2月14日の日少年は憂鬱だった。
課長「はぁぁ………」
俺は思いっきりため息を付いた。
この世界に来たのが1月。んでこの世界では今日は2月14日だったのだ。
マルク「ため息なんか付いてどうしたんですか課長さん。」
課長「あ゛あ゛?まぁ考えるほどに虚しくなっていく問題だがな。」
そうこの国ではバレンタインと言うイベントが無かったのであった!だがほかの国には有るらしいのだがそこまで行くのが面倒だった。ってゆーか行っても貰えないからだ。
課長「なんでこの国にはバレンタインと言うイベントが無いんだ!!!今日は2月14日だよ?!なんで無いのさ!!!ちくしょうめぇ!!!」
マルク「まぁしかたないですもんね。でもチョコレートぐらいなら買ってあげますよ?」
課長「男から貰っても嬉しくねぇー」
こうしてお昼頃まで色々考えていた結果
課長「王女の所さ行くか。」
だが無駄足だった。シャロンはどこかへ出かけていた。
そう、俺は悟ったのだ。俺はチョコを貰うことは出来ないと。
課長「………寝るか。」
特に何も無い日。使われていない畑をどうするかとか南地区の広場をどうやって賑わせていくか等色々問題は山積みだけど寝たかったのだ。
課長「はぁぁぁ………」
シフォン「あら課長さんじゃないですか。どうかしまたか?ため息なんかついて」
話しかけてきたのはメイドのシフォンだった。
俺の機嫌が悪い時やいい時に良く話しかけてくるのだ。メイドの察知スキルとでも言ったところだろうか話すと少し安心する。だが今回の悩みはあまり言いたくはなかった。
課長「いや、まぁ…ちょっとな。」
シフォン「もしかして…バレンタインでチョコを貰えないとか?まさかそんな訳じゃ無いですよね…あはは…」
課長「もう無理自殺しよう…」
なぜか思っている事を素直に当てられて正直心は壊れた。なぜバレたのだろうかは置いといてだ。
シフォン「あわわわわ!ごめんなさい!!でもなんかマルクさんと話していたのが偶然聞こえて……」
どうりで思っている事を当てられた訳だ。メイド恐るべし。だが女の子からこんな事を言われるとやはりボディブロー並の破壊力と言えよう。
課長「まぁ自殺はしないがな…だけど思っていた事を素直に言われるとやっぱり辛いなぁ〜」
シフォン「なんか、ごめんなさい。でもバレンタインは私の住んでいた村でもやってましたよ?」
俺は歓喜した!この国にもバレンタインはあったんだ!と舞い上がっていた。
課長「確かこの国の端のほうだったよな?良かったぁぁぁこの国にもバレンタインはあったんだ!!」
シフォン「うふふ♪良かったですね。あっそれはそうとコレどうぞ♪」
シフォンは箱を差し出してきた。たとえ選択肢があったとしてもこうなるしかない↓
受け取る?
受け取る
貰うっきゃ無いっしょ!
課長「ありがとうシフォン!お前イイヤツだな。」
箱を受け取ると颯爽と自分の部屋に戻り箱を開けてみた。すると中にはチョコだった。
課長「キタ━(゚∀゚)━!早速食べるか。」
1個取って食べてみると違和感がした。
課長「ん?ちょっと待ってよ?なんか口の中めっちゃ辛いんだけどぉ!!」
シフォン「課長さんは私の地元のワサビ入りチョコレート食べてくれてるかな?まぁいっか。」
俺はバレンタインデーに浅はかな望みは捨てようと心に誓ったのだった
特別編いかがだったでしょうか?
SPSとはスペシャルストーリー(specialstory)と読みます。今回は投稿日がバレンタインの日って事なんでバレンタインの話にしました。
うp主である俺氏の心境も混じってます。
ではまた次の話でお会いしましょう