天の炎がどれだけ身体に馴染むかによって、向上する身体能力も変化するが、数値化しやすい神の恩恵で例えると平原の獣民達は平均してLv5程度といったところだ。

 

しかし平原の獣民達の中でも族長の長男であるベートくんだけは、天の炎との相性が凄まじく良かったようで、僅か10歳でありながらLv8と遜色ない身体能力を得ることができている。

 

このまま順調に身体が成長して天の炎を受け入れられる容量が増えれば、ベートくんの身体能力が更に向上していくのは間違いない。

 

天の炎を授かった他の平原の獣民達と比べても、身体能力が段違いになり過ぎたベートくんには、手加減というものを教えておくとしよう。

 

 月 日

最初は向上した身体能力で手加減していくやり方を教えていた程度であったが、それ以外のことにも興味を抱いていたベートくんは様々なことを此方に聞いてきたので、私が教えられることを教えていくと、いつの間にか先生と教え子のような関係になっていた私とベートくん。

 

私が教えたことを砂漠の砂が水を吸うように、余すところなく吸収していくベートくんは才能に溢れた教え子で、教えている此方も楽しくなってきていたことは確かだ。

 

最近は、力の点や力の流れを読み取る方法を教える為に、部位ごとに重さが違う剣を私が作成し、実際の重さ以上に扱いにくいそれを自在に扱えるようになってもらう鍛練を行っていたが、短期間でそれも達成したベートくんは、私が教える様々な技術を楽しそうに学んでいる。

 

平原で過ごすことが嫌になっていた訳ではないようだが、知らなかったことを学ぶと世界が更に広がるような気がするともベートくんは言っていた。

 

新たなことを知る度に発見があるというのは、ベートくんにとって嬉しいことなのかもしれない。

 

無駄に長生きしている私から教えられることは、それなりに沢山あるので、先生として教えられることを教えておくのも悪くないだろう。

 

 月 日

ベートくんの妹であるルーナさんは、兄であるベートくんと同じく好奇心が旺盛で、気になったことは何でも私に聞いてきて、私が答えられることに答えておくと、新たに得たその知識を真っ先に家族に教えにいくルーナさん。

 

そんなルーナさんが可愛くて仕方がないのか、ベートくんとルーナさんの父である族長の頬はいつも緩んでいて、自慢気に知識を語る娘を褒めながら頭を撫でていたな。

 

それはそれとして役立ちそうな知識は、更に私に詳細を聞きに来る族長は、抜け目がない。

 

一応その時は族長にも知識を提供しているが、それを実際に役立つ知識にできるかどうかは、族長としての手腕にかかっている。

 

手伝いを求められれば手助けはするつもりだが、これまで族長から助けを求められたことはなかった。

 

まあ、族長である自分よりも息子のベートが強くなっていることについては、若干気にしているようではあるがな。

 

 月 日

平原に存在する食用の植物の採取は、平原の獣民では戦えない女性陣の仕事であるようで、ベートくんの幼馴染みであるレーネさんもそれに参加していることが多い。

 

戦えない女性陣を守る為に戦士達も数名見守ってはいるが、ベートくんはレーネさんと一緒に採取を手伝っていて、私から学んだ知識をレーネさんに披露していたりもした。

 

ルーナさんのように自慢気ではなく、さらりと流すように語られた様々な知識にベートくんを凄いと思っていた様子のレーネさん。

 

とても仲がいいベートさんとレーネさんを遠くから見守っていると、竜の谷から出てきた飛竜が姿を現したが、無粋な乱入者は平原の獣民の戦士達によって狩られたので、特に被害が出ることはなかったようだ。

 

あくまでも余所者な私以外だと、天の炎を授かった戦士達やベートくんでなければ対処できない強さがあった飛竜は、竜の谷では木っ端と言える竜である為、やはり平原の獣民達に、私が天の炎の恩恵を授けておいたのは正解だったかもしれない。

 

竜の谷の竜に抗う力が無ければ、平原の獣民達は呆気なく全滅していただろう。

 

それを理解している平原の獣民達は少なくなかったようで、私から天の炎を授かることを望んできた戦士達は、族長も含めて全員となり、奪われない為に強くなることを選んだ平原の獣民達。

 

族長の心変わりの理由は、愛する家族や仲間達を自分の手で守りたいと考えたからであるようだが、それはとても大切な気持ちだ。

 

守る為の強さが欲しいのなら、私としても断る理由はないので、族長達にも天の炎を授けておいたが、向上した身体能力を使いこなせるように、族長達にも教えていかないといけないな。




天の炎との相性が良かったベートは凄まじく強化され、主人公から様々な知識を得たことで、知識面も強化されました
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

ダンまち世界のサムライ先生(作者:色々残念)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

4度の生まれ変わりを経験したサミダレ・時雨が、ダンまち世界で学区の教師として生きていく話


総合評価:753/評価:7.76/連載:19話/更新日時:2026年08月26日(水) 22:56 小説情報

終ワルのハデスになった誰かの話(作者:色々残念)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

気付いた時にはダンまち世界で終末のワルキューレのハデスとなっていた男が、出会いと別れを繰り返して生きていく話▼


総合評価:694/評価:7.77/短編:6話/更新日時:2026年07月07日(火) 22:49 小説情報

ダンまち世界に闇の福音に転生して人類を導くのは間違っているだろうか(作者:魔法少女(偽))(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

令和を生きたアニメやマンガが好きで多少の武道の心得がある社会人がトラ転して前世の武術やアニメの技術を教えたりして色々やらかしたり助けたりして超有名人になっていく▼※他作品のキャラや武器が登場したりします


総合評価:1295/評価:6.94/連載:14話/更新日時:2026年07月16日(木) 09:45 小説情報

養育ファミリア メジェド・ファミリア(作者:思いついたら書く人)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

 オラリオに昔から存在するファミリア、メジェドファミリアここでは多くの子供たちが暮らしている。▼「ねーねーメジェド様ーいつもそこでたってなにしてるのー?」▼ペカーー▼「わー!ひかったー!」▼ペカペカ▼「ぴかぴかしてるー!すごーい!」


総合評価:642/評価:7.79/連載:23話/更新日時:2026年07月11日(土) 05:10 小説情報

最凶のゼロと運命の女神(作者:鵲くん)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

一影九拳、八皇断罪刃の全員のテストケースとして一人の弟子が居た…その男は最強だが…その実力は最強と言うよりも…▼一影九拳と八皇断罪刃の全員から教えを受けた、達人がダンまちの世界に来たら…って話です、一応原作開始四年前からスタートします。▼どうしても思いついた設定覚えてる内に書きたくなったので…▼ゼロ魔の方も続けていくので勘弁してくだしあ▼合う合わないの癖が強…


総合評価:961/評価:7.59/連載:28話/更新日時:2026年08月25日(火) 20:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>